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第24話 実技テスト
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「お待たせしました」
オベランが準備すると言ってザガード達から数分後。
準備すると言っておきながら、手には何も持っていなかった。
何を準備しに行ったんだと、皆が思っていると。
徐にオベランが指を鳴らした。
指が鳴った瞬間。突然、何も無い所から、人形が三体出て来た。
身長は約百八十ぐらいだと思われる。
無貌。右手には剣を、左手には盾を持っている。
「「「これはっ⁉」」」
皆、初めて見た物に驚いていた。
そんな中で、オベランは冷静に説明しだした。
「これは生ける人形という、実技テストに使う魔法道具です」
「これも魔法道具なんですか?」
「はい。主に実技テスト又は体育会系の部が使う物です」
(((これを使う部ってどんな部だろう?)))
皆、そんな事を思った。
「この魔法道具にはLEVEL設定がありまして、一段階から五十段階まであります。LEVELについては、このテストを受ける人が決めて下さい」
「じゃあ、LEVEL五十を選んでも良いのですか?」
「はい。構いません。ただし、無理だと判断したらこちらで止めます。それを踏まえて、受けたい人は、わたしの所まで来て下さい」
テストを受けたい者達が、オベランの下に集まった。
その中には、ライアンとティルズだけではなく、ザガードも居た。
(今の実力がどれくらいなのか知る良い機会だ)
無表情を貫いているが、内心ではワクワクしているザガード。
「ええっと、・・・・・・全部で十二人ですか。結構。では、ルールを説明しますね」
一クラス男女合わせて二十名なので、その中でA組の女子は八名。B組は十名。男子は今日の授業に参加しているのは二十二名なので、半分ほど参加している事になる。
(こうして見ると、A組よりもB組の方が多いな)
ザガードを含めてA組は五名。
対して、B組は七名であった。
(B組は身体を動かすのが好きな者が多いんだな)
ザガードがそう思うのも無理はない。
テストに参加しているB組の者達は、筋骨隆々ではないが、かなり鍛えられた肉体をしている者が多かった。
「では、まずは誰からしますか?」
オベランがそう尋ねると、皆、お互いの顔を見合っていた。
誰が先にやる?と言いたげな顔をしている。
そんな中で。
「じゃあ、俺が先で良いですか。先生」
ティルズが前に出た。
「はい。分かりました。では」
オベランがまた指を鳴らした。
すると、剣や槍などが入った箱が出て来た。
「この箱の中にある武器を使って戦ってください」
ティルズがその箱の中に手を入れて探した。
そして、手に取ったのは大剣であった。
刃の長さは一メルト(1メートル)ほどあった。
ティルズはその剣を両手で持って、素振りをした。
「・・・・・・これで良いな」
「では、次に人形のLEVELを設定してください」
「先生。そのLEVELの強さはどれくらい何ですか?」
「そうですね。一~十までが一般人程度ですね。十一~十五までが喧嘩に強い素人。十六~二十までが喧嘩に強いチンピラ。二十一~二十五までが兵士。二十六~三十まで歴戦の兵士。三十~三十五までが騎士。三十六~四十までが精鋭。四十一~五十が歴戦の精鋭の実力を持っていると考えて下さい」
オベランの説明を聞いて、ティルズは少し考えた。
「・・・じゃあ、三十で」
真ん中を選んだティルズ。
