92 / 103
第二章 クラスメイトは吸血鬼
32.そんな僕の修行回③
しおりを挟む
男の中の男である僕が小学生女子に手を出すわけがない。
修行中に眠ってしまい、美月ちゃんと裸で抱き合って眠る夢を見たような気がするが……うん、もちろん夢である。夢に決まっている。夢でなければならない。
「さあ、修行の再開だ! 今日も頑張るぞー!」
僕は必要以上に声を張り上げて宣言する。
たっぷり半日以上も眠ったおかげで、すっかり心身の疲れが吹っ飛んでいた。
「いやー、ガムシャラに頑張ったからって成果が出るわけじゃないんだな! ちょっと一昔前の体育会系みたいなことをやってたよ!」
少しでも強くなるために自分を痛めつけていたわけだが……スポーツにせよ格闘技にせよ、成長するために重要なのは効率よく練習をすることだ。
ひたすら自分に苦行を課せば強くなれるというわけではない。
適度な休憩を取りながら、ほど良い修行をするのが大切なのだ。
「美月ちゃんのおかげで勉強になったよ、うん! さあ、頑張ろう!」
心機一転。
しっかりと休息と準備体操、柔軟を行ってから改めて修行に取り組む。
「今日は魔法の練習だな。さて……どこまでできるものやら」
僕は魔法が使えない。
全く使えないわけではないのだが……極端に魔力が少なく、魔力を操作するセンスが少しもなかった。
しかし、僕はすでに体術をある程度極めており、成長が頭打ちになっている。
もちろん、タップリと時間をかければさらなる成長が望めるかもしれないが……この修行場にいられる期間は一ヵ月。
そこまで悠長なことは言っていられない。
そこで……僕はこれまで苦手として避けていた分野にあえて手を伸ばすことにした。
才能がないからとあきらめていた魔法について、もう1度修行をしてみることにしたのである。
「魔法だったら飛鳥姉に教わった方が良かったかもしれないけど……無理かな。あれは天才型みたいなもんだし」
飛鳥姉は精霊と契約して魔法少女に変身することができる。
彼女の魔法は異世界でも滅多に見ることができないハイレベルなものなのだが……飛鳥姉は感覚的に魔法を使っているため、教わっても参考にはならないだろう。
「精神統一。自分の中にある魔力の流れを感じ取って、操作して……ああ、ダメだな。ちっとも上手くいかない!」
体内の魔力を操作して練り上げようとするものの、集まった魔力はすぐに霧散してしまう。
ただでさえ少ない魔力が無駄になってしまった。魔法は発動することはない。
豆鉄砲のような威力の小さな魔法であれば使えなくもないのだが、それ以上に出力を上げようとすると魔力が散ってしまう。呆れるほどに才能がなかった。
「うーん……やっぱり凡人だなあ。師匠がサジを投げたのも無理はない……」
異世界で戦い方を教えてくれた師も「お前はダメだ。魔法のことは忘れろ」と断言していた。
師匠の言葉は正しい。やはり僕には魔法の才能は欠片もないようである。
「せめて身体強化くらいできれば良かったんだけど……やっぱり、生まれ持った才能はどうにもならないな」
「お兄様は魔力が使えないのですね。でしたら、邪気を使用してはいかがでしょうか?」
「邪気?」
美月ちゃんの言葉に僕は首を傾げた。
「邪気というのは我々悪魔が使う力のことです。人間の負の感情から生じるエネルギーなので、魂と感情がある人であれば誰にだって使うことができるはずです」
「負の感情から……そうか、悪魔が使う魔法の源というわけか」
「はい。私がかつて住んでいた魔界は人間世界の邪気が流れ込む場所であり、悪魔はその邪気から生まれた存在であるとされています」
美月ちゃんがつらつらとした口調で説明する。
「邪気を生じさせる感情は様々です。特に強いもので傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、大食、嫌気、強欲、色欲、虚栄、悲嘆、恐怖などがあります。自然と悪魔はこれらの属性に寄ったものになり、例えばかつてお兄様が倒した『あの男』は傲慢の属性を有した悪魔でした」
