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僕はまた富士の樹海に修行に来た。
アスカさんは仕事が終わり次第合流するとのことだ。
もっともっとレベルを上げないと!
ガイドのレベルアップの案内通りにモンスターを倒していくが……
「……ガイド、なんか……なかなかレベル上がらないね」
「そうですね……」
僕はレベルアップに苦戦していた。
今の僕はレベル50を超えた。
低レベルのころに比べてなかなかレベルアップしにくくなっているのだ。
ロールプレイングゲームなんかと一緒だ。
高レベルになればなるほど経験値がたくさん必要になる。
先日の魔王の分身が言うにはあと2か月ほどで魔王完全復活らしい。
「くそぉ……魔王が目覚めるのももうすぐだっていうのに……」
「コツコツ頑張りましょう!……でも」
ガイドは励ましてくれるが……
「確かにキモオタ君のレベルもそろそろ上限が近いかもしれませんね……」
「え? 上限!? レベルは100まで上がるんじゃないの?」
「はい、レベルは100までですけど……この世界のモンスターの経験値じゃ70……いや60レベルくらいが限界かもしれませんね……」
「そんな……どうすれば?」
「例えば私のいた異世界の高レベルのモンスターとかを倒れるならもっと高レベルも行けるかもしれませんけど……」
「なるほど……人間界のモンスターじゃ弱いのね……」
たしかに高レベルモンスターの多いここでも、手ごたえのあるモンスターはもういない。
「でもレベル60でも魔王には通用するはずです! 30年前、魔王を撃退した私の世界の戦士たちのレベルもそれくらいだったと思いますよ!」
「……ほんと? 僕は分身の魔王にも通用しなかったけどな……」
「うーん……なんででしょうかね……?」
『バババババ』
上空にヘリコプター、アスカさんが来たようだ。
「お疲れ様。頑張ってるな!」
サクラちゃんが元気になり前より元気になったようなアスカさん。
「ふふふ、もっとレベルを上げないと魔王には通用しませんからね」
「良い意気込みだな! そうだ、今日はもう一人いるぞ」
「もう一人?」
ヘリコプターからサクラちゃんが降りてきた。
「サ、サクラちゃん!?」
「馴れ馴れしいわね! 私もトレーニングよ」
いつもアイドルのフリフリした衣装では無い、アスカさんと同じ鎧をまとったサクラちゃん。
「ずっと寝たきりだったからな、サクラもここでトレーニングをすることになったよ」
「サクラちゃんも!?……最高です! あれ? アイドル活動は?」
「あのね……あと2ヶ月でこの世界が滅ぼされるかもって時に、呑気に歌って踊ってる訳にいかないでしょ!」
「なるほど……」
ファンとしては少し残念だが仕方ない。
僕はアスカさんになかなかレベルが上がらない事の相談をした。
「なるほどな……そろそろ上限が近づいてきているのか……」
「はい……あと10レベル程が限界かと……」
何レベルにでもなれると思っていたが、なかなか甘くない。
「え? ちょっと待ってよ……アンタって何レベルなの?」
サクラちゃんが聞いてくる。
「えーっと……ガイド、いま僕は何レベルだっけ?」
ガイドが僕の顔を覗き込む。
「キモオタ君は……レベル54ですね」
「ご、54ッ!? アンタみたいな太っちょが!? お姉ちゃんより上じゃない!」
「ははは……まあね……」
「こ、こら! サクラ……失礼だろ、太っちょなんて……」
お姉ちゃんモードのアスカさんを見るていると、アスカさんがまともな人に見えてくるな。
「レベル54か……信じられないわね。精霊の力でレベルアップができるっていうのは聞いていたけど」
サクラちゃんが僕をジロジロ見てくる。可愛い……
「……よし! キモオタ、アタシと勝負しましょう!」
「えぇ!?」
「どうみてもコイツそんな強そうに見えないのよね」
「サ、サクラ、失礼だぞ……!」
「……分かりました。やりましょうサクラちゃん」
サクラちゃんと戦えるなんて……なんてラッキーなんだ!
