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第11話 綺麗に終わる所を
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フィリックの宣言を聞いて、ザガードは木剣を収めて、仕切りの外に出て、リエリナの前に来る。
「終りました」
「ご苦労様。それにしても」
リエリナは倒れた剣術部の部員を見る。
気を失っているようで、同じ部の部員達が駆け寄り、状態の確認をしていた。
「相変わらず、見事な腕前ね。我が護衛団で一番の腕前と言われているだけはあるわ」
「恐縮です。それと、あくまでも護衛団の中では一番であって、屋敷の中ではわたしよりも強い者はおります」
「…ああ、そうですね」
ザガードとリエリナの頭の中には一人の人物の顔が浮かんでいる。
護衛団の団長よりも強い実力者にして、メイド長という身分についている人物。
その名はセイラ。
ザガードも今だに一本取った事がない実力者。
余談だが、ザガードは団長と組み手をすると十本中六本から七本とっている
「まぁ、あの人は別格だから仕方がないわ」
「ですが。いずれは、越えたいと思います」
「あらあら、そうなの」
それを聞いて、リエリナは目を細める。
何故なら、エルフ族には絶対に破ってはいけない掟があるからだ。
それは『森神の掟』という掟だ。
自分を倒した者を夫又は主人にしないといけないというエルフ族は絶対に守る掟だ。
それを知っているリエリナは、内心穏やかではなかった。
リエリナがそんな思いを抱いている事も知らず、ザガードは話す。
「副長は言ってましたからね。『伯母さんに世話になったと思うなら、あの伯母さんよりも強くなってく、暇を貰える様になってくれ』と言われましたからね」
「そうですか」
リエリナは微笑みながら、内心では別の事を考えていた。
(ベルハルト~、今年期の貴方の給料を三割カットさせるように、御父様に進言しますわよ)
リエリナがそう思っているとも知らず、ザガードは話し掛ける。
「そうだ。お嬢様。この後、お時間ありますか?」
「え、ええ、この後はお屋敷に戻るだけだからありますけど」
「そうですか。でしたら、屋敷に戻ったら、一緒に買い物に行きませんか?」
「えっ⁉」
リエリナは目を見開かせて驚いていた。
「明日の授業に使う物を用意しようと思いまして」
「でも、そんなのは屋敷に帰って誰かに言えば、明日までには揃えますよ」
「いえ、自分が使う物ですから、自分で選ぼうと思いまして、だた、自分はそういう美的感覚がイマイチですので、お嬢様に選んでいただこうかと」
「そ、そうですか」
「自分の物ですから、お金は自分が出します。御給金がありますし、ベルハルト副長から、入学祝いと言う事でそれなりに貰いましたので・・・・・・お嬢様?」
「あっ、はい」
「聞いていましたか?」
「ええ、御買物ですね。良いですよ。一緒に買い物をしましょう」
「ありがとうございます」
ザガードは頭を下げた。
リエリナは微笑む。
(ベルハルト副長。ありがとう、貴方の今年期の給料を三割ほどアップするように、御父様に言っておくわ)
リエリナがそう思っていると、ティルズがザガードの肩が叩いた。
「おう、お疲れさん」
「そちらこそ」
ザガードもティルズを労う。
「しかし、試合の結果が三-三では引き分けか。イマイチな結果になったな」
「ティルズ様は不満かですか?」
「ああ、そうだ。それとな」
ティルズが頭を掻きながら、言葉を濁らせる。
「その様づけは止めてくれ。様づけされる程、偉い家ではないからな」
「はぁ、そうですか」
「俺の事も、お前の事をザガード呼ぶから、お前も俺の事をティルズと呼んでくれ」
「了解した。ティルズ」
「おう、話しが速くて助かるぞ。ザガード」
二人は握手した。
「それで、さっきの話しだが、ザガードはそうは思わないのか?」
「勝敗をつけられないという意味では、確かに不満かもしれないが、こうした方後腐れないだろう」
「後腐れがない?」
ティルズは意味が分からないという顔をした。
ザガードはティルズの耳元に顔を寄せる。
「もし、勝敗をつけたら、後々剣術部と魔導剣闘術部の間にしこりができるだろう。だから、フィリック先生は引き分けに出来るように人数割りしたんだよ」
「・・・成程な。それで六人か」
ティルズとザガードはフィリックを見る。
「意外に策士のようだな」
「同感だ」
二人は苦笑した。
試合は終わり、結果引き分けとなった事で、フィリックも肩の荷を降ろした気分であった。
(それにしても・・・・・・)
フィリックは仕切りの外で話しているザガード達を見る。
