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41話 徹夜の飲み会からの翌日デート
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夜、侍女が持ってきた手紙に「しごおわ」と端的に書かれていて、読んですぐ暖炉にくべた。
一国の王の手紙としてはだめでしょうが。見られても意味を知られることはなさそうだけど、見られないにこしたことはない。
エフィと一緒に向かったのは王の私室の一つ。応接間だろう。そこにたんまり酒とつまみを用意して両陛下が待っていた。そのつまみ、明らか現代日本によくあるやつ。シェフに再現させたの?
思いの外、普通の飲み会ぽくて助かる。
* * *
「アガる」
「マジエモい」
「はは、なにより」
「いっちゃん、キャンプしてんでしょ?」
「うん」
「今度BBQしよ!」
「ああ、そっちねえ。いいよー」
パリピ的なキャンプと私のキャンプは違うけど、まあそういうのもありか。
デイキャンだろうし。
「イリニ、断ってもいいんだぞ?」
「バーベキューはバーベキューで楽しいよ?」
王陛下的にキャンプギアを王都の技術屋さんに頼んだのが、きたわこれ的なノリだったらしい。
異世界転移という驚きの経験を聞くに、相当パリピ生活が楽しかったようだ。不思議なことにシコフォーナクセーでは王族の身にたまにこうして異世界転移が起こるとか。そこの次元繋がりが私と聖が繋がる要因だったのかな?
テンションあがっている両陛下は王都に渋谷交差点作りたいと言ってきて、その時はちょっとなあとは思ったけど、日本の治安をモデルにした国にしたいというのは良いことなので応援するよと軽く返した。
友達のノリで接するとさらに喜ぶので、もう王陛下感はどこにもない。
人払いしたお酒の席でよかった。
「イリニ」
「エフィ、楽しいことするの大事だよ?」
「それな」
「イリニ、両親が調子に乗るから」
「えっちゃんつれない」
「誰が! えっちゃんだ!」
私がいっちゃん、エフィがえっちゃん。
可愛い感じになったな。小さい子が並んでたならよかったのに。
「てか、えっちゃんさー」
王陛下が耳元で内緒話。
それにエフィは目を開いて顔を赤くして王陛下に怒っていた。仲いいんだなあ。
「ねえ、二人は付き合ってるの?」
「母上?!」
「ん? いいえ」
「ぐっ……」
王陛下がエフィの肩に手を置いてぴえんと言った。王陛下ったら、たまに悲しくなってるけど、情緒大丈夫だろうか。
「でも明日デートでしょ?」
「あ、それは私のやりたいことに付き合ってもらうやつかな?」
「それ、デートじゃないの?」
「一人でもいいけど、エフィも技術屋さんに会いたいってことだったんで」
「一人でもいい……」
「うっ」
ぱおんと王陛下が言った。
あれ、悲しみレベルアップしたぞ?
「もしかしてエフィ予定あったの? やっぱり私一人で」
「駄目だ」
「ん?」
「一緒に行く」
「う、うん?」
エフィ少し機嫌悪くなった。
「夜はやっぱ恋バナだわー」
「いいわー」
「こいばなはもういい、やめろ」
王陛下も王妃殿下も楽しそう。
エフィはなんだかいたたまれなさそうな感じになってる。
「恋バナかあ」
そんな話したことなかったな。
上っ面の付き合いで、その年らしい話で盛り上がるなんてこともしてなかった。
「いっちゃん?」
「あ、ごめん。恋バナなんてしたことなかったから少し嬉しくて」
笑って誤魔化すと両陛下が涙目になっていた。
「いっちゃああああん!!」
「待て」
「えっちゃん邪魔しないでえええ」
王陛下が抱き着こうとしてきたのをエフィが阻止した。
「触るな」
「えっちゃんヤキモチ可愛いけど」
「やめろ」
そんなノリを何度も繰り返して、ずっとお酒を飲み続けた私たちは、王陛下の要望通り徹夜で過ごすことになった。
どうしてあの人たちは、朝になってしゃきっと王として出勤できるの。怖いわ。
* * *
「よし、いこ」
「ああ」
エフィは少しげんなりしていた。
「徹夜辛かった?」
「いや、徹夜はたいしたことないが、父上が」
「パリピのノリね」
なれない人がパリピと付き合うのは大変だろうし、そもそもエフィがパリピじゃないし、だいぶ絡まれていたから疲れちゃったかな?
「城で休んでても」
「絶対嫌だ」
「う、うん」
目据わって言う話じゃないでしょ。なんだろ、久しぶりに王都回れるの楽しみだったのかな。
「イリニ、その服」
「ああ、変?」
急遽お泊りということで、アステリに魔法で服を送ってもらおうかなと思っていたけど、シコフォーナクセー側で揃えてくれたので、それに甘えることにした。
「いや、その」
「ん?」
「似合ってる」
「ありがと」
こういうとこは王陛下、よく考えていると思う。
一部の人間はパノキカトの聖女がシコフォーナクセーに来ていることを知っている。
その聖女が正式にシコフォーナクセーの民になったと国内に知らしめるには、こうしてシコフォーナクセーの服を着て、シコフォーナクセー第三王太子殿下と一緒にいるというのを見せた方が効果的ということだ。
「ま、こっちの服可愛いしな」
「着てて違和感は?」
「ないよ。動きやすいし」
配慮してくれたのか、動きやすいワンピースだ。両陛下は、デートだからワンピース! デコる! 盛る! と騒いでいたので、でこるのと盛るのは丁重にお断りした。そしたら貴族云々の堅苦しいものではなく、平民に人気のワンピースにしてくれた。ワンピースは譲れなかったのね。
エフィも合わせてくれたのか軽装で来てくれたから街に馴染んでる感がある。ありがたい。
一国の王の手紙としてはだめでしょうが。見られても意味を知られることはなさそうだけど、見られないにこしたことはない。
エフィと一緒に向かったのは王の私室の一つ。応接間だろう。そこにたんまり酒とつまみを用意して両陛下が待っていた。そのつまみ、明らか現代日本によくあるやつ。シェフに再現させたの?