アスカさんは仕事が終わり次第合流するとのことだ。
もっともっとレベルを上げないと!
ガイドのレベルアップの案内通りにモンスターを倒していくが……
「……ガイド、なんか……なかなかレベル上がらないね」
「そうですね……」
僕はレベルアップに苦戦していた。
今の僕はレベル50を超えた。
低レベルのころに比べてなかなかレベルアップしにくくなっているのだ。
ロールプレイングゲームなんかと一緒だ。
高レベルになればなるほど経験値がたくさん必要になる。
先日の魔王の分身が言うにはあと2か月ほどで魔王完全復活らしい。
「くそぉ……魔王が目覚めるのももうすぐだっていうのに……」
「コツコツ頑張りましょう!……でも」
ガイドは励ましてくれるが……
「確かにキモオタ君のレベルもそろそろ上限が近いかもしれませんね……」
「え? 上限!? レベルは100まで上がるんじゃないの?」
「はい、レベルは100までですけど……この世界のモンスターの経験値じゃ70……いや60レベルくらいが限界かもしれませんね……」
「そんな……どうすれば?」
「例えば私のいた異世界の高レベルのモンスターとかを倒れるならもっと高レベルも行けるかもしれませんけど……」
「なるほど……人間界のモンスターじゃ弱いのね……」
たしかに高レベルモンスターの多いここでも、手ごたえのあるモンスターはもういない。
「でもレベル60でも魔王には通用するはずです! 30年前、魔王を撃退した私の世界の戦士たちのレベルもそれくらいだったと思いますよ!」
「……ほんと? 僕は分身の魔王にも通用しなかったけどな……」
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サクラちゃんが元気になり前より元気になったようなアスカさん。
「ふふふ、もっとレベルを上げないと魔王には通用しませんからね」
「良い意気込みだな! そうだ、今日はもう一人いるぞ」
「もう一人?」
ヘリコプターからサクラちゃんが降りてきた。
「サ、サクラちゃん!?」
「馴れ馴れしいわね! 私もトレーニングよ」
いつもアイドルのフリフリした衣装では無い、アスカさんと同じ鎧をまとったサクラちゃん。
「ずっと寝たきりだったからな、サクラもここでトレーニングをすることになったよ」
「サクラちゃんも!?……最高です! あれ? アイドル活動は?」
「あのね……あと2ヶ月でこの世界が滅ぼされるかもって時に、呑気に歌って踊ってる訳にいかないでしょ!」
「なるほど……」
ファンとしては少し残念だが仕方ない。
僕はアスカさんになかなかレベルが上がらない事の相談をした。
「なるほどな……そろそろ上限が近づいてきているのか……」
「はい……あと10レベル程が限界かと……」
何レベルにでもなれると思っていたが、なかなか甘くない。
「え? ちょっと待ってよ……アンタって何レベルなの?」
サクラちゃんが聞いてくる。
「えーっと……ガイド、いま僕は何レベルだっけ?」
ガイドが僕の顔を覗き込む。
「キモオタ君は……レベル54ですね」
「ご、54ッ!? アンタみたいな太っちょが!? お姉ちゃんより上じゃない!」
「ははは……まあね……」
「こ、こら! サクラ……失礼だろ、太っちょなんて……」
お姉ちゃんモードのアスカさんを見るていると、アスカさんがまともな人に見えてくるな。
「レベル54か……信じられないわね。精霊の力でレベルアップができるっていうのは聞いていたけど」
サクラちゃんが僕をジロジロ見てくる。可愛い……
「……よし! キモオタ、アタシと勝負しましょう!」
「えぇ!?」
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「サ、サクラ、失礼だぞ……!」
「……分かりました。やりましょうサクラちゃん」
サクラちゃんと戦えるなんて……なんてラッキーなんだ!
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