救世主と言われ世界を救い続けてきたけど疲れたのでもう辞めます。第二の暮らしは田舎で農業です。

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短編・読み切り

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生まれたときから不思議な力があった。
私の両手。見た目は普通、どこにでもある人間の手だ。
けど、私の手は人間以外の生き物を壊してしまう。
人間以外の生き物に触れると、触れたものは光の粒子になって消えてしまう。
最初は家の近くにいた野良犬だったか、近所でかわれていた野良猫だったか。今となってはわからない。
もちろん親を含めた周りの大人も、友人達もこんな事例は知らない。
大都市に行って大きな病院に見てもらっても体に異常はなかった。
人間に触れても大丈夫だったのは幸いだったけど、友人や事情を知らない大人達は私を避けるようになり、それは今でも同じだった。
せいぜい遠巻きに見てるだけ。
最初こそは歓声があがっていたけど、今は何もない。
周りは普通に日常を歩いている。見慣れてしまったんだ。

避けられ続け忌み嫌われ、私が高校入学してすぐ、この世界におかしな生き物が現れた。
彼らは動物が人型をとっていたり、機械仕掛けのロボットだったり、形のない黒い闇の塊だったり、姿形は色々だったけど、たった一つの集団に属していて、それはこの世界を壊す…人間を殲滅することを宣言していた。
テレビの向こうで流れる不思議な会見。そんなことわざわざ言わなくても、黙って襲い掛かればいいのにと思っていた。
私には関係ないし、生きていく気持ちがあまりなかったから。
そんな会見を見てすぐ。
転機が来た。
私の住んでいるところは大都市よりの郊外で、自然は少なめだけど閑静な住宅街で、ややローカルな所だった。
その日は母と大都市に買い物に行こうと連れだって歩いてるときだった。
急に周りが騒がしくなり、何かと思ったら、テレビの向こうの関係のない話だった得体の知れない何かが人を襲っていた。
通り魔のごとく、人は次々と倒れ、散り散りに逃げていく。
私達も逃げようと来た道を戻ろうとしたけど、逃げる人にぶつかり母が倒れた。
母は逃げる人達に踏み付けにされ怪我をして立ち上がれなかった。
急いで母の元に戻ろうとするも人の流れがそれを許さない。
やっとのことで人の隙間から見えたのは怪物が母目掛けて拳を振り上げたところだった。
見たところ軽くはたいたようにしか見えない光景だったけど、地面に沈んだ母は動かなかった。

私の中で何かが切れた。
追い撃ちをかけようと足を振り上げる怪物に向かって走って。
「やめて!」
両手で怪物の胴を叩いた。
怪物はよろけて膝をついた、その隙に母へよると母は息をしていて無事だった。
ほっとしたのも束の間、お腹に響くような声が轟いた。
怪物の声だった。
「何をした!」
「え、な、なに?」
怪物はお腹を押さえて屈んでいる。
その腹から光の粒子になって消えていっている。
動物だけじゃない、この手は目の前の生物にまで有効だったんだ。
消えつづけ叫びつづけた怪物は頭の上から足の先まで綺麗に光の粒子になって無霰した。
騒然となる周囲に、遠くから救護隊の駆けつける音がした。

端的に言えば母は助かった。ただあの時頭を強く打ったのか植物状態で。
母の手を握っても温かく生きていることがわかって逆につらい。
権威ある医師に聞いても大きな病院で最新の治療を受けていても目を覚ますかはわからないとのことだった。
父親は私が生まれてすぐ亡くなっていたし親族間の交流はなかった…そもそも私は親族について知らなかった。祖父母が生きているかさえも。

そこは置いとくとして、問題はここからだ。
私が怪物を触れるだけで倒した話が大きくなっていた。
世界の権威ある占い師がこぞって私を救世主と宣う。
世界の中枢に連れていかれ、あの怪物たちを倒すよう命じられる。
最初は怖かったし堪えられなかった。
けど、母の医療費もあったし、なにより最初のうちは私が倒せば倒すだけ感謝され歓声があがった。
私はそれが嬉しかった。
ずっと忌み嫌われた能力が人の役に立つ。
私はがむしゃらに働いた。
そのうち戦い慣れて効率よくできるようになった。
怪物たちは主に大都市にしかでてこない。呼ばれる場所は限りがあった。
効率よくでき、倒せれば倒せるほど、私はやれるんだという自信につながっていった。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