「分かりました。勝敗はどちらかが動け無くなるか、それともわたしがテストの続行が不可能と判断するまですうrという事で良いですね?」
「心得た」
「では、LEVEL三十で起動」
オベランが言語を唱えると、今まで微動もしなかった生ける人形の目が赤く光りだした。
そして、人形は盾と剣を構えた。
「では、始めて下さい」
オベランにそう言われて、ティルズは上段に構えた。
ティルズが構えを見て、人形はジリジリと動き位置を変える。
人形の動きに合わせて、ティルズも身体を動かす。
ティルズと人形の睨み合いは、暫く続くと思われたが。
突如、人形が駆けだした。
剣を振り上げ、盾で自分を守りながら。
これでは、攻撃しても盾で防がれると観戦している者達は皆思った。
だが、その予想は外れた。
人形が駆けだして、後五歩ほど進めば、人形の攻撃が当たるという所まで来た瞬間。
「チェストッッッッッ‼」
ティルズは剣を思いっきり振り下ろした。
その速さは正に烈風の如く激しく、稲妻の如く早かった。
唐竹の一撃を人形は盾で防ごうとしたが、その盾ごと真っ二つにされた。
縦半分になった人形は、稲光を出しながら横に倒れた。
「「「………………」」」
その光景を見ていた皆は言葉を失っていた。
二人除いて。
パチ、パチパチパチ。
誰かが、拍手をしだした。
皆、誰だと思いながら周りを見ていると、手を叩いているのがザガードという事が分かった。
「お見事」
ザガードが称賛すると、ティルズは当然とばかりに胸を張る。
「確かに、見事ですね。まさか、一撃で生ける人形を倒すとは、素晴らしい」
「ありがとうございます」
続けてオベランも褒めると、感謝の意を込めて頭を下げたティルズ。
ティルズが剣を入っていた箱の中に戻す。元いた場所に戻った
「では、次が誰ですか?」
「先生。その前に、その壊れた人形はどうするんですか?」
テストに参加している生徒の一人が人形を指差しながら訊ねた。
「ああ、それはそのままにして良いですよ」
「どういう意味ですか?」
「直ぐに分かりますよ」
オベランがそう言うので、皆壊れた人形を見ていると。
切れた所が輝きだした。そして、縦半分に切り裂かれた二つになった人形がくっついていく。
まるで、切り裂かれる前に戻るのを見ているかのようだ。
そして、完全にくっつくと、人形は立ち上がった。
その姿は切り裂かれる前を見ているかのようであった。
「この人形には『完全修復』という魔法が付与された魔法道具です。ですので、どれだけ壊れても時間を掛ければ修復される様になっているのです。ですので、派手に壊しても問題アリマセン」
オベランが人形が元に戻った理由を話しだした。
「では、次は誰が出ますか?」
「じゃあ、俺が」
B組の生徒が前に出て、得物を選んで人形と戦いだした。
オベランが準備すると言ってザガード達から数分後。
準備すると言っておきながら、手には何も持っていなかった。
何を準備しに行ったんだと、皆が思っていると。
徐にオベランが指を鳴らした。
指が鳴った瞬間。突然、何も無い所から、人形が三体出て来た。
身長は約百八十ぐらいだと思われる。
無貌。右手には剣を、左手には盾を持っている。
「「「これはっ⁉」」」
皆、初めて見た物に驚いていた。
そんな中で、オベランは冷静に説明しだした。
「これは生ける人形という、実技テストに使う魔法道具です」
「これも魔法道具なんですか?」
「はい。主に実技テスト又は体育会系の部が使う物です」
(((これを使う部ってどんな部だろう?)))
