ありふれたダンジョンでも異世界をエンジョイする!

プラントキング

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41話 報酬分配

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「はいしゅ~~~りょ~~~! 【六区の迷宮】と【針葉樹の迷宮】同盟の勝ち~~~! おめでと~~~!」
「ありがとうございました」

ハヤミリアさんは試合が終わった後のように丁寧な挨拶をしていた。

「いや~、予想通りの展開だったね~」
「そうなのですか?」
「うん、『黄同盟』が【黄の迷宮】を使ってればまた違ったんだろうけどね~」
「…なるほど、肝に銘じておきます」

遊戯の神様に礼をしてバトルは終了。
ダンジョンコアは【六区の迷宮】に統合され、そこから俺の【針葉樹の迷宮】に報酬が分配される形式だ。

「では、報酬の分配ですね」
「おねがいします」

とりあえず報酬はこんな感じだ。



【黄の迷宮】
・【20000DP】ダンジョンコア
・【48000DP】私生活エリアの品物+魔物の魔石

海難かいなんの迷宮】
・【20000DP】ダンジョンコア
・【24000DP】私生活エリアの品物+魔物の魔石

【霧雨の迷宮】
・【20000DP】ダンジョンコア
・【38000DP】私生活エリアの品物+魔物の魔石

【合計】170000DP



【黄の迷宮】
★A サンダードラゴン
 A サンドドラゴン
 B イエローワイバーン
 B イエローパンサー
 B サンドワーム
 C サンドスコーピオン
 C イエロースコーピオン
 D イエローフロッグ
 D イエローパイソン
 D イエロードレイク

海難かいなんの迷宮】
 A クラーケン
 A リッチ
 B シーサーペント
 B シーゴースト
 B スケルトンパイレーツ
 C スピアトロ
 E スケルトン

【霧雨の迷宮】
★A 銀色の使者シルバーエミサリー(ナメクジ)
 A アメフラシ
 B リンゴマイマイ
 B ジャイアントフロッグ
 D マンドレイク(チリアヤメ)
 D エスカルゴ
 D フォグスネーク
 D マザーフロッグ
 E ホーンフロッグ
 E ポイズンフロッグ
 E フロッグ



「DPは半分『85000DP』ですね。お受け取りください」
「あ、どうも」

おー、大金だー!

「召喚したい魔物が居ればリストアップして渡してください」
「んー、そうですねぇ……スピアトロとかほしいですけどねぇ」

というか【海難かいなんの迷宮】の魔物は普通に欲しい。ついでに階層も。
スピアトロは高級食材として有名だ。客寄せとして使えるかもしれない。5体しか倒してないので5体しか呼べないという制限が重たいが…。

「スピアトロですか? 確かに攻撃力はすごかったですけど…」

スピアトロは最終決戦の場でクラーケンに群がっていた虫達に池から突進して飛んできた。その突進でロングホーンビートルが3体貫かれ、衝撃でビーワーカーも複数体やられた。まぁその後は陸に上がった魚って状態だったが。

「あー、戦闘力じゃなくて客寄せに使えないかと思いましてね。まぁ5回しか呼べないんじゃそれも難しいですが」
「客寄せ…ですか。なるほど、わたくしは気にしませんでしたが、普通はそうですよね。それなら『召喚魔方陣』で呼べばいいのではありませんか? 回数指定はあっても呼び方の指定はありませんから」
「なん…だと…!?」

そ、そうか。倒されること前提の魔物なら『召喚魔方陣』が有効なのは道理だ。くっそ高くなるが、高級食材で客寄せと考えればアリ…かな?

「なら【海難かいなんの迷宮】の階層も使いますか?」
「いいんですか?」
「ええ、わたくしは構いません。【海難かいなんの迷宮】と【霧雨の迷宮】の階層は使わないと思いますので」
「ではそちらはいただいても?」
「かまいません。代わりに【黄の迷宮】の階層は使わせていただきます」
「どうぞどうぞ」

そんな感じで階層と魔物の召喚権利は【針葉樹】が【海難かいなんの迷宮】と【霧雨の迷宮】の魔物と階層を貰い。【六区】が【黄の迷宮】の魔物と階層を貰う形で決着した。



そしてバトルの内容について世間話程度に教えてくれた。

まず、俺の魔物が異様に強かったのは、やはりあの『三味線』の宝具の効果だったようだ。
効果の内容は。

・音楽を聴いた自軍のステータスが一段階上がる。
・歌を聞いた自軍のステータスが15分ごとに1.1倍アップする(最大1.4倍)。
・音楽が聞こえなくなると効果が終了する。

という内容らしい。
ぶっ飛んだ倍率だが、宝具なんてそんなもんだ。
むしろ限定条件が結構厳しいから弱い部類の宝具かもしれない。

その演奏が何故ダンジョンコアの部屋から戦場に居る眷属達全員に聞こえていたのかと言えば、なんと『マスタースキル』を習得しているらしい。
俺のリストにもあった最低でも20万DPとかいうバカげた値段のスキルだ。

ダンジョンマスターしか覚えられないというスキルなので破格の性能なんだろうけど、まさかそれを習得しているとは……

なんでもそのスキルのおかげで彼女の発する音を自軍全体に伝えることが可能らしい。魔力の消費もまったくないとか。

つまり、彼女の指揮する軍勢は全てランクが一段上がった状態で戦えるようなモノだ。

EランクのワーカーすべてがDランク相当になり、Dランクの魔物はCランク相当になる訳だ。俺のハチやアリが無双していた理由が分かったぜ。そりゃ700を超えるCランク以上の魔物の大軍だ。しかも後方からは天使部隊の支援付き。
だが一番ヤバいのは実はアルミラージの<統率>するホーンラビットだったりする。

アルミラージの<統率>にはホーンラビットの物理攻撃と俊敏を一段階上昇させる効果がある。
これに『三味線』の効果が乗ると物理攻撃と俊敏がCランク相当になるとかいう破格のコスパだ。耐久力はEランク下位程度なので範囲攻撃に弱いと弱点は明確だが、それでも破格だろう。

というよりも数で勝負する俺の魔物との相性がヤバイ宝具だと言える。

それにAランクだろう巨狼と天使はSランク近いスペックになるという事だ。これもかなりヤバイだろう。

本来なら本人が戦場に出ないといけないリスクの高い宝具が、マスタースキルと合わさり最強に思える宝具に化けてるって訳だ。とんでもないお姫様だぜ。

だが、これで確信した。
俺の賭けは、まったくもって勝てる賭けだったってことだ。
差し詰め彼女は、勝利の女神ってとこだな。
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