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第二章 クラスメイトは吸血鬼
5.僕と四姉妹と時々おっぱい⑤
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理性と欲望の激しい攻防を乗り越え、僕は無事に入浴タイムを終了させた。
浴室から出て身体を拭いて、美月ちゃんに服を着せたりして廊下に出る。ちょうどそのタイミングで脱衣所の外にいた女性と鉢合わせになった。
「あ、弟くん。もうオフロ上がっちゃったんですね。ダイニングのテーブルに夜食が置いてありますよ?」
「華音姉さん……そこで何しているのかな?」
今まさに脱衣所の扉を開けようとしていたのは、日下部家四姉妹の長姉である日下部華音だった。
華音姉さんの手にはパジャマと下着がある。どうやら、彼女もまた風呂に入ろうとしていたらしい。
「夜食の準備が終わったので、弟くんと背中を洗いっこしようと思いまして。どうやら出遅れてしまったみたいですね。お姉ちゃんうっかりです」
「勘弁してよ……華音姉さんとオフロだなんてバズーカが暴発するって」
「バズーカ? オフロで戦争ごっこでもしていたのですか?」
華音姉さんが20代の女性とは思えないようなあどけない表情で首を傾げる。
改めて思うが美人で可愛らしいお姉さんである。これが未亡人だというのだから、あまたの男が放ってはおかないだろう。
「小学生の美月ちゃんが相手でもギリギリだっていうのに、華音姉さんとお風呂だなんて無理があるって。お互いの年を考えようよ」
「女の子の年齢を指摘するだなんてモテナイ男の子がすることですよ? まあ、お姉ちゃんは寛大だから許してあげますけど」
「そういうことじゃなくてさ……何て説明したらいいんだろうね? この甘々お姉ちゃんは」
僕は自爆しようとしたペナルティとして姉妹の願いを叶えているが、あくまでも一緒に入浴は美月ちゃんと交わした約束である。華音姉さんとまで入浴する義務はないはずである。
「いいじゃないですか。家族なんだから。弟くんが子供の頃はよく一緒に入ったでしょう?」
「いや、だから年齢が……」
「年齢を言うのなら、私はよく玲さんとも一緒にオフロをしてましたよ?」
「……それは夫婦だからだよね?」
華音姉さんの亡き夫――僕にとっては兄である玲一の名前を出され、思わずしかめっ面になってしまう。
クール・アンド・スマート。男手一つで弟を育てた立派な兄である玲一だったが、華音姉さんの話を聞いているとイメージが崩れる一方である。
「いや……さすがにこれ以上、評価が下がることなんてあるわけが……」
「玲さんってばオフロでも甘えん坊で、『アソコを洗って欲しいでちゅー。おっぱいで挟んで欲しいでちゅー』とか言って胸に抱き着いてきたんですよ? とっても可愛かったんですからねー」
「下がった! メチャクチャ下落したー!」
呆れを通り越して涙すら出てきてしまいそうだ。
大人の男だと思っていた兄への暴落ぶりが止まりそうにない。
「玲さんが亡くなってからバブバブしてくれる人がいなくて、お姉ちゃんはとっても寂しい思いをしてるんですよ……玲さんそっくりの弟くんが甘えてくれたら、この寂しさも埋まるんですけどねー」
「……本気で勘弁してよ。高校生男子を良からぬ道に誘い込まないでくれるかな?」
「あ、今ならお姉ちゃんがお胸で背中を洗ってあげますよー? 玲さんにも大好評だったスベスベ石鹸おっぱいです!」
「良からぬ道に誘い込まないでくれるかなっ!!?」
華音姉さんが右手で自分の胸を持ち上げて見せつけてきた。幼女の誘惑に耐えたと思ったら、今度は年上の美女にまで誑かされている。
元々スキンシップ過度な姉妹だったが……秘密を知ってからというもの、ますます攻勢が増しているような気がする。
「う……ぐっ……スベスベ石鹼おっぱい……!」
「ん……ドライヤー」
魅惑の爆乳の誘惑にフラフラと誘い込まれそうになる僕であったが、クイクイッと上着の袖が引っ張られた。
ハッと振り返ると、さっきまで一緒に入浴していた美月ちゃんが拗ねたように唇を尖らせて見上げてくる。
「髪…………お願い」
「あ……ああ! 髪を乾かしたいんだね。すぐにやってあげるよ!」
「ああんっ、弟くんのイケズー!」
華音姉さんの残念そうな声を振り切って、僕は美月ちゃんの手を引いていく。
階段を上って逃げると……さすがの華音姉さんも追いかけてくることはなく無事に逃げ切ることができた。
「た、助かったよ……美月ちゃん」
「ん、おっぱいは敵。まな板はフレンド」
「……うん、そんなことを胸張って言われても困るんだけどね」
というか、美月ちゃんだって変身したら超巨乳になるじゃないか。
変身前と後では姿形はもちろん、性格も違う。もしかして、別の人格なのではないだろうかと疑ってしまうくらいだ。
その後、僕は美月ちゃんの髪をドライヤーで乾かしてあげ、ダイニングに用意されていた夜食のおにぎりを食べてから就寝した。
もちろん、眠るときは和室に布団を並べて四姉妹と『変則的川の字』で寝ている。華音姉さんからの『お願い』であるから断りようがない。
騒がしくも楽しく、ちょっとエッチな1日は無事に終わることになったのだが……ここだけの話、僕は四姉妹に内緒にしていることがあった。
