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出会う。
クリスマスパーティー開始。
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「じゃー、さっそくクリスマスパーティー、始めちゃおうか!」
どこからか出してきた、パーティー用の三角帽子を被ったテツが、テーブルにお菓子を並べながら言った。
リビングに勝手に集合してもうパーティー始めようとしちゃってるし。俺は入れよとは言ったが、パーティーをしても良いとは言ってないが?
「まぁまぁそう怒らない!どうせクリスマスを一緒に過ごす彼女だっていないんだし。」
まぁそうだけど。恋愛なんてめんどくさいことはあまり好きじゃない。
「えっ真広君、彼女居ないんだ?」
長原さんが意外にも食いついて聞いてきた。俺の恋愛話とか、正直あまりされたくないんだけど。
「そうだよ、はい、早くパーティー始めよ。ジュースついで。」
話をそらそうと、ジュースの入った大きなペットボトルを取ってもらった。しかし。
「えー意外。お前まじで彼女居なかったんだ。」
テツが驚きながらポテチの袋を開ける。そういえばその菓子どっから出したんだ?
「冷蔵庫の隣の棚からー。」
いや、それ俺のお菓子だろ。
「真広はお菓子が大好きだからねー。つーかテツと真広仲良いのにそういう話しないの?」
「えー修学旅行じゃないんだし・・・そういうの恥ずかしいじゃん。」
テツが照れながらポテチを口に運ぶ。いや、何当たり前のように食ってんのコイツ。
「てゆーか・・・もぐもぐ・・・まーくんってマトモな恋愛・・・もぐ・・・したこと無いよね・・・もぐもぐ・・・中学の時だって----------」
「おい、それ俺の菓子っつってんだろ。」
冬限定で発売される、お高い生チョコをどんどん食べていくあーちんのほっぺたをつねった。
「ちょ、まーくん痛い!痛い!」
痛いなら俺のチョコを食うな。せめてもうちょっと味わいながら食え。それと。
「中学の事は絶対に話すな。」
他の人に聞こえないように、そっと耳打ちした。俺の中学時代はあまり良い思い出では無い。というか、人生の汚点だ。高校ではそんなことを悟られないよう普通に生きていくと、心に決めたんだ。だから少し遠いこの学校の入学を決めたんだ。同じ中学の人と会わないように------って言う理由もあったのにあーちんと同じ学校とは本当に予想外だった。
「ちぇーわかったよ。ポテチで我慢するよ。」
そう言ってポテチに手を伸ばした。
はぁ・・・誰にも気づかれないようため息を溢す。本当早くコイツら帰ってくれないかな。落ち着かない。
「いやー居心地良いな、ここ。今夜泊まっても大丈夫か?」
タクミが足を伸ばしてリラックスし始めた。大丈夫じゃねーよ。
「あ、あの真広くんっ。あのね・・・そのね。」
突然長原さんが立ち上がった。な、なんだいきなり。
「ど、どうしたの?」
「真広くん・・・甘いもの・・・お菓子が好きって・・・聞いたから。あの・・・あのね。」
途切れ途切れに言葉を発する長原さんに、察しの良い俺は気付いてしまった。
(この顔は・・・強調を出す顔だ。)
「お菓子っ・・・‼作ってきたの。食べて?」
やっぱり。この世にはたくさんの女の子がいる。性格や顔は様々だが-------する表情は同じなのである。そして、高橋のこの期待に満ちた表情。
「食べてやんなよ‼真広!」
前々から感じていたが、長原さんって-----------。
「真広君の・・・ために。作ってきたの。」
そう言って、綺麗にラッピングされた袋を渡された。なかには丁寧に型抜きされた星形のクッキーが見える。
「え~何どうしたの突然。」
テツがビックリして長原さんを見た。コイツは空気が読めなくて助かる。普通ここは黙って長原さんを見守るだろ。
「・・・ありがとう」
俺はクッキーを受け取った。すると、途端に頬が緩んで
「・・・う、嘘。食べてくれるの?」
笑顔になる。今まで何度もみてきた、その表情だった。
あーなにこの雰囲気。
すっごく嫌だ。
「えっ嘘でしょ、長原さんって真広のこと好・・・」
「バカ、テツ!空気読めよ!」
前々から感じていたが、長原さんって----------
絶対俺の事好きだよな。
俺はラブコメに向かない、相手の気持ちに超敏感な男だった。
どこからか出してきた、パーティー用の三角帽子を被ったテツが、テーブルにお菓子を並べながら言った。
リビングに勝手に集合してもうパーティー始めようとしちゃってるし。俺は入れよとは言ったが、パーティーをしても良いとは言ってないが?