「ふうん?」
「そして、私は色欲の属性の悪魔です。こう見えても、悪魔の中ではかなり力が強い方なんですよ?」
美月ちゃんが得意げに胸を張って断言する。
うん、何となく想像はついていた。普段の行動とか身体つきとかエロ過ぎるもの。
「邪術ね……女神の加護とは対極にありそうな力だけど、僕にも使えるのかな?」
「邪気を利用する手段を人間は持っていません。ですが、悪魔と契約を交わせば邪術を使うことができるようになります。お望みとあらば、私がお兄様と契約いたしますが?」
「…………」
僕は少しだけ考えこんだ。
美月ちゃんのことを疑う気持ちは少しもないが……これはわりと重要な決断のような気がする。
「悪魔と人間の契約は騙し合い。悪魔は言葉巧みに人間を欺いて、自分が優位になるように契約を結ぼうとします。得た力以上のものを失うことも珍しくはありません。ですが……お兄様の場合は私がいますので、対価もなしのノーリスクです。そこまで迷うことではないと思いますよ?」
「うん、それはいい。良いんだけど……契約って、エッチなことじゃないよね?」
そう……相手がボンテージファッションの色欲の悪魔だけに身構えてしまう。
マンガやライトノベルなどの創作では、悪魔と契約する際にエロいことをしたりする展開はおなじみである。
可愛い妹(小学生)である美月ちゃんとそんなことができるわけがなかった。
「ご安心ください。少しもいやらしいことではありませんわ」
「本当に? おっぱい触ったり、裸になったりしないね?」
「しませんわ。ご安心ください。マルマルをチョメチョメしたりもいたしません。ドカンもなしですわ」
「そっかチョメチョメもズキューンもギシギシアンアンないのか……だったら、安心なのかな?」
こんな簡単に決断して良いことでもなさそうだが……僕が早急に力を求めているのは揺るがざる事実である。
断ったりしても、美月ちゃんが信用されていないのではないかと落ち込んでしまうかもしれない。
どちらかというと、そっちの方が困ってしまう。
「オッケー。わかったよ。だったら、その契約とやらをお願いしようかな?」
「はい。お兄様がお望みとあれば喜んで」
「ただし、エッチなことはなしだ。これはフリじゃない。絶対にダメだぞ!」
「心得ておりますわ。それでは、さっそく契約の儀式をはじめましょうか」
「うん……って、どうしてこっちに近づいてくるのかな?」
美月ちゃんがジリジリと接近してくる。
まるでコーナーに獲物を追い詰めるような動きである。
「近づかなくては契約ができませんもの。当然じゃないですか」
「なるほど……それで、どうして抱き着いておっぱいを押しつけてくるのかな?」
「密着した方が失敗しませんもの。当然じゃないですか」
「なるほど……それで、どうして唇を近づけてくるのかな?」
「キスをするために決まっていますわ。当然じゃないですか」
「なるほど……それで、どうしてキスが必要になるのかな?」
話が違う。
エロいことはしないという約束ではなかったのか。
「キスはエロいことではないでしょう? 〇〇〇を〇〇〇に挿したりしてませんから、エッチなことには含まれませんわ」
美月ちゃんが悪びれることもなく言ってのける。
そうか……さすがは色欲を司る悪魔である。彼女にとってキスというのはエロいことに含まれない行為であるらしい。
「なるほど、なるほど……騙された!」
「逃がしませんわ。観念してください……お兄様!」
「いやああああああああああああああああああっ!?」
すでに抱き着かれておっぱいにホールドされている僕は、抵抗することもできずに美月ちゃんの接吻を受け入れることになった。
さすがはエロ悪魔だ。
彼女がいやらしい行為ではないと断言したキスは、舌と舌とを絡めあう、これでもかと濃密なキッスだったのである。
