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1章 〜異世界編〜
この気持ち
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ふっ…
だれかに撫でられたきがして、目が覚めた。いつになく清々しい目覚めだ。
それは、この膝の主のおかげかな、って寝ぼけた頭で考える。
泣き疲れて眠ってしまったんだなぁ、と考えていると、
「起きたのね。」
そう、上から声が聞こえてきて、
見上げてみると、「うわっ!」
美女の顔がドアップがうつった。
えっ?なんでこんなに近いの?
眠気が吹っ飛んだ。
あぁ、そうだ膝枕されてたんだ。さっきまで、寝ぼけてたから流していたんだけど、今美女の膝枕されてたんだ。
そう、美女のっ!ここ重要!
なぁんて、テンション高く言ってみる。自分をこの人の前では偽らなくてもいいのだと思っても、なかなか今までの習慣は消えてくれない。
「大丈夫?」
そう、言われたので大丈夫だと言って起き上がろうとしたが、美女に止められ、頭を膝の上にもどされた。
「へっ!」
驚いて声を上げる。美女に膝枕されていて余計まぬけなことになっている。
「もう少しだけこのままでいてね?」そう有無も言わされないような声で言われたから頷いて大人しくする。
大学生になって膝枕とかすごく恥ずかしいけど、
そんな文句を言える雰囲気ではなかったから、心に押しとどめた。
「まず、何を話そうかしら。あなたには、話したいことが沢山あるから。」
ふふ、って笑って美女はそう楽しそうに言った。
あぁ、嬉しい…私自身に話したいことがあるなんて。言葉で言われたわけではないけど、私自身を認めてくれたみたいで…
「そうねぇ、まず自己紹介かしら。私はカレン。カレンでいいわよ。」
そう、気軽に言われたけどこんなに偉い人を呼び捨てにしていいのだろうかと躊躇した。だけど、カレンの有無を言わさない圧に押されて小さく頷いた。
カレンの満面の笑みにほっと、力が抜ける。まぁいいかと思った。
「私は、蓮香。もちろん呼び捨てでいいよ。」
名字を言おうか迷ったけど、結局言うのはやめた。あの世界から、少しでも離れたかったから…
「分かったわ。」
「それでね、あなたも知ってると思うけど、私はこの世界の精霊でその中の最高位なの。精霊については知ってる?なんで、いるのかとか、」
そう聞かれたから、ドラゴンに少し昔話を聞いたことを言った。
「そう…まぁ今はそれでいいわ。
それじゃあ、次はあなたに関係することね。
あなたは私にすごい安心感を覚えるでしょう?絶対的な信頼があることに不思議に思わなかった?なんでなのかって、」
「…精霊だからなのかなって思ってた。ちがうの?」
「うーん、それもないわけではないけど…んー。
でも絶対に他と違うことがあるの。それはね、私も貴方にそれらの感情を持っているってことよ。」
私が驚くと、
「それはね、私が貴方の半身だから。つまり貴方が私の半身だからなの。」
そう、言った。
すごく驚いた。けど、なんでかどこかそれを受け入れている。
それは、私がここにいることがすでに当たり前のように思っているからなのかもしない。
そう考えていると、カレンは再び話を始めた。私にとって、近いような遠いように感じる過去の話を…
だれかに撫でられたきがして、目が覚めた。いつになく清々しい目覚めだ。
それは、この膝の主のおかげかな、って寝ぼけた頭で考える。
泣き疲れて眠ってしまったんだなぁ、と考えていると、
「起きたのね。」
そう、上から声が聞こえてきて、
見上げてみると、「うわっ!」
美女の顔がドアップがうつった。
えっ?なんでこんなに近いの?
眠気が吹っ飛んだ。
あぁ、そうだ膝枕されてたんだ。さっきまで、寝ぼけてたから流していたんだけど、今美女の膝枕されてたんだ。
そう、美女のっ!ここ重要!
なぁんて、テンション高く言ってみる。自分をこの人の前では偽らなくてもいいのだと思っても、なかなか今までの習慣は消えてくれない。
「大丈夫?」
そう、言われたので大丈夫だと言って起き上がろうとしたが、美女に止められ、頭を膝の上にもどされた。
「へっ!」
驚いて声を上げる。美女に膝枕されていて余計まぬけなことになっている。
「もう少しだけこのままでいてね?」そう有無も言わされないような声で言われたから頷いて大人しくする。
大学生になって膝枕とかすごく恥ずかしいけど、
そんな文句を言える雰囲気ではなかったから、心に押しとどめた。
「まず、何を話そうかしら。あなたには、話したいことが沢山あるから。」
ふふ、って笑って美女はそう楽しそうに言った。
あぁ、嬉しい…私自身に話したいことがあるなんて。言葉で言われたわけではないけど、私自身を認めてくれたみたいで…
「そうねぇ、まず自己紹介かしら。私はカレン。カレンでいいわよ。」
そう、気軽に言われたけどこんなに偉い人を呼び捨てにしていいのだろうかと躊躇した。だけど、カレンの有無を言わさない圧に押されて小さく頷いた。
カレンの満面の笑みにほっと、力が抜ける。まぁいいかと思った。
「私は、蓮香。もちろん呼び捨てでいいよ。」
名字を言おうか迷ったけど、結局言うのはやめた。あの世界から、少しでも離れたかったから…
「分かったわ。」
「それでね、あなたも知ってると思うけど、私はこの世界の精霊でその中の最高位なの。精霊については知ってる?なんで、いるのかとか、」
そう聞かれたから、ドラゴンに少し昔話を聞いたことを言った。
「そう…まぁ今はそれでいいわ。
それじゃあ、次はあなたに関係することね。
あなたは私にすごい安心感を覚えるでしょう?絶対的な信頼があることに不思議に思わなかった?なんでなのかって、」
「…精霊だからなのかなって思ってた。ちがうの?」
「うーん、それもないわけではないけど…んー。
でも絶対に他と違うことがあるの。それはね、私も貴方にそれらの感情を持っているってことよ。」
私が驚くと、
「それはね、私が貴方の半身だから。つまり貴方が私の半身だからなの。」
そう、言った。
すごく驚いた。けど、なんでかどこかそれを受け入れている。
それは、私がここにいることがすでに当たり前のように思っているからなのかもしない。
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