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エピローグ
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「計画と違うじゃないですかっ! どういうつもりなんですかッ!」
運転席の座席を掴み、後部座席の久田が前のめりになって抗議する。
武林の運転する車が前方の車を追い抜いた。とはいえ逃走している身にしては速度が抑えられている。後部座席で疑念を抱える久田をミラー越しに見て、武林は愉快そうに微笑む。
「最後の最後をちょっと勝手に変えただけじゃない」
「その最後が大事だったんですよっ! これじゃあボクたちはお尋ね者ですっ!」
「いつまで『ボク』って言うつもりなの? もう柊落葉でなくてもいいのよ?」
「いや、それは、ずっと男として生きていたから、今更女性らしくなんて――いえ、そんなことは後回しです。台無しじゃないですか、こんなふうに逃げちゃったら」
前のめりに食って掛かっていた久田だが、語尾が弱くなったかと思うと背もたれに身体を預けた。精根尽きた様子で、回答などどうでもいいと主張するように瞼を閉じる。激しい応酬が落ち着いて、久川は隣に座る運転手に顔を向けた。
「お母さん、生きてたんだ」
「ずっと黙っていて悪かったわ。訊きたいことはなんでも話すから」
「とりあえず、いいよ。それだけで」
「そう。じゃあ落ち着いたら、ね」
一般的に、十年ぶりに再会した親子はどんな会話をするものだろう。模範解答は知らないし参考にするつもりもないが、こんなに淡白で良いのだろうか。姿を見て声を聞くだけで満足してしまった自分の反応が心配になれども、久川は母親を問い詰めたい気分ではなかった。
「でも、やっぱりひとつ教えて」
娘の訂正に、母親が相槌を打つ。
「楓ちゃんの言ってる通り、私たちって裏切り者として追われちゃうんだよね? これからどういていくか決めてるの?」
「実はあんまり決めてないのよ。楓と碧ちゃんを助けることで頭が一杯だったから」
「決めてないって、本気で?」
「お金は充分あるし、金銭的には問題ないから平気よ。当分は」
「お金があるって、どれくらい?」
「三人が一年中外泊して美味しいご飯を食べられるくらい? そこまで贅沢な暮らしは、すぐには難しいけどね」
「それって凄い大金じゃん。そんなのどうやって?」
「里の外で雑貨屋をやってたっていうのは碧ちゃんから聞いてる? 私、結構な商才があったみたいで、うはうはと儲けちゃったわけよ。もうね、うはうはと」
嘘みたいに出来すぎた話だった。
「嘘ですよ、それ」
脱力した久田が面倒くさそうに指摘する。
「店に並べる物品の購入費用から光熱費に家賃、生活費まで全て管理者が負担していたのです。特別な全影の肉親だからと、費用の妥当性の調査も領収書の提出も必要とせず、武林さんの言い値の金額を毎度毎度提供していたんです。高頻度でも、一度に百万を超えるような高額な要求はしなかったから見逃されていたのでしょう」
「それも凄いけど、それだけじゃあお金は集まらなくない?」
「たとえば購入費用では、実際の購入品より何倍も高い金額を提示して余りを懐に納めていたんです。そんな狡猾な方法では一度に浮く資金は微々たるものでしたが、十年も続けて山になったわけです」
「賢いわよね?」
不正も不正、ごく普通の犯罪だが久川は文句を堪えた。資金がなければ逃走生活は送れないうえ、元を辿れば影武者の犠牲により稼いだ資金だ。管理者たちのお金ではない。
「話の続きですが、ほんとにどうするつもりです。ボクが代わりになっていれば安泰だったんですよ?」
「そうとも限らないわ。天音さんはいい人だけど、上からの命令には従う忠実な犬だから。碧ちゃんが犠牲になったあとで、生き残った楓をやっぱり引き戻しに来る可能性だってあった」
「それは、そうですが……少なくとも長期間は平和に暮らせたはずです」
「曖昧なのねぇ」
切り捨てるような武林の反応に、久田は苦い顔を見せる。
「逃亡生活をするよりはマシだったはずです。どうやって生きていくつもりですか」
「それは碧ちゃんが一番わかってるんじゃない? 半年間、一人で生き延びたじゃないの」
「あれは影武者の能力があったから」
