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愛情としつけの匙加減
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穏やかな日差しが入る室内に紅茶の香りが漂い、開け放たれている窓から涼しい風が入り、私の金色の髪を攫っていきます。
肩にかけているストールもそれに倣うようにフワリと揺れます。
お気に入りの紅茶を一口飲み、ほう……と息をつき、そして再度お気に入りの詩集に目を落としました。
「く……っ、リビア、そろそろ終了していいか……っ」
「あら?まだ始めて一時間も経っていませんわ。
アストレ・ブルーリア様ともあろうお方が、たかだか一人の小娘の要望もこたえられないのですか」
「そ、そんなことはない!が、しかし……この態勢で一時間は上出来だろう!」
「悲しいですわ。アストレ様の誠意がこればかりなど、私は傷つきましたわ」
「うそつけ!悠然と本を読んでいるだろう!」
詩集はまだ半分にも満たない。あと一時間は穏やかに読んでいたいですのに。
有名な詩人の新作ということで、手に入れるまで一か月かかり、ようやく今日届いたからとワクワクしながら読み始めたところに彼がやってきたのがいけないのですわ。
「あら失礼な。なんの連絡もなく突然訪れたアストレ様に非があると思いますわ。
私、今日は一人のんびり過ごすと決めて、やっと手に入った本を読んでいましたのに、突撃をかけてくるのですもの」
「そ、それは俺に非があることは認める。だ、だが、学園で話をしようにも、お前は俺を避けているから話もできない」
「避けてなどいませんわ。ただ話の内容が内容ですので、人目を避けたかったのですわ。
それなのに、あなた様ときたら、顔を合わせれば噛みつかんばかりに話し出すのですもの、これは会わないほうがよいかと思って」
「なら、休みの今日はいいだろう……!」
「ですから、筋を通して訪問してくださるのなら歓迎いたしますと言っています。
突然の訪問など、伯爵家のご子息として、いいえ男性として許されないですわ。
そもそも、ここに来るにあたり許可はとっているのですか?
男性が女性寮へ訪れる際には、入室許可を取らねばならなかったはずですわ」
「う……。そ、それは……」
「その様子では、とっていませんわね。その思い込んだら一直線な性格を直してくださらないと先が思いやられますわ」
おそらく私の婚約者として知られているのと、日中であることが考慮され見逃されたのでしょうけど、今度ここの管理体制を見直すことを提案いたしましょう。
こんな事が日常的にまかり通ってしまえば、秩序が崩壊し、風紀が乱れてしまいますわ。
「この間、あなた様と話したと妹から聞きました。そのあと、なぜかジスタベル男爵令嬢と会っていたそうですわね」
「それは夜会の誘いを断るために……」
「ええ、そのようですわね。ですが、なぜそこであの子の名を出したのですか。
おかげであの子につっかかってきたそうですわよ、ジスタベル男爵令嬢様は」
「う……っ」
「ありのままを話すのではなく、貴族らしくオブラートに包んだように話されることも学んでくださいな」
言葉が詰まりアストレ様が呻きました。自業自得というものですわ。
少し下を向けば燃えるような赤が揺れています。その下には白い二本の棒、もとい腕。それもプルプルと震えているのが見えました。
常に体を鍛えていらっしゃるので、崩れることはないでしょうが、これしきの事で限界を感じるなんて。
なぜ以前の私は彼を愛していたのでしょう。いいえ、言い方が悪かったですわね。なぜ彼を盲目的に見ていたのでしょう。
妹のリリスは「恋は盲目なのです、お姉様」といい、兄のアルヴィスは「大人になった」と言っていました。
この方を好きであることは変わりありませんが、以前のようになんでも許せるなどできなくなりましたわ。
ちなみに、妹曰く「今までは『恋』で、今は『愛』なのです」とのことでした。
恋と愛の違いを力説していましたが、今もよくわかりません。あの子は昔から他とは少し違った子だったので、深くは考えないほうがいいでしょう。
