総受けは仕様ですとも――ある村人Mの受難――

羽夢

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村人Mと旅の仲間達

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目覚めたら馬上の人だったMです………なぜっ?




俺は今…鋼の勇者に後ろから抱き込まれて、馬に揺られている。
これは所謂二人乗りとゆうよりは…後ろから片腕で拘束されているのだろうか?
落ちないようにと言うには、何だか力が籠り過ぎてるような…(汗)

………はい。とうとう誘拐ですか…ハァ…
盗みも強姦も日常茶飯事の当たり前って方達ですからね~
今更これくらいじゃ驚きませんよ~…って、納得出来るか~~~!!
俺なんか誘拐したって、身代金なんてビタ一文取れませんよっ!!拐うだけ無駄ですって!!
パニくる俺をよそに、皆さんの中では俺がご一緒するのは既に決定事項のようです…orz
何その世界は自分達中心に回ってる!!的なジャイアニズムは!?
…ああ、しょうがねえか。だってこいつら勇者様御一行だしな…(茫涙)
いつだか村長が言ってたっけ…「モブの人生に一番大事な事は”諦め”だ」って…


「なぁ?…そいつもパーティーメンバーに入ったって事は、俺達も…その…睨むなよ…」
さっきざっくり自己紹介されたが、この赤い髪と黒い眼帯の大剣を背負ったマッチョ剣士な兄さんがガイ。推定20代後半位か?

「………。」
…今…俺の後ろで冷凍光線を照射したのが、鋼の勇者ことギル。推定25、6歳?

「まあまあ、しかしガイの言う事も最もです。私達はこれから共に魔王討伐の旅に出る仲間なのですし…各々が各自の能力を生かして協力し合わなければ…」
この水色の髪の線の細い美人さんは、魔導師のレイン。推定22,3歳。

「違う!!…Mは旅の同行者であって、討伐メンバーでは無い。」
いててて…!ちょ!?ギル腕っ!腕ぇ!締まってますよギリギリと!!

「…あの…それはどういった違いが?」
この可愛らしいって言葉がピッタリなお坊ちゃんがユーリ。
神官見習かと思ったら、これでも立派に神官なんだそうだ。推定13~15歳ってとこだな。

「Mは私専用だ。他の者は手出し無用だ…いいな?」

………あの~?…話がまったく見えないんですけど…
だいたい各々の能力って言われてもねぇ…あんたらと違って俺ただのモブですし?
これといって何の特技も…はっきり言って、ただの役立たずな自覚は山盛りにあります。
何だったら今すぐこの場に置いてってくださっても………無理ですか。そうですか。
まだ何も喋っていないのにこの胴にめり込むホールドが、無駄な抵抗は止めろと物語っている…
はあぁぁぁ…そうねぇ。
既に拉致られちゃった以上、いくらジタバタしたところで…俺がこいつらに敵う筈が無いもんねぇ。
………モブには諦めが大事だよね…村長。くすん…
しかし旅立つ事が(無理ヤリ)決定事項だとしても、ただ飯食らいの役立たずは、流石に俺でも気が引ける。
何か俺にも出来る事って言えば…う~~~ん…
あっ、でも、ジャガイモの皮を剥くのはメチャメチャ早いっすよ!!これは密かに自慢です!!
そうだよな…旅っていえば野宿もあるだろうし、戦えなくても料理なんかだったら…

「いいよ。俺に出来る事だったら…」
「おっ?話が早いじゃないか!」
「まぁ、本人がいいと言うのであれば…」
「………M」
ぞくぅ・・・何だろう…?今すっごい寒気が…?

「うわっ!!」「しっかり掴まっていろ!!」
それまでカッポ、カッポ、と俺達を乗せて歩いていた馬が急に走り出しましたよ!?
何?何っ?敵襲ですかぁ!?
「おい!!ギル!?」「先に行く!お前達は後から来い!!」
あ~~~れ~~~!!