修行中に眠ってしまい、美月ちゃんと裸で抱き合って眠る夢を見たような気がするが……うん、もちろん夢である。夢に決まっている。夢でなければならない。
「さあ、修行の再開だ! 今日も頑張るぞー!」
僕は必要以上に声を張り上げて宣言する。
たっぷり半日以上も眠ったおかげで、すっかり心身の疲れが吹っ飛んでいた。
「いやー、ガムシャラに頑張ったからって成果が出るわけじゃないんだな! ちょっと一昔前の体育会系みたいなことをやってたよ!」
少しでも強くなるために自分を痛めつけていたわけだが……スポーツにせよ格闘技にせよ、成長するために重要なのは効率よく練習をすることだ。
ひたすら自分に苦行を課せば強くなれるというわけではない。
適度な休憩を取りながら、ほど良い修行をするのが大切なのだ。
「美月ちゃんのおかげで勉強になったよ、うん! さあ、頑張ろう!」
心機一転。
しっかりと休息と準備体操、柔軟を行ってから改めて修行に取り組む。
「今日は魔法の練習だな。さて……どこまでできるものやら」
僕は魔法が使えない。
全く使えないわけではないのだが……極端に魔力が少なく、魔力を操作するセンスが少しもなかった。
しかし、僕はすでに体術をある程度極めており、成長が頭打ちになっている。
もちろん、タップリと時間をかければさらなる成長が望めるかもしれないが……この修行場にいられる期間は一ヵ月。
そこまで悠長なことは言っていられない。
そこで……僕はこれまで苦手として避けていた分野にあえて手を伸ばすことにした。
才能がないからとあきらめていた魔法について、もう1度修行をしてみることにしたのである。
「魔法だったら飛鳥姉に教わった方が良かったかもしれないけど……無理かな。あれは天才型みたいなもんだし」
飛鳥姉は精霊と契約して魔法少女に変身することができる。
彼女の魔法は異世界でも滅多に見ることができないハイレベルなものなのだが……飛鳥姉は感覚的に魔法を使っているため、教わっても参考にはならないだろう。
「精神統一。自分の中にある魔力の流れを感じ取って、操作して……ああ、ダメだな。ちっとも上手くいかない!」
体内の魔力を操作して練り上げようとするものの、集まった魔力はすぐに霧散してしまう。
ただでさえ少ない魔力が無駄になってしまった。魔法は発動することはない。
豆鉄砲のような威力の小さな魔法であれば使えなくもないのだが、それ以上に出力を上げようとすると魔力が散ってしまう。呆れるほどに才能がなかった。
「うーん……やっぱり凡人だなあ。師匠がサジを投げたのも無理はない……」
異世界で戦い方を教えてくれた師も「お前はダメだ。魔法のことは忘れろ」と断言していた。
師匠の言葉は正しい。やはり僕には魔法の才能は欠片もないようである。
「せめて身体強化くらいできれば良かったんだけど……やっぱり、生まれ持った才能はどうにもならないな」
「お兄様は魔力が使えないのですね。でしたら、邪気を使用してはいかがでしょうか?」
「邪気?」
美月ちゃんの言葉に僕は首を傾げた。
「邪気というのは我々悪魔が使う力のことです。人間の負の感情から生じるエネルギーなので、魂と感情がある人であれば誰にだって使うことができるはずです」
「負の感情から……そうか、悪魔が使う魔法の源というわけか」
「はい。私がかつて住んでいた魔界は人間世界の邪気が流れ込む場所であり、悪魔はその邪気から生まれた存在であるとされています」
美月ちゃんがつらつらとした口調で説明する。
「邪気を生じさせる感情は様々です。特に強いもので傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、大食、嫌気、強欲、色欲、虚栄、悲嘆、恐怖などがあります。自然と悪魔はこれらの属性に寄ったものになり、例えばかつてお兄様が倒した『あの男』は傲慢の属性を有した悪魔でした」
「ふうん?」