「まぁまぁそう怒らない!どうせクリスマスを一緒に過ごす彼女だっていないんだし。」
まぁそうだけど。恋愛なんてめんどくさいことはあまり好きじゃない。
「えっ真広君、彼女居ないんだ?」
長原さんが意外にも食いついて聞いてきた。俺の恋愛話とか、正直あまりされたくないんだけど。
「そうだよ、はい、早くパーティー始めよ。ジュースついで。」
話をそらそうと、ジュースの入った大きなペットボトルを取ってもらった。しかし。
「えー意外。お前まじで彼女居なかったんだ。」
テツが驚きながらポテチの袋を開ける。そういえばその菓子どっから出したんだ?
「冷蔵庫の隣の棚からー。」
いや、それ俺のお菓子だろ。
「真広はお菓子が大好きだからねー。つーかテツと真広仲良いのにそういう話しないの?」
「えー修学旅行じゃないんだし・・・そういうの恥ずかしいじゃん。」
テツが照れながらポテチを口に運ぶ。いや、何当たり前のように食ってんのコイツ。
「てゆーか・・・もぐもぐ・・・まーくんってマトモな恋愛・・・もぐ・・・したこと無いよね・・・もぐもぐ・・・中学の時だって----------」
「おい、それ俺の菓子っつってんだろ。」
冬限定で発売される、お高い生チョコをどんどん食べていくあーちんのほっぺたをつねった。
「ちょ、まーくん痛い!痛い!」
痛いなら俺のチョコを食うな。せめてもうちょっと味わいながら食え。それと。
「中学の事は絶対に話すな。」
他の人に聞こえないように、そっと耳打ちした。俺の中学時代はあまり良い思い出では無い。というか、人生の汚点だ。高校ではそんなことを悟られないよう普通に生きていくと、心に決めたんだ。だから少し遠いこの学校の入学を決めたんだ。同じ中学の人と会わないように------って言う理由もあったのにあーちんと同じ学校とは本当に予想外だった。
「ちぇーわかったよ。ポテチで我慢するよ。」
そう言ってポテチに手を伸ばした。
はぁ・・・誰にも気づかれないようため息を溢す。本当早くコイツら帰ってくれないかな。落ち着かない。
「いやー居心地良いな、ここ。今夜泊まっても大丈夫か?」
タクミが足を伸ばしてリラックスし始めた。大丈夫じゃねーよ。
「あ、あの真広くんっ。あのね・・・そのね。」
突然長原さんが立ち上がった。な、なんだいきなり。
「ど、どうしたの?」
「真広くん・・・甘いもの・・・お菓子が好きって・・・聞いたから。あの・・・あのね。」
途切れ途切れに言葉を発する長原さんに、察しの良い俺は気付いてしまった。
(この顔は・・・強調を出す顔だ。)
「お菓子っ・・・‼作ってきたの。食べて?」
やっぱり。この世にはたくさんの女の子がいる。性格や顔は様々だが-------する表情は同じなのである。そして、高橋のこの期待に満ちた表情。
「食べてやんなよ‼真広!」
前々から感じていたが、長原さんって-----------。
「真広君の・・・ために。作ってきたの。」
そう言って、綺麗にラッピングされた袋を渡された。なかには丁寧に型抜きされた星形のクッキーが見える。
「え~何どうしたの突然。」
テツがビックリして長原さんを見た。コイツは空気が読めなくて助かる。普通ここは黙って長原さんを見守るだろ。
「・・・ありがとう」
俺はクッキーを受け取った。すると、途端に頬が緩んで
「・・・う、嘘。食べてくれるの?」
笑顔になる。今まで何度もみてきた、その表情だった。
あーなにこの雰囲気。
すっごく嫌だ。
「えっ嘘でしょ、長原さんって真広のこと好・・・」
「バカ、テツ!空気読めよ!」
前々から感じていたが、長原さんって----------
絶対俺の事好きだよな。
俺はラブコメに向かない、相手の気持ちに超敏感な男だった。
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