思いの外、普通の飲み会ぽくて助かる。
* * *
「アガる」
「マジエモい」
「はは、なにより」
「いっちゃん、キャンプしてんでしょ?」
「うん」
「今度BBQしよ!」
「ああ、そっちねえ。いいよー」
パリピ的なキャンプと私のキャンプは違うけど、まあそういうのもありか。
デイキャンだろうし。
「イリニ、断ってもいいんだぞ?」
「バーベキューはバーベキューで楽しいよ?」
王陛下的にキャンプギアを王都の技術屋さんに頼んだのが、きたわこれ的なノリだったらしい。
異世界転移という驚きの経験を聞くに、相当パリピ生活が楽しかったようだ。不思議なことにシコフォーナクセーでは王族の身にたまにこうして異世界転移が起こるとか。そこの次元繋がりが私と聖が繋がる要因だったのかな?
テンションあがっている両陛下は王都に渋谷交差点作りたいと言ってきて、その時はちょっとなあとは思ったけど、日本の治安をモデルにした国にしたいというのは良いことなので応援するよと軽く返した。
友達のノリで接するとさらに喜ぶので、もう王陛下感はどこにもない。
人払いしたお酒の席でよかった。
「イリニ」
「エフィ、楽しいことするの大事だよ?」
「それな」
「イリニ、両親が調子に乗るから」
「えっちゃんつれない」
「誰が! えっちゃんだ!」
私がいっちゃん、エフィがえっちゃん。
可愛い感じになったな。小さい子が並んでたならよかったのに。
「てか、えっちゃんさー」
王陛下が耳元で内緒話。
それにエフィは目を開いて顔を赤くして王陛下に怒っていた。仲いいんだなあ。
「ねえ、二人は付き合ってるの?」
「母上?!」
「ん? いいえ」
「ぐっ……」
王陛下がエフィの肩に手を置いてぴえんと言った。王陛下ったら、たまに悲しくなってるけど、情緒大丈夫だろうか。
「でも明日デートでしょ?」
「あ、それは私のやりたいことに付き合ってもらうやつかな?」
「それ、デートじゃないの?」
「一人でもいいけど、エフィも技術屋さんに会いたいってことだったんで」
「一人でもいい……」
「うっ」
ぱおんと王陛下が言った。
あれ、悲しみレベルアップしたぞ?
「もしかしてエフィ予定あったの? やっぱり私一人で」
「駄目だ」
「ん?」
「一緒に行く」
「う、うん?」
エフィ少し機嫌悪くなった。
「夜はやっぱ恋バナだわー」
「いいわー」
「こいばなはもういい、やめろ」
王陛下も王妃殿下も楽しそう。
エフィはなんだかいたたまれなさそうな感じになってる。
「恋バナかあ」
そんな話したことなかったな。
上っ面の付き合いで、その年らしい話で盛り上がるなんてこともしてなかった。
「いっちゃん?」
「あ、ごめん。恋バナなんてしたことなかったから少し嬉しくて」
笑って誤魔化すと両陛下が涙目になっていた。
「いっちゃああああん!!」
「待て」
「えっちゃん邪魔しないでえええ」
王陛下が抱き着こうとしてきたのをエフィが阻止した。
「触るな」
「えっちゃんヤキモチ可愛いけど」
「やめろ」
そんなノリを何度も繰り返して、ずっとお酒を飲み続けた私たちは、王陛下の要望通り徹夜で過ごすことになった。
どうしてあの人たちは、朝になってしゃきっと王として出勤できるの。怖いわ。
* * *
「よし、いこ」
「ああ」
エフィは少しげんなりしていた。
「徹夜辛かった?」
「いや、徹夜はたいしたことないが、父上が」
「パリピのノリね」
なれない人がパリピと付き合うのは大変だろうし、そもそもエフィがパリピじゃないし、だいぶ絡まれていたから疲れちゃったかな?
「城で休んでても」
「絶対嫌だ」
「う、うん」
目据わって言う話じゃないでしょ。なんだろ、久しぶりに王都回れるの楽しみだったのかな。
「イリニ、その服」
「ああ、変?」
急遽お泊りということで、アステリに魔法で服を送ってもらおうかなと思っていたけど、シコフォーナクセー側で揃えてくれたので、それに甘えることにした。
「いや、その」
「ん?」
「似合ってる」
「ありがと」
こういうとこは王陛下、よく考えていると思う。
一部の人間はパノキカトの聖女がシコフォーナクセーに来ていることを知っている。
その聖女が正式にシコフォーナクセーの民になったと国内に知らしめるには、こうしてシコフォーナクセーの服を着て、シコフォーナクセー第三王太子殿下と一緒にいるというのを見せた方が効果的ということだ。
「ま、こっちの服可愛いしな」
「着てて違和感は?」
「ないよ。動きやすいし」
配慮してくれたのか、動きやすいワンピースだ。両陛下は、デートだからワンピース! デコる! 盛る! と騒いでいたので、でこるのと盛るのは丁重にお断りした。そしたら貴族云々の堅苦しいものではなく、平民に人気のワンピースにしてくれた。ワンピースは譲れなかったのね。
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