『え?みんな弱すぎない?』現代では俺の魔法は古代魔法で最強でした!100年前の勇者パーティーの魔法使いがまた世界を救う

さかいおさむ

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第二章 冒険者ギルド

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「ゴホゴホ……も、申し訳ない……勇者ソーサー様と女賢者アゼリ様の子孫……!? 噂ではアムハイナにそんな魔法使いがいると聞いたことはありましたが、まさかミルリーフさんがそうだったとは……」
 驚きながら、口元ハンカチで拭う所長。

 隣に座るポピーも口をポカンと開け、驚いている。
「ミ、ミルリーフさんが……勇者の子孫!? アゼリ様の肖像画に似ていると思ったら……」
 憧れの勇者ソーサーの子孫がこんなに近くにいたことに、ポピーは衝撃を受けていた。

「……なるほど。そりゃ森の主を倒すのも納得です……あの二人の遺伝子ですもんねぇ! くぅぅう!」
 興奮するポピーの父親。

「……お、おい、なんだこのオッサン……なんかポピーみてぇだな……」
「まさか……父親の方も勇者オタクなのかしら……」
 二人はヒソヒソと話し合う。

「で、でですね……ここからが本題で、彼の方なんですけど……」
 ポピーの父親は再びコーヒーを口に含みアルカンタラに目をやる。

「……実は彼……100年前の勇者パーティーの魔法使いなんです……氷漬けにされてて、最近目を覚ました……」

「ブフォッッ!!」
 所長は再びコーヒーを吹き出した。もちろんアルカンタラの顔面を目がけコーヒーは飛んできた。

「おおいっ! いい加減しろよ!」
 ビショビショのアルカンタラは怒鳴り散らす。

「ゴホゴホゴホッ……!!も、も、も、申し訳ない……」
 むせ返りながら所長はアルカンタラを見つめる。

「ア、アルカンタラ……ま、まさか本当の……アルカンタラ様!?」
 所長は信じられないものを見るような目で、しかし、少年のように輝いた目でアルカンタラを見つめる。

「あ、ああ……信じられねぇだろうがな」
 そんな視線にアルカンタラは居心地を悪そうにする。

「フフフ、お父様。この方は正真正銘、あの伝説の勇者パーティーの魔法使いアルカンタラ様よ! ワタクシ、目の前でアルカンタラ様の古代魔法を見たわ!」
「ほ、本当か……ポピー? 古代魔法を? いいなぁ……」
 最後のいいなぁ、は小声でボソリとつぶやいたものだが、二人にはしっかりと聞こえていた。

 それから得意げにポピーは父親にクエスト中の話をする。アルカンタラがどれだけ簡単に森の主を撃破したかを。
 そして、アルカンタラは包帯を解き、魔法陣をポピー親子に見せる。

「おおおぉぉ! そ、それがあの魔法陣……」
 2人はアルカンタラの手に触れそうなほど近づき、入れ墨をウットリとした表情で眺める。

「す、すごい……まさか本物を拝める日が来るなんて……」
「ええ。ワタクシも感激ですわ……この入れ墨の細かいディティール……美しい……!」
「む!? と、という事はその古い鎧はレプリカではなく、当時の本物……ちょ、ちょっと失礼……!」
「あ、お父様、ずるいですわ! クンクン……くぅ! これがソーサー様も嗅いでいた100年前の香り!」
 アルカンタラの鎧に頬ずりをし、恍惚な表情の親子。

 今にも泣き出してしまうんじゃないかと言う親子を見てアルカンタラ達は引いていた。

「……親子揃って、勇者オタクかよ……」
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