それを続けて15年、唐突にそれはやってきた。
「……」
私はずっとこれを続けるのか。
今や慣れてしまった人達は怪物がいても喜ばない。
ましてや街中を普通に歩いている。
私が倒してもいつものことかといった具合に。遠巻きに。
感謝もない、代わりに忌み嫌うことが戻ってきた。
正式に世界から認められ戦える唯一だから、表立って迫害を受けるわけでないけど、その眼差しや微かに聞こえるものはかつて味わったものと同じだった。
「…私、は」
なんのために続けてるの?
そう思ったらもう終わりだった。
目の前に歩いて来る怪物。それが私の横をすり抜ける。
最近怪物たちはすぐに人間を襲うことはしなくなったから、追いかければ犠牲者がでずに光の粒子にできるだろうし、万が一取りこぼしたときのために世界が作った軍事組織が怪物を倒すだろう。

もう追えなかった。
近くの段差に座り込む。
できない。もうやれない。
とてつもない疲労感しかなく、体重く気持ちが動かない。
泣いてしまいたいのに泣けなかった。

そんなときだ、彼が声をかけてくれたのは。
「あの」
「…?」
見上げると少し屈んでこちらを見下ろす男性、見たところ同じぐらいの年齢の男性か、物腰は柔らかく、服装が地味なところを見ると郊外から来た人間のようだった。
「いえ、少しお疲れのようでしたので」
「え…」
「こんな初対面でおかしな話ですが」
その時、彼の言葉は私が最もほしい言葉だった。
「こんなこと辞めて、私の村に来ませんか?」
かなりのど田舎ですがと笑う。
彼は隣に座ってきた。
よければ話を聞かせてもらえませんか、と。

「あ…え、」
正直この時は誰でもよかった。
この人がなにを目的にしてるかわからなかったけど、この15年誰にも話さなかったことを話した。
ただつらいだけの今も。
彼は微笑んだまま、やはり同じことを言った。
「私の村でお休みになってはいかがでしょう?」
どうやら観光地でもなく、郊外でもない、村の規模は数十人、私も知ってる村ではあった。
世界を守るに当たり地理も把握したから世界の大きな場所から小さな場所まで記憶している。
何故か怪物たちは少規模の村は襲わなかった。
襲う場所は大都市と稀に人工の多い郊外。人が少ない場所は対象外だった。
怪物に対峙しなくて済む。
人数が少ないような場所なら私を忌み嫌う視線も今より格段に少なくなる。
なにより、今ここにいなくて済むのなら。
「行きます」
ここから逃げ出したいだけの私は彼の誘いを受けた。
普段なら受けない。
明らかに怪しい話だし、この世界から人さらいや犯罪がなくなったわけじゃないから。
でも私の気持ちはただただ逃げ出したいだけだった。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


翌日朝一、人がまだいないときに母の病室に行き別れを告げた。母はまだ眠ったまま、掌は温かかった。
お金は億単位である。当面金銭面…医療費の面では困らない。
治療の維持については以前からの担当医が懇意にしてくれてるから大丈夫だと思う。
最も私を雇っていた世界がどう判断するかによるけど。
それでも私は母を置いていく。罪悪感はあるけどもう無理だった。

「よろしいのですか?」
「はい」
そこからただぼんやりしていた。移動に丸1日かかったのは覚えている。
最期は馬車の荷台に厄介になって、うつらうつらしながら道を進んだことだけしか。
道中、大都市と郊外を抜けるとやたら夜空が綺麗で、こんな空を私はずっと見てなかったんだなと溜息が出た。


