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新たな出会いたち
旧友
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「はーい、今日のホームルームだが、重大発表がある」
いつものように聞き流そうとしたホームルームの時間に何やら重大発表があるらしく、久方振りに耳を傾けた。
「んあ?なんだろ…」
「そんな対したことじゃ…」
そんな予想は大きく外れた。
「みんな、卒業おめでとーパチパチー」
「…え?」
と驚いたのは俺だけだった。
え?いやいや、卒業って…まだここ来て一週間!青春エンジョイしてない!
「ちょ、せんせ?いくら何でも早すぎじゃ…」
「?。知らね。卒業つっても、多分ギルドカード発行と住居確保するだけで、この学校への出入りはオッケーだと思うぞ」
あ、そういえばいつも、特別クラスのやつだけ昼から登校してたりしてたな。あれって…。
「ま、と言うわけだ。ほらさっさと行くぞー」
「は、は~い」
まだ驚きっぱなしのまま、ギルド「月楼」にむかった。
「わあぁ!」
「こら!あんまりはしゃがない!」
「す、すごいわぁ…」
と初めて見るギルドに目を輝かせる四人。まあ、冒険者なら当たり前か。キラびやかな内装。数人の受付嬢が丁寧にクエストの振り分けをしている。
そして辺りには高ランクの冒険者達。
そう、ここは特等の生徒が飛び級で入れるAランカーのブースなのだから。
「どうも~。これから皆様のお手伝いをさせていただく、ギルド嬢のユメ、と言います。どうぞよろしく」
「こちらこそ。よろしくお願いいたします」
と、ギルド嬢がやってきた。
いや、と言うか…。こいつ、もしかして…。
俺は少し疑問…と言うか確認したいことがあり、ギルドカードの発行を終わらせた後ユメに声をかけた。
「なあ、ちょっといいか?」
「はい?どうしましたかルパンさん」
この容姿、喋り方。どれを取っても既視感しかない。もしやこいつ…
「…お前、『ナイト』のユメか?」
「…え?なんで、それを…?」
呆気なく見破った俺は、その後のスケジュールをすべてふっとばしユメと街のカフェに行った。
「…いや~、まさか驚きました。ルパンさんがあのハントさんだったなんて~。今も信じられません」
「いや、十分証明したろ」
あれから三十分ほどナイトに関する質問攻めを受け、それをすべて答え、ようやく認めてもらえた。
「いや~にしてもですよ~。…あの日急に死んじゃって…わ、私…本当に後悔したんですよ…?」
「…」
しまった。と俺は思った。
そうだよな…。今まで戦って、元気だったやつが。突然いなくなっちまうんだもんな…。そりゃ、悲しい、か。
「…でも、転生もちだって知って良かったです!じゃないともやもやしたまんまだったんで…」
「…すまんかったな。本当」
「そう思うならあんなことしないでくださいよ!一言断るとか…あるでしょうに!」
うう…一言一言がしっかりと胸に刺さる…。
「…さて、そろそろ戻るとしよっかな。もう少し話したいけど、流石に長居しすぎちゃったな」
「私も帰るとしましょうかね」
「じゃあ、ごちそうさま」
「ふふっ…ちゃんと割り勘しますよ。…その図々しさは治ってないですね」
「ま、俺らしくていいだろ?治す気はないぞ」
「ふふ。そういうところも変わってないわね」
少し雑談してから、俺はローナ達の集団に合流した。
因みに、勝手にどっかいったと言うことでこっ酷く怒られてしまった。くそっ!全員自業自得みたいな顔しやがって!
いつものように聞き流そうとしたホームルームの時間に何やら重大発表があるらしく、久方振りに耳を傾けた。
「んあ?なんだろ…」
「そんな対したことじゃ…」
そんな予想は大きく外れた。
「みんな、卒業おめでとーパチパチー」
「…え?」
と驚いたのは俺だけだった。
え?いやいや、卒業って…まだここ来て一週間!青春エンジョイしてない!
「ちょ、せんせ?いくら何でも早すぎじゃ…」
「?。知らね。卒業つっても、多分ギルドカード発行と住居確保するだけで、この学校への出入りはオッケーだと思うぞ」
あ、そういえばいつも、特別クラスのやつだけ昼から登校してたりしてたな。あれって…。
「ま、と言うわけだ。ほらさっさと行くぞー」
「は、は~い」
まだ驚きっぱなしのまま、ギルド「月楼」にむかった。
「わあぁ!」
「こら!あんまりはしゃがない!」
「す、すごいわぁ…」
と初めて見るギルドに目を輝かせる四人。まあ、冒険者なら当たり前か。キラびやかな内装。数人の受付嬢が丁寧にクエストの振り分けをしている。
そして辺りには高ランクの冒険者達。
そう、ここは特等の生徒が飛び級で入れるAランカーのブースなのだから。
「どうも~。これから皆様のお手伝いをさせていただく、ギルド嬢のユメ、と言います。どうぞよろしく」
「こちらこそ。よろしくお願いいたします」
と、ギルド嬢がやってきた。
いや、と言うか…。こいつ、もしかして…。
俺は少し疑問…と言うか確認したいことがあり、ギルドカードの発行を終わらせた後ユメに声をかけた。
「なあ、ちょっといいか?」
「はい?どうしましたかルパンさん」
この容姿、喋り方。どれを取っても既視感しかない。もしやこいつ…
「…お前、『ナイト』のユメか?」
「…え?なんで、それを…?」
呆気なく見破った俺は、その後のスケジュールをすべてふっとばしユメと街のカフェに行った。
「…いや~、まさか驚きました。ルパンさんがあのハントさんだったなんて~。今も信じられません」
「いや、十分証明したろ」
あれから三十分ほどナイトに関する質問攻めを受け、それをすべて答え、ようやく認めてもらえた。
「いや~にしてもですよ~。…あの日急に死んじゃって…わ、私…本当に後悔したんですよ…?」
「…」
しまった。と俺は思った。
そうだよな…。今まで戦って、元気だったやつが。突然いなくなっちまうんだもんな…。そりゃ、悲しい、か。
「…でも、転生もちだって知って良かったです!じゃないともやもやしたまんまだったんで…」
「…すまんかったな。本当」
「そう思うならあんなことしないでくださいよ!一言断るとか…あるでしょうに!」
うう…一言一言がしっかりと胸に刺さる…。
「…さて、そろそろ戻るとしよっかな。もう少し話したいけど、流石に長居しすぎちゃったな」
「私も帰るとしましょうかね」
「じゃあ、ごちそうさま」
「ふふっ…ちゃんと割り勘しますよ。…その図々しさは治ってないですね」
「ま、俺らしくていいだろ?治す気はないぞ」
「ふふ。そういうところも変わってないわね」
少し雑談してから、俺はローナ達の集団に合流した。
因みに、勝手にどっかいったと言うことでこっ酷く怒られてしまった。くそっ!全員自業自得みたいな顔しやがって!
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