キモオタ レベル0★世界最弱のオタク高校生の僕だけレベルアップ!美女に囲まれハーレム青春物語

さかいおさむ

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 新しい剣を手に入れてウキウキの僕はさっそくダンジョンへ。

「さあガイド! ドンドンレベル上げていくぞ」

「はい! でもボスに追われるのは勘弁してくださいね?」

「……はい」
 もう二度とあんなピンチはごめんだ!

 次のレベル2になるのに必要な経験値はスライム15匹、ゴブリン10匹、スライム5匹の順のようだ。

「レベル1になる時よりは増えたか」

「はい、レベルが上がるほど強いモンスターを倒すことになりますよ」

「なるほど、ロールプレイングゲームなんかと同じか」
 低レベルの時よりはレベル上げも時間がかかるようだ。


「じゃあ前回と同じように私がモンスターを眠らせますね?」
 ガイドは催眠魔法の準備をする。しかし、

「いや、待ってくれ!」

「え?」
 僕はガイドの提案をさえぎる。

「僕はもうあの頃の僕じゃない! レベルは0から1に成長した!
 そしてなにより今の僕にはこの勇者の剣がある!」

 (……ああ、激キモネーミングの……)
 なぜかガイドは渋い顔だ。

「これからはこの剣で一人で戦ってみるよ!」
 僕は勇者の剣を掲げる。

「分かりました! 危なくなったらサポートしますね」

「ふふふ、心配無用! そこで見守っていなさい!」


 さっそくスライムが飛び出してくる。

「来たな……ライバルよ! だがあの頃の僕とは違うぜ!」
 僕は勇者の剣で斬りかかる。

「うおぉぉお」
 前回よりもスライムの動きがハッキリ見える。これがレベルアップの成果か!?

『ザッ!!』

 僕の斬撃にスライムは一撃で真っ二つだ。

「す……すごい! すごいですよキモオタ君!」
 大興奮にガイド。

「や、やった……!」
 僕は初めて、自分一人の力だけでモンスターを倒すことができた。

「すごいよ、1レベル上がっただけだけど全然体の動きが違う!」
 そしてなにより……

「この新しい剣がすごい切れ味だ!」
 光り輝く勇者の剣を見る。

「……まあとんでもない値段でしたからね……」

「……頑張らないと……」
 アスカさんからにプレゼントだ。恩返ししないとな。


 僕はそのままレベルアップに必要なモンスターを次々と倒す。

 スライムもゴブリンも一撃だ。
 僕は最後のスライムを倒す。

「はぁはぁ……どうだガイド!?」
 ガイドは僕の顔を覗き込む。

「はい! レベルアップです!」

「よっしゃ!」
 僕はレベル2になった。

「おめでとうございます! でも、調子にのってボスを起こすのはやめてくださいね!?」

「……心配無用だ」

 僕らはそのままレベルを上げ続ける。
 数時間で僕はレベル5になっていた。

「ふふふ、もう僕を馬鹿にできる奴はいないぞ!!」

 レベル5、けっして高いレベルではない。
 しかし、たいていのザコモンスターにやられることはないレベルだ。

「少し前までは世界最弱のレベル0だった僕が……ガイドのおかげだよ……」

「いえいえ!」

「さあ! この調子でもっとレベルを上げよう!」
 今の僕はレベルアップ中毒になっていた!

「はい! えーっと……次のレベルアップに必要なモンスターは……ん?」
 ガイドの表情が曇る。

「ど、どうした?」

「えー……メタルスライム5匹、ダークゴブリン10体ですね……」

「えぇ?」

 メタルスライムにダークゴブリン……どちらもそんなに珍しいモンスターではない。
 おそらくレベル5の今の僕ならそこまで苦労せずに倒せるだろう。でも……

「このダンジョンはいないモンスターですね……」

「そうだね……」

 ここはレベル0の僕のためにアスカさんが教えてくれたダンジョンだ。
 メタルスライムのような少しレベルの高いモンスターは現れない。

「残念ですけど今日はここまでですね」

「くそー、いい調子でレベル上げられてたのに……ここでストップか」
 残念だが仕方ないか。

「でも、これからのレベルアップに必要なモンスターは珍しいモンスターも増えてきますよ?
 モンスターを探すのにも時間がかかってきますね……」

 アスカさんの妹、サクラちゃんにかかっている呪いのタイムリミットは刻一刻と迫っている。
 ネクロマンサーを倒すには僕がレベル50は必要ということだ。

 あと一か月少々でレベル50……時間が足りないな……

「一回アスカさんに相談してみよう。なにかいい方法があるかもしれない」

 こうしてザコダンジョンでのレベル上げは終わった。

 僕はレベル5になった。
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