「…ふっ…っ…やっだっ」
「黙っていろ。舌を咬むぞ…」

はい。相変わらず疾走する馬上の俺達ですが…マズイっす。
………只今勇者様絶賛発情中のようです…(泣)
何よりも俺の尻に押し当てられている奴のブツが、既に臨戦状態です。危険です!!
ギルの舌が俺の首筋を這い、片手は服に潜り込んで胸や腹を撫で回す…何ともマズさMAX状態です!!
あ、あの~~~、せめて場所は選びましょうよ?ここ馬上ですよ!?

「あっ、やめっ!!」
奴の手が俺のベルトに掛かった。咄嗟に身をよじって抵抗を試みるも…

「危ないだろう!しっかり掴まっていろ!!」
と、俺の両手はすぐに鞍の取手に戻された…
いやいやいや!!危ない事してるのあんたですから!!
こんなとこでどこまでヤル気だ!?

「ひっ、やっ…いやっ…くぅ」
そうこうしているうちに奴の手は俺の下着に潜り込み、俺の竿を絶妙に刺激しはじめた。

「ふぅ…あっ、あっ…あぁ…」
「M…昨日はあんなに愛してやったのに…まだ足りなかったのか?」
「あ…んっ、んっ、やぁ…あ…」
「足りなければ私がいくらでも満たしてやるっ」
「ああぁっ、ああっ、あっ、あっ、あっ、あああああっ!」
「………だから他の男など誘うな…」
「ひあああぁぁぁぁ!!」
いつもよりも性急に攻め立てられた俺は、あっという間にイってしまった…
荒い息をついていると、次第に馬の速度が落ちてきて…
…た、助かった…ようやくホッと……………出来なかった(滝涙)
奴は俺の体を前に倒すと、ズボンと下着を一度にずらす…ええぇ!?ま、マジですか!?
流石にここじゃぁ無理でしょう!?普通最後まではしないよねっ?ねっ?

「む、無理だからっ!!ここじゃ…あっ!?」

くちゅ…

期待虚しく、奴はそのまま俺の精液を潤滑油代わりに後ろを解しにかかっている…
…嘘でしょ…?嘘だよね…?嘘って言ってえぇぇぇぇぇぇ!!

「やっ!!ちょ…!!無理っ…あぁっ…ひっ」

くちゅ くちゅ くちゅくちゅくちゅ…

「だっめっ、あっ、ひぃ…ん、やっ…やめ…あぅ…」
「…M…M…どうすればお前は満足する…?」
「あぁっ、あっ…あっ…やぁ、もう…」
もう勘弁してくれ!!これ以上はどう考えても無理だ!!
「もう欲しいのか?…あまり慣らしていないが…」
後ろからカチャカチャとベルトを外す音が聞こえてくる…ヤバス!!
「ち…ちがっ…ああぁあぁぁぁぁぁっ!!」
………普通本気でやるかぁ?





馬がリズミカルに走る中…
「ああっ!ひっ!あっ!あぁっ!あぅっ!」
俺はひたすら鞍にしがみつく事しか出来ない。
目の前には馬の首筋と流れる地面…ホント今更だが何で俺がこんな目に…くぅ

「ハァ…Mいいのか?いつもよりも締め上げてくる…つっ」
違うよ!!恐いんだよ!!純粋に!!後、振動で予測不可能な突き上げがっ!!って、ひぃ!!

「いつもの小悪魔なMも可愛いが、こうして大人しく身を任せるMもいいな。」
違います!!今は下手に抵抗出来ないだけです!!落ちたらただでは済まないだろ!!って、ああんっ!!

勇者のマントで隠されてるとはいえ…ここは普通の街道ですよ!?





こうして、次の村近くまでこの状態で揺さぶられ続け…
村に着いた頃にはすっかりグロッキー状態だった俺は知らなかった。
巷では俺の事が『魅惑の泉』『男殺しのM』と言う通り名で知れ渡っていた事など…
馬を下ろされても最早一人では歩くことすらできず…

ぐったりと勇者にしなだれ掛る俺が…周りからどんな目で見られていたかなど…



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