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017:おしっこって言いながらおもらしする男子高校生の話【小スカ CPなし】 す
しおりを挟む俺は人混みがあまり得意ではない。
というよりも苦手だ。
ざわざわとした空間が嫌なことを思い出させて体が強張ってしまう。
だから電車に乗る必要があるときは基本的に一人で乗ることはない。
「父さんごめん」
そう呟くように言うと父は朗らかな笑顔で「二人で出かけられて楽しいよ」と言った。
そうしてしばらく無言で電車に揺られていると、急に電車ががくんと揺れて駅のない場所で停車してしまった。
アナウンスによると、どうやら人身事故らしい。
どのくらい止まることになるのだろうか…。
不安に思っていると父さんがすぐに気が付いたようでにっこりと笑顔を見せた。
「きっとすぐ動くよ」
「…うん」
父さんは俺の不安に気づくのは得意だが、理由までは分からなかったようだった。
それもそのはずだ。
俺はトイレに行きたいのを我慢していたのだ。
今更になって伝えてもどうしようもない事なので黙っていることにした。
それから一時間ほどが経った。
電車は、前の路線が詰まっているのかいまだに動かずにいた。
無意識に固く握っていた拳を開くと、指の関節がキシキシと痛んだ。
「大丈夫そう?気分悪い?」
「ん……気分は悪くない」
そう、気分は悪くないのだ…。
膀胱がチクチクと痛む。
そろそろ限界だけど、だからってどうしたらいい?
父さんに言っても困らせるだけだし、電車を降りられるわけではない。
我慢するしかないのだ。
括約筋なのか膀胱なのか、どくんどくん、と強く脈打つ。
今、この瞬間にでも漏らしてしまいそうだった。
にじむ汗を手の甲で拭うと、父さんがハンカチを差し出してくる。
「本当に大丈夫?辛いなら言って。お父さんにできることあるかもしれないよ?」
「大丈夫…ちょっと……でも、大丈夫」
大丈夫なことはなかったが、その時電車のアナウンスが運行再開を知らせた。
あと何分だっけ…。
ほっとした途端、少しだけ小便が服の中でじわっと溢れ出た。
俺は焦って、それで、多分焦りすぎたと思う。
急に立ち上がった俺に引っ張られるように、ほぼ同時に父さんが立ち上がって顔を覗き込んでくる。
優しい瞳で、いつも安心する。
でも今はだめだった。
じょわ……と下着が熱く濡れたと思った瞬間、それがズボンの中全体に広がるのは一瞬だった。
「どうしたの?吐きそう?」
「……おしっこ…」
咄嗟に助けを求めてしまったが、もう遅かった。
たっぷりと下着の中に広がった小便が足に伝い、ズボンを濡らし、床に広がるのにはそう時間はかからなかった。
うわ…どうしよう……周り、人が……
「お父さん……」
「大丈夫だよ、タオル持ってるからね」
父さんは落ち着いて足元に広がりかけた小便をさっと拭きあげて俺を壁際に追いやって自分の体で隠して立ってくれた。
周りは気づいていないように思えるが、話し声が嘲笑に聞こえて怖くてこらえる間もなく涙があふれ出してくる。
父さんの背中に隠れたまま、俺は涙を流すしかできないのだった。
―――――――――
前回のストーリー同様、別のシリーズ作品の登場人物がショートショートへ出張してきました。
ネタ切れしてた頃のやつですね…(笑)
あと1話続きます。、
■ 追記 ■
せっかく関連しているので、このキャラの登場するシリーズをアルファポリスでも公開しようと思います。
整えたら順次 アップしていくのでよかったら読んでみてください!
↓
【一ノ瀬家は我慢できない!】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/425706168/886016340
読み切り短編集で、4人の固定キャラ(一ノ瀬家の面々)によるオムニバス形式です。
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