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しおりを挟むてことで、ただいま運転中。あと5分で宵闇んち付近。20時か。どうしよう。
ここまで来たけど、まだちょっと迷ってる。差し入れだけ渡して帰ろうか。でもちょっとくらい話もしたい気もするし、飯まだなら、一緒に食いたいし。とはいえ、宵闇が休む貴重な時間を邪魔しちゃなんねぇし。
つーか、あいつ帰ってるのか? いなかったらどうすんだ、俺。
そんなことをつらつら考えてるうちに、あいつの家の前までくる。ここには車は停められないから、一回スルー。ちょっと先を左折、左折で表通りにもう一回出て、再度左折。すぐのコインパーキングは一台だけ空きがある。ラッキー。
空いてる、ってことは、行けってことでいいかな。いいよな。だってさ、俺、あいつに会いたいもん。
最後の空きスペースに車を入れて、スマホを取り出す。電話にしようかLINEにしようか。
帰ってないかもしれないし、LINEにしよう。
「おつかれ。お前んちの近くまで来たんだけど、いる?」…何かストーカーっぽくねぇか? 大丈夫か、この文面。
少し悩んだけど、いや、俺はあいつに好かれている。大丈夫だ。と、自分を納得させて送信する。
間を置かず、返信が来た。
「おつかれ。いるよ。飯食った?」
ってことは、飯食ってねぇな。じゃあ一緒に食うか。
「まだ。何か買って行くけど、何がいい」
表通りに行きゃ、何やかんや店やらコンビニやらあるし。何でも買って行けるだろ。
「ココイチはどう?」
いいね、ココイチ。久し振りに食うか。
「OK。何にする」
数分、返信が途絶える。多分、メニュー見てんな。
「ほうれん草カレー、カキフライ、3辛」
肉食えよ、肉。勝手にロースカツ足してやろ。
「了解。買ったら行く」
スタンプのピカチュウがお辞儀をする。可愛いな、もう。うっかり頬が緩む。
車を降りて、歩いてすぐのココイチに行く。ちょっと混んでるな。満席だから、テイクアウトも待ちありそうだな。
店員にテイクアウトで注文をする。俺はいつもの定番で。ロースカツカレーにクリームコロッケ、3辛、ご飯400gだ。
何組かが会計をして、何組か来店して。席はいっぱいのまま。カレーの匂い嗅いでると、余計に腹減るな。
待ちながら今のうちに、とツイッターをチェックする。昼間のうちにツイートした、MV公開の告知にリプライ来てる。ちょっと多いな。って、まあ15くらいだからまだまだだけど。他のメンバーはもっと来てるもんなぁ。
一つずつ、簡単に返してると店員に呼ばれた。
出来た出来た。会計をして、外に出る。宵闇んちまでは歩いて5分。
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