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世界線の始まり
九十九神の世界線
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九十九神…それは日本古来の考え方で物にはなんでも神がいると言う考え方だ。最近では神はいないだの、ものは所詮ものだの言われている。しかし、僕の…僕の家系だけは知っていた。神様はほんとにいるのだと…。
今日は待ちに待ったクラス替え。クラスの嫌な子とはこれでお別れ…だったはずだったのに、あまり関わりたくない男子グループ。その全てと同じクラスになってしまった。さらに、担任は学校一嫌われているパワハラ&セクハラ大臣、東祐作だった。彼の悪行は学校に知られているものの、親が総理大臣っていうのもあって、学校も言い出せないのだろう。どうしてこんなに裁かれねばならぬものは裁かれないのだろうか…。とにかく、そういうこういうでいいクラス替えとはいかなかったのだった。全く。新学年早々、ついてないな~…
「ただいま~」といい、本堂の扉を開ける。
「おう、お帰り。そこ、九十九饅頭置いといたから。早く食べて修行だぞ」
と、父の九十九神太はいった。あぁ、僕の名前はまだだったね。僕の名前は九十九礼人。世間一般でいう「男の娘」ってやつらしい。実をいうと、僕は立派な男の子なのだ。とはいえ、そんなこと言っても誰も信じてくれないので取り敢えずは男の娘で通ってる。ま、そんなことは置いといて。お父さんが用意してくれた九十九饅頭を口いっぱいに頬張って、神衣に着替えて小さな小屋へと行く。
「え?九十九神様を…憑かせる?」
修行に入って早々、そんなことを言われた。
「ああ。この九十九神社は日本中の九十九が休息と修行のためにやってくる。お前の九十九神もだ。そしてここの神社ではそんな九十九神の修行を一生かけて手伝う役目がある。そして、その九十九神はお前自身の九十九神。お前が一番思い入れがあるものの九十九神と一緒に修行をするのだ」
え~っと、要約すると…ここには九十九神が来て、僕はその手伝いをすればいいってことかな?
「わかった。じゃあ、ちょっと探してくるね」
そう言い、僕は自分の部屋へと行った。
僕の部屋は4畳半と可もなく不可もない普通の部屋だった。え~っと思い入れが深いもの…そういえばもの一つに執着したことはないな…。そう考えていると、
「あ」と声を漏らしていた。
2歳の頃から降り始めた模擬刀。以外にも重いため、頑張ってびゅんびゅんと振り回せる用にはしようと振っていた物だ。思い入れが深いものって言ったらこれだな。
「お父さ~ん、持ってきたよ~」
「え?もう決めるのか?まだまだ時間はあるぞ?一人の時間ってやつを…」
「いーの。どうせいつかは修行を一緒にするなら早いとこ決めちゃってもいいと思って」
「そ、そうか。じゃあ…」
といい、お父さんはいつになく真剣なまなざしで
「付いてきなさい。本堂で修行を始める」
といった。
「九十九神様。ここに、そなたを大切に使ってきた主あり。ここに主、己の一生を終えるまで、そなたの修行を手伝う決心を固めたり。今、この瞬間をもち、そなたの修行の手助けを、主は引き受けることを誓う」
九十九神。それは老若男女が定まり始めた頃の姿。そのため、姿形はランダムである。
「そう…。なら、私も決心しないとね…。わかった。主の命がおわるまで、一生側にいると誓おう。」
そして、礼人の模擬刀から、まさに神々しい光が現れた。そして、現れた九十九神を見て、思わず目を見開いたのだった。
今日は待ちに待ったクラス替え。クラスの嫌な子とはこれでお別れ…だったはずだったのに、あまり関わりたくない男子グループ。その全てと同じクラスになってしまった。さらに、担任は学校一嫌われているパワハラ&セクハラ大臣、東祐作だった。彼の悪行は学校に知られているものの、親が総理大臣っていうのもあって、学校も言い出せないのだろう。どうしてこんなに裁かれねばならぬものは裁かれないのだろうか…。とにかく、そういうこういうでいいクラス替えとはいかなかったのだった。全く。新学年早々、ついてないな~…
「ただいま~」といい、本堂の扉を開ける。
「おう、お帰り。そこ、九十九饅頭置いといたから。早く食べて修行だぞ」
と、父の九十九神太はいった。あぁ、僕の名前はまだだったね。僕の名前は九十九礼人。世間一般でいう「男の娘」ってやつらしい。実をいうと、僕は立派な男の子なのだ。とはいえ、そんなこと言っても誰も信じてくれないので取り敢えずは男の娘で通ってる。ま、そんなことは置いといて。お父さんが用意してくれた九十九饅頭を口いっぱいに頬張って、神衣に着替えて小さな小屋へと行く。
「え?九十九神様を…憑かせる?」
修行に入って早々、そんなことを言われた。
「ああ。この九十九神社は日本中の九十九が休息と修行のためにやってくる。お前の九十九神もだ。そしてここの神社ではそんな九十九神の修行を一生かけて手伝う役目がある。そして、その九十九神はお前自身の九十九神。お前が一番思い入れがあるものの九十九神と一緒に修行をするのだ」
え~っと、要約すると…ここには九十九神が来て、僕はその手伝いをすればいいってことかな?
「わかった。じゃあ、ちょっと探してくるね」
そう言い、僕は自分の部屋へと行った。
僕の部屋は4畳半と可もなく不可もない普通の部屋だった。え~っと思い入れが深いもの…そういえばもの一つに執着したことはないな…。そう考えていると、
「あ」と声を漏らしていた。
2歳の頃から降り始めた模擬刀。以外にも重いため、頑張ってびゅんびゅんと振り回せる用にはしようと振っていた物だ。思い入れが深いものって言ったらこれだな。
「お父さ~ん、持ってきたよ~」
「え?もう決めるのか?まだまだ時間はあるぞ?一人の時間ってやつを…」
「いーの。どうせいつかは修行を一緒にするなら早いとこ決めちゃってもいいと思って」
「そ、そうか。じゃあ…」
といい、お父さんはいつになく真剣なまなざしで
「付いてきなさい。本堂で修行を始める」
といった。
「九十九神様。ここに、そなたを大切に使ってきた主あり。ここに主、己の一生を終えるまで、そなたの修行を手伝う決心を固めたり。今、この瞬間をもち、そなたの修行の手助けを、主は引き受けることを誓う」
九十九神。それは老若男女が定まり始めた頃の姿。そのため、姿形はランダムである。
「そう…。なら、私も決心しないとね…。わかった。主の命がおわるまで、一生側にいると誓おう。」
そして、礼人の模擬刀から、まさに神々しい光が現れた。そして、現れた九十九神を見て、思わず目を見開いたのだった。
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