「いまだって能力はあるじゃない。碧ちゃんだけじゃなくて、楓にも。私は能力なんかなくたって問題ないわ。しぶとく生きてみせるから」
「口で言うのは簡単ですが、あまりに困難な選択です」
「困難でも、この選択なら碧ちゃんと楓が一緒に生きられるのよ?」
久田が息を呑む気配があった。久川の見た母親の横顔は相変わらず満足そうだ。母親が碧ちゃんを助けてくれたから、こうして三人が一緒にいられる。
「楓とふたりで逃げる選択を諦めていたから、まだ幼かった碧ちゃんと私は自己犠牲を前提に計画を立てたの。でも、間違ってた。どちらかを犠牲にするしかないって、そう妥協した時点で幸福になれるはずなかったのよ。困難があるなら皆で立ち向かえばいい。国から追われるなら国を出ればいい。人間、本気になれば案外生きる手段はいくらでもあるんじゃない? 問題は諦めるか、諦めないか」
久田に向けた叱責だったのかもしれないが、母親の言葉は久川の胸にも深く突き刺さる。
それを見抜いたのか、ハンドルを握る母親がちらりと助手席の久川に視線を飛ばす。どうやら、元より久川にかけた言葉のようだった。
母親と久田に助けられ、久川は自由を手に入れた。
自分では何も望まず、与えられた役割をいかに立派に果たすかだけを考え、受け入れがたい環境に抗おうともしなかった過去。他人に刺激されてもなお、自分の命を救おうとはしなかった。
諦めていたから。
幼い頃に久田が身代わりになってくれた時も、久川は現実を変えようとしなかった。
変えられると思えなかったから。
自分には無理だと諦めていたから。
あれから十年が経ち、汚名を返上するチャンスが巡ってきたらしい。久川は後部座席に首を回した。身体を強張らせている久田が顔を上げ、視線が交わる。
「私は諦めないから。碧ちゃん、一緒にがんばろう? もう二度と、誰かの代わりとしてなんて生きなくていいように」
拙い励ましと決意表明。久田の目が見開かれる。
生まれた瞬間から誰かの身代わりとなる運命を強制されてきた。
里を離れた今日、望まない運命から解放されたのだとジワジワと実感が沸いてくる。自分の足で一歩目を踏み出せた自負がある。
久田は低い天井を仰いで太い息を吐く。母親は聞き覚えのある鼻歌を歌いだす。
窓の外には田舎の景色。初めて眺める外の世界の夜空が、久川の視界いっぱいに広がっていた。
運転席の座席を掴み、後部座席の久田が前のめりになって抗議する。
武林の運転する車が前方の車を追い抜いた。とはいえ逃走している身にしては速度が抑えられている。後部座席で疑念を抱える久田をミラー越しに見て、武林は愉快そうに微笑む。
「最後の最後をちょっと勝手に変えただけじゃない」
「その最後が大事だったんですよっ! これじゃあボクたちはお尋ね者ですっ!」
「いつまで『ボク』って言うつもりなの? もう柊落葉でなくてもいいのよ?」
「いや、それは、ずっと男として生きていたから、今更女性らしくなんて――いえ、そんなことは後回しです。台無しじゃないですか、こんなふうに逃げちゃったら」
前のめりに食って掛かっていた久田だが、語尾が弱くなったかと思うと背もたれに身体を預けた。精根尽きた様子で、回答などどうでもいいと主張するように瞼を閉じる。激しい応酬が落ち着いて、久川は隣に座る運転手に顔を向けた。
「お母さん、生きてたんだ」
「ずっと黙っていて悪かったわ。訊きたいことはなんでも話すから」
「とりあえず、いいよ。それだけで」
「そう。じゃあ落ち着いたら、ね」
一般的に、十年ぶりに再会した親子はどんな会話をするものだろう。模範解答は知らないし参考にするつもりもないが、こんなに淡白で良いのだろうか。姿を見て声を聞くだけで満足してしまった自分の反応が心配になれども、久川は母親を問い詰めたい気分ではなかった。
「でも、やっぱりひとつ教えて」
娘の訂正に、母親が相槌を打つ。
「楓ちゃんの言ってる通り、私たちって裏切り者として追われちゃうんだよね? これからどういていくか決めてるの?」
「実はあんまり決めてないのよ。楓と碧ちゃんを助けることで頭が一杯だったから」
「決めてないって、本気で?」
「お金は充分あるし、金銭的には問題ないから平気よ。当分は」
「お金があるって、どれくらい?」
「三人が一年中外泊して美味しいご飯を食べられるくらい? そこまで贅沢な暮らしは、すぐには難しいけどね」
「それって凄い大金じゃん。そんなのどうやって?」
