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2章 神よ、感謝します。けど、ちょっと違う叶ったけどちょっと違うんです。
140話 離してくれない
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「イケメンめええ」
「え?」
「いいえ、お気になさらず」
いい匂いが健在すぎるよ。動揺しすぎて頭パアンする。本当今はやめて。前みたく当たり前になるまではだめ。本当だめ。
胸の鼓動鳴り止まないのを確かめてもらうか?
いやそのフラグは別の形で回収したから、別のフラグを回収すべき?
「君はやはり放っておけない」
「放っておいていいよ」
「嫌だ」
肩口に額をおさめていて、ディエゴのつむじが横目に入る。さすがに彼の表情は見えなかった。
「離して」
「嫌だ」
やめてほしい。だってもうディエゴにはあのお嬢さんがいるというのに。誤解を招くよ、これは。
「……なんで」
「もうずっとまともに会えてなかったじゃないか」
「二週間だけだよ」
「違う、二十日だ。ほぼ三週間だ」
「え、そんな違う? 似たようなもんじゃない?」
「全然違うだろう」
「あー、会いたかった?」
僅かに震えたのが伝わる。
正直、今になってじわじわと感動の再会を実感してるのは私だけではないということかな。いや、感動ってほどでもないけど、ひどく懐かしさを感じているのは同じはず。
「それは、別に、その」
「三週間が長いとか言っておきながら、会いたくないの?」
「そんな事は言っていない!」
「そこでムキになられても」
私の言葉に浅く息を飲んで、次に長く息を吐く。それを間近で感じる私の身にもなってほしいんだけど。無駄にこそばゆいというのに。
それを知らずにディエゴは気まずそうに呟いた。
「悪かった……違うんだ、本当はもっとちゃんと、」
「うん?」
「…………会いたかった」
あーうわーくそう、ツンデレのデレがすぎる。久しぶりすぎて免疫ない、これはそろそろもたない。やっぱり離れないと駄目だ。ツンデレは外から見るのが断然いいよね、本当そこ真実。
なので神よ、ツンデレ堪能できてうれしいんですが、体験型じゃなくて鑑賞型でお願いします。
「なあ」
「何?」
「俺が君の傍にいないだけで、一体何人の男が君に言い寄ってきた?」
「さあ数えてないよ。一時の流行りみたいなものでしょ。皆すぐ飽きて終わるよ」
爵位のある者達特有の利権云々絡みはまだあるかもしれないけど、ただ単純に好意で告白なんてすぐ終わるだろう。ちょっと目立ったが故の短時間のアイドルタイムみたいな感じだ。中二な二つ名がついて偶像感がでたのかもしれないし。
「違う」
「何が?」
「君は自分の魅力を過小評価している」
「一部にコアなファンがつくのは、前の世界で学んでるから知ってるよ……ねえ、そろそろ離してよ」
「嫌だ」
右手は解放されてその手は私の腰に回る。後から完全に抱きしめれて離す気はないよう。
ああもうやめて、落ち着かない。もぞもぞ感が半端ない。
陽が温かくて風も心地よくて、それにこの力強さが悪くないと思ってしまってる自分はアウトだ。戻ってきて、私。頑張って、私。落ち着いて、私。
「君が他の男と話してるだけで気が気じゃなかった」
「さっきの?」
「そうだ。相手は告白する気だったんだろう?」
「そうだね。テゾーロのことがなければ、お断りして終わるやつだったよ」
そうだ、断るのだからいいじゃないと伝えてみても、彼にはそれすらも不服だったようだ。
「君は俺が君の知らない女性と話しててなんとも思わないのか?」
「新しいイベント発生きたわ! ついにこの目でツンデレの告白シーンを拝める。喜んで覗きます、かな」
あのお嬢さんといた時のディエゴを思い出す。ケンカップル特有の喧嘩腰に加え、見事なデレまで披露していた。お嬢さんに心を開き、彼女の前だけにしか見せない笑顔、しかも女性を割と苦手とするディエゴが触れても大丈夫だという貴重な女性。関係性を考えただけで、おいしさしかないのに、過去編とか妄想したら止まらないよ。
そんなあの時の見たことない笑顔を思い出して、うっかりまたどこか痛む気配が見えたけど無視だ。そんなことはない、今はよくわからないけど動揺してるから、それだけ。そんな私の中身を知らずにディエゴは浅く溜息を吐いた。
「チアキは本当に変わらないな……」
「癒しに対してはぶれないよ。オタクであることは性癖であり、私自身なわけ。これがないと私は私でないんだよ」
「知ってるさ。だから好きなんだ」
何を言ってるんだろう。もうあのお嬢さんがいるというのに。
「これが執着だと分かってはいる。君の気持ちを置いて俺の気持ちばかり先走ってるのもわかっている。けど、止められないんだ」
「なに、ディエゴ久しぶりだから? なんだかすごくよく喋るね」
からかうなと窘められる。耳元でイケボで囁かれる私の身にもなってほしいんだけど。少し離れて話してほしいなんて言っても離してくれないんだろうな。
ああもう。
一刻も早く離れてもらわないと、やっぱりもたない。せめてイケボといい匂いをさよならしてもらわないと。あ、それしたら会話出来ないか、いやそういうことじゃない。落ち着こう私。
「家の都合とはいえ、暫く君とまともに顔を合わせられなかったのが辛かった」
「家?」
「ああ、従妹(いとこ)が来ていてな」
「んん?」
いやまて従妹?