ティルズの実力は前々から知っていたが、ザガードの実力は予想以上だった事に驚いていた。
(あの体さばき、こちらの国の武術の動きではないな。どちらかと言えば、東方の武術の動きだったな)
この国は、東方の国々共交流がある。
なので、東方の武術を学ぶ事があってもおかしくはない。
(だが、あの動き何処かで見覚えがあるような・・・・・・)
それが、どんな武術だったかは思い出せないフィリック。
思わずため息を吐いた。
「おっと、今はそれよりも、剣術部の方に声を掛けねば」
フィリックは剣術部の部員達がいる所に行く。
「どうでした? 良い試合となったと思いますが?」
フィリックがそう問いかけても、剣術部の部員達は何も言わない。
これは、思ったよりも堪えたのかと思っていると。
「先生。この試合の結果に納得できませんっ‼」
「そうです。勝つか負ける以外の結果なんて、納得できませんっ」
剣術部の部員達が試合の結果に文句をつけだした。
「ですが。引き分けになったのは、貴方達の実力なのですよ?」
「「「うっ」」」
フィリックは暗に、人数合わせに魔導剣闘術の部員以外の者も出したのに、それで引き分けになったのは、剣術部の者達が強くないからだと言っている。
それを言われて、言葉をつまらせる剣術部の部員達。
そんな中で、部員の一人が前に出る。
「引き分けなのですから、ここはキッチリと勝敗つけた方がお互いに後腐れないと思いますが?」
「とは言っても、うちの部員は一人しか勝っていませんよ」
「ですが。勝敗はつけるべきですっ。そこの二人っ‼」
部員が、ザガード達に声を掛ける。
「何か?」
「これから勝った者同士で、試合をする。お前達は勝利したのだから、参加してもらうぞ」
拒否は許さないと言わんばかりの言い方。
その言い方にカチンと来たのか、ティルズは前に出る。
「面白い返り討ちにしてやるっ‼」
ザガードは溜め息を吐いた。
(せっかく、二つの部に泥を塗らない様にした先生の好意を無にするとは)
ザガードは肩を竦めた。
「お前も出るか。ザガード?」
ティルズはザガーを見ながら訊ねてきた。
見学に来て、人数合わせで参加しただけも十分と言えるのに、その上、試合にも参加させるのは、流石に問題だと思ったようだ。
「乗りかかった船だ。最後まで付き合おう」
「おおっ、そうか」
ザガードは返事をしてから、身体ごとリエリナの方を向ける。
「お嬢様、申し訳ありませんが」
「・・・・・・好きにしなさい」
「はっ。お聞き届きいただきありがとうございます」
ザガードは頭を下げた。
「終りました」
「ご苦労様。それにしても」
リエリナは倒れた剣術部の部員を見る。
気を失っているようで、同じ部の部員達が駆け寄り、状態の確認をしていた。
「相変わらず、見事な腕前ね。我が護衛団で一番の腕前と言われているだけはあるわ」
「恐縮です。それと、あくまでも護衛団の中では一番であって、屋敷の中ではわたしよりも強い者はおります」
「…ああ、そうですね」
ザガードとリエリナの頭の中には一人の人物の顔が浮かんでいる。
護衛団の団長よりも強い実力者にして、メイド長という身分についている人物。
その名はセイラ。
ザガードも今だに一本取った事がない実力者。
余談だが、ザガードは団長と組み手をすると十本中六本から七本とっている
「まぁ、あの人は別格だから仕方がないわ」
「ですが。いずれは、越えたいと思います」
「あらあら、そうなの」
それを聞いて、リエリナは目を細める。
何故なら、エルフ族には絶対に破ってはいけない掟があるからだ。
それは『森神の掟』という掟だ。
自分を倒した者を夫又は主人にしないといけないというエルフ族は絶対に守る掟だ。
それを知っているリエリナは、内心穏やかではなかった。
リエリナがそんな思いを抱いている事も知らず、ザガードは話す。
「副長は言ってましたからね。『伯母さんに世話になったと思うなら、あの伯母さんよりも強くなってく、暇を貰える様になってくれ』と言われましたからね」
「そうですか」
リエリナは微笑みながら、内心では別の事を考えていた。
(ベルハルト~、今年期の貴方の給料を三割カットさせるように、御父様に進言しますわよ)
リエリナがそう思っているとも知らず、ザガードは話し掛ける。
「そうだ。お嬢様。この後、お時間ありますか?」
「え、ええ、この後はお屋敷に戻るだけだからありますけど」
「そうですか。でしたら、屋敷に戻ったら、一緒に買い物に行きませんか?」
「えっ⁉」
リエリナは目を見開かせて驚いていた。
「明日の授業に使う物を用意しようと思いまして」
「でも、そんなのは屋敷に帰って誰かに言えば、明日までには揃えますよ」
