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静止
しおりを挟む「止まって」
白銀の静止。
自己中心的な物語の訂正。
「ニュースをお伝えします。殺人オフ会の幹事が今日未明、国民的アイドル子子子を誘拐しました。動機については分かっていません」
「次です。今日未明、都内の路上にて童子の肉と思われる一部が発見されましたが、これは40代後半の名持の肉であると判明しました。味見をした童子は、苦く口当たりが悪いと話していたそうです」
「次です。路地裏同盟非参加組【雌猿】が、何者かによって強奪されました。可変長符号含め、意思決定機関は調査に時間を要すると見ています」
「最後のニュースです。先ほどお伝えした殺人オフ会に参加していた59と笑顔についてですが、主人公補正や覚醒などはなく死に至る重傷を負ってこの世界をさまよっています。彼らにはアルファポリスより懸賞金が出ています。発見された方はアルファポリスまでご連絡をお願いいたします」
白のコートは、理想を述べた。
事件は結果であり、対策は未来だ。
殺伐なら安泰へ、戦争なら平和へ、天邪鬼ならそうしたかもしれない。
しかし彼女はβである。
純粋な正義は冷静に、世界を導きたい。
戦場を駆け回る女神よりも、混沌を司る魔王よりも、力があるのだ。
「動いて欲しいなら動くけど」
「望んでいない。帰れ」
「冷たいね。強がりなのは見え見えだけど」
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