39 / 88
第39話 ダンスは苦手なのだが
しおりを挟む
自分が偶々目を向けた先に、ローザアリアが居て驚くザガード。
向こうもザガードを見つけたようで、微笑みながら会釈した。
ザガードも会釈した。
(周りには、いつも傍に居るシオーネは居ないようだな)
ざっと、ローザアリアを見て、シオーネが居ない事に気付いた。
護衛役の者が傍に居ないのは、恐らく飲み物を取りに行っているのだろう。
そう思っていると、ローザアリアがザガードに向かって来る。
何故と思いつつ、ザガードは内心の動揺を顔に出さない様に努力しながら、ローザアリアを迎える。
「これは、ローザアリア様。ご機嫌麗しゅう」
ザガードは一礼すると、ローザアリアはキョロキョロと周りを見だした。
だが、誰も居ない事が分かると、ザガードに挨拶した。
「ええ、まさか、マーガレット様の誕生日パーティーで会えるとは思わなかったわ」
マーガレットの名前を呼ぶと言う事は、マーガレットと親しくしているのだと分かり、ザガードは訊ねた。
「ローザアリア様はフェニクテンプル様とはどういう関係なのですか?」
「簡単に言えば、わたしの姉弟子よ。マーガレット様が弓道部に入っているの知っているでしょう。部活動の紹介の時に弓道部を代表して演舞をしていたでしょう」
「はい。見ているので知っております」
「わたしも弓を習っているのだけど、その先生の娘さんがマーガレット様なのよ」
「成程。という事は、ローザアリア様も弓が出来るのですか?」
ザガードは弓を構えて、弦を引くジェスチャーをした。
「そうね。それなりに出来るわ。でも、マーガレット様と比べたら駄目よ」
「承知しました」
「ところで、貴方が居るのだから、リエリナ様も居るのでしょう。リエリナ様はどちらにおられるの?」
「・・・只今、お花を摘みに」
「そう、じゃあ、後で挨拶させてもらうわ」
「承知しました。ところで、何時も一緒におられる方は如何なさいました?」
「ああ、シオーネ? あの子なら、今は飲み物を貰いにいかせているわ」
「そうですか」
と、ローザアリアと話をしていると、音楽が変わりだした。
「音楽が変わりましたね」
「そうね」
ローザアリアがそう答えるのを聞いて、ザガードは会場を見る。
先程までは、談笑していた人達が手を取って、音楽に合わせて踊りだした。
音楽が変わるという事は、ダンスを踊る時間になったという事だ。
パーティーにダンスは付きものなので、特に変ではない。
ローザアリアがその音楽を聞いて、ザガードに手を伸ばした。
「踊っていただけるかしら?」
ザガードはそれを聞いて、胸が高鳴るのを感じた。
話をしているの時も、少しドキドキしていた心臓が、ローザアリアが手を伸ばしてくれた事で、更に激しく脈動しだした。
ザガードは手を震わせながら、その手を取る。
『女性にダンスを誘われたら、断るのは無礼だからするな』
とセイラに言われたので、ザガードはローザアリアの手を取る。
「喜んで」
そう言って、ザガード達はダンス会場と化した場所に向かう。
向こうもザガードを見つけたようで、微笑みながら会釈した。
ザガードも会釈した。
(周りには、いつも傍に居るシオーネは居ないようだな)
ざっと、ローザアリアを見て、シオーネが居ない事に気付いた。
護衛役の者が傍に居ないのは、恐らく飲み物を取りに行っているのだろう。
そう思っていると、ローザアリアがザガードに向かって来る。
何故と思いつつ、ザガードは内心の動揺を顔に出さない様に努力しながら、ローザアリアを迎える。
「これは、ローザアリア様。ご機嫌麗しゅう」
ザガードは一礼すると、ローザアリアはキョロキョロと周りを見だした。
だが、誰も居ない事が分かると、ザガードに挨拶した。
「ええ、まさか、マーガレット様の誕生日パーティーで会えるとは思わなかったわ」
マーガレットの名前を呼ぶと言う事は、マーガレットと親しくしているのだと分かり、ザガードは訊ねた。
「ローザアリア様はフェニクテンプル様とはどういう関係なのですか?」
「簡単に言えば、わたしの姉弟子よ。マーガレット様が弓道部に入っているの知っているでしょう。部活動の紹介の時に弓道部を代表して演舞をしていたでしょう」
「はい。見ているので知っております」
「わたしも弓を習っているのだけど、その先生の娘さんがマーガレット様なのよ」
「成程。という事は、ローザアリア様も弓が出来るのですか?」
ザガードは弓を構えて、弦を引くジェスチャーをした。
「そうね。それなりに出来るわ。でも、マーガレット様と比べたら駄目よ」
「承知しました」
「ところで、貴方が居るのだから、リエリナ様も居るのでしょう。リエリナ様はどちらにおられるの?」
「・・・只今、お花を摘みに」
「そう、じゃあ、後で挨拶させてもらうわ」
「承知しました。ところで、何時も一緒におられる方は如何なさいました?」
「ああ、シオーネ? あの子なら、今は飲み物を貰いにいかせているわ」
「そうですか」
と、ローザアリアと話をしていると、音楽が変わりだした。
「音楽が変わりましたね」
「そうね」
ローザアリアがそう答えるのを聞いて、ザガードは会場を見る。
先程までは、談笑していた人達が手を取って、音楽に合わせて踊りだした。
音楽が変わるという事は、ダンスを踊る時間になったという事だ。
パーティーにダンスは付きものなので、特に変ではない。
ローザアリアがその音楽を聞いて、ザガードに手を伸ばした。
「踊っていただけるかしら?」
ザガードはそれを聞いて、胸が高鳴るのを感じた。
話をしているの時も、少しドキドキしていた心臓が、ローザアリアが手を伸ばしてくれた事で、更に激しく脈動しだした。
ザガードは手を震わせながら、その手を取る。
『女性にダンスを誘われたら、断るのは無礼だからするな』
とセイラに言われたので、ザガードはローザアリアの手を取る。
「喜んで」
そう言って、ザガード達はダンス会場と化した場所に向かう。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる