【小スカ・大スカ】ショートショート集

なまご

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001:くしゃみの腹圧で漏らす話【小スカ CPなし】

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登場人物

 高坂 隆也こうさか たかや
普段はクールで仕事の出来る男。
アレルギーがとても酷い。

 悠仁ゆうじん
隆也の同僚。隆也とは対照的な性格のようだが案外馬が合うようである。



――――――――――


「っくしゅ!は…は……っしょい!はぁ…」
「いやいや、何なんだよそのクシャミはw」

同僚の悠仁から笑われるも、反論する前に出るのはクシャミだけだった。
朝起きてからヤバいなと思っていたが仕事が始まってから余計に酷くなったそれは隆也を疲れさせていた。

「はぁ……うっ…くしっ!くしゅっ!はっ…はっ…は………はぁ…」
「いや出さんのかーいw」
「づかれた…喉乾いた……ぶっくし!」

鼻は詰まり、止まることなく出続ける鼻水をかみすぎて鼻の下はヒリヒリとし、喉も痛み、鼻のみならず眼球の裏側まで神経が過敏になってムズムズと何とも言えない刺激を感じる。
何度も鼻をすするせいで空気を飲み込んで腹が張って苦しい。
アレルギーがない者にはこの苦しさは理解できないであろう。

「高坂くん、急ぎの資料を頼まれてくれるか」
「は…っぶっし…い、分かりました…」
「風邪か?」
「い…っぷし!いえ、アレ…っくしょい…ルギ…でず…」

部長は隆也の様子に心配そうなそぶりは見せたものの特に何も言わずに仕事を任せるとその場から去ってしまった。

「何かいつもクールな高坂の連続くしゃみ面白いなw」
「……っくしゅ」

何か言い返す元気もなく隆也は任された急ぎの仕事に取りかかった。
しかしひどいアレルギーのせいで頭痛と目の裏の神経を直接触られているようなムズムズ感でなかなか仕事に集中できない。
流石に先程まで面白がっていた悠仁も心配して様子をうかがっている。

「おい、資料間に合うのか?15時の取引先で使うやつだろそれ」
「あ゙あ…何と……とか…は…っクシッ……」

言葉を発するのも億劫でそう答えた隆也だったが、実は一つ問題があった。
喉の渇きと痛みで何度も飲んだ水分のせいでずいぶん前より小便がしたくてたまらなかったのだ。
だが悠仁にも心配されたように資料を作る時間はギリギリだ。
分かってはいるがあまりにも体調が悪く、それに加えてくしゃみをする度に漏れそうになる小便で余計に集中力も判断力も失っていた。
普段の隆也であればそのようなミスはあり得ないことだった。

「おい、何か手伝えるなら手伝うぞ」

悠仁からの提案に手だけを気だるげに振ってその手で額を押さえる。
答える余裕がないのだ。
だがもう資料は出来上がる。
何とか仕上げて隆也は部長の席に足早に向かった。
立ち上がると腹に溜まった空気が腹部を圧迫し小便が漏れそうになったので、隆也は慌てて部長に資料を差し出しながら声をかけた。

──これを渡したらトイレだ…もう限界だ…。

「部長、出来…っくしゅ…」
「おおすまんな調子が悪いときに」
「いえ…それで…は……は………ッックショ…!!」

その時だった。
強いくしゃみが襲ってきた。
腹に力が入り、隆也がマズいと思ってしゃがみかけたときにはスラックスのファスナー辺りから小便がピュッと飛び出すように漏れ出るのが自身の目にも見て取れた。
しかしそのまましゃがみ込んで堪える以外にない。

「は、っくしゅ!ブシュッ!エクシュッ!」

続けざまに出るくしゃみに合わせて小便がジョッ、ジョッ、ジョッと強くスラックスを押すように出てくる。

──まずい。小便が……

「あー…高坂くん?」

目の前で見ていた部長は隆也の身に起こったことを目撃したのか言葉を濁らせながら言った。

「今日は…帰りなさい。…じゃあ、私は取引先に行ってくるから」

そそくさとその場から逃げ出してしまった部長から今更の帰宅命令が出され、悠仁に支えられズボンを隠しながらオフィスを後にするのだった。







―――――――――

あとがき


アレルギーってキツイですよね。
クールなしごでき男がくしゃみ連発してるの想像したらめっちゃ可愛いです(笑)

作品いいなって思ったらリアクションもらえるとモチベ上がります✨️
でも見てもらえるだけでも嬉しいです。
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