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「あ、あの……錬成っていくらかかるんですか……?」
アキラは恐る恐る老婆に尋ねる。
「そうだねぇ……これだけの量の強化石となると……こんなもんかね?」
老婆は見積書をアキラたちに手渡す。
「……えぇっ!?!? こ、こんなに!?」
見積書には目玉が飛び出るほどの金額が書かれていた。
「う、嘘でしょ!? 高級外車が買えるじゃない!!」
花子も驚いている。
「お、お婆さん! これは高すぎじゃないですか!?」
「バカもん! この金額はアタシがもらう金額だけじゃない。錬成には金や銀なんかの貴金属、宝石やら鉱物を使うんだよ」
「き、金!?」
「そうだ。強化石とアイテムを合体させる接着剤みたいなもんだな。その材料代が高いんじゃよ」
「な、なるほど……そりゃみんな簡単には錬成できない訳だよ……」
錬成は予想をはるかに超える金額だった。
どうするか迷う3人に老婆は言う。
「無理する事はないと思うぞ? そのまんまのアイテムでも使いこなせばレベル60くらいまでならクリアできるようになるだろう」
「うぅ……レベル60か……」
先日、脱出の羽根で逃げ出したレベル60。
今のままでは、そこのクリアが限界のようだ。
「……いえ! お婆さん! 錬成お願いします!」
アキラは老婆に言い放つ。
「ア、アキラさん!? いいんですか?」
「いいんだ! 俺たちはもっと上を目指すんだ!」
アキラの目は熱かった。
「花子さんっ!」
「は、はい!?」
「……ちょっとお金を貸してくれるかい……?」
「……よく錬成するなんて言えましたね。また私に借金ですか……?」
「ほっほっほ、毎度あり」
◇
3人は錬成の依頼をする。
使う強化石の量によって、錬成費用は変わるということだった。
「わ、私は高校生でお二人ほどお金使えないので……」
アキラと花子はありったけの強化石を、まどかは資金の問題では半分ほど強化石を使うことにした。
「いや、それでも多分日本で1番お金持ちのJKよ……」
「それじゃあ、3日ほど預からせてもらう。
出来上がったらまたこの店に来ておくれ」
「よろしくお願いします! あのお婆さん……俺たちのアイテムどれくらいパワーアップしますかね?」
アキラは心配そうに老婆に尋ねる。
「うーむ、やってみないとなんとも言えんが……自引きしたレアアイテムに、自引きした強化石……1.3倍ってところじゃないかのぅ?」
「い、1.3倍……130%!?」
高級外車一台分使ってそれは多いのか少ないのか、判断に迷うアキラたちだった。
「ほっほっほ、トップ冒険者を目指すには金がいくらあってもたりんぞぉ。
1.3倍というと少なく感じると思うが、すごいパワーアップじゃぞ?」
「そ、そうなんですか?」
「ああ、前にどっかの大金持ちが冒険者を始めたことがあってのぉ。
金にモノを言わせて、レア度の高い装備を買い集めて、他人の採った強化石を使ったことがあったが、何億使っても1.1倍もパワーアップせんかったよ」
「す、数億でも!?」
「ああ、それくらいダンジョンアイテムや強化石は自引きしないと意味がないんじゃ。金があっても自分で冒険を頑張らないと強くなれんということじゃな。
何度も何度もクリアして、ガチャを引き続ける。
それだけがトップ冒険者になる方法じゃ」
老婆はそう言い微笑んだ。
ガチャを引きレアアイテムを手に入れ、強化石を集める。
そして、錬成費用をアイテムを売って稼ぐ。
今活躍している冒険者も地道な作業の繰り返しの先に存在していた。
「なるほど……冒険者も自由だけじゃないですね……」
アキラは恐る恐る老婆に尋ねる。
「そうだねぇ……これだけの量の強化石となると……こんなもんかね?」
老婆は見積書をアキラたちに手渡す。
「……えぇっ!?!? こ、こんなに!?」
見積書には目玉が飛び出るほどの金額が書かれていた。
「う、嘘でしょ!? 高級外車が買えるじゃない!!」
花子も驚いている。
「お、お婆さん! これは高すぎじゃないですか!?」
「バカもん! この金額はアタシがもらう金額だけじゃない。錬成には金や銀なんかの貴金属、宝石やら鉱物を使うんだよ」
「き、金!?」
「そうだ。強化石とアイテムを合体させる接着剤みたいなもんだな。その材料代が高いんじゃよ」
「な、なるほど……そりゃみんな簡単には錬成できない訳だよ……」
錬成は予想をはるかに超える金額だった。
どうするか迷う3人に老婆は言う。
「無理する事はないと思うぞ? そのまんまのアイテムでも使いこなせばレベル60くらいまでならクリアできるようになるだろう」
「うぅ……レベル60か……」
先日、脱出の羽根で逃げ出したレベル60。
今のままでは、そこのクリアが限界のようだ。
「……いえ! お婆さん! 錬成お願いします!」
アキラは老婆に言い放つ。
「ア、アキラさん!? いいんですか?」
「いいんだ! 俺たちはもっと上を目指すんだ!」
アキラの目は熱かった。
「花子さんっ!」
「は、はい!?」
「……ちょっとお金を貸してくれるかい……?」
「……よく錬成するなんて言えましたね。また私に借金ですか……?」
「ほっほっほ、毎度あり」
◇
3人は錬成の依頼をする。
使う強化石の量によって、錬成費用は変わるということだった。
「わ、私は高校生でお二人ほどお金使えないので……」
アキラと花子はありったけの強化石を、まどかは資金の問題では半分ほど強化石を使うことにした。
「いや、それでも多分日本で1番お金持ちのJKよ……」
「それじゃあ、3日ほど預からせてもらう。
出来上がったらまたこの店に来ておくれ」
「よろしくお願いします! あのお婆さん……俺たちのアイテムどれくらいパワーアップしますかね?」
アキラは心配そうに老婆に尋ねる。
「うーむ、やってみないとなんとも言えんが……自引きしたレアアイテムに、自引きした強化石……1.3倍ってところじゃないかのぅ?」
「い、1.3倍……130%!?」
高級外車一台分使ってそれは多いのか少ないのか、判断に迷うアキラたちだった。
「ほっほっほ、トップ冒険者を目指すには金がいくらあってもたりんぞぉ。
1.3倍というと少なく感じると思うが、すごいパワーアップじゃぞ?」
「そ、そうなんですか?」
「ああ、前にどっかの大金持ちが冒険者を始めたことがあってのぉ。
金にモノを言わせて、レア度の高い装備を買い集めて、他人の採った強化石を使ったことがあったが、何億使っても1.1倍もパワーアップせんかったよ」
「す、数億でも!?」
「ああ、それくらいダンジョンアイテムや強化石は自引きしないと意味がないんじゃ。金があっても自分で冒険を頑張らないと強くなれんということじゃな。
何度も何度もクリアして、ガチャを引き続ける。
それだけがトップ冒険者になる方法じゃ」
老婆はそう言い微笑んだ。
ガチャを引きレアアイテムを手に入れ、強化石を集める。
そして、錬成費用をアイテムを売って稼ぐ。
今活躍している冒険者も地道な作業の繰り返しの先に存在していた。
「なるほど……冒険者も自由だけじゃないですね……」
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