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40話 同盟戦 決着 (別視点)
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◇イエーガー・コーセン 帝国の元伯爵家当主 38歳
そうして始まった最終決戦。
最初に飛び出してくるのは相変わらず虫の部隊。特徴のないハチどもは数を減らしたが、槍持ちや帽子を被ったハチは残っているし、カミキリムシやカブトなどは減っていない。
それに続くのはホーンラビットの部隊だ。こいつらもおかしい。
本来ホーンラビットはFランクの魔物であり、初心者冒険者が狩る魔物の代名詞だ。もちろん油断した初心者がやられる話は聞くが、今戦っているのはダンジョンマスターが統括する魔物だ。
油断も無いし、そのスペックは全て把握している。
にもかかわらず、あのホーンラビットどもはこちらのDランクやCランクの魔物に手痛いダメージを与え、あまつさえ倒す事すらある。
まるで意味が解らんぞ!
そして激突したのは【霧雨】の魔物である固有Aランク『銀色の使者』の部隊と敵の虫達だ。
体長10メートルほどある『銀色の使者』はスキルによって多数の眷属を召喚できる。
自身の分体とも言うべき人間サイズの銀のナメクジの群れだ。
数百匹どうしのナメクジと虫の激突。
数でこそ劣る銀のナメクジ達だが、本体である巨大な銀色のナメクジを倒さなければ時間経過で<分体>が発動でき、一定数召喚が可能になる。雑魚が何体やられようとも、本体が無事ならば無限に戦えるのだ。
巨大なクワガタやカブトムシもやって来たようだが、固有のAランク魔物、そうそうやられはしない……はずだ。
中央の大きめの湖に陣取るのは【海難】のAランク魔物、クラーケンだ。
巨大なイカとタコを足したような魔物であり、巨大な触手による叩きつけで数多の冒険者を葬ってきた有名な魔物。
しかし、クラーケンに襲い掛かってきたのは敵の巨大な狼2体。
奴らは空をかけ、クラーケンへと襲い掛かる。クラーケンも<水魔法>と触手で応戦するが、<水魔法>は魔法を使うハチ達に遮られ、触手を回避した巨狼が襲い掛かる。
地上から更に群がってきたアリやカミキリムシの群れにはCランクのスピアトロが湖から飛び出し迎撃したが、焼け石に水だ。
「くっ! ダンジョンマスターだ! 陣の中央に居るダンジョンマスターを倒すのだ! 奴さえ倒せば全て終わる!」
その掛け声でサンダ―ドラゴンが前に出るが…
それを遮るように空での戦いが幕を開ける、我がAランク固有魔物サンダードラゴンと、護衛のイエローワイバーンが敵の天使部隊と激突していた。
他の鎧姿の天使とは違う、純白の二枚の翼に少女の姿をした青い髪の少女天使。
少女天使は空中で急速に接近し、手に持ったラッパのような銃で何度も魔力の散弾を近距離で撃ちこむ、サンダードラゴンは距離を取ろうと四方に雷を放つが、少女天使はそれを難なく回避する。
そして肉薄し、再度ラッパのような銃を撃ちつける。
本来ドラゴンとは同じランク帯であれば最強のステータスを誇る個体のはずだ。
それが、指揮官兼回復役であるはずの天使に圧倒されている。もはや何が起こっているのかも解らなかった。
イエローワイバーン達も下位の天使に止められ、少女天使の接近を止められなかった。
そうした戦いは好転する事無く我らの軍勢は敗北した。
【海難】のクラーケンは魔法を使うハチどもと巨狼2体に倒され、【霧雨】の銀色の巨大ナメクジは善戦したが、カブトとクワガタ、そして大量のカミキリムシにハチにアリと、数多の虫に集られ、無数の触手の全てを無力化され倒されていった。
やはり奴らの魔物の火力も耐久力もおかしい。
そしてホーンラビットを引き連れた鎧姿の女が最下層の部屋までやってきた。
もはや我々に戦力となる魔物は居ない。
「お、お前は……」
「?」
「お前はなんなんだ!!」
その問いに女は答えることなく、腰に差していた剣を抜いた。
我々はそれぞれの宝具を手に、鎧姿の女に襲い掛かった。
【海難】のシミターは避けられ切り返され、我の金の槍は反らされ、姿隠しの外套を纏った【霧雨】のミスリルの短剣の一撃も避けられ、その場で我らはバッサリと切られた。
◇
(くそっ、固有のSランク魔物さえ……召喚出来ていれば……)
コーセン元伯爵はそんなことを思い出しながら、光へと消えていった。
彼にしか見えないウインドウには未だ召喚されてないSランクの固有魔物が表示されていた。
【78000DP】ナイトオブゴールド
それは召喚されることなく、ウインドウはコーセン元伯爵が光となって消えると共に消失した。
◇
「ミリア―、おつかれー」
「はい、アオイ様もドラゴン討伐。お疲れ様です」
少女天使と人間の女性を模したアルミラージはそう会話したのち、彼らの拠点から物資を回収する。
こうして『黄同盟』とのバトルはあっけなく幕を閉じた。
そうして始まった最終決戦。
最初に飛び出してくるのは相変わらず虫の部隊。特徴のないハチどもは数を減らしたが、槍持ちや帽子を被ったハチは残っているし、カミキリムシやカブトなどは減っていない。
それに続くのはホーンラビットの部隊だ。こいつらもおかしい。
本来ホーンラビットはFランクの魔物であり、初心者冒険者が狩る魔物の代名詞だ。もちろん油断した初心者がやられる話は聞くが、今戦っているのはダンジョンマスターが統括する魔物だ。
油断も無いし、そのスペックは全て把握している。
にもかかわらず、あのホーンラビットどもはこちらのDランクやCランクの魔物に手痛いダメージを与え、あまつさえ倒す事すらある。
まるで意味が解らんぞ!
