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童子
しおりを挟む「残さず食べなさい」
「津田先生!」
「食べ物が可哀想でしょ」
薄山吹色のコートを揺らす津田。
童子はその姿を探していた。
「元気にしてたか」
「うん。せんせいは?」
「元気だよ」
津田は上等のコートの袖で童子の口元を拭ってあげた。
柔らかい頰が凹む。
「もし知ってたらでいいんだけど、私の息子を知らないか」
「しらないよー。でもね、今日は色んな人に会ったの」
「ほう、どんな人?」
「おじさんとー、おじさんとー、かんじさん」
「幹事......」
津田は箱を起動する。
箱は床に転がると変形し、3分の1サイズの人型ロボットになった。
『おはようございます。マスター津田様。私の名は自立端末可変長符号α。いい天気ですね』
「半径2km以内に幹事がいるはずだ。おそらくその周りに59もいるだろう。探し出して映像を送れ」
『かしこまりました。イーテマーヴの名の下に』
「かっこいー。せんせい、あれわたしにも、ちょーだい!」
「お前が優勝したら、な」
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