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【第1章】婚約・結婚式編
15話 交易場と特別な花
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街に来るのは初めてだと言うリディアに、キースは困惑していた。
ローゼンブルク家にやってきてからまだ1ヶ月ほど、そして2度の襲撃事件で警備態勢がキツくなっていることなどを考えればそれは不自然なことではなかったが、あれだけ自信満々に手を引いて裏道を歩いていたので、キースはリディアがここに来たことがないとは微塵も思っていなかった。
スザンヌに教えてもらった道順と、馬車で通ったことのある街の記憶だけでやってきたと言う。
「だから、スザンヌの店以外には何があるかもよく知らないわ」
キースはきっとよく知ってるでしょ? とリディアは首を傾げる。
「……領地のことはおよそ把握している」
「やっぱりそうよね!」
リディアは無邪気な笑顔を浮かべて、キースと腕を組んだ。ちょうどエスコートをするような姿勢になる。
「私に街を案内して!」
***
キースが最後に領地の街へ、こうして特に目的もなく来たのはいつのことだったか。何かを買いに、とか、整備や領地経営のために来るのとは見える景色がまったく異なっていた。
「あそこのパン屋はクロワッサンが美味い」
キラキラと目を輝かせるリディアに、キースはひとつひとつ説明をする。
彼も幼い頃はよく、エドとこっそり家を抜け出して遊びにやってきていた。というより、今日のように連れ出されていた。目立たない格好をして、色々な場所で買い物をしたり、目的もなく歩いたりした。示した先にある、クロワッサンのあるパン屋は珍しく夜まで開いていて、ふたりが来るたびに食べる定番の店だった。
「あっちは何?」
「あぁ、あれは——」
リディアが指した先には、テントが軒を連ねていた。大通りを歩く人のほとんどはそっちに向かっている。
「交易場だ」
国境近くのこの街は、紛争に巻き込まれる危険があるのと同時に、交易も盛んな場所である。国内と国外からあらゆるものが集まって文化が混ざり合った、異国情緒漂う市場は、ローゼンブルク領の代表的なスポットだ。キースとエドの遊び場も、もっぱらここだった。
「あそこが……」
一度来てみたかったとリディアが呟く。キースは彼女も聞いたことがあったのだろうと軽く流したが、実のところ、そこは物語の中でキースとアリシアにとっての重要なシーンが行われる舞台だった。
百年祭でキースと出会ったアリシアは、ある日祭りの露店を見ながらキースに交易場のことを話す。いつか行ってみたいのだと語るアリシアに、領主であるということを隠したままキースは彼女をそこに連れて行き、そこで彼女に珍しい花を買ってやる。それは彼がかつて、氷で模して彼女に贈ったものだった。
このシーンは読者の少ない里奈の小説の中ではかなり好評で、作者である彼女自身も気に入っている場面のひとつだった。リディアはその舞台である交易場にいる、ということにかなり浮足立っている。
「行きましょう!」
グイグイと勢いよく進むリディアに半ば引きずられるようにしながら、2人は人混みに紛れて大通りを進んだ。
***
「わぁ、これ、とっても綺麗よ!」
リディアは貴族の令嬢として生まれてからの人生で、高い宝石なんかは山ほど見た。それでも、遠いところから来た変わった色合いの陶芸品や、手で縫ったとは信じられない刺繍のようなものには馴染みがなく、新鮮に心をワクワクとさせた。
彼女はあちこちで足を止めながら、それらを手に取って見ている。
「何か買うか?」
今日は特に人入りが多く、近くにいてもかなり声を張り上げないと聞こえない。声を張り上げて聞くキースに、リディアは首を振った。絶対に何か買ってくれと言われると思っていたので、キースはそれを少し意外に感じた。
それから彼女が足を止めたのは仮面の店、アクセサリーの店、そして世界各地から調味料やスパイスを集めた店。リディアは特にこの店をまじまじと見つめて、時折葛藤するような表情を見せた。東方の国の調味料だという小瓶に特に興味があるらしかった。
「……あ!」
不意に、リディアが何かを見つけて声をあげたかと思うとするりと腕が離れる。キースは慌てて捕まえようとしたが、間に合わなかった。人ごみの中で見失いそうで、彼は必死にそれをかき分けて追いかける。