村は本当に人が少なかった。
村の入り口から見える範囲は数えるほどの家と山しかない。
本当に田舎だ。
私はどの場所にあるかと人口規模程度しか把握してなかったから、目の当たりにするとなかなか驚きがあった。
「あ、帰って来たんですね」
「えぇ、ただいま帰りました」
「あれ…」
こんな朝早くから何をしてるんだろう…持ってるものから推測するに畑仕事とか?
農具と思しきものを持った少年は、私を見て何かに気付いた。
「新しい人?」
「えぇ、そうです」
「村長呼んでくる!」
少年が駆けていった。
少し歩きますかと言われ、村の中へ入っていく。
こんな早くなのに、村人たちは外に出て農作業やら家畜の世話をしていた。
皆、笑顔で私を迎えてくる。
事情を知らないからと思うと不安で仕方ない。
「村長」
「新しい人が来たと聞いたよ」
「はい、こちらの方です」
「…初めまして」
村長は迷いなく手を差し出した。その手を恐る恐る握る。
村長は嫌な顔一つせず、しっかり手を握り返してくれた。
私が名乗っても、うんうん頷くだけ。
さすがに私の名前と存在を知らない人はいないと思ってたけど…。
「では、村長。私は仕入れたものを配ってきます」
「ありがとう、任せるよ」
彼が去って行って、私は村長に村を案内された。
「君が来て21人目だね…うん良い数字だ」
「そうですか…」
村を一周ぐるっと。
道中、村人たちを紹介される。
どの人も私の名前を聞いて握手を拒否する人はいなかった。
人間は大丈夫だと言っても前いた大都市は私が誰かに触れる事なんて良しとしなかったのに…ここは不思議な村だ。
「…あの」
「どうかしたかい?」
「私の事…知ってますか?」
村長は何を思ってか、考えてかわからなかったけど、たっぷりの間をもって小さく答えた。
「……それは君が世界を救う救世主さんと呼ばれてることかい?」
「はい…」
「知っているさ…こんな小さな村でも君の名は届いている」
「ならなんで……」
言えなかった。
自分が怖くないのか、触れるの嫌じゃないかなんて聞けない。それで肯定の言葉がきたら嫌だから。
今まで我慢できても、今この疲れ果てた私には聞くに堪えられない。
「この村の半数が君みたいな子たちだよ」
「え?」
村長の家の近くの広場、芝生の上に座って村を眺める。
「君のように迷い疲れて最終的にここに来て、村に住むことを決めたものが10人だったか…今ではみんな笑っているよ」
「私と同じ…?」
「そう」
事情はどうあれ、過去なにがしかあった人たちが、私のように声をかけられてやってきて、結果村に居住するようになった。
紹介された村人は誰もが不自然な違和感なくそこにいた。
よそ者ではなく、確かに村の人だった。
「君は随分と救世主という肩書にとらわれているね」
「え…」
「ゆっくり休んでみなさい」
村長に何か答えようとしたところに名前を呼ばれて、はっとして立ち上がる。
私を連れてきた青年が、犬を抱いてやってきた。
傍には他にも犬や猫がついてきている。随分彼に懐いているようだった。
「案内は終わったのかい?」
「はい…その」
私が目線を動物たちに向けると彼は察したようで、にっこり笑って答えた。
「あぁ、この子たちの事かい?」
「えぇ…」
「村で飼ってる犬猫だよ。名前は…」
彼が飼っているのではなく村で飼っているのか…でもあまり近寄らないでほしい。
私が触れてしまうとこの子たちは光の粒子になってしまう。
「ほら、君も触ってみるかい?」
「いいえ、それは駄目です」
「何故?」
「私が触れると消えてしまうんです」
「え?でも、ほらそこの子」
彼の目線が下に下がったから私も同じように目線を下におろすと、私の足に体をひっつけ鳴き声をあげる猫が数匹。
一瞬ひんやりするものの、やっぱり手で触れてないからか、消えることはなかった。
よかった。
「ほら、この犬、かなり遠くの島国の犬らしいよ。この付近をたまたま通った小売業の方から譲ってもらった子なんだ」
人懐っこいんだよ、とずいと私に迫って来る。
犬は犬で黙って彼に抱かれている。よく躾されている犬だ。
「駄目なんです、触ったら」
最期まで言い切る前に足元の猫たちが喧嘩し始めた。ぎゃーぎゃー鳴いている。
「あ、喧嘩は…」
足元に声をかけても猫たちはおかまいなしだ。
「どうしよ、」
と目の前に彼に助けを求めようとしたとき、右手にふんわりした感触を感じた。
目の前の犬だった。
近すぎたのもよくなかったけど、目の前の犬から私に撫でられに頭を私の手に突っ込んできていた。
一瞬思考が止まる。
いけないと思うも、犬は一向に霧散することはなかった。
「ほら、人懐っこいでしょ?」
「……」
初めてだった。
初めて、動物を触ってる。
「君の事気に入ったんだね」
「……あぁ」
その時やっと。
やっと私は泣けたんだ。
触れることが出来る。
「大丈夫」
芝生の上に座る村長が静かに微笑んで私を見上げていた。
涙が止まらなかった。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