「……あなた様がジスタベル男爵令嬢と懇意にされている姿を見て、私がどんなに苦しんだか。
そしてあなた様のその性格で、どれだけ妹が迷惑したことか。――その身をもって償ってくださいな」
そう言ってにっこり微笑めば、振り向いたアストレ様の凛々しいお顔が歪み、髪と同じ色の瞳も揺れました。
うふふ。いやですわ、なんだか背筋がゾクゾクします。
アストレ様の綺麗なお顔が屈辱で崩れるのを見るのは初めてですが、癖になりそうですわ。
「怖!お前、そんな性格だったか!?昔は引っ込み思案で、俺に隠れてただろう!」
「あら?私は昔からこうですわ。存外、あなた様は私を見てくださってなかったのですわね。あらあら、悲しいですわ」
「嘘くさい泣きマネはするな!!もう、騙されないからな!」
「嘘くさいとは失礼ですわね。本当に傷ついたのですから、このくらいの仕打ちは甘んじて受けてくださいませ」
学園で仲睦まじく寄り添う姿を見つけては、なぜその子が私の場所にいるのですと問いただしたかったのです。
笑いかける姿を見かけては、私には見せない笑みで苦しかったのです。
私はあなた様の婚約者ですのに、あなた様は私を妹かそれに近い異性としか認識していないのではと、不安だったのです。
昔といえない、つい最近まで感じていた感情を思い出すだけで、涙が出そうになります。
そして、やっぱりあなた様が好きなのだと実感するのですわ。
「安心してください。どんなに無様な姿を見せても、どんなにバカな事をしでかしても、私はあなた様をお慕いしておりますわ」
「どこが、どう繋がってそんな言葉が出るんだ!」
「あら、お知りになりたいのでしたら、あと二時間はそのままでいてくださいませ」
「二時間!?」
「ええ、二時間ですわ」
一時間で終わらせましょうと思っていましたが、まだまだお仕置きが足りないようですもの。
それに、ここで止めてしまっては、またどこかの令嬢に誑かされてしまうかもしれませんし。
これからは、甘い顔をするばかりではなく、しっかり手綱を握りこの方を導かなくてはいけませんわね。私は固く誓いました。
「くっそ…。なんでこんな女を好きになったんだ!」
「うふふ。文句をいいながらも、甘んじて受けてくださるあなた様が、私の婚約者で良かったですわ。これからもよろしくお願いしますわ」
固い座り心地と、温かい体温。時折揺れるのもご愛嬌というものですわね。
人間としての尊厳と、貴族としての誇り。自尊心を奪うにはこの方法が、一番効果があるとお兄様が言っていましたが、本当でしたわ。
これからのお仕置きはこれにしましょうかしら。
*************
「アストレ様、言葉通りの『尻に敷かれる』を体現していますね」
「ブルーリア様には、リビア嬢の尻に敷かれるほうがちょうどいいんじゃないか。物理的にも家庭的にも」
リビア・マクベシーの部屋に、アストレ・ブルーリアが突然訪問してきたと聞いたリリス・マクベシーとフィール・カルビアは、慌てて駆けつけその光景を目撃した。
ゆったりとした空間で、お茶を頂きながら読書をする令嬢の姿は、絵姿にもなるのではないかと思われるほど美しい。
しかし、その光景に似つかわしくない物体が、彼女の下にあった。
白い服が赤い髪と対比し、おそらく立っていれば様になるのではないかと思うが、いかんせん今はただの椅子の役割をしている。
四つん這いになり、その背に己の婚約者を乗せている姿は、学園の女性を虜にしている姿からは程遠い。
これを見たら、彼に憧れを抱いている令嬢たちがドン引きすること間違いなしだろう。
「お姉様、生き生きしてますわ!」
「マクベシー家こわ……っ」
目を輝かせ姉とその婚約者を見ているリリスと、婚約者を尻に敷き悠然とお茶を飲んでいるリビアにフィールの頬が引きつり遠い目をした。
「いいじゃないですか。とりあえず、今度の夜会には二人揃って出席できますもの」
リリスはかわいらしい顔を綻ばせ、幼い子供のように手を叩いて姉を祝福している。
ただフィールから見ると、二人の姿を見てそのシチュエーションに喜んでいるようにも思えた。
「夜会、か……」
