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3章 実技授業
15話
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今日は、第2回実技授業の日だ。琉乃愛は、今回、自信を持っていた。なぜなら、サークルでステラの使い方を学んだからだ。ステラを扱うにも、そう簡単には、いかないのだ。
私は、ステラ訓練用の服に着替えるために、狐絈、未来瑠と一緒に更衣室に向かった。
「ねーねー狐絈ー。今回の訓練大丈夫かなー?」
「大丈夫!私と樺音がいるんだよ?それに未来瑠ちゃんも!」
「そうだよ!仲間がいるんだから大丈夫!」私は、励まされたことが嬉しくて、顔も耳も赤くなった。
更衣を済ませた3人は、部屋を出た。部屋を出た先には、歓声が繰り広げられていた。
「何があったの?」私は、不思議に思って集団の中の一人に問いかけた。
「音夢先輩よ!セイスティアの彩隆寺音夢先輩!先輩が来てるのよ!」私は、名前を聞いた瞬間、眉をひそめて嫌な顔をした。
「えっ!?音夢先輩がいらっしゃてるの?!」未来瑠だけは、違ったようだ。彼女は、根っからのセイスティアファンなのだ。
(うわ~。私、セイスティアに目をつけられた!?。)私は、不安な気持ちになり、狐絈と未来瑠に何度も大丈夫かな、と聞いていた。
「今から、第2回実技対戦をとりおこなう!前回同様、バリアを張って、試合に臨みなさい!今回のチームは、6人!チーム編成は自由だ!」私は、チームは決まっていると思っていたのだが、6人となると、2人足りないことになる。
「おい!鹿島!俺たちと組もうぜ!ちょうど一人足りないんだよな。」私は、高圧的な言い方をされたせいか、その人たちから顔を背けた。
「お、おい!まてよ!」男は、私の行動で苛立ったせいか、私をステラでおそおうとした。
「ほっとけ。」男のチームのリーダー格のような人が命令すると、男は、引き下がった。
「チームは、樺音、狐絈、未来瑠、私、あと2人足りない。」琉乃愛は、たかがチーム選び、とみていたが、その、たかがチーム選びで戸惑っているのだ。
「あの、もしよろしかったら、私達と組みませんか?ちょうど4人足りないんです。」私は、困っていた2人を見て、こくりと頷いた。
「私達、鹿島さんに自己紹介をしていませんでしたね。私は、白菊蘭です。」
「僕は、白菊迅です。僕達は、双子です!使えるステラも同じです!」よく見たら、2人とも同じ顔だった。聞くところによると、この2人は、2卵生の双子で、妖精のようになることが出来る"妖精"のステラ。主に、体から羽を出して飛んだり、惑わすことが出来る。このステラは、2人が双子ということもあって、2人一緒にいることでさらに強くなれるのだ。ステラ的にも体に関係するものだから、体質サークルになるらしい。
「今回の対戦相手は…男の子のチーム」私は、力の差を感じていたが、樺音と迅を信じようと決めた。
私達の相手は、さっきの高圧的な言い方をしていたチームだった。
「第1試合!鹿島チーム対久我咲チーム!ーー 試合開始 ーー!」私は、開始のゴングがなった瞬間、相手のステラをステラで圧縮しようとした。
「な、なんだ?!ステラが使えないぞ!」私は、相手チームのステラ圧縮に成功したのだ。
「は、早く!攻撃して!」みんなは、わかっていたかのように、頷いて、次の攻撃を仕掛けていた。
その時だった。敵のステラを抑えていたはずなのに、敵側にステラが戻ったのだ。
「残念だったな………。」リーダー格の彼は、少し顔を背けた。
「この試合、久我咲チームの勝ち!!」私は、あまり役に立っていなかったと思い込んで、みんなに、申し訳なかった。
「おい…もう少し自分を信じた方がいいぞ…でないとこの先痛い目見るぞ……。」私は、相手チームなのにどうして、アドバイスしてくれたのか分からなかった。
私は、ステラ訓練用の服に着替えるために、狐絈、未来瑠と一緒に更衣室に向かった。
「ねーねー狐絈ー。今回の訓練大丈夫かなー?」
「大丈夫!私と樺音がいるんだよ?それに未来瑠ちゃんも!」
「そうだよ!仲間がいるんだから大丈夫!」私は、励まされたことが嬉しくて、顔も耳も赤くなった。
更衣を済ませた3人は、部屋を出た。部屋を出た先には、歓声が繰り広げられていた。
「何があったの?」私は、不思議に思って集団の中の一人に問いかけた。
「音夢先輩よ!セイスティアの彩隆寺音夢先輩!先輩が来てるのよ!」私は、名前を聞いた瞬間、眉をひそめて嫌な顔をした。
「えっ!?音夢先輩がいらっしゃてるの?!」未来瑠だけは、違ったようだ。彼女は、根っからのセイスティアファンなのだ。
(うわ~。私、セイスティアに目をつけられた!?。)私は、不安な気持ちになり、狐絈と未来瑠に何度も大丈夫かな、と聞いていた。
「今から、第2回実技対戦をとりおこなう!前回同様、バリアを張って、試合に臨みなさい!今回のチームは、6人!チーム編成は自由だ!」私は、チームは決まっていると思っていたのだが、6人となると、2人足りないことになる。
「おい!鹿島!俺たちと組もうぜ!ちょうど一人足りないんだよな。」私は、高圧的な言い方をされたせいか、その人たちから顔を背けた。
「お、おい!まてよ!」男は、私の行動で苛立ったせいか、私をステラでおそおうとした。
「ほっとけ。」男のチームのリーダー格のような人が命令すると、男は、引き下がった。
「チームは、樺音、狐絈、未来瑠、私、あと2人足りない。」琉乃愛は、たかがチーム選び、とみていたが、その、たかがチーム選びで戸惑っているのだ。
「あの、もしよろしかったら、私達と組みませんか?ちょうど4人足りないんです。」私は、困っていた2人を見て、こくりと頷いた。
「私達、鹿島さんに自己紹介をしていませんでしたね。私は、白菊蘭です。」
「僕は、白菊迅です。僕達は、双子です!使えるステラも同じです!」よく見たら、2人とも同じ顔だった。聞くところによると、この2人は、2卵生の双子で、妖精のようになることが出来る"妖精"のステラ。主に、体から羽を出して飛んだり、惑わすことが出来る。このステラは、2人が双子ということもあって、2人一緒にいることでさらに強くなれるのだ。ステラ的にも体に関係するものだから、体質サークルになるらしい。
「今回の対戦相手は…男の子のチーム」私は、力の差を感じていたが、樺音と迅を信じようと決めた。
私達の相手は、さっきの高圧的な言い方をしていたチームだった。
「第1試合!鹿島チーム対久我咲チーム!ーー 試合開始 ーー!」私は、開始のゴングがなった瞬間、相手のステラをステラで圧縮しようとした。
「な、なんだ?!ステラが使えないぞ!」私は、相手チームのステラ圧縮に成功したのだ。
「は、早く!攻撃して!」みんなは、わかっていたかのように、頷いて、次の攻撃を仕掛けていた。
その時だった。敵のステラを抑えていたはずなのに、敵側にステラが戻ったのだ。
「残念だったな………。」リーダー格の彼は、少し顔を背けた。
「この試合、久我咲チームの勝ち!!」私は、あまり役に立っていなかったと思い込んで、みんなに、申し訳なかった。
「おい…もう少し自分を信じた方がいいぞ…でないとこの先痛い目見るぞ……。」私は、相手チームなのにどうして、アドバイスしてくれたのか分からなかった。
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