「どうしたんだ、急に——リ……ッ」
どうにか人ごみを抜けた先には、露店の前にしゃがみこむリディアがいた。変装がバレて、また誰かが狙ってきて怪我でもしたのかと、キースは名前を呼びかけて慌てて口を閉じた。こんなところで大声で名前を呼べば、それこそバレかねない。駆け寄ろうとしたら、それに気が付いたリディアが彼の方を振り返る。
「あら」
いけない、とリディアはようやく自らがキースを置いて先に進んだことに気が付いたようだった。ごめんなさいね、と苦笑いをして立ち上がる。
「お嬢ちゃん、デートかい」
デートに花はピッタリだよ、と2人が連れ合いであると気がついた店主がリディアに声をかけた。彼女は「ええまあ、そんなところよ」と言葉を濁す。2人が今いるのは花屋だった。
ここが果たして実際あのシーンの場所であるかどうかは定かではなかったが、この店には、あのシーンでキースがアリシアに贈った、咲く場所と時間によって色が変わる花も置いているようだった。
「珍しい花がたくさんあるのね」
「あぁ……そうだな」
キースはおもむろに店頭にささっていた、ほかと比べると少し地味にも見える青い花を1本抜いた。
「この花は、ローゼンブルク領でしか咲かないんだ」
「おっ、お兄さん、詳しいねえ!」
カスミソウのような、小さな花の集まりであるそれはこのローゼンブルク領では馴染み深い花だが、咲くために必要な気候や土壌の条件が厳しく、国内ではここ以外に咲くことは無いという。
「これをひとつもらえるか」
キースは店主にそう告げて、目立たないように作り出したごく小さな氷のナイフで茎をちょうどいい長さに切り、リディアの髪に飾った。よく知らない土地に越してきた途端命を狙われ続けている彼女に、少しでも何かをしてあげたいような気がした。外出もままならないのだ。この街のことを嫌いになったって不思議じゃない。
「……君のことを危ない目にあわせてしまったが、この街は悪いところじゃないんだ」
これでお詫びになるとは思っていない、と語るキースは真剣な面持ちで、リディアは彼が本当に自分の領民と領地が好きなんだろうと思った。
「お代はこれで」
キースは懐から取り出した金貨を数枚店主に渡す。
「お兄さん、これじゃあもらいすぎだよ!」
「いいんだ、とっておいてくれ」
キースとリディアはそうして交易場を後にした。
ローゼンブルク家にやってきてからまだ1ヶ月ほど、そして2度の襲撃事件で警備態勢がキツくなっていることなどを考えればそれは不自然なことではなかったが、あれだけ自信満々に手を引いて裏道を歩いていたので、キースはリディアがここに来たことがないとは微塵も思っていなかった。
スザンヌに教えてもらった道順と、馬車で通ったことのある街の記憶だけでやってきたと言う。
「だから、スザンヌの店以外には何があるかもよく知らないわ」
キースはきっとよく知ってるでしょ? とリディアは首を傾げる。
「……領地のことはおよそ把握している」
「やっぱりそうよね!」
リディアは無邪気な笑顔を浮かべて、キースと腕を組んだ。ちょうどエスコートをするような姿勢になる。
「私に街を案内して!」
***
キースが最後に領地の街へ、こうして特に目的もなく来たのはいつのことだったか。何かを買いに、とか、整備や領地経営のために来るのとは見える景色がまったく異なっていた。
「あそこのパン屋はクロワッサンが美味い」
キラキラと目を輝かせるリディアに、キースはひとつひとつ説明をする。
彼も幼い頃はよく、エドとこっそり家を抜け出して遊びにやってきていた。というより、今日のように連れ出されていた。目立たない格好をして、色々な場所で買い物をしたり、目的もなく歩いたりした。示した先にある、クロワッサンのあるパン屋は珍しく夜まで開いていて、ふたりが来るたびに食べる定番の店だった。
「あっちは何?」
「あぁ、あれは——」
リディアが指した先には、テントが軒を連ねていた。大通りを歩く人のほとんどはそっちに向かっている。
「交易場だ」
国境近くのこの街は、紛争に巻き込まれる危険があるのと同時に、交易も盛んな場所である。国内と国外からあらゆるものが集まって文化が混ざり合った、異国情緒漂う市場は、ローゼンブルク領の代表的なスポットだ。キースとエドの遊び場も、もっぱらここだった。
「あそこが……」
一度来てみたかったとリディアが呟く。キースは彼女も聞いたことがあったのだろうと軽く流したが、実のところ、そこは物語の中でキースとアリシアにとっての重要なシーンが行われる舞台だった。