ふとフィールの脳裏に銀髪碧瞳の青年が浮かんだ。秀麗な顔をした口数の少ない無表情な婚約者。
自分はその夜会で、目の前の二人のように心を通じ合わせて参加できないなと、どこか諦めを含んだ瞳を伏せた。
肩にかけているストールもそれに倣うようにフワリと揺れます。
お気に入りの紅茶を一口飲み、ほう……と息をつき、そして再度お気に入りの詩集に目を落としました。
「く……っ、リビア、そろそろ終了していいか……っ」
「あら?まだ始めて一時間も経っていませんわ。
アストレ・ブルーリア様ともあろうお方が、たかだか一人の小娘の要望もこたえられないのですか」
「そ、そんなことはない!が、しかし……この態勢で一時間は上出来だろう!」
「悲しいですわ。アストレ様の誠意がこればかりなど、私は傷つきましたわ」
「うそつけ!悠然と本を読んでいるだろう!」
詩集はまだ半分にも満たない。あと一時間は穏やかに読んでいたいですのに。
有名な詩人の新作ということで、手に入れるまで一か月かかり、ようやく今日届いたからとワクワクしながら読み始めたところに彼がやってきたのがいけないのですわ。
「あら失礼な。なんの連絡もなく突然訪れたアストレ様に非があると思いますわ。
私、今日は一人のんびり過ごすと決めて、やっと手に入った本を読んでいましたのに、突撃をかけてくるのですもの」
「そ、それは俺に非があることは認める。だ、だが、学園で話をしようにも、お前は俺を避けているから話もできない」
「避けてなどいませんわ。ただ話の内容が内容ですので、人目を避けたかったのですわ。
それなのに、あなた様ときたら、顔を合わせれば噛みつかんばかりに話し出すのですもの、これは会わないほうがよいかと思って」
「なら、休みの今日はいいだろう……!」
「ですから、筋を通して訪問してくださるのなら歓迎いたしますと言っています。
突然の訪問など、伯爵家のご子息として、いいえ男性として許されないですわ。
そもそも、ここに来るにあたり許可はとっているのですか?
男性が女性寮へ訪れる際には、入室許可を取らねばならなかったはずですわ」
「う……。そ、それは……」
「その様子では、とっていませんわね。その思い込んだら一直線な性格を直してくださらないと先が思いやられますわ」
おそらく私の婚約者として知られているのと、日中であることが考慮され見逃されたのでしょうけど、今度ここの管理体制を見直すことを提案いたしましょう。
こんな事が日常的にまかり通ってしまえば、秩序が崩壊し、風紀が乱れてしまいますわ。
「この間、あなた様と話したと妹から聞きました。そのあと、なぜかジスタベル男爵令嬢と会っていたそうですわね」
「それは夜会の誘いを断るために……」
「ええ、そのようですわね。ですが、なぜそこであの子の名を出したのですか。
おかげであの子につっかかってきたそうですわよ、ジスタベル男爵令嬢様は」
「う……っ」
「ありのままを話すのではなく、貴族らしくオブラートに包んだように話されることも学んでくださいな」
言葉が詰まりアストレ様が呻きました。自業自得というものですわ。
少し下を向けば燃えるような赤が揺れています。その下には白い二本の棒、もとい腕。それもプルプルと震えているのが見えました。
常に体を鍛えていらっしゃるので、崩れることはないでしょうが、これしきの事で限界を感じるなんて。
なぜ以前の私は彼を愛していたのでしょう。いいえ、言い方が悪かったですわね。なぜ彼を盲目的に見ていたのでしょう。
妹のリリスは「恋は盲目なのです、お姉様」といい、兄のアルヴィスは「大人になった」と言っていました。
この方を好きであることは変わりありませんが、以前のようになんでも許せるなどできなくなりましたわ。
ちなみに、妹曰く「今までは『恋』で、今は『愛』なのです」とのことでした。
恋と愛の違いを力説していましたが、今もよくわかりません。あの子は昔から他とは少し違った子だったので、深くは考えないほうがいいでしょう。
「……あなた様がジスタベル男爵令嬢と懇意にされている姿を見て、私がどんなに苦しんだか。
そしてあなた様のその性格で、どれだけ妹が迷惑したことか。――その身をもって償ってくださいな」
