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王国陰謀編
序章
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ウィロウ王立魔法学園を卒業して二年。私は顧問魔術師としてフローレンス王国に滞在していた。
王都に小さいながらも居を構え、慎ましやかに暮らしている・・・・・・のだが、
「マヤ様。本日も届いておりますよ。この花はいかがしましょうか?」
「飾っておいてほしいけれど、どこかに空いている花瓶あったかしら」
ライアンから毎朝花束が届く。
「マヤ様。本日もドレスとお帽子が届いておりますが、いかがしますか?」
「えーっと、もうクローゼットもいっぱいですね」
デヴィンからは日ごとドレスや舶来品が届く。
「マヤ様。本日届きましたお手紙と本はいかがしますか?」
「後程、読ませてもらうわ。荷物に入れておいてください」
リアンからは毎日分厚い手紙と時々本が届く。
「マヤ様。お野菜とお肉が届きましたが、いかがしますか?」
「私の夕食にして頂いて、あとは皆さんで召し上がってください」
エヴァンからは連日食料が届く。
皆のお陰で私の生活は豊かであり、お礼の手紙を書くのが日課となっていた。
こうして、私たちはそれぞれの道を歩みながらも繋がっている。
士官学校へと進んだエヴァンは今年卒業し、軍部に配属された。
デヴィンもウィロウ王立魔法学園を卒業し、家業の貿易商を手伝っている。
院を修了したリアンは官吏試験を首席で通過し、宮廷財務長官の補佐役に任じられていた。
そしてライアンは王族として公務に就いている。
多忙な中、こうして私のことを気にかけてくれていることが何よりも嬉しい。
王都での一人暮らしも随分慣れてきた。メイドのエミリーが身支度をしてくれる。
「それにしても、マヤ様。そのお召し物で王宮に上がられて本当によろしいんですか?」
「毎日これだもの。とても便利なのよ」
瑠璃色に染められた分厚いローブには金色で刺繍が施されており、
ベルトには顧問魔術師として任ぜられた証である国章が彫り込まれた懐中時計と魔法杖を身に付けられるようになっている。
リアンに紹介された天文台の学者たちが着用していたのだが、収納力と着心地、動きやすさと業務を円滑に進める全てが集約されていた。
「明日の夜はお城でニューイヤーパーティーですから、忘れないで下さいましね」
「わかったわ、エミリー。早く帰るようにします」
私は玄関を出て、馬車を呼んだ。
私は城の一室にあてがわれた執務室で今日のスケジュールを確認する。
私の仕事を一言で言ってしまうと何でも屋だった。
王国付きの魔術師であったし、召喚士として仕事をすることもあった。
さらには語学力を求められ通訳を務めたり、講師としてウィロウ王立魔法学園に呼ばれたり、
時には会議の場で異邦人として意見を求められることもあった。
それも全て王国の危機を救った私を賓客として扱ってくれていることと
ライアンを筆頭に強力な後ろ盾があったことが大きい。
(おかげで二十歳そこそこでこんな要職に就けているんだから感謝しなきゃね。
前の世界での仕事で書類書くのも慣れてるし、出世したものだわ)
そう考えながら、私は粛々と業務をこなしていく。
書き終わった書類がどんどんと机と床に散らばっていくのを秘書のエリオットが黙って集めながら整頓していく。
王都に小さいながらも居を構え、慎ましやかに暮らしている・・・・・・のだが、
「マヤ様。本日も届いておりますよ。この花はいかがしましょうか?」
「飾っておいてほしいけれど、どこかに空いている花瓶あったかしら」
ライアンから毎朝花束が届く。
「マヤ様。本日もドレスとお帽子が届いておりますが、いかがしますか?」
「えーっと、もうクローゼットもいっぱいですね」
デヴィンからは日ごとドレスや舶来品が届く。
「マヤ様。本日届きましたお手紙と本はいかがしますか?」
「後程、読ませてもらうわ。荷物に入れておいてください」
リアンからは毎日分厚い手紙と時々本が届く。
「マヤ様。お野菜とお肉が届きましたが、いかがしますか?」
「私の夕食にして頂いて、あとは皆さんで召し上がってください」
エヴァンからは連日食料が届く。
皆のお陰で私の生活は豊かであり、お礼の手紙を書くのが日課となっていた。
こうして、私たちはそれぞれの道を歩みながらも繋がっている。
士官学校へと進んだエヴァンは今年卒業し、軍部に配属された。
デヴィンもウィロウ王立魔法学園を卒業し、家業の貿易商を手伝っている。
院を修了したリアンは官吏試験を首席で通過し、宮廷財務長官の補佐役に任じられていた。
そしてライアンは王族として公務に就いている。
多忙な中、こうして私のことを気にかけてくれていることが何よりも嬉しい。
王都での一人暮らしも随分慣れてきた。メイドのエミリーが身支度をしてくれる。
「それにしても、マヤ様。そのお召し物で王宮に上がられて本当によろしいんですか?」
「毎日これだもの。とても便利なのよ」
瑠璃色に染められた分厚いローブには金色で刺繍が施されており、
ベルトには顧問魔術師として任ぜられた証である国章が彫り込まれた懐中時計と魔法杖を身に付けられるようになっている。
リアンに紹介された天文台の学者たちが着用していたのだが、収納力と着心地、動きやすさと業務を円滑に進める全てが集約されていた。
「明日の夜はお城でニューイヤーパーティーですから、忘れないで下さいましね」
「わかったわ、エミリー。早く帰るようにします」
私は玄関を出て、馬車を呼んだ。
私は城の一室にあてがわれた執務室で今日のスケジュールを確認する。
私の仕事を一言で言ってしまうと何でも屋だった。
王国付きの魔術師であったし、召喚士として仕事をすることもあった。
さらには語学力を求められ通訳を務めたり、講師としてウィロウ王立魔法学園に呼ばれたり、
時には会議の場で異邦人として意見を求められることもあった。
それも全て王国の危機を救った私を賓客として扱ってくれていることと
ライアンを筆頭に強力な後ろ盾があったことが大きい。
(おかげで二十歳そこそこでこんな要職に就けているんだから感謝しなきゃね。
前の世界での仕事で書類書くのも慣れてるし、出世したものだわ)
そう考えながら、私は粛々と業務をこなしていく。
書き終わった書類がどんどんと机と床に散らばっていくのを秘書のエリオットが黙って集めながら整頓していく。
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