皆、そんな事を思った。
「この魔法道具にはLEVEL設定がありまして、一段階から五十段階まであります。LEVELについては、このテストを受ける人が決めて下さい」
「じゃあ、LEVEL五十を選んでも良いのですか?」
「はい。構いません。ただし、無理だと判断したらこちらで止めます。それを踏まえて、受けたい人は、わたしの所まで来て下さい」
テストを受けたい者達が、オベランの下に集まった。
その中には、ライアンとティルズだけではなく、ザガードも居た。
(今の実力がどれくらいなのか知る良い機会だ)
無表情を貫いているが、内心ではワクワクしているザガード。
「ええっと、・・・・・・全部で十二人ですか。結構。では、ルールを説明しますね」
一クラス男女合わせて二十名なので、その中でA組の女子は八名。B組は十名。男子は今日の授業に参加しているのは二十二名なので、半分ほど参加している事になる。
(こうして見ると、A組よりもB組の方が多いな)
ザガードを含めてA組は五名。
対して、B組は七名であった。
(B組は身体を動かすのが好きな者が多いんだな)
ザガードがそう思うのも無理はない。
テストに参加しているB組の者達は、筋骨隆々ではないが、かなり鍛えられた肉体をしている者が多かった。
「では、まずは誰からしますか?」
オベランがそう尋ねると、皆、お互いの顔を見合っていた。
誰が先にやる?と言いたげな顔をしている。
そんな中で。
「じゃあ、俺が先で良いですか。先生」
ティルズが前に出た。
「はい。分かりました。では」
オベランがまた指を鳴らした。
すると、剣や槍などが入った箱が出て来た。
「この箱の中にある武器を使って戦ってください」
ティルズがその箱の中に手を入れて探した。
そして、手に取ったのは大剣であった。
刃の長さは一メルト(1メートル)ほどあった。
ティルズはその剣を両手で持って、素振りをした。
「・・・・・・これで良いな」
「では、次に人形のLEVELを設定してください」
「先生。そのLEVELの強さはどれくらい何ですか?」
「そうですね。一~十までが一般人程度ですね。十一~十五までが喧嘩に強い素人。十六~二十までが喧嘩に強いチンピラ。二十一~二十五までが兵士。二十六~三十まで歴戦の兵士。三十~三十五までが騎士。三十六~四十までが精鋭。四十一~五十が歴戦の精鋭の実力を持っていると考えて下さい」
オベランの説明を聞いて、ティルズは少し考えた。
「・・・じゃあ、三十で」
真ん中を選んだティルズ。
「分かりました。勝敗はどちらかが動け無くなるか、それともわたしがテストの続行が不可能と判断するまですうrという事で良いですね?」
「心得た」
「では、LEVEL三十で起動」
オベランが言語を唱えると、今まで微動もしなかった生ける人形の目が赤く光りだした。
そして、人形は盾と剣を構えた。
「では、始めて下さい」
オベランにそう言われて、ティルズは上段に構えた。
ティルズが構えを見て、人形はジリジリと動き位置を変える。
人形の動きに合わせて、ティルズも身体を動かす。
ティルズと人形の睨み合いは、暫く続くと思われたが。
突如、人形が駆けだした。
剣を振り上げ、盾で自分を守りながら。
これでは、攻撃しても盾で防がれると観戦している者達は皆思った。
だが、その予想は外れた。
人形が駆けだして、後五歩ほど進めば、人形の攻撃が当たるという所まで来た瞬間。
「チェストッッッッッ‼」
ティルズは剣を思いっきり振り下ろした。
その速さは正に烈風の如く激しく、稲妻の如く早かった。
唐竹の一撃を人形は盾で防ごうとしたが、その盾ごと真っ二つにされた。
縦半分になった人形は、稲光を出しながら横に倒れた。
「「「………………」」」
その光景を見ていた皆は言葉を失っていた。
二人除いて。
パチ、パチパチパチ。
誰かが、拍手をしだした。
皆、誰だと思いながら周りを見ていると、手を叩いているのがザガードという事が分かった。
「お見事」
ザガードが称賛すると、ティルズは当然とばかりに胸を張る。
「確かに、見事ですね。まさか、一撃で生ける人形を倒すとは、素晴らしい」
「ありがとうございます」
続けてオベランも褒めると、感謝の意を込めて頭を下げたティルズ。
ティルズが剣を入っていた箱の中に戻す。元いた場所に戻った
「では、次が誰ですか?」
「先生。その前に、その壊れた人形はどうするんですか?」
テストに参加している生徒の一人が人形を指差しながら訊ねた。
「ああ、それはそのままにして良いですよ」
「どういう意味ですか?」
「直ぐに分かりますよ」
オベランがそう言うので、皆壊れた人形を見ていると。
切れた所が輝きだした。そして、縦半分に切り裂かれた二つになった人形がくっついていく。
まるで、切り裂かれる前に戻るのを見ているかのようだ。
そして、完全にくっつくと、人形は立ち上がった。
その姿は切り裂かれる前を見ているかのようであった。
「この人形には『完全修復』という魔法が付与された魔法道具です。ですので、どれだけ壊れても時間を掛ければ修復される様になっているのです。ですので、派手に壊しても問題アリマセン」
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