キモオタ レベル0★世界最弱のオタク高校生の僕だけレベルアップ!美女に囲まれハーレム青春物語

さかいおさむ

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「くっ! つ、強い! レベル0のスライムとは一味違うな!」
 僕はスライムと一進一退の攻防を繰り広げる。

「キモオタ君……」
 熱戦を見守るガイド。ハイレベルな戦いに目を離せないようだ。

 (キモオタ君……あんなザコモンスターに苦戦するなんて……)
 ガイドがそんなことを思っていることは僕は知るよしもなかった。


 スライムは攻撃の手を緩めない。
「ぐあぁ! も、もうダメだ……」
 スライムにお室日されそうになる僕。

「うーん、もう無理みたいですね……」
 見かねたガイドはスライムに向けて炎を放つ。

「ほ、炎魔法!?」

「ピィィイイ」
 炎に包まれ燃えるスライム。
 僕があんなに手こずっていたモンスターを一撃で……

「ガイド……君はそんなすごい魔法使いだったのか!?」
 ただの精霊だと思っていたのに……恐ろしい力を秘めていたのか!?

「いえ、今のは弱い魔法ですよ……多分人間でも炎魔法のスキルがあれば子供でもあれくらいは……」

「そんなわけない!……君は謙虚な妖精だな!」

「うーん……ほんとに私の魔法は弱いんですけどね」

「魔法か……かっこいいな。僕も使ってみたいな!」


「しかし困りましたね。スライムも倒せないとなると、レベル1になるのも厳しいですよ……」

「……くっ、情けない……勇者らしく華麗に勝つつもりが……」
 ガイドの力のおかげで、レベルを上げることができる唯一の人間になれたっていうのに……

「……僕の代わりにガイドが倒すんじゃダメなのか……?」
 ガイドに情けない提案をする僕。

「ダメでしょうね。あくまでキモオタ君が戦闘で倒さないと……あっ!」
 なにかを思いつくガイド。

「いいこと思いつきましたよ! 私、催眠魔法も使えるんですよ」

「催眠魔法!? モンスターを眠らせたりする魔法かな?」

「はい! まずモンスターを私の催眠魔法で寝かせます。
 眠ったモンスターをキモオタ君が倒せば……キモオタ君の経験値になるかも?」

「なるほど! 素晴らしいアイデアだ! その手があったか!」

「……罪のないザコモンスターを眠らせ、剣で突き刺す……そんな戦いでよかったら協力します……」

「うぅ……言い方が良くないな……」
 戦いに犠牲は付き物なのだ……

 ◇

 すぐに次の獲物が見つかった。

「いたぞ! スライムだ!」

「はい! じゃあ催眠魔法、いきますよ!」
 ガイドがスライムに手のひらを向ける。
 催眠魔法が効いたようでスライムは動かなくなった。

「……眠ったかな……?」
 剣でチョンチョンと突く。
 反応はない。熟睡しているようだ。

「うん、眠ってるな……では……くらえっ!!」

『ザンッ!』

 僕はスライムを一刀両断した。動かないモンスター相手のは僕は無双モードだ。

「やりましたね!」
 喜ぶガイド。

「ああ、勇者への第一歩だ!」
 初めてのモンスター討伐。複雑な気持ちだがとりあえずうまくいってよかった。

「さっそくキモオタ君のステータスを見てみましょう……おっ! 次のレベルまでスライム9匹、ゴブリン5匹になってます! つまり……成功です! この戦い方でもレベルアップします!」

「よし! この調子でいこう!」

 ガイドがモンスターを寝かせ、僕が斬る。
 この作戦で僕はスライム10匹、ゴブリンを4匹倒した。そして……

「くらえぇぇえ!」
 僕はレベルアップに必要な、5匹目のゴブリンを斬る。

「はぁはぁはぁ」

「お疲れ様でした……じゃあ……ステータスを確認しますよ」

「頼む……レベルアップしていてくれ!」
 ガイドが僕の顔を覗き込む。

「……あっ!! おめでとうございます! キモオタ君、レベル1になってますよ!」

「ホントか!? うおおおお! やったぁぁぁあ!!」

 最弱のレベル0と知ってからずっと惨めな人生だった……やっとレベル1に……

 感極まり、嬉し泣きをする僕。
 今までの人生が走馬灯のように思い出される。
 長かった……これで僕はレベル0じゃない!

「ま、まあ……まだレベル1ですからね……?」
 喜びに浸る僕にガイドは呆れたように言う。

「嬉しいよ! ありがとうガイド!」

「よかったです。でもまだまだこれからですよ!」

「もちろんだ! この調子でどんどん行こう! さあ、次のレベルアップの条件はなんだ?」
 レベルアップできる。こんなにうれしいことは無い! 早く次のモンスターを倒したい!

「ちょっと待ってくださいよ……えーっと、次は」
 ガイドは次のレベルアップに必要なモンスターを教えてくれる。

 レベルアップとは素晴らしい! 力がみなぎる(気がする)。無敵になった気分だ!

 僕はダンジョンの奥へと進む。

「ん? なんだこの扉は?」
 僕はダンジョンの奥にひっそりとたたずむ扉を見つけた。

「怪しい扉ですね……キモオタ君! 開けちゃダメですよ。危ないですよ!」

「ふふふ、僕は勇者になる男だよ?」
 レベルアップをした僕は強気だった。

「……キモオタ君、完全に調子に乗ってますね……」
 呆れるガイド。

「とは言っても……怖いし少し覗くだけだよ……」
 僕はゆっくりと重い扉を開け、チラッと中を覗き込む。

「中は真っ暗だな……ん?」
 暗い部屋の奥、ギラリと赤く光るものが……
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