実は……僕は少し前から、クラスメイトの女子に頼まれて『とある事件』――新たな物語に首を突っ込んでいたのである。
学園三大美女の1人――月白真雪。
彼女と3つの怪物ギャングを巡って起こっている戦いの物語に。
浴室から出て身体を拭いて、美月ちゃんに服を着せたりして廊下に出る。ちょうどそのタイミングで脱衣所の外にいた女性と鉢合わせになった。
「あ、弟くん。もうオフロ上がっちゃったんですね。ダイニングのテーブルに夜食が置いてありますよ?」
「華音姉さん……そこで何しているのかな?」
今まさに脱衣所の扉を開けようとしていたのは、日下部家四姉妹の長姉である日下部華音だった。
華音姉さんの手にはパジャマと下着がある。どうやら、彼女もまた風呂に入ろうとしていたらしい。
「夜食の準備が終わったので、弟くんと背中を洗いっこしようと思いまして。どうやら出遅れてしまったみたいですね。お姉ちゃんうっかりです」
「勘弁してよ……華音姉さんとオフロだなんてバズーカが暴発するって」
「バズーカ? オフロで戦争ごっこでもしていたのですか?」
華音姉さんが20代の女性とは思えないようなあどけない表情で首を傾げる。
改めて思うが美人で可愛らしいお姉さんである。これが未亡人だというのだから、あまたの男が放ってはおかないだろう。
「小学生の美月ちゃんが相手でもギリギリだっていうのに、華音姉さんとお風呂だなんて無理があるって。お互いの年を考えようよ」
「女の子の年齢を指摘するだなんてモテナイ男の子がすることですよ? まあ、お姉ちゃんは寛大だから許してあげますけど」
「そういうことじゃなくてさ……何て説明したらいいんだろうね? この甘々お姉ちゃんは」
僕は自爆しようとしたペナルティとして姉妹の願いを叶えているが、あくまでも一緒に入浴は美月ちゃんと交わした約束である。華音姉さんとまで入浴する義務はないはずである。
「いいじゃないですか。家族なんだから。弟くんが子供の頃はよく一緒に入ったでしょう?」
「いや、だから年齢が……」
「年齢を言うのなら、私はよく玲さんとも一緒にオフロをしてましたよ?」
「……それは夫婦だからだよね?」
華音姉さんの亡き夫――僕にとっては兄である玲一の名前を出され、思わずしかめっ面になってしまう。
クール・アンド・スマート。男手一つで弟を育てた立派な兄である玲一だったが、華音姉さんの話を聞いているとイメージが崩れる一方である。
「いや……さすがにこれ以上、評価が下がることなんてあるわけが……」
「玲さんってばオフロでも甘えん坊で、『アソコを洗って欲しいでちゅー。おっぱいで挟んで欲しいでちゅー』とか言って胸に抱き着いてきたんですよ? とっても可愛かったんですからねー」
「下がった! メチャクチャ下落したー!」
呆れを通り越して涙すら出てきてしまいそうだ。
大人の男だと思っていた兄への暴落ぶりが止まりそうにない。
「玲さんが亡くなってからバブバブしてくれる人がいなくて、お姉ちゃんはとっても寂しい思いをしてるんですよ……玲さんそっくりの弟くんが甘えてくれたら、この寂しさも埋まるんですけどねー」
「……本気で勘弁してよ。高校生男子を良からぬ道に誘い込まないでくれるかな?」
「あ、今ならお姉ちゃんがお胸で背中を洗ってあげますよー? 玲さんにも大好評だったスベスベ石鹸おっぱいです!」
「良からぬ道に誘い込まないでくれるかなっ!!?」
華音姉さんが右手で自分の胸を持ち上げて見せつけてきた。幼女の誘惑に耐えたと思ったら、今度は年上の美女にまで誑かされている。
元々スキンシップ過度な姉妹だったが……秘密を知ってからというもの、ますます攻勢が増しているような気がする。
「う……ぐっ……スベスベ石鹼おっぱい……!」
「ん……ドライヤー」
魅惑の爆乳の誘惑にフラフラと誘い込まれそうになる僕であったが、クイクイッと上着の袖が引っ張られた。
ハッと振り返ると、さっきまで一緒に入浴していた美月ちゃんが拗ねたように唇を尖らせて見上げてくる。
「髪…………お願い」
「あ……ああ! 髪を乾かしたいんだね。すぐにやってあげるよ!」
「ああんっ、弟くんのイケズー!」
華音姉さんの残念そうな声を振り切って、僕は美月ちゃんの手を引いていく。
階段を上って逃げると……さすがの華音姉さんも追いかけてくることはなく無事に逃げ切ることができた。
「た、助かったよ……美月ちゃん」
「ん、おっぱいは敵。まな板はフレンド」
「……うん、そんなことを胸張って言われても困るんだけどね」
というか、美月ちゃんだって変身したら超巨乳になるじゃないか。
変身前と後では姿形はもちろん、性格も違う。もしかして、別の人格なのではないだろうかと疑ってしまうくらいだ。
その後、僕は美月ちゃんの髪をドライヤーで乾かしてあげ、ダイニングに用意されていた夜食のおにぎりを食べてから就寝した。
もちろん、眠るときは和室に布団を並べて四姉妹と『変則的川の字』で寝ている。華音姉さんからの『お願い』であるから断りようがない。
騒がしくも楽しく、ちょっとエッチな1日は無事に終わることになったのだが……ここだけの話、僕は四姉妹に内緒にしていることがあった。
実は……僕は少し前から、クラスメイトの女子に頼まれて『とある事件』――新たな物語に首を突っ込んでいたのである。
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