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王国陰謀編
国際博覧会と恋の行方~三つ巴の争い~
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私たちは舞踏会からの経緯と私にかけられた呪いと四人にかけられた魔法についてエヴァンに説明した。
エヴァンは説明を受けながら、一つずつ事実を知る度耳がぴくり、ぴくりと怒りで痙攣していた。
「つまりはあのレイラとかいうピンク頭がオレたちに魔法をかけた挙句、マヤをこの世界から追い出そうとしてるんだな?」
「そんなところだよ。残りはライアン王子の心を取り戻すだけだ」
「面倒だ。一発ふんじばって吐かせてみたらどうだ?」
「相手は私たちも気付かないうちに魔法をかけることができる大魔女だ。それに安易に接触してまた魔法をかけられたら元も子もない」
「そういえば、どうして魔法が解けているのが分かっているのに、もう一度デヴィンやリアン先輩に魔法をかけ直さなかったのでしょうか?」
私がふと思いついた疑問を口にするとオーベロンが教えてくれた。
「多分ね、マヤ。これだけ大掛かりな魔法となると同じ魔法は同じ人間にかけられないんだ」
「そうなの? オーベロン」
「それと心と記憶の改ざんを繰り返せば、その人間の人格も破壊することにも繋がるからね。本当はおいそれとかけられる魔法じゃないんだ」
「マヤさん、オーベロンはなんて言っているんですか?」
私はオーベロンの言葉を三人に伝えた。
「なるほど。魔法の抵抗力か。そんな法則があったなんて知らなかったな」
「それなら、オレたちでやっぱり捕まえられるだろうが」
エヴァンが殺気立った目で腕まくりをした。それを慌ててデヴィンが制する。
「エヴァン先輩、彼女は国賓ですから。そんなこと出来ませんよ」
「国賓という身分だって異世界から来ているんだとしたら怪しいものだぞ」
エヴァンの顔には実力行使という言葉が浮かんでいる。
一番長く呪いがかかっていたのでストレスも大きかったのかもしれない。
「しかし、デヴィン君の言う通り王族の庇護を受けている以上、直接手を出さない方が賢明だ。何より素直に彼女が魔法を解くとは思えない」
「イーサンを捜索するのは?」
「私も手は尽くしているが、見つからない」
「やっぱり、ライアン様の心を取り戻すしか方法は無いんですね」
「そうなるね……」
一同黙り込む中、沈黙を破ったのはエヴァンだった。
一つため息をつきながら赤髪をくしゃくしゃとかき回した。
「仕方ない。ライアンとのことはオレが何とかしてみよう」
「何か方法があるのかな?エヴァン君」
「あいつはオレの友人だ。手合わせをしたいと言って呼び出してみる……そこでマヤのことを話してみるが、上手く行くかは分からない」
それでもと私はエヴァンの手を取った。
骨ばって、剣だこができた固い手のひらはとても頼もしかった。
「お願い、エヴァン。私、ライアン様と話をすることも出来なくて……力を貸して」
「ああ、お前との約束を果たせなかったからな。オレが守る」
私の手を握るエヴァンの手に力が入る。
エヴァンの緑の瞳には確固たる強い意志が宿っていた。
「エヴァン……」
そこでデヴィンが二人に割って入る。
「あの、ちょっと、くっつきすぎなのでは?」
「そうだね……年頃の男女の適切な距離を越えているな」
「少々後れは取ったがマヤの呪いを解くためにオレは尽力する」
「僕だって国際博覧会始まる前からマヤさんに協力してきましたよ!」
「私も貢献しているつもりだが?知識面では特に」
さり気なく三人の間に火花が飛ぶ。
(えーと……)
どうしたらいいかわからず、私は茫然と三人の口論を傍観するしかなかった。
この三人ってこんなに仲悪かったっけと学生時代に思いをはせる。
そんな私の周りを金粉を振りまきながらオーベロンが飛び回る。
「まぁ、最初に呪いに気付いたのも、解除条件を読み取ったのもボクだけどねぇ」
「オーベロンまで……何に対抗意識燃やしているの?」
「……とにかく不毛な争いはここで止めよう。お互い忙しい身だ。時間は有効に使おう」
