『え?みんな弱すぎない?』現代では俺の魔法は古代魔法で最強でした!100年前の勇者パーティーの魔法使いがまた世界を救う

さかいおさむ

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第三章 エルフの森

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「うぅぅ……刺さないで……」
 そこには恐怖で体を震わせる少年の姿が。10歳くらいだろうか?

「だ、大丈夫!? ごめんね……ケガは無い!?」
 慌てて少年を抱き抱えるミルリーフ。

「う、うん……目の前に剣が振り下ろされてだけ……」
 体をガタガタを震わせる少年。

「ごめんなさい……ヘビかと思って……当たらなくて良かったわ。あら? あなた、耳が……!?」
 ミルリーフは少年の頭からピョンと生える耳に気づいた。
 おびえる少年をよく見ると人間ではなかった。毛に覆われた体、犬のような大きな耳、獣人族だ。

「うん……僕は獣人だよ」
「ほー、獣人族か。これくらいの山ならいるだろうな」アルカンタラが言う。

「獣人族……アムハイナでもたまに見かけるわね」

 獣人族は魔族やエルフやドワーフなどに比べると、今でも人間との交流が多い種族だ。人の街にも溶け込んで仕事をし、生活している獣人もいる。

「……お姉ちゃんたち、冒険者なの?」
 少年はミルリーフの腰に下げた剣を見て尋ねる。

「ん? そうよ?」
「……強いの?」少年がボソっと尋ねる。

「うーん、まあまあ、かしら……あっ、アッチのお兄さんはなかなかよ?」
「なかなか、ねぇ?」アルカンタラが不機嫌に言う。

「そっか……あのさ……ぼ、僕の村を助けてくれないかな……?」
 少年は目に涙を溜めて言う。

「……君の村? なにかあったの?」
「……うん」

 少年は話を続けた。

 数日前、少年の住む村に見たこともない巨大なヘビが現れた。
 そのヘビはあっという間に少年の住む街をメチャクチャにした。
 村人は慌てて避難をしたため、幸いケガ人はいなかった。
 しかし、今もヘビが村に住み着いているため、獣人たちは自分たちの村に戻ることができないということだ。

「なるほど……大変だったわね。よし! アルカンタラ、この子の村に行きましょう!」

「んー……めんどくせぇな。早くエルフの森に行かなきゃならねぇってのに。まあ仕方ねぇか、サッサとそのヘビぶっ飛ばすぞ」
 アルカンタラはぶっきらぼうに言う。

「……お兄ちゃんたち、エルフの森に行くの?」
 少年はアルカンタラを見上げ言う。

「ああ、だから急いでんだけどな。ガキの頼みを無視すんもの後味悪いし、今回だけは助けてやるよ」

「ふふ……なんだかんだ優しいのね」
 ミルリーフは小声でつぶやき笑う。

「僕……エルフの森なら案内できるよ? でもだいぶ遠いいけどなぁ……?」
「本当に!? それは助かるわ! アルカンタラ、早くこの子の村のヘビを倒して案内してもらいましょ!」

「……ふん! そ、そんなガキの案内なんてなくても……目印の石で楽勝だけどな……どうしてもって言うなら案内させてやるか……」

「アンタね……その石に期待しすぎでしょ……」
 呆れるミルリーフだった。
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