「いえ、自分が使う物ですから、自分で選ぼうと思いまして、だた、自分はそういう美的感覚がイマイチですので、お嬢様に選んでいただこうかと」
「そ、そうですか」
「自分の物ですから、お金は自分が出します。御給金がありますし、ベルハルト副長から、入学祝いと言う事でそれなりに貰いましたので・・・・・・お嬢様?」
「あっ、はい」
「聞いていましたか?」
「ええ、御買物ですね。良いですよ。一緒に買い物をしましょう」
「ありがとうございます」
ザガードは頭を下げた。
リエリナは微笑む。
(ベルハルト副長。ありがとう、貴方の今年期の給料を三割ほどアップするように、御父様に言っておくわ)
リエリナがそう思っていると、ティルズがザガードの肩が叩いた。
「おう、お疲れさん」
「そちらこそ」
ザガードもティルズを労う。
「しかし、試合の結果が三-三では引き分けか。イマイチな結果になったな」
「ティルズ様は不満かですか?」
「ああ、そうだ。それとな」
ティルズが頭を掻きながら、言葉を濁らせる。
「その様づけは止めてくれ。様づけされる程、偉い家ではないからな」
「はぁ、そうですか」
「俺の事も、お前の事をザガード呼ぶから、お前も俺の事をティルズと呼んでくれ」
「了解した。ティルズ」
「おう、話しが速くて助かるぞ。ザガード」
二人は握手した。
「それで、さっきの話しだが、ザガードはそうは思わないのか?」
「勝敗をつけられないという意味では、確かに不満かもしれないが、こうした方後腐れないだろう」
「後腐れがない?」
ティルズは意味が分からないという顔をした。
ザガードはティルズの耳元に顔を寄せる。
「もし、勝敗をつけたら、後々剣術部と魔導剣闘術部の間にしこりができるだろう。だから、フィリック先生は引き分けに出来るように人数割りしたんだよ」
「・・・成程な。それで六人か」
ティルズとザガードはフィリックを見る。
「意外に策士のようだな」
「同感だ」
二人は苦笑した。
試合は終わり、結果引き分けとなった事で、フィリックも肩の荷を降ろした気分であった。
(それにしても・・・・・・)
フィリックは仕切りの外で話しているザガード達を見る。
ティルズの実力は前々から知っていたが、ザガードの実力は予想以上だった事に驚いていた。
(あの体さばき、こちらの国の武術の動きではないな。どちらかと言えば、東方の武術の動きだったな)
この国は、東方の国々共交流がある。
なので、東方の武術を学ぶ事があってもおかしくはない。
(だが、あの動き何処かで見覚えがあるような・・・・・・)
それが、どんな武術だったかは思い出せないフィリック。
思わずため息を吐いた。
「おっと、今はそれよりも、剣術部の方に声を掛けねば」
フィリックは剣術部の部員達がいる所に行く。
「どうでした? 良い試合となったと思いますが?」
フィリックがそう問いかけても、剣術部の部員達は何も言わない。
これは、思ったよりも堪えたのかと思っていると。
「先生。この試合の結果に納得できませんっ‼」
「そうです。勝つか負ける以外の結果なんて、納得できませんっ」
剣術部の部員達が試合の結果に文句をつけだした。
「ですが。引き分けになったのは、貴方達の実力なのですよ?」
「「「うっ」」」
フィリックは暗に、人数合わせに魔導剣闘術の部員以外の者も出したのに、それで引き分けになったのは、剣術部の者達が強くないからだと言っている。
それを言われて、言葉をつまらせる剣術部の部員達。
そんな中で、部員の一人が前に出る。
「引き分けなのですから、ここはキッチリと勝敗つけた方がお互いに後腐れないと思いますが?」
「とは言っても、うちの部員は一人しか勝っていませんよ」
「ですが。勝敗はつけるべきですっ。そこの二人っ‼」
部員が、ザガード達に声を掛ける。
「何か?」
「これから勝った者同士で、試合をする。お前達は勝利したのだから、参加してもらうぞ」
拒否は許さないと言わんばかりの言い方。
その言い方にカチンと来たのか、ティルズは前に出る。
「面白い返り討ちにしてやるっ‼」
ザガードは溜め息を吐いた。
(せっかく、二つの部に泥を塗らない様にした先生の好意を無にするとは)
ザガードは肩を竦めた。
「お前も出るか。ザガード?」
ティルズはザガーを見ながら訊ねてきた。
見学に来て、人数合わせで参加しただけも十分と言えるのに、その上、試合にも参加させるのは、流石に問題だと思ったようだ。
「乗りかかった船だ。最後まで付き合おう」
「おおっ、そうか」
ザガードは返事をしてから、身体ごとリエリナの方を向ける。
「お嬢様、申し訳ありませんが」
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