百年祭でキースと出会ったアリシアは、ある日祭りの露店を見ながらキースに交易場のことを話す。いつか行ってみたいのだと語るアリシアに、領主であるということを隠したままキースは彼女をそこに連れて行き、そこで彼女に珍しい花を買ってやる。それは彼がかつて、氷で模して彼女に贈ったものだった。
このシーンは読者の少ない里奈の小説の中ではかなり好評で、作者である彼女自身も気に入っている場面のひとつだった。リディアはその舞台である交易場にいる、ということにかなり浮足立っている。
「行きましょう!」
グイグイと勢いよく進むリディアに半ば引きずられるようにしながら、2人は人混みに紛れて大通りを進んだ。
***
「わぁ、これ、とっても綺麗よ!」
リディアは貴族の令嬢として生まれてからの人生で、高い宝石なんかは山ほど見た。それでも、遠いところから来た変わった色合いの陶芸品や、手で縫ったとは信じられない刺繍のようなものには馴染みがなく、新鮮に心をワクワクとさせた。
彼女はあちこちで足を止めながら、それらを手に取って見ている。
「何か買うか?」
今日は特に人入りが多く、近くにいてもかなり声を張り上げないと聞こえない。声を張り上げて聞くキースに、リディアは首を振った。絶対に何か買ってくれと言われると思っていたので、キースはそれを少し意外に感じた。
それから彼女が足を止めたのは仮面の店、アクセサリーの店、そして世界各地から調味料やスパイスを集めた店。リディアは特にこの店をまじまじと見つめて、時折葛藤するような表情を見せた。東方の国の調味料だという小瓶に特に興味があるらしかった。
「……あ!」
不意に、リディアが何かを見つけて声をあげたかと思うとするりと腕が離れる。キースは慌てて捕まえようとしたが、間に合わなかった。人ごみの中で見失いそうで、彼は必死にそれをかき分けて追いかける。
「どうしたんだ、急に——リ……ッ」
どうにか人ごみを抜けた先には、露店の前にしゃがみこむリディアがいた。変装がバレて、また誰かが狙ってきて怪我でもしたのかと、キースは名前を呼びかけて慌てて口を閉じた。こんなところで大声で名前を呼べば、それこそバレかねない。駆け寄ろうとしたら、それに気が付いたリディアが彼の方を振り返る。
「あら」
いけない、とリディアはようやく自らがキースを置いて先に進んだことに気が付いたようだった。ごめんなさいね、と苦笑いをして立ち上がる。
「お嬢ちゃん、デートかい」
デートに花はピッタリだよ、と2人が連れ合いであると気がついた店主がリディアに声をかけた。彼女は「ええまあ、そんなところよ」と言葉を濁す。2人が今いるのは花屋だった。
ここが果たして実際あのシーンの場所であるかどうかは定かではなかったが、この店には、あのシーンでキースがアリシアに贈った、咲く場所と時間によって色が変わる花も置いているようだった。
「珍しい花がたくさんあるのね」
「あぁ……そうだな」
キースはおもむろに店頭にささっていた、ほかと比べると少し地味にも見える青い花を1本抜いた。
「この花は、ローゼンブルク領でしか咲かないんだ」
「おっ、お兄さん、詳しいねえ!」
カスミソウのような、小さな花の集まりであるそれはこのローゼンブルク領では馴染み深い花だが、咲くために必要な気候や土壌の条件が厳しく、国内ではここ以外に咲くことは無いという。
「これをひとつもらえるか」
キースは店主にそう告げて、目立たないように作り出したごく小さな氷のナイフで茎をちょうどいい長さに切り、リディアの髪に飾った。よく知らない土地に越してきた途端命を狙われ続けている彼女に、少しでも何かをしてあげたいような気がした。外出もままならないのだ。この街のことを嫌いになったって不思議じゃない。
「……君のことを危ない目にあわせてしまったが、この街は悪いところじゃないんだ」
これでお詫びになるとは思っていない、と語るキースは真剣な面持ちで、リディアは彼が本当に自分の領民と領地が好きなんだろうと思った。
「お代はこれで」
キースは懐から取り出した金貨を数枚店主に渡す。
「お兄さん、これじゃあもらいすぎだよ!」
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キースとリディアはそうして交易場を後にした。
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