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第三章 エルフの森
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エルフの森の奥『眠りの谷』まで一直線に駆ける三人。
ミルリーフと女剣士は当然、模擬試合とは違い、鉄製の剣を腰に下ろしている。
女剣士は森の道全てを知り尽くしているかのようにスイスイと小道を走る。
アルカンタラとミルリーフは必死についていくが、エルフの運動能力についていくのは大変だった。
「おいおい、もうへばったのか? 情けないな現代の勇者パーティーは」
女剣士は後ろを振り返りニヤリと笑う。
「うっさいわね! 前見て走りなさい!」
「はぁはぁ……し、死ぬ……」相変わらず体力面でミルリーフにはるかに劣るアルカンタラだった。
「こんな奴が本当に古代魔法を使えるのか……?」
女剣士はゼィゼィ肩で息をするアルカンタラを見て顔をしかめた。
◇
眠りの谷が近づくとあたりに霧が立ち込めた。
三人は谷底を上から覗き込む。
「うーん、霧がすごくて全然見えないわね」
「どこに紫牙草ってのはいるんだ? とりあえず魔法を谷底に打ち込めばいいんじゃねぇのか?」
「なんてこと言ってんのよ。アンタの古代魔法をむやみに撃ったら根っこも残らないでしょ! 根っこがないとエルフ王を治す薬はできないのよ!」
近づくと睡魔が襲ってくるという紫牙草の花粉、三人は谷底に近づくため気をつけて崖を降りることにした。
「おいお前ら! 絶対離すんじゃねぇぞ!」
「分かってるわよ。まったく、これくらいの崖くらいピョンと降りれないものかしらね? 本当に運動はダメね」
「う、うるせぇ!」
崖にひばりつくようにゆっくりも降りるアルカンタラ。ミルリーフたちがアルカンタラの手を握る。
その手は今やアルカンタラの命綱だ。
「ゆっくりでいいからね一段づつ降り――キャッ!」
その時、地面が大きくグラリと揺れた。突然の地震にアルカンタラの手を握るミルリーフの手がつるりと滑った。
「あ……」
「お、おいぃぃい! テメェェエエ」
崖をコロコロと転がり落ちるアルカンタラ。ウギャーという悲痛な叫び声を残して、あっという間に谷底の霧に飲まれていった。
二人は谷底を見下ろす。
「ア、アルカンタラァーッ! ど、どうしよう……」青ざめるミルリーフ。
「まずいな……谷底に落ちたらヤツらの花粉で眠ってしまう……!」
「く……と、とにかく、私たちも降りましょ! ごめんねアルカンタラ……いきなり地震が来たから、つい……」
「ああ……かなり大きく揺れたな。あれは地震だったんだろうか……?」
ミルリーフと女剣士は荒れた岩肌をテンポよくジャンプし、軽快に崖を駆け降りる。
『あれ? アルカンタラいない方が早いんじゃ?』と思う二人だった。
ミルリーフと女剣士は当然、模擬試合とは違い、鉄製の剣を腰に下ろしている。
女剣士は森の道全てを知り尽くしているかのようにスイスイと小道を走る。
アルカンタラとミルリーフは必死についていくが、エルフの運動能力についていくのは大変だった。
「おいおい、もうへばったのか? 情けないな現代の勇者パーティーは」
女剣士は後ろを振り返りニヤリと笑う。
「うっさいわね! 前見て走りなさい!」
「はぁはぁ……し、死ぬ……」相変わらず体力面でミルリーフにはるかに劣るアルカンタラだった。
「こんな奴が本当に古代魔法を使えるのか……?」
女剣士はゼィゼィ肩で息をするアルカンタラを見て顔をしかめた。
◇
眠りの谷が近づくとあたりに霧が立ち込めた。
三人は谷底を上から覗き込む。
「うーん、霧がすごくて全然見えないわね」
「どこに紫牙草ってのはいるんだ? とりあえず魔法を谷底に打ち込めばいいんじゃねぇのか?」
「なんてこと言ってんのよ。アンタの古代魔法をむやみに撃ったら根っこも残らないでしょ! 根っこがないとエルフ王を治す薬はできないのよ!」
近づくと睡魔が襲ってくるという紫牙草の花粉、三人は谷底に近づくため気をつけて崖を降りることにした。
「おいお前ら! 絶対離すんじゃねぇぞ!」
「分かってるわよ。まったく、これくらいの崖くらいピョンと降りれないものかしらね? 本当に運動はダメね」
「う、うるせぇ!」
崖にひばりつくようにゆっくりも降りるアルカンタラ。ミルリーフたちがアルカンタラの手を握る。
その手は今やアルカンタラの命綱だ。
「ゆっくりでいいからね一段づつ降り――キャッ!」
その時、地面が大きくグラリと揺れた。突然の地震にアルカンタラの手を握るミルリーフの手がつるりと滑った。
「あ……」
「お、おいぃぃい! テメェェエエ」
崖をコロコロと転がり落ちるアルカンタラ。ウギャーという悲痛な叫び声を残して、あっという間に谷底の霧に飲まれていった。
二人は谷底を見下ろす。
「ア、アルカンタラァーッ! ど、どうしよう……」青ざめるミルリーフ。
「まずいな……谷底に落ちたらヤツらの花粉で眠ってしまう……!」
「く……と、とにかく、私たちも降りましょ! ごめんねアルカンタラ……いきなり地震が来たから、つい……」
「ああ……かなり大きく揺れたな。あれは地震だったんだろうか……?」
ミルリーフと女剣士は荒れた岩肌をテンポよくジャンプし、軽快に崖を駆け降りる。
『あれ? アルカンタラいない方が早いんじゃ?』と思う二人だった。
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