最弱のぼっちによる異世界物語!

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第2期 #1 《始まりの終わり》

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アキトが、目を覚ますとそこは、知らない部屋のベットの上だった。 

部屋を、呆然としながら部屋を見回す。

そして、『はっ』と思い、急いでポケットの中を探す。

『良かったー!これが無いと、俺の存在価値がなくなるとこだったわ。』

ポケットの中に、異世界に飛ばされる前に持ってきた唯一の使えそうな物、《スマホ》を持っているのを確認した。

スマホを、見てみると電池は80%とまだ残っていた。

『充電80%か……一応、モバイルバッテリーもあるけど大事につかわないとな』

そう言いつつ、スマホをしまい、周りを見回す。

部屋には、ベットやタンス、机などがあったが、勿論、冷蔵庫などはない。何故か、窓もなかった。
そんなに、広くはない。

『いかにも、RPGゲームって感じだな』

そして、自分の腹に手を当ててみる。

『ん………?、傷がない?』

『確か、俺はモンスターに殺されて気を失って……』

不思議なことに、傷はなかった。

『まさか、誰かが治療してくれたとか?!』

『いや、待てよ。まず、なんでここに俺はいる?誰かが、連れてきてくれたとしたら……』

アキトは、5分ほど考えて一つの答えにたどり着いた。

『もうすぐ、俺を助けにきてくれた人物が来て
《あっ、目が覚めたんですね♪大丈夫ですか?》
なんて事を言われるに、違いない!』

『そして、その人物は、俺が救った?女の子な可能性が高い!』

期待に胸を膨らませ、30分くらい待った。(スマホしながら)

来ない……

『………。また、この展開かよ!(怒)なんで、こう都合悪く来ないかなぁ?』

女の子が来ないことに、苛立って、荷物を持ち、コートを着て、部屋の外にでた。

部屋を出ると、そこには宿主らしき50代くらいの男性が立っていた。

『あっ、目が覚めたんですね♪大丈夫ですか?』

(そのセリフ、女の子に言って貰いたったよ!)
なんて思う暇がアキトには、なかった。

『え?あ、あ~、だ、大丈夫ですよ!』

初めて、この世界で人と喋った。しかも、アキトは人見知りというか、コミ障というか、そんな感じなのだ。

『それは、よかったですね。じつは、ここに貴女を連れてきた人から、《夜中に、ここに居てください って言っといて》って頼まれまして。お出かけですか?』

『あ~、そ、そんな感、じですw、じゃあ、また』

そう言って、アキトは宿をでる。
ドアを締めると、一気にコミ障の俺に、怒りと屈辱を覚える。

『動転して、ろくに話せなかった。ホントはここに連れてきてくれた人とか、聞きたいこと山ほどあったのに』

自分の、情けなさに恥じていると、一つの疑問が浮かぶ…

『この世界って、日本語通じんの?』 

誰もが思うであろう疑問が浮かぶ……

そして、あのオッサンの話をもう1度思い出す。

『あのオッサンが、女の子から、夜にまた来いって言って伝言受けてたよな。』

『なんで、夜なんだ?というか、女の子と2人ってきりで夜会うの?』

アキトが、ニヤつきながら考えていると、目の前の景色が、目に入る。

目の前には、中世ヨーロッパ風RPGゲーム風な景色が広かっていた。

『?!、すげー、こんな村があったのか。』

さっきの恥ずかしい出来事なんて忘れそうなくらい、景色に釘付けになった。

そこには、建物が並び、店が並び、家が並び、人がいた。
人の中には、猫耳の人間?など稀にいた。
だけど、みんな人間の形をしているし、変わった所をあげれば、尻尾があったりとか耳が違かったりとかだった。

『ほんとに、RPGゲーみたいな感じじゃん。』

アキトは、一応、夜帰るため宿を忘れないよう、近くを歩いてみる。
目の前には、色々な店があった。
そこには、果物?、や肉、武器屋などがあった。

『おぉ!武器屋もあんのかー!』

そして、数分辺りを見てると、ふと思う。

『この金使えんのかなー?』

自分のサイフには、日本円がある。

『いや、使える訳ない?いや、でも日本語は通じたけど……』

異世界に、来てからなんも食っていないのだ。

『ダメ元で、使ってみるか!』

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