楽園異能力者

那月いくら

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3章 実技授業

14話

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「松嶋先生。この子って…」僕は、手渡された資料を見た。
 「ーー!!」僕は、その資料を見て驚いた。そこには、「鹿島琉乃愛」について書いてあった。
 (こんなことってあるのか…?)僕は、慌てて、その資料を手に中等部校長のところに向かった。

  僕は、校長室の前で一旦落ち着いて、ドアをノックした。
 「校長!大変です!鹿島さん…鹿島琉乃愛の出生が違っていました!彼女は、養子だったんです!」
 「それがどうしたって言うんです?」
 「彼女の本当の親は…」校長は、話を聞いた瞬間、目を見開いて、驚いていた。

 ー       ー       ー       ー     

 「ね!そういえば、未来瑠ちゃんのステラってどんなの?」
 「え、えっとね、私のは…気持ちによって、天気を変えることが出来る"天気操作ウェザー"のステラ。私のステラは、珍しいんだって。だから、稀有サークルなんだよね。気持ちによるものだし、コントロールも出来ないから、ランクもF。」彼女は、ため息をついていた。ステラに悩むのはわかる気がする。
 「そのステラって今の天気と関係してるの?」私が見るに今は、晴れていた。
 「うん!今、琉乃愛ちゃんと話せているから嬉しいの!」一瞬、彼女の笑顔が、太陽のようにキラキラしているように見えた。

 
ー 放課後のサークル ー

  「今日は、サークルで力の使い方か~できるといいなー。」誰もいない教室で独り言を言っていた琉乃愛だが、顔に浮かべていたのは、少しびびって引きつった表情だった。帰り支度を済ませて、廊下に出た時だった。下を向いていたせいか、誰かにぶつかったのだ。
 「ご、ごめんなさ……い?」私は、あることに気づいた。私がぶつかった人は、私に顔が似ていた人だった。私は、あまりにも不思議だったため、その人に見とれていたのだ。
 「ごめんなさい。私、本を読みながら歩いていたから、気づかなかったの。私は、玲。神宮寺玲じんぐうじれい。高等部1年。よろしくね。また会うかもしれないし、じゃあーね。」彼女から紹介してくれたから、私のドッペルではないことがわかった。
 
  私は、彼女のことが気になり、真っ先に樺音を尋ねた。
 「神宮寺玲って知ってる?」樺音は、すんなり教えてくれた。
 「彼女は、純系の中でも由緒正しい家門の子だよ。」
 「純系に家門ってあるの?」私は、家門と聞いた瞬間、貴族のような感じを思い浮かべた。
 「純系は、ステラが継がれていくものだろ?だから、楽園ができる前から純系の家系は、存在している。その中でも、藍原家あいはらけ紫紀宮家しきみやけ神宮寺家じんぐうじけ四之宮家しのみやけ黒須家くろすけ西園寺家さいおんじけは、楽園の創設者でもあると同時に、国のステラ貴族でもある。国のステラ貴族と言うのは、国の協力に答える代わりに、国の政治に関わることが出来る、最重要家門の事だよ。」私は、西洋の国だけに、貴族が存在すると思っていたので、いきなりの言葉で頭が混乱しているのだ。
 「黒須家ってことは、樺音も?」樺音は、こくりと頷いた。
 
「話は、神宮寺さんに戻るけど、彼女は、高等部1年、ランク2Sでセイスティア。琉乃愛のステラと同じ"圧縮コンパクト"と時間を自由自在に操る"時間操作タイムフリー"のステラを持っている。」私は、彼女のステラに違和感を感じた。
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