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1話 選ばれたのは無能でした
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約1000のダンジョンが存在する異世界。
この世界では混沌の女神によってダンジョンが作られ、遊戯の神によって一国の大きさを誇るダンジョン都市が運営される。
この世界には現実に干渉してくる神様がいるのだ。
数多の神々の恩寵のあるこの世界だが、その最も有名な恩寵がダンジョンなのである。
ダンジョンはほぼ無尽蔵に資源の沸く迷宮であり、どの国からでもダンジョンのある都市に<転移>が可能という優れモノだ。
すなわち欲しい物資があればダンジョンに行け!という世界なのだ。
そしてゲームのようなレベルやスキルという概念も存在する。
レベルが上がればステータスが上がり、スキルが上がれば倍率が上がる。
簡単に言ってしまえば素の身体能力に上乗せするのがステータスであり、更にそこから200%の威力を出すスキルなどが存在するのだ。
前世の世界と比べると人類のスペックは圧倒的にこの世界が上だ。
上級冒険者にもなるとミサイル並みのパンチが撃てたり、それを防いだりできるというのだから超人バトルである。
ちなみに一般人のスペックは前世の陸上選手並みである。
無能と呼ばれた俺ですら40ヤードを4.2秒で走り、ベンチプレス160キロを持ち上げられるのだ!多分。
そんな世界になんの才能もなく、林業を営む辺境の村へ生まれ落ちた俺の名前は『ウエキ』。
完全に家の為に仕事をしろと決まっている名前だ。まぁ呼ばれなれている”名前”なのでありがたいと言えばありがたい。
俺には前世の記憶がある。
まぁこの世界ではあまり意味は無い。
俺の居た前世からの転生者ってのも過去には結構いたらしいし、更に別の世界からってのもあるらしい。
更には英霊って奴まで召喚される世界である。もはや一般人の前世の知識程度では知識無双は出来ないのだ。
んで、なんで俺に才能がないかって言うと、理由は簡単。
教会でそう言われたからだ。
この世界では生まれて5歳をむかえると教会で『鑑定石』ってアイテムを使ってもらえる。
<鑑定>のスキルが発動するアイテムで対象の持っている才能とかスキルとか見えるらしい。
英雄って呼ばれるような人物は『固有スキル』なんてものも持ってたりするらしい。
そして俺は鑑定してもらった時に才能が一つもなく、スキルも無かった。
この世界での才能やスキルってのは重要だ。
才能が有れば才能関連のスキルを覚えやすくなり、スキルの修練値が倍になる。
どういう意味かって言うと【剣術】の才能を授かると<剣術>のスキルが覚えやすくなり、そのスキルのレベルが才能の無い人と比べて倍速で上がるって訳だ。
もしも才能のある奴が毎日12時間努力してたら才能の無い奴は絶対に追いつけない。
無職の英雄なんて生まれない非情な世界だ。
まぁ鑑定自体は便利なものだ。
才能があるならそれを伸ばすのが最適解になるからな。人生の方針が決めやすいのは利点だ。
それに普通なら才能ってのは複数あるのだ。
一般的に才能は1~5個くらい持ってるらしい。
5個ってのは基本的にお貴族様達が持ってるって話だがな。
才能は遺伝しやすいらしいので、そういった関係で本来は何個かあるらしいんだが…
その才能が俺はゼロだ。
両親の才能がひとつずつだからありえない話じゃないんだけどな。運が悪すぎるぜ。
……前世の運もすこぶる悪かったんだよな。家族には恵まれてたが、運の要素のあるゲームをすると恐ろしく引きが悪かったんだ。
もしかしたら運の悪さは魂って奴に刻まれてるのかもしれないな。
さて、才能の全くなかった俺だが、働き口には困らなかった。
小さな村で林業をしてるだけだからな、家業の手伝い。それが俺の仕事だ。
この世界には魔力が満ちてるらしく、木を植えるとすくすく育つ。
んである程度大きくなったら切り倒して木材にする訳だ。
割と満足してた。
だが隣国の帝国だかが軍を動かした影響で、森に居た魔物を刺激しちまったらしい。
結構な数の魔物が俺の村を襲ったんだ。
ほとんどが弱い魔物だったから死人こそ少なかったが、けが人が多く出ちまった。
俺の両親もケガしちまって、ポーション代を工面するために俺は奴隷商に身売りするしかなくなった訳だ。
この世界のポーションはすごいんだ。前世ではどうしようもなかった四肢の欠損とか、病気すらたちまち治しちまうポーションも存在する。伝説なんかじゃなく普通に売ってるんだ。
まぁ欠損治したりできる奴はクソたけぇけどな。
んで俺は中級ポーションの代金分くらいにはなったらしい。
両親が助かったなら良かったぜ。後はなるべくまともな相手に買ってもらえれば…、そう思ってたんだ。