「どうして、消えないんだろう」
「ん?」
私がこの村に厄介になってから幾ばかり。
今や私のメインの仕事は農業だ。これが結構ハードで、体を使うわ頭も使うわ、なにより持続力が必要だった。
幸いなことに15年も救世主をしていたコツコツ努力が、今ここでいかされている。
忍耐強く続けること、体が丈夫なのもやっぱり救世主してたからってのもある。
戦うにしても迅速に怪物に触れなければならなかったから、トレーニングはかかさなかったし。頭使うのはちょっと厳しいけど…中学校までの知識でもなんとか役に立ってくれてる。
なにより、村の人たちが根気強く私に教えてくれるからこそ、続けられていた。
季節ものの野菜を収穫する。
植物も消えることがなかった。
ここにある生き物は私が触れてもなにも起きない。
こんなに日が経っても変化はなかった。変わらず元気だ。
「君の手のことかい?」
「そう…前は確かに犬も猫も…植物も消えたのに」
「それなんだけどね」
と収穫を続けながら彼が続ける。
「君が触れて消える者は、人間に害を成すものだけなんじゃないかと思うんだ」
「え?」
「怪物たちは人を襲うだろう?人を殺して死なせてしまうだろう?そういう概念を含んだものを君の手は粒子にするんじゃないかと思うんだ」
どういうことだろう。
私が難しい顔をしていたら、彼は微笑んだ。
「君が消してしまったという犬なんだけど、野良犬だよね?」
「えぇ」
「狂犬病だったんじゃないかい?」
「え…」
噛まれたら人が死に至る病。
彼の言う通りだとしたら。
「猫もなにかしらの伝染病を持っていたかもしれないし、学校で飼育していた鶏は鳥インフルエンザを持っていたかもしれない。植物は毒性のあるものだったかもしれない」
「全部推測じゃない」
「そうだね…でも、この村の動物も植物たちもなに1つ消えていないよ」
あらゆる科学者が私のことを研究してたけど、そんな可能性はどこにも話されていなかった。
彼が、他の村人に話しかける。
「ねぇ、彼女のおかげで家畜も野菜も良くなったよね?」
ちょっと遠くにいたのを呼んで聞いてる彼に、これまたいい笑顔で返答がきた。
「そーよー!ここずっと元気!病気もないし!むしろ触ってもらった方がよくなってる感じよ」
体弱かった子犬だって今は元気に村を走り回っている。
本当に私の力がそうであるなら。
「そうだったら…嬉しい」
私のこの手は奪うものじゃないんだ。
そう思えるなら。
「おやおや、手が止まっているようだね」
「そ、村長」
人が少ない分、村長ですら農業を行う手前、こういった瞬間はひやっとする。
農業を畜産業にはとことんシビアな人だ。
「さっさと今日の分を収穫して、昼飯を食べたいんだが」
「はい!今すぐ!」
土から育てて、芽を出したものを守って育む、明日のために準備もあるし、収穫しただけでは当然終わらない。
植物だけじゃない、畜産管理も同じだ。育てて増やし守る。出荷に耐えられる気持ちがある私は薄情だろうか。少なくとも私の手に触れて霧散していくよりは意味のある方向だと思ってる。これも人間側の勝手な想いなんだろうけど。
この奥の深い日々は私の心を少しずつ変えてくれてる気がする。
「ふふ…」
「どうかしたかい?」
「ううん」
救世主を辞めてよかった。
ここで農業と畜産業を営みながら、自然に囲まれ静かに過ごしていく選択は正解だ。最良の選択だ。
「次のとこへ行こうか」
「野菜終わったから…」
「南東側の果樹園だね」
「わかったわ…ねぇ」
「なんだい」
「ありがとう」
あの時、私に声をかけてくれて。そう言うと彼はあの時と同じように笑った。
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