ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

文字の大きさ
19 / 182

19

しおりを挟む
 レベル5のダンジョンへ入る『アキラちゃんねる』。

「ゴホン、みなさん、こんばんは! 今日はレベル5のダンジョンへ行ってみましょう!
 今日は昨日ゲットした新アイテムの『鉄の剣』を使ってみましょう!
 さらにヘルメットに装着した小型カメラで僕の視点映像もお楽しみいただけます!」

 ◆コメント欄◆

【名無し お、新しい剣か!】


【名無し 視点カメラはいいね!】


【名無し 臨場感がいいんだよなぁ!】


 花子の提案した視点カメラは好評なようだった。

『アキラさん! 言い忘れました!』
 アキラのワイヤレスイヤホンに花子の声が響く。

『視点カメラが付いたんで、私の方に顔を向けないでくださいね! 顔バレしちゃいますから!』

「そっか……気をつけないとな。次回からは花子さんもヘルメットかぶろうか!」

『ヘルメットですか……うーん、まあそうしましょうか。ちょっとダサくて嫌ですが……』

(人にはヘルメットかぶせて何言ってんだ!)


 ダンジョンを進むと、モンスターが現れアキラに飛び掛かる。

 レベル5のモンスターでも、鉄の剣を装備したアキラの相手にはならない。
 アキラは襲い掛かるモンスターを次々と斬っていく。

「おおっ! 鉄の剣は強い! 木の棒とは切れ味が違いますよ!」

 最低レベルアイテムの木の棒からの進化を感じるアキラであった。

(まあでも……このあたりでやっておくかな……?)
「ぐわぁぁあああ!! 痛いーーっ!」

 モンスターが噛まれる……いや、噛ませるアキラ。

 ◆コメント欄◆

【名無し お……これは……?】


【名無し くるぞ……】


【名無し アキラ劇場開幕か!?】


 這いつくばりながら、アキラはポーションを取り出し、一気飲み。
「ゴクッゴクッ!」

【名無し きたー】


【名無し うおぉぉおおおお!!】


【名無し これが見たかったんだよ!!】

 すっかりポーション系配信者として名が売れたアキラのポーション一気飲みに熱狂するコメント欄。

『素晴らしい宣伝です……アキラさん!』
 アキラのパフォーマンスに涙を流しそうになる花子であった。

 ポーションで回復し、モンスターを斬り刻むアキラ。
 しかし、ここはレベル5だ。今までのダンジョンのモンスターとは一味違った。

 モンスター達は鉄の剣を振り回すアキラに、口から火を吹き攻撃する。

「うわっ! 炎だって!?」

 突然の炎に驚くアキラ、もっとも、黒のヘルメットの防御力のおかげでこれくらいの炎だったらダメージは少ない。
 しかし、モンスターとのバトルに慣れていないアキラは慌てふためく。

『アキラさん! 大丈夫ですよ! ザコモンスターの炎ならダメージはありません!』
 イヤホン越しの花子の声は慌てるアキラの耳に届かない。

「うわあぁぁあああ! も、燃える―――ッ!」

 アキラは火のついた体で暴れまわる。

 その時、アキラはうっかり後ろを向いてしまう。
 当然、ヘルメットについた視点カメラは花子に向く。

 青ざめる花子。
『ア、アキラさん!! ダメぇぇぇえ!!』

 ◆コメント欄◆

【名無し は!?!?! 女!?】


【名無し 女だぁぁぁぁぁ!!】


【名無し うおおおおお!! 美女だぁぁぁああ!!】


【名無し お前……そんな美女がカメラマンだったのか。チャンネル登録解除するわ】


 数回の「バズり」を経験してきた『アキラちゃんねる』だったが、この時のコメント欄の盛り上がりは間違いなく過去イチのものだった。

 花子の顔を映してしまったことに気づいたアキラ。

「し、しまった! さん! 顔を隠してぇえ!!」

『……バカ、花子……って……』
 全ては手遅れだった。

 ◆コメント欄◆

【名無し うおおお、花子ちゃーーーん!!★チップ5000円】


【名無し 花子さん、ずっとファンでした★チップ20000円】


【名無し 美人過ぎるわ……★チップ40000円】


 またしてもミスを重ね、花子の名前を呼んでしまうアキラ。

 止まらないコメント、投げられ続けるチップ。

『アキラさん……とんでもないことしてくれましたね……』
 顔と名前を全世界に配信された花子、その声は怒りに満ちていた。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

KeyBow
ファンタジー
 この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。  人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。  運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。  ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

処理中です...