「そうですね」
「同感だ」
五分は優に超えた言い争いの結果、三人はその結論に達した。
エヴァンは説明を受けながら、一つずつ事実を知る度耳がぴくり、ぴくりと怒りで痙攣していた。
「つまりはあのレイラとかいうピンク頭がオレたちに魔法をかけた挙句、マヤをこの世界から追い出そうとしてるんだな?」
「そんなところだよ。残りはライアン王子の心を取り戻すだけだ」
「面倒だ。一発ふんじばって吐かせてみたらどうだ?」
「相手は私たちも気付かないうちに魔法をかけることができる大魔女だ。それに安易に接触してまた魔法をかけられたら元も子もない」
「そういえば、どうして魔法が解けているのが分かっているのに、もう一度デヴィンやリアン先輩に魔法をかけ直さなかったのでしょうか?」
私がふと思いついた疑問を口にするとオーベロンが教えてくれた。
「多分ね、マヤ。これだけ大掛かりな魔法となると同じ魔法は同じ人間にかけられないんだ」
「そうなの? オーベロン」
「それと心と記憶の改ざんを繰り返せば、その人間の人格も破壊することにも繋がるからね。本当はおいそれとかけられる魔法じゃないんだ」
「マヤさん、オーベロンはなんて言っているんですか?」
私はオーベロンの言葉を三人に伝えた。
「なるほど。魔法の抵抗力か。そんな法則があったなんて知らなかったな」
「それなら、オレたちでやっぱり捕まえられるだろうが」
エヴァンが殺気立った目で腕まくりをした。それを慌ててデヴィンが制する。
「エヴァン先輩、彼女は国賓ですから。そんなこと出来ませんよ」
「国賓という身分だって異世界から来ているんだとしたら怪しいものだぞ」
エヴァンの顔には実力行使という言葉が浮かんでいる。
一番長く呪いがかかっていたのでストレスも大きかったのかもしれない。
「しかし、デヴィン君の言う通り王族の庇護を受けている以上、直接手を出さない方が賢明だ。何より素直に彼女が魔法を解くとは思えない」
「イーサンを捜索するのは?」
「私も手は尽くしているが、見つからない」
「やっぱり、ライアン様の心を取り戻すしか方法は無いんですね」
「そうなるね……」
一同黙り込む中、沈黙を破ったのはエヴァンだった。
一つため息をつきながら赤髪をくしゃくしゃとかき回した。
「仕方ない。ライアンとのことはオレが何とかしてみよう」
「何か方法があるのかな?エヴァン君」
「あいつはオレの友人だ。手合わせをしたいと言って呼び出してみる……そこでマヤのことを話してみるが、上手く行くかは分からない」
それでもと私はエヴァンの手を取った。
骨ばって、剣だこができた固い手のひらはとても頼もしかった。
「お願い、エヴァン。私、ライアン様と話をすることも出来なくて……力を貸して」
「ああ、お前との約束を果たせなかったからな。オレが守る」
私の手を握るエヴァンの手に力が入る。
エヴァンの緑の瞳には確固たる強い意志が宿っていた。
「エヴァン……」
そこでデヴィンが二人に割って入る。
「あの、ちょっと、くっつきすぎなのでは?」
「そうだね……年頃の男女の適切な距離を越えているな」
「少々後れは取ったがマヤの呪いを解くためにオレは尽力する」
「僕だって国際博覧会始まる前からマヤさんに協力してきましたよ!」
「私も貢献しているつもりだが?知識面では特に」
さり気なく三人の間に火花が飛ぶ。
(えーと……)
どうしたらいいかわからず、私は茫然と三人の口論を傍観するしかなかった。
この三人ってこんなに仲悪かったっけと学生時代に思いをはせる。
そんな私の周りを金粉を振りまきながらオーベロンが飛び回る。
「まぁ、最初に呪いに気付いたのも、解除条件を読み取ったのもボクだけどねぇ」
「オーベロンまで……何に対抗意識燃やしているの?」
「……とにかく不毛な争いはここで止めよう。お互い忙しい身だ。時間は有効に使おう」
「そうですね」
「同感だ」
五分は優に超えた言い争いの結果、三人はその結論に達した。
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