そして激突したのは【霧雨】の魔物である固有Aランク『銀色の使者』の部隊と敵の虫達だ。
体長10メートルほどある『銀色の使者』はスキルによって多数の眷属を召喚できる。
自身の分体とも言うべき人間サイズの銀のナメクジの群れだ。
数百匹どうしのナメクジと虫の激突。
数でこそ劣る銀のナメクジ達だが、本体である巨大な銀色のナメクジを倒さなければ時間経過で<分体>が発動でき、一定数召喚が可能になる。雑魚が何体やられようとも、本体が無事ならば無限に戦えるのだ。
巨大なクワガタやカブトムシもやって来たようだが、固有のAランク魔物、そうそうやられはしない……はずだ。
中央の大きめの湖に陣取るのは【海難】のAランク魔物、クラーケンだ。
巨大なイカとタコを足したような魔物であり、巨大な触手による叩きつけで数多の冒険者を葬ってきた有名な魔物。
しかし、クラーケンに襲い掛かってきたのは敵の巨大な狼2体。
奴らは空をかけ、クラーケンへと襲い掛かる。クラーケンも<水魔法>と触手で応戦するが、<水魔法>は魔法を使うハチ達に遮られ、触手を回避した巨狼が襲い掛かる。
地上から更に群がってきたアリやカミキリムシの群れにはCランクのスピアトロが湖から飛び出し迎撃したが、焼け石に水だ。
「くっ! ダンジョンマスターだ! 陣の中央に居るダンジョンマスターを倒すのだ! 奴さえ倒せば全て終わる!」
その掛け声でサンダ―ドラゴンが前に出るが…
それを遮るように空での戦いが幕を開ける、我がAランク固有魔物サンダードラゴンと、護衛のイエローワイバーンが敵の天使部隊と激突していた。
他の鎧姿の天使とは違う、純白の二枚の翼に少女の姿をした青い髪の少女天使。
少女天使は空中で急速に接近し、手に持ったラッパのような銃で何度も魔力の散弾を近距離で撃ちこむ、サンダードラゴンは距離を取ろうと四方に雷を放つが、少女天使はそれを難なく回避する。
そして肉薄し、再度ラッパのような銃を撃ちつける。
本来ドラゴンとは同じランク帯であれば最強のステータスを誇る個体のはずだ。
それが、指揮官兼回復役であるはずの天使に圧倒されている。もはや何が起こっているのかも解らなかった。
イエローワイバーン達も下位の天使に止められ、少女天使の接近を止められなかった。
そうした戦いは好転する事無く我らの軍勢は敗北した。
【海難】のクラーケンは魔法を使うハチどもと巨狼2体に倒され、【霧雨】の銀色の巨大ナメクジは善戦したが、カブトとクワガタ、そして大量のカミキリムシにハチにアリと、数多の虫に集られ、無数の触手の全てを無力化され倒されていった。
やはり奴らの魔物の火力も耐久力もおかしい。
そしてホーンラビットを引き連れた鎧姿の女が最下層の部屋までやってきた。
もはや我々に戦力となる魔物は居ない。
「お、お前は……」
「?」
「お前はなんなんだ!!」
その問いに女は答えることなく、腰に差していた剣を抜いた。
我々はそれぞれの宝具を手に、鎧姿の女に襲い掛かった。
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◇
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コーセン元伯爵はそんなことを思い出しながら、光へと消えていった。
彼にしか見えないウインドウには未だ召喚されてないSランクの固有魔物が表示されていた。
【78000DP】ナイトオブゴールド
それは召喚されることなく、ウインドウはコーセン元伯爵が光となって消えると共に消失した。
◇
「ミリア―、おつかれー」
「はい、アオイ様もドラゴン討伐。お疲れ様です」
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