3 / 76
3
しおりを挟む
暗黒の学園生活。
僕は授業を終え、いつものように部活へ行く。
この学校では必ず部活に入らないとならないのだ。
僕が最弱のレベル0とみんなが知っているこの学校では誰とも深く付き合いたくはない。
もっとも、向こうも僕みたいなザコとは関わりたくなと思っているだろうが……
誰とも関わりたくない僕は新しい部活を立ち上げた。
部員は僕一人、アイドル研究部という部活だ。
周りの目が気になる思春期の男子なら恥ずかしがる部活なんだろうが、レベル0の僕に恥なんてない。
好きなアイドルのポスターや音楽に囲まれる空間、この部室だけが僕の心の癒しだった。
部室の真ん中に張られた白野サクラちゃんのポスター。
「くうぅぅう! 可愛いよサクラちゃん!」
ポスターにへばりつく僕。
「キャーーーッ!!」
たまたま部室の外を通りかかった女子生徒から悲鳴が上がる。
うん、ごめんね。キモイよね。時代が時代なら妖怪として語り継がれるよね。
◇
今頃、番長 村田はダンジョンかな……
同い年ながらダンジョンでモンスターと戦っているであろう村田。
「僕も……冒険者になりたいな……」
さあ、帰るかな。本日の活動(ポスターにへばりつく)も終わったし。
今夜は音楽番組に気になるアイドルグループが出演する。早く早く帰らなければ。
『ガラガラ』
その時、部室のドアが開く。
え? 誰? この流れが新入部員か!?
「お、おい。木本……」
振り向くと、そこには担任の先生が青あざめた顔で立っていた。
「なんだ、先生か。なんですか……? 入部希望ですか……?」
「お前……何をしたんだ?」
「え?」
どうした?
「せ、政府の人がお前を探しに来てるぞ!?」
「政府!?」
何が起こったのだ!? さっきの女子生徒が妖怪と勘違いしてモンスター駆除の依頼でも出したのかな?
不安になりながら、僕は職員室へと向かう。
◇
「君が木本君かい?」
職員室ではいかにも政府の役人といった雰囲気の黒スーツの男たちが待ち構えていた。
「は、はい……」
怖そうな男たちだ。
「大事な話があるんだ。このあと私たちと来てくれるかな?」
屈強な男たちに誘われる僕。
「ぼ、僕にですか?」
「ああ、君じゃないとダメなんだ! ずっと君を探していたよ」
なんだ? 僕が何をしたっていうんだ!?
政府の意向でレベル0の者は死刑になる制度でもできたのだろうか?
「あの……僕なんかやっちゃいましたか?」
泣きそうだ。嫌だ! まだ死にたくない!
「いや、木本君はなにも悪いことはしてないよ。我々を……日本を助けて欲しいんだ。」
……とてもミュージック〇テーションを見たいから帰りたいとは言えない雰囲気なことは間違いないようだ。
僕は授業を終え、いつものように部活へ行く。
この学校では必ず部活に入らないとならないのだ。
僕が最弱のレベル0とみんなが知っているこの学校では誰とも深く付き合いたくはない。
もっとも、向こうも僕みたいなザコとは関わりたくなと思っているだろうが……
誰とも関わりたくない僕は新しい部活を立ち上げた。
部員は僕一人、アイドル研究部という部活だ。
周りの目が気になる思春期の男子なら恥ずかしがる部活なんだろうが、レベル0の僕に恥なんてない。
好きなアイドルのポスターや音楽に囲まれる空間、この部室だけが僕の心の癒しだった。
部室の真ん中に張られた白野サクラちゃんのポスター。
「くうぅぅう! 可愛いよサクラちゃん!」
ポスターにへばりつく僕。
「キャーーーッ!!」
たまたま部室の外を通りかかった女子生徒から悲鳴が上がる。
うん、ごめんね。キモイよね。時代が時代なら妖怪として語り継がれるよね。
◇
今頃、番長 村田はダンジョンかな……
同い年ながらダンジョンでモンスターと戦っているであろう村田。
「僕も……冒険者になりたいな……」
さあ、帰るかな。本日の活動(ポスターにへばりつく)も終わったし。
今夜は音楽番組に気になるアイドルグループが出演する。早く早く帰らなければ。
『ガラガラ』
その時、部室のドアが開く。
え? 誰? この流れが新入部員か!?
「お、おい。木本……」
振り向くと、そこには担任の先生が青あざめた顔で立っていた。
「なんだ、先生か。なんですか……? 入部希望ですか……?」
「お前……何をしたんだ?」
「え?」
どうした?
「せ、政府の人がお前を探しに来てるぞ!?」
「政府!?」
何が起こったのだ!? さっきの女子生徒が妖怪と勘違いしてモンスター駆除の依頼でも出したのかな?
不安になりながら、僕は職員室へと向かう。
◇
「君が木本君かい?」
職員室ではいかにも政府の役人といった雰囲気の黒スーツの男たちが待ち構えていた。
「は、はい……」
怖そうな男たちだ。
「大事な話があるんだ。このあと私たちと来てくれるかな?」
屈強な男たちに誘われる僕。
「ぼ、僕にですか?」
「ああ、君じゃないとダメなんだ! ずっと君を探していたよ」
なんだ? 僕が何をしたっていうんだ!?
政府の意向でレベル0の者は死刑になる制度でもできたのだろうか?
「あの……僕なんかやっちゃいましたか?」
泣きそうだ。嫌だ! まだ死にたくない!
「いや、木本君はなにも悪いことはしてないよ。我々を……日本を助けて欲しいんだ。」
……とてもミュージック〇テーションを見たいから帰りたいとは言えない雰囲気なことは間違いないようだ。
29
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる