『え?みんな弱すぎない?』現代では俺の魔法は古代魔法で最強でした!100年前の勇者パーティーの魔法使いがまた世界を救う

さかいおさむ

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第三章 エルフの森

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「おい、起きろバカ姫」
「うぅ……」

 エルフの姫は赤く腫れた頬を抑え目を覚ます。

「アルカンタラ! よかった、夢かと思ったぞ。魔王との戦いでお主は戦死したと聞いておったから……」
 エルフの姫は目に涙を浮かべる。

「まあ色々あってな」

「……で、アルカンタラ。その人間の女はなんだ?」
 エルフの姫はミルリーフを冷たい瞳で睨みつける。

「あーコイツは今のパーティーの仲間のミルリーフだ。なあ、この顔、見覚えないか? なんとコイツは――」

 姫はアルカンタラの言葉をさえぎる。
「……ほう、皆の衆。すぐにアルカンタラを解放して城まで来てもらえ。宴の用意だ。女は殺せ、細切れにな」

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ!」
 突然の死刑宣告に慌てるミルリーフ。

「まったく、ワタクシのアルカンタラにまとわりつく、下品な女め。このメスブタ!」
 姫はミルリーフのゴミを見るような目で見下す。

「メ、メスブタですって!? なんなのよ、このお姫さまは!? アンタ、知り合いなんでしょ? アルカンタラもなんとか言いなさいよ」

「ふふ、メスブタよ。ワタクシとアルカンタラは知り合いなんてもんじゃないぞ。我々は……許嫁だ!」
 エルフの姫はアルカンタラを指差す。

「い、許嫁!?」
「……いや、嘘だから。このバカ姫が勝手に言ってるだけだから……なあ、とりあえず俺たち二人ともここから出してくれ」

「二人!? な、なぜお主はその女を守ろうとするんだ!? メスブタめ……アルカンタラをたぶらかしてるのか!?」
 怒りの目でミルリーフをにらみつける。

「バカ姫! ちげえぇよ、大事な話があるんだ」
 こんなことをしている場合ではない。早くエルフの宝玉を貰わなければならないのだ。

「大事な話!? ふふふ……そうか、わかったぞ。挙式の話だな! キャア!」
 姫は顔を真っ赤して照れる。

「……相変わらず、めんどくせぇ奴だな……」

「なんなのよ、この頭のおかしい女は……」
 呆然とするミルリーフだった。

 ◇

 無事、監禁を解かれエルフの森の中心に位置する城に連れていかれる二人。
 色鮮やかな木々で組み立てられた自然の城だ。

 ミルリーフは姫に聞こえないよう、静かにアルカンタラに耳打ちをする。
「ねえ、アンタあのお姫さまとどういう関係なのよ。許婚って本当なの?」

「バカか! そんなわけねぇだろ。アイツが勝手に言ってるだけだ。こっちは迷惑してんだよ」

「そう……でもそれならエルフの宝玉もすんなりもらえるといいわね」

「うーん、それはどうだろうな……」

 ◇

「それでアルカンタラ、一体何が起こったと言うんだ? たしかワタクシと前、ここで会ったのは魔王と戦う前、エルフに伝わる薬草を渡した時だったはずだが。つまり100年前だ……人間の寿命はたしか7.80年のいうはずだ。それにあの頃から全く老け込んでいない。……り、凛々しいままだ!」
 エルフの姫は顔を赤らめる。

「……ああ、それなんだけどな――」

 アルカンタラは魔王の魔法で100年間氷漬けになってきたこと、ミルリーフは勇者ソーサーと女賢者アゼリの子孫のことを伝えた。
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