奴隷商の薄暗い部屋ん中でくつろいでたら、そいつは現れたよ。
神官服の男が「あなたはダンジョンマスターに選ばれました」つってな。
この世界では混沌の女神によってダンジョンが作られ、遊戯の神によって一国の大きさを誇るダンジョン都市が運営される。
この世界には現実に干渉してくる神様がいるのだ。
数多の神々の恩寵のあるこの世界だが、その最も有名な恩寵がダンジョンなのである。
ダンジョンはほぼ無尽蔵に資源の沸く迷宮であり、どの国からでもダンジョンのある都市に<転移>が可能という優れモノだ。
すなわち欲しい物資があればダンジョンに行け!という世界なのだ。
そしてゲームのようなレベルやスキルという概念も存在する。
レベルが上がればステータスが上がり、スキルが上がれば倍率が上がる。
簡単に言ってしまえば素の身体能力に上乗せするのがステータスであり、更にそこから200%の威力を出すスキルなどが存在するのだ。
前世の世界と比べると人類のスペックは圧倒的にこの世界が上だ。
上級冒険者にもなるとミサイル並みのパンチが撃てたり、それを防いだりできるというのだから超人バトルである。
ちなみに一般人のスペックは前世の陸上選手並みである。
無能と呼ばれた俺ですら40ヤードを4.2秒で走り、ベンチプレス160キロを持ち上げられるのだ!多分。
そんな世界になんの才能もなく、林業を営む辺境の村へ生まれ落ちた俺の名前は『ウエキ』。
完全に家の為に仕事をしろと決まっている名前だ。まぁ呼ばれなれている”名前”なのでありがたいと言えばありがたい。
俺には前世の記憶がある。
まぁこの世界ではあまり意味は無い。
俺の居た前世からの転生者ってのも過去には結構いたらしいし、更に別の世界からってのもあるらしい。
更には英霊って奴まで召喚される世界である。もはや一般人の前世の知識程度では知識無双は出来ないのだ。
んで、なんで俺に才能がないかって言うと、理由は簡単。
教会でそう言われたからだ。
この世界では生まれて5歳をむかえると教会で『鑑定石』ってアイテムを使ってもらえる。
<鑑定>のスキルが発動するアイテムで対象の持っている才能とかスキルとか見えるらしい。
英雄って呼ばれるような人物は『固有スキル』なんてものも持ってたりするらしい。
そして俺は鑑定してもらった時に才能が一つもなく、スキルも無かった。
この世界での才能やスキルってのは重要だ。
才能が有れば才能関連のスキルを覚えやすくなり、スキルの修練値が倍になる。
どういう意味かって言うと【剣術】の才能を授かると<剣術>のスキルが覚えやすくなり、そのスキルのレベルが才能の無い人と比べて倍速で上がるって訳だ。
もしも才能のある奴が毎日12時間努力してたら才能の無い奴は絶対に追いつけない。
無職の英雄なんて生まれない非情な世界だ。
まぁ鑑定自体は便利なものだ。
才能があるならそれを伸ばすのが最適解になるからな。人生の方針が決めやすいのは利点だ。
それに普通なら才能ってのは複数あるのだ。
一般的に才能は1~5個くらい持ってるらしい。
5個ってのは基本的にお貴族様達が持ってるって話だがな。
才能は遺伝しやすいらしいので、そういった関係で本来は何個かあるらしいんだが…
その才能が俺はゼロだ。
両親の才能がひとつずつだからありえない話じゃないんだけどな。運が悪すぎるぜ。
……前世の運もすこぶる悪かったんだよな。家族には恵まれてたが、運の要素のあるゲームをすると恐ろしく引きが悪かったんだ。
もしかしたら運の悪さは魂って奴に刻まれてるのかもしれないな。
さて、才能の全くなかった俺だが、働き口には困らなかった。
小さな村で林業をしてるだけだからな、家業の手伝い。それが俺の仕事だ。
この世界には魔力が満ちてるらしく、木を植えるとすくすく育つ。
んである程度大きくなったら切り倒して木材にする訳だ。
割と満足してた。
だが隣国の帝国だかが軍を動かした影響で、森に居た魔物を刺激しちまったらしい。
結構な数の魔物が俺の村を襲ったんだ。
ほとんどが弱い魔物だったから死人こそ少なかったが、けが人が多く出ちまった。
俺の両親もケガしちまって、ポーション代を工面するために俺は奴隷商に身売りするしかなくなった訳だ。
この世界のポーションはすごいんだ。前世ではどうしようもなかった四肢の欠損とか、病気すらたちまち治しちまうポーションも存在する。伝説なんかじゃなく普通に売ってるんだ。
まぁ欠損治したりできる奴はクソたけぇけどな。
んで俺は中級ポーションの代金分くらいにはなったらしい。
両親が助かったなら良かったぜ。後はなるべくまともな相手に買ってもらえれば…、そう思ってたんだ。
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