「そして、私は色欲の属性の悪魔です。こう見えても、悪魔の中ではかなり力が強い方なんですよ?」
美月ちゃんが得意げに胸を張って断言する。
うん、何となく想像はついていた。普段の行動とか身体つきとかエロ過ぎるもの。
「邪術ね……女神の加護とは対極にありそうな力だけど、僕にも使えるのかな?」
「邪気を利用する手段を人間は持っていません。ですが、悪魔と契約を交わせば邪術を使うことができるようになります。お望みとあらば、私がお兄様と契約いたしますが?」
「…………」
僕は少しだけ考えこんだ。
美月ちゃんのことを疑う気持ちは少しもないが……これはわりと重要な決断のような気がする。
「悪魔と人間の契約は騙し合い。悪魔は言葉巧みに人間を欺いて、自分が優位になるように契約を結ぼうとします。得た力以上のものを失うことも珍しくはありません。ですが……お兄様の場合は私がいますので、対価もなしのノーリスクです。そこまで迷うことではないと思いますよ?」
「うん、それはいい。良いんだけど……契約って、エッチなことじゃないよね?」
そう……相手がボンテージファッションの色欲の悪魔だけに身構えてしまう。
マンガやライトノベルなどの創作では、悪魔と契約する際にエロいことをしたりする展開はおなじみである。
可愛い妹(小学生)である美月ちゃんとそんなことができるわけがなかった。
「ご安心ください。少しもいやらしいことではありませんわ」
「本当に? おっぱい触ったり、裸になったりしないね?」
「しませんわ。ご安心ください。マルマルをチョメチョメしたりもいたしません。ドカンもなしですわ」
「そっかチョメチョメもズキューンもギシギシアンアンないのか……だったら、安心なのかな?」
こんな簡単に決断して良いことでもなさそうだが……僕が早急に力を求めているのは揺るがざる事実である。
断ったりしても、美月ちゃんが信用されていないのではないかと落ち込んでしまうかもしれない。
どちらかというと、そっちの方が困ってしまう。
「オッケー。わかったよ。だったら、その契約とやらをお願いしようかな?」
「はい。お兄様がお望みとあれば喜んで」
「ただし、エッチなことはなしだ。これはフリじゃない。絶対にダメだぞ!」
「心得ておりますわ。それでは、さっそく契約の儀式をはじめましょうか」
「うん……って、どうしてこっちに近づいてくるのかな?」
美月ちゃんがジリジリと接近してくる。
まるでコーナーに獲物を追い詰めるような動きである。
「近づかなくては契約ができませんもの。当然じゃないですか」
「なるほど……それで、どうして抱き着いておっぱいを押しつけてくるのかな?」
「密着した方が失敗しませんもの。当然じゃないですか」
「なるほど……それで、どうして唇を近づけてくるのかな?」
「キスをするために決まっていますわ。当然じゃないですか」
「なるほど……それで、どうしてキスが必要になるのかな?」
話が違う。
エロいことはしないという約束ではなかったのか。
「キスはエロいことではないでしょう? 〇〇〇を〇〇〇に挿したりしてませんから、エッチなことには含まれませんわ」
美月ちゃんが悪びれることもなく言ってのける。
そうか……さすがは色欲を司る悪魔である。彼女にとってキスというのはエロいことに含まれない行為であるらしい。
「なるほど、なるほど……騙された!」
「逃がしませんわ。観念してください……お兄様!」
「いやああああああああああああああああああっ!?」
すでに抱き着かれておっぱいにホールドされている僕は、抵抗することもできずに美月ちゃんの接吻を受け入れることになった。
さすがはエロ悪魔だ。
彼女がいやらしい行為ではないと断言したキスは、舌と舌とを絡めあう、これでもかと濃密なキッスだったのである。
32
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる