まちがいさがし〜愛されているのは誰？〜

1章 〜異世界編〜

昔ばなし

　あるところに一つの魂がありました。　　けれど、その魂は神さまによって、二つの魂に分けられることになってしまったのです。
　そして、その二つの魂は、生まれる前に互いに誓いました。

　「お互いがもし離れてしまったとしても、私たちは必ず再び出会える。この魂の絆が私たちをつなぐんだ。私たちは、影と光、太陽と月のように対になっている。互いが欠けることなどあり得ない。二つのカケラが合わさって、一つとなる。だから、必ずもう一度会おう。」

　そう言って、

　再び会えたら、もう二度離れないようしようね、と笑いあったのです。

　この時は、全てがうまくいくと信じて疑わなかったのです。

　けれど…現実は残酷でお互い一緒にいることは叶わないませんでした。

　だから、あるとき一つのカケラは願ったのです。
　もう一度もう一つのカケラの私に会えるように

　そうしていたら、神さまが困っていたことに気づきました。
　世界が…今いるこの世界が壊れそうになってしまっていることに。
　だから、カケラは頼みました。この世界のためになんでもするから、もう一度もう一つのカケラに会わせてくれませんかっ、て

　そうしていたら、神さま了承してくださいました。　　　　　　　　　　　　　　
本当は規律違反だけれども、もともとカケラたちは離される運命ではなかったから、認めてくださりました。

　それで、カケラはその代わりにこの世界に贈った精霊達をまとめる役目最高位をやることになったのです。

　もうひとつのカケラが現れる、その時まで待つために。



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