お風呂の神様【小スカ・大スカ 短編集】

なまご

文字の大きさ
2 / 4
小スカのみ

バスケ部エース編・前編【CPなし】

しおりを挟む
 主人公:葛西 春人かさい はると

バスケ部エースの1年。
明るく人当たりがいいので人気の僻みをうけることも少ないが、要領がいいので本人が気を遣って得ている立場でもある。

※本作にはバスケの知識ゼロの筆者が書いたバスケの表現があります。不自然な点がありましても薄目でご覧ください(調べて書き写したレベル)


―――――――――――


俺は一年にしてバスケ部のエースに選ばれた。
昔から要領がよくてなんでも上手くこなせる自信があったが、バスケは本当に性に合っていたと思う。
一年がエースに選ばれるなんてやっかみがあることも予想して俺はうまく立ち回った。

謙虚で、真面目で、親切で、明るい。
そんな良い奴だと人々は口をそろえて言った。

俺が作り上げた人物像だが、そう振舞えているのなら俺はそういう人物であるのだ。
自分でいうのも何だが顔も悪くないし、身長も高校1年生にして190㎝近くあるし、男子も女子も俺に憧れている人は多いと思う。

クラスメイトにも、ほかのクラスにも、それに先生たちにも今度の大会の応援に行くと声をかけてもらった。
そう、この大会に勝つために俺たちバスケ部は猛特訓を重ねてきたのだ。

鳴り響くホイッスルの音に俺は他の者に倣って一か所に集まった。
全員が集まり終わると監督が厳めしい表情で口を開いた。

「来週デカい大会控えてるってのにちょっと気合が足りないんじゃないか?小山!新島!」
「「はい! !」」

三年の小山先輩と 新島先輩が緊張して声を張り上げた。

「お前らは凡ミスが多すぎる! たるんでるんじゃないのか!?葛西を見習え!いつも気合入ってんぞ! なあ葛西!」
「ありがとうございます! 小山先輩と新島先輩が俺の苦手な練習に付き合ってくださってるおかげです!」

監督の叱咤激励の言葉を受けてようやくロッカーにたどり着いたのは夜の9時半を回ってからだった。
大きな試合を前に監督も気合の入れようが違う。

「葛西、お前さっきサンキューな。フォロー入れてくれたんだろ?」
「いえ本当のことですよ。先輩方いつも俺の自主練にも付き合ってくださってるじゃないですか」
「春人ほんと良いやつだな~!俺お前のこと大好きだわ!」
「小山きもい」
 
小山先輩と新島先輩は仲がいいので二人のやり取りを見て部員たちが笑う。
うちの部は俺という1年生のエースが3年とうまくやっているおかげで先輩後輩間の確執がない珍しい部なのだ。

「それじゃあ俺お先に失礼します!そろそろバスの時間なので!」
「おう、葛西おつかれ!」
「春人また明日なー!」

部員に見送られて俺は急いで 部室を後にした。
小便を我慢していたがトイレに寄っていたら最終バスに乗り遅れてしまう。
親に迎えを頼むと、母ちゃんが怖いのだ。
走ってバス停に向かうとちょうどタイミングよくバスが到着した。

ほとんど空いている席の一番前に座り大きく息を吐いた。
毎日ものすごく疲れる。しかし俺の毎日はこうして充実していた。

(にしても、ションベンもれそう…早く家につかねーかな…)

尿意の気がそれるように窓の外に目を向けるが、真っ暗な中に街灯が何度も通り過ぎるばかりで暗い窓ガラスに自分の顔が映し出されているだけだ。
人がいないことをいいことに股間を揉みながら貧乏ゆすりをした。

(ちんこ揉んでるとちょっと楽だなぁ…。早く帰って便所行ってシャワー浴びて…いや、いつもみたいに風呂ですればいいか)

目的のバス停に到着して俺は定期券を通してバスを降りた。
階段を下りた衝撃でほんの少しだけ、尿道の先から小便がちょろっと出てしまった。
今日は結構限界に近いようだ。
ここから家までは10分歩く。10分くらいならまあ間に合うだろう。
俺は軽く駆け足で帰路に就いた。

「ただいま!」
「おかえり春人。今日もお風呂入ってからごはん食べるの?」
「うん」

母親の言葉に軽く返事をしながら俺はバタバタと玄関に靴を脱ぎ散らかし、カバンをその辺に放り、風呂場に直行した。
風呂場を見ると尿意が急に高まって俺はその場で足踏みを繰り返しながら急いでジャージを脱ぎ払い、洗濯かごに放り込む。
下着をサッと下ろしたとき、尻の後ろの皮膚に下着がこすれてゾワッとした感覚とともに我慢していた小便が一気にせり上がってきた。
力を入れて止めようとしたが止まらない小便は尿道を通ってその先端からあふれ出そうとしていた。
とっさに性器を両手で抑え、浴室に飛び込む。
小便がしょわしょわと音を立てて抑えた手の中に広がっていき、すぐに溢れて浴室の床をビチャビチャと叩いた。

「あぶねぇ…外で漏らさなくてよかったぁ」

そのまま小便を排水溝に向かって出した。
部活の終了時間とバスの最終時間が近いせいでこういうことはよくある。
本当に漏れそうなときは学校で済ませて親に迎えに来てもらうのだがあまりいい顔をされないのでできるだけ我慢してこうして浴室で済ませるのがルーチンになっていた。
だから今も、風呂場を見た途端に尿意が…。

(恥ずかし…高校生にもなって小便漏らしたとか、考えるのやめよ……)

たっぷりと溜まった小便が排水溝に流れていく。
水分もたっぷり取って汗もかいているからかにおいも色もあまりない。
膀胱が空になっていく感覚にほっと息をついていると何か声が聞こえて俺は後ろを振り返った。

『…を……るな…』

こもったような声だ。

「母ちゃんか?」

返答はない。空耳だろう。
排尿し終わってから脱衣所に戻り下着を洗濯機に投げ込んだ。
そしてシャワーを浴びて、飯を食って、俺は倒れこむように自室のベッドで眠った。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...