ここにきて新しい設定とぶっこんできたわ。
「え?」
「いいえ、お気になさらず」
いい匂いが健在すぎるよ。動揺しすぎて頭パアンする。本当今はやめて。前みたく当たり前になるまではだめ。本当だめ。
胸の鼓動鳴り止まないのを確かめてもらうか?
いやそのフラグは別の形で回収したから、別のフラグを回収すべき?
「君はやはり放っておけない」
「放っておいていいよ」
「嫌だ」
肩口に額をおさめていて、ディエゴのつむじが横目に入る。さすがに彼の表情は見えなかった。
「離して」
「嫌だ」
やめてほしい。だってもうディエゴにはあのお嬢さんがいるというのに。誤解を招くよ、これは。
「……なんで」
「もうずっとまともに会えてなかったじゃないか」
「二週間だけだよ」
「違う、二十日だ。ほぼ三週間だ」
「え、そんな違う? 似たようなもんじゃない?」
「全然違うだろう」
「あー、会いたかった?」
僅かに震えたのが伝わる。
正直、今になってじわじわと感動の再会を実感してるのは私だけではないということかな。いや、感動ってほどでもないけど、ひどく懐かしさを感じているのは同じはず。
「それは、別に、その」
「三週間が長いとか言っておきながら、会いたくないの?」
「そんな事は言っていない!」
「そこでムキになられても」
私の言葉に浅く息を飲んで、次に長く息を吐く。それを間近で感じる私の身にもなってほしいんだけど。無駄にこそばゆいというのに。
それを知らずにディエゴは気まずそうに呟いた。
「悪かった……違うんだ、本当はもっとちゃんと、」
「うん?」
「…………会いたかった」
あーうわーくそう、ツンデレのデレがすぎる。久しぶりすぎて免疫ない、これはそろそろもたない。やっぱり離れないと駄目だ。ツンデレは外から見るのが断然いいよね、本当そこ真実。
なので神よ、ツンデレ堪能できてうれしいんですが、体験型じゃなくて鑑賞型でお願いします。
「なあ」
「何?」
「俺が君の傍にいないだけで、一体何人の男が君に言い寄ってきた?」
「さあ数えてないよ。一時の流行りみたいなものでしょ。皆すぐ飽きて終わるよ」
爵位のある者達特有の利権云々絡みはまだあるかもしれないけど、ただ単純に好意で告白なんてすぐ終わるだろう。ちょっと目立ったが故の短時間のアイドルタイムみたいな感じだ。中二な二つ名がついて偶像感がでたのかもしれないし。
「違う」
「何が?」
「君は自分の魅力を過小評価している」
「一部にコアなファンがつくのは、前の世界で学んでるから知ってるよ……ねえ、そろそろ離してよ」
「嫌だ」
右手は解放されてその手は私の腰に回る。後から完全に抱きしめれて離す気はないよう。
ああもうやめて、落ち着かない。もぞもぞ感が半端ない。
陽が温かくて風も心地よくて、それにこの力強さが悪くないと思ってしまってる自分はアウトだ。戻ってきて、私。頑張って、私。落ち着いて、私。
「君が他の男と話してるだけで気が気じゃなかった」
「さっきの?」
「そうだ。相手は告白する気だったんだろう?」
「そうだね。テゾーロのことがなければ、お断りして終わるやつだったよ」
そうだ、断るのだからいいじゃないと伝えてみても、彼にはそれすらも不服だったようだ。
「君は俺が君の知らない女性と話しててなんとも思わないのか?」
「新しいイベント発生きたわ! ついにこの目でツンデレの告白シーンを拝める。喜んで覗きます、かな」
あのお嬢さんといた時のディエゴを思い出す。ケンカップル特有の喧嘩腰に加え、見事なデレまで披露していた。お嬢さんに心を開き、彼女の前だけにしか見せない笑顔、しかも女性を割と苦手とするディエゴが触れても大丈夫だという貴重な女性。関係性を考えただけで、おいしさしかないのに、過去編とか妄想したら止まらないよ。
そんなあの時の見たことない笑顔を思い出して、うっかりまたどこか痛む気配が見えたけど無視だ。そんなことはない、今はよくわからないけど動揺してるから、それだけ。そんな私の中身を知らずにディエゴは浅く溜息を吐いた。
「チアキは本当に変わらないな……」
「癒しに対してはぶれないよ。オタクであることは性癖であり、私自身なわけ。これがないと私は私でないんだよ」
「知ってるさ。だから好きなんだ」
何を言ってるんだろう。もうあのお嬢さんがいるというのに。
「これが執着だと分かってはいる。君の気持ちを置いて俺の気持ちばかり先走ってるのもわかっている。けど、止められないんだ」
「なに、ディエゴ久しぶりだから? なんだかすごくよく喋るね」
からかうなと窘められる。耳元でイケボで囁かれる私の身にもなってほしいんだけど。少し離れて話してほしいなんて言っても離してくれないんだろうな。
ああもう。
一刻も早く離れてもらわないと、やっぱりもたない。せめてイケボといい匂いをさよならしてもらわないと。あ、それしたら会話出来ないか、いやそういうことじゃない。落ち着こう私。
「家の都合とはいえ、暫く君とまともに顔を合わせられなかったのが辛かった」
「家?」
「ああ、従妹(いとこ)が来ていてな」
「んん?」
いやまて従妹?
ここにきて新しい設定とぶっこんできたわ。
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