「里の外で雑貨屋をやってたっていうのは碧ちゃんから聞いてる? 私、結構な商才があったみたいで、うはうはと儲けちゃったわけよ。もうね、うはうはと」
嘘みたいに出来すぎた話だった。
「嘘ですよ、それ」
脱力した久田が面倒くさそうに指摘する。
「店に並べる物品の購入費用から光熱費に家賃、生活費まで全て管理者が負担していたのです。特別な全影の肉親だからと、費用の妥当性の調査も領収書の提出も必要とせず、武林さんの言い値の金額を毎度毎度提供していたんです。高頻度でも、一度に百万を超えるような高額な要求はしなかったから見逃されていたのでしょう」
「それも凄いけど、それだけじゃあお金は集まらなくない?」
「たとえば購入費用では、実際の購入品より何倍も高い金額を提示して余りを懐に納めていたんです。そんな狡猾な方法では一度に浮く資金は微々たるものでしたが、十年も続けて山になったわけです」
「賢いわよね?」
不正も不正、ごく普通の犯罪だが久川は文句を堪えた。資金がなければ逃走生活は送れないうえ、元を辿れば影武者の犠牲により稼いだ資金だ。管理者たちのお金ではない。
「話の続きですが、ほんとにどうするつもりです。ボクが代わりになっていれば安泰だったんですよ?」
「そうとも限らないわ。天音さんはいい人だけど、上からの命令には従う忠実な犬だから。碧ちゃんが犠牲になったあとで、生き残った楓をやっぱり引き戻しに来る可能性だってあった」
「それは、そうですが……少なくとも長期間は平和に暮らせたはずです」
「曖昧なのねぇ」
切り捨てるような武林の反応に、久田は苦い顔を見せる。
「逃亡生活をするよりはマシだったはずです。どうやって生きていくつもりですか」
「それは碧ちゃんが一番わかってるんじゃない? 半年間、一人で生き延びたじゃないの」
「あれは影武者の能力があったから」
「いまだって能力はあるじゃない。碧ちゃんだけじゃなくて、楓にも。私は能力なんかなくたって問題ないわ。しぶとく生きてみせるから」
「口で言うのは簡単ですが、あまりに困難な選択です」
「困難でも、この選択なら碧ちゃんと楓が一緒に生きられるのよ?」
久田が息を呑む気配があった。久川の見た母親の横顔は相変わらず満足そうだ。母親が碧ちゃんを助けてくれたから、こうして三人が一緒にいられる。
「楓とふたりで逃げる選択を諦めていたから、まだ幼かった碧ちゃんと私は自己犠牲を前提に計画を立てたの。でも、間違ってた。どちらかを犠牲にするしかないって、そう妥協した時点で幸福になれるはずなかったのよ。困難があるなら皆で立ち向かえばいい。国から追われるなら国を出ればいい。人間、本気になれば案外生きる手段はいくらでもあるんじゃない? 問題は諦めるか、諦めないか」
久田に向けた叱責だったのかもしれないが、母親の言葉は久川の胸にも深く突き刺さる。
それを見抜いたのか、ハンドルを握る母親がちらりと助手席の久川に視線を飛ばす。どうやら、元より久川にかけた言葉のようだった。
母親と久田に助けられ、久川は自由を手に入れた。
自分では何も望まず、与えられた役割をいかに立派に果たすかだけを考え、受け入れがたい環境に抗おうともしなかった過去。他人に刺激されてもなお、自分の命を救おうとはしなかった。
諦めていたから。
幼い頃に久田が身代わりになってくれた時も、久川は現実を変えようとしなかった。
変えられると思えなかったから。
自分には無理だと諦めていたから。
あれから十年が経ち、汚名を返上するチャンスが巡ってきたらしい。久川は後部座席に首を回した。身体を強張らせている久田が顔を上げ、視線が交わる。
「私は諦めないから。碧ちゃん、一緒にがんばろう? もう二度と、誰かの代わりとしてなんて生きなくていいように」
拙い励ましと決意表明。久田の目が見開かれる。
生まれた瞬間から誰かの身代わりとなる運命を強制されてきた。
里を離れた今日、望まない運命から解放されたのだとジワジワと実感が沸いてくる。自分の足で一歩目を踏み出せた自負がある。
久田は低い天井を仰いで太い息を吐く。母親は聞き覚えのある鼻歌を歌いだす。
窓の外には田舎の景色。初めて眺める外の世界の夜空が、久川の視界いっぱいに広がっていた。
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