ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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『ぐはぁっ』
 浅い一撃だが、神は青い血の流れる腹部を抑える。

『はぁはぁ……このワシが流血など……何百年ぶりかのぅ……!』

「よしっ!」
 新世界の神にも自分の剣は通用すると確信したアキラ。

 静かな怒りを燃やす神。
『仕方ないのぅ……無駄なエネルギーは使いたくなかったが……本気を出そう!』
 神の体から煙のようにエネルギーが吹き出す。

「な、なんだ……!?」
 神の体は青から赤へと姿を変えた。魔族の本気状態だ。

「く……今やるしかないんだっ!」
 アキラは渾身の力を込めて剣で突く。
『カンッ!』
 しかし、何か硬いモノが剣先に当たり止まる。

「そ、そんな……」
 アキラは愕然とした。硬いモノの正体は神の指だった。
 神は人差し指を1本立てて、魔力を指先に集中させアキラの剣を受け止める。

『諦めろ。大したもんだ。ワシを本気にさせたんじゃからのう』
 神はアキラを衝撃波で吹き飛ばす。
 今までとは桁違いの威力、アキラの体はズタズタに斬り裂かれ鮮血が舞う。

「ぐわぁぁあ! な、なんて力だ……」
 続けざまに神は黒い炎の弾丸をアキラに放つ。

「くそっ!」
 血だらけのアキラは盾を持ち必死に防ぐ。その時……

『バキッ!』
「そ、そんな……」
 アキラの持つ『英雄の盾』が砕け散る。

 神は手を緩めない。あらゆる種類の魔法を連続で放つ。
 アキラは必死に逃げ回るが避けきれない。
「ぐああああ!!」
 とうとうアキラは倒れ込む。

 神はボロボロのアキラを見下ろす。
『ふふ……終わりのようだな。楽しませてもらったぞ』
 神はアキラに手のひらを向ける。盾を失った今のアキラに神の攻撃を防ぐ術はない。

「……おい。お前を倒したら……ダンジョンアイテムは使えなくなるのか?」
 今にも死にそうなアキラは神に尋ねる。

『ふふ、そんなことを心配しているのか?
 ワシがこの世界を離れたらダンジョンはもちろん、ダンジョンが生み出したアイテムも当然消滅するな。
 それがどうしたんじゃ?』

 アキラは首元に手をやる。
「そうか……残念だな。せっかくみんなで良いアイテムを集めたんだけどな……!」
 アキラは『ドラゴンの首飾り』を握りしめる。

『な、なんだ!?』
 アキラの体が青黒く光り出す。

『こ、これは……竜人化!? 貴様、そんなアイテムを……!』
 神は即座に目の前のアキラに魔法を放つ。
『ドーーンッ!』
 爆風が2人を飲み込む。

『はぁはぁ……人間め、危ないところだった……』
『ドッ!』
『ぐおぉぉぉおおお!!』
 その時、神の腹に強烈な一撃が入る。
 何が起こったか理解できない神はもがき苦しむ。

 爆煙の中からアキラが現れる。青黒く光り、全身が鱗のように硬くなっている。

『ドラゴンの首飾り』による竜人化だ。
 短時間だけ全身の力を爆発的に高めることができるアキラの最終奥義だ。
 ただの力を込めたパンチで神を苦しめるほどの力。

『き、貴様ぁ……』
「来い! さっさと終わりにするぞ!」
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