『え?みんな弱すぎない?』現代では俺の魔法は古代魔法で最強でした!100年前の勇者パーティーの魔法使いがまた世界を救う

さかいおさむ

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第二章 冒険者ギルド

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 アルカンタラ達は街の外れの魔の森に到着した。
 うっそうと木が生い茂る、暗い雰囲気の森だ。

「ここが魔の森か。よし、行くぜ!」
「ポピーちゃん、モンスターのいる森みたいだから私たちから離れちゃだめよ?」
「はい! こんな近くでモンスターを見るのは初めてです! 興奮しますねぇ」
 鼻息を荒くするポピー、3人は森へと足を踏み入れる。

 森に入るとすぐに3人に向かってコウモリモンスターがウジャウジャと湧いてくる。
 人間の子供くらいの大きさがある大きなコウモリモンスターだ。

「お、さっそくモンスターだ。このモンスターは昔もいたが食ってもあんまり美味くねぇんだよなぁ……」
「た、食べたことあるの……?」
 不気味な見た目のモンスターを見て、顔を歪めるミルリーフだった。

「……昔食べた……?」
 ポピーはアルカンタラの言葉に首をかしげた。

「フフフ……やっと魔法が使えるぜ……くらえぇッ!!」
 アルカンタラは今までのストレスをぶつけるかのようにコウモリモンスターに衝撃波をぶちかます。
 ミルリーフも魔法を巧みに操り、確実にモンスターを撃破していく。

「す、すごい魔法ですね……特にアルカンタラさんの魔法……あれはまさか……? いやそんな訳ないですねぇ……とにかくお2人とも強いです!」

 目の前で行われる戦闘をポピーは大興奮しながら見守る。
 2人はあっという間にコウモリモンスターは全滅させた。

「ふぅ。やっぱり戦いはいいなぁ……さあ、森の奥へ行くぞ!」
「……そういえば、クエストの説明をちゃんと聞かなかったけど、どのモンスターを倒せば良いのかしらね?」
 ミルリーフはここにきて、受付嬢からクエストの説明を受ける前に飛び出してきてしまったことに気づいた。

「そんなの森の主に決まってんだろ? ボスは大体1番奥にいるって決まってんだよ」
「うーん、まあCランククエストだし、きっとそうよね。この森の主か……強敵でしょうね……」

 3人をしばらく森を進む。
 途中、何度かモンスターが襲いかかってきたがアルカンタラの古代魔法の前では、どのモンスターも一瞬で粉砕された。


『ブオォォォッ!』
 その時、森にモンスターの雄叫びが響いた。

「な、なによ今の声……」
 ミルリーフの恐る恐るアルカンタラに尋ねる。
「ふふ……間違いない。この森の主の雄叫びだ。俺たちが森に侵入して、森を荒らされているのに気づいたんだろうな」
 アルカンタラはニヤリと笑う。

 足音がアルカンタラ達に近づいてくる。大きな足音、間違いなく森の主だ。

「来るぞ……!」
 木々をかき分け、モンスターが姿を現す。
 巨大な体に長い2本の角を生やしたイノシシモンスター、森の主だ。
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