そう言ってにっこり微笑めば、振り向いたアストレ様の凛々しいお顔が歪み、髪と同じ色の瞳も揺れました。
うふふ。いやですわ、なんだか背筋がゾクゾクします。
アストレ様の綺麗なお顔が屈辱で崩れるのを見るのは初めてですが、癖になりそうですわ。
「怖!お前、そんな性格だったか!?昔は引っ込み思案で、俺に隠れてただろう!」
「あら?私は昔からこうですわ。存外、あなた様は私を見てくださってなかったのですわね。あらあら、悲しいですわ」
「嘘くさい泣きマネはするな!!もう、騙されないからな!」
「嘘くさいとは失礼ですわね。本当に傷ついたのですから、このくらいの仕打ちは甘んじて受けてくださいませ」
学園で仲睦まじく寄り添う姿を見つけては、なぜその子が私の場所にいるのですと問いただしたかったのです。
笑いかける姿を見かけては、私には見せない笑みで苦しかったのです。
私はあなた様の婚約者ですのに、あなた様は私を妹かそれに近い異性としか認識していないのではと、不安だったのです。
昔といえない、つい最近まで感じていた感情を思い出すだけで、涙が出そうになります。
そして、やっぱりあなた様が好きなのだと実感するのですわ。
「安心してください。どんなに無様な姿を見せても、どんなにバカな事をしでかしても、私はあなた様をお慕いしておりますわ」
「どこが、どう繋がってそんな言葉が出るんだ!」
「あら、お知りになりたいのでしたら、あと二時間はそのままでいてくださいませ」
「二時間!?」
「ええ、二時間ですわ」
一時間で終わらせましょうと思っていましたが、まだまだお仕置きが足りないようですもの。
それに、ここで止めてしまっては、またどこかの令嬢に誑かされてしまうかもしれませんし。
これからは、甘い顔をするばかりではなく、しっかり手綱を握りこの方を導かなくてはいけませんわね。私は固く誓いました。
「くっそ…。なんでこんな女を好きになったんだ!」
「うふふ。文句をいいながらも、甘んじて受けてくださるあなた様が、私の婚約者で良かったですわ。これからもよろしくお願いしますわ」
固い座り心地と、温かい体温。時折揺れるのもご愛嬌というものですわね。
人間としての尊厳と、貴族としての誇り。自尊心を奪うにはこの方法が、一番効果があるとお兄様が言っていましたが、本当でしたわ。
これからのお仕置きはこれにしましょうかしら。
*************
「アストレ様、言葉通りの『尻に敷かれる』を体現していますね」
「ブルーリア様には、リビア嬢の尻に敷かれるほうがちょうどいいんじゃないか。物理的にも家庭的にも」
リビア・マクベシーの部屋に、アストレ・ブルーリアが突然訪問してきたと聞いたリリス・マクベシーとフィール・カルビアは、慌てて駆けつけその光景を目撃した。
ゆったりとした空間で、お茶を頂きながら読書をする令嬢の姿は、絵姿にもなるのではないかと思われるほど美しい。
しかし、その光景に似つかわしくない物体が、彼女の下にあった。
白い服が赤い髪と対比し、おそらく立っていれば様になるのではないかと思うが、いかんせん今はただの椅子の役割をしている。
四つん這いになり、その背に己の婚約者を乗せている姿は、学園の女性を虜にしている姿からは程遠い。
これを見たら、彼に憧れを抱いている令嬢たちがドン引きすること間違いなしだろう。
「お姉様、生き生きしてますわ!」
「マクベシー家こわ……っ」
目を輝かせ姉とその婚約者を見ているリリスと、婚約者を尻に敷き悠然とお茶を飲んでいるリビアにフィールの頬が引きつり遠い目をした。
「いいじゃないですか。とりあえず、今度の夜会には二人揃って出席できますもの」
リリスはかわいらしい顔を綻ばせ、幼い子供のように手を叩いて姉を祝福している。
ただフィールから見ると、二人の姿を見てそのシチュエーションに喜んでいるようにも思えた。
「夜会、か……」
ふとフィールの脳裏に銀髪碧瞳の青年が浮かんだ。秀麗な顔をした口数の少ない無表情な婚約者。
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