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【第1章】婚約・結婚式編
19話 リディアの決意
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わかってる。キースが初めて恋をするのはアリシアだってことは。
それでも、あの綺麗な顔にまっすぐ見つめられて、「君のことを知りたい」だなんて言われたら、だれでも勘違いのひとつやふたつ、しかけたっておかしくはないだろう。
リディアは夕食のあと、日課にしている魔法の研究もせず、ベッドに突っ伏していた。頭の中では、さっきキースに言われた言葉がリフレインしている。
「俺は、君のことをもっとよく知りたいと思っている」
まっすぐにリディアを見つめる、淡いブルーの瞳。表情は真剣そのもので、からかっているようには思えなかった。
「だから、君が話したくなったら話してほしい。魔法のことももちろん……君自身のことも」
無理強いする気はない、と彼は言った。だから、気が向いたら。それまで待つと。それで今後は、もう少し一緒に過ごす時間を取ろうということになった。リディアの術式のおかげで、時間ができたらしい。まずは今日のように朝食や夕食を一緒にとるところから。夫婦になるということを考えれば、それは当然良いことだろう。けれど、まったく予想していなかった事態にリディアは戸惑いを隠せなかった。
物語の中の彼は、死んだ妻に関してあまり語らない。政略結婚で、よく知らない相手だから。それはつまり、キースはリディアに一切の興味を持っていなかったということだと思っていた。それなのに、今リディアの目の前にいる彼は、彼女のことを知りたいと言う。
リディアはふかふかの枕に顔を埋めて、深呼吸をした。
——勘違いしないように気をつけないと。
彼はただ、今後夫婦としてやっていくために必要なコミュニケーションを取ろうとしているだけ。もしリディアがうっかりキースのことを好きになってしまったとして、ふたりが結ばれることがないことは最初から決まっている。無駄に傷つかないためにも、割り切ってやっていかなきゃ。
——余計なことは考えない!
そもそもリディアには、そんなことに構っている暇はない。そんなことより自分の死の運命から逃げ切らないといけないのだ。まずは自分を守る力をつけて、自分一人で生きていける算段が立ったらすぐ、離婚の手続きを進められるようにする。彼女は決意と共に、勢いをつけてベッドから起き上がった。今はとにかく、できることをやらないと。
「ミラ、お茶を淹れてもらえる?」
「はい、すぐにお持ちします」
リディアは部屋の隅で、気配を消して立っていたミラに声をかけ、いつも通り、魔導書の積まれた机の前に座った。
***
翌日から、リディアは魔法の研究にさらに精を出し始めた。自分の身を守るための攻撃魔法の習得はもちろん、無事生き残ってこの家を出ることになったときの資金集めのために、道具の作成も続けている。今は自動筆記の魔法を作る過程で生まれた副産物的な術式が何かに使えないかを考えつつ、自動筆記の魔法の実用化に向けて電池のようなものを探しているところだ。
「電池かあ……」
リディアは思考を巡らせる。この世界にも電気はあるのだが、前の世界とは恐らく違う仕組みで供給されている。この世界では、光は自然の力、すなわち炎や風、氷と同じく特別な素質があって初めて操れる存在だ。それをどうやって使えるようにしているのだろうか。電気の管理は国が一括で行っている。その方法を知ることができれば色々なことに役立ちそうだが、一般の市民はおろか、大半の貴族に対しても明かされていない。
これだけではなく、あらゆることに関して、国の魔法関連の機関は秘密主義だ。魔法を使った道具がイマイチ流通しきらないのもそのあたりに要因があるだろう。
ローゼンブルク家のような家の抱える魔導士は戦いのためのもので、研究機関としての役割を持つケースはほとんどない。そもそも道具を作るというのには、それ自体にかなりの技術が必要だ。以前リディアが作ってもらった防御用のものも、非常に腕のいい職人が、特別な材料を用いてようやく回数制限付きで使うことができる。それを普通のペンで、制限もほとんど無しに使おうとしているんだから、難しいのは当然のことだった。
となるとリディアにできるのは、前世の記憶を使うこと。リディアはこの術式が使えるようになってからずっと考えていた。
そして、思い当たるものがひとつ。
「ねえ、ミラ」
「どうしました?」
「ダンジョンって、聞いたことある?」
「……だんじょん?」
アリシアを主人公とするこの物語は、基本的にはラブストーリーだが、後半は魔法の設定を活かしたアクションファンタジーの要素が入ってくる……予定だった。恋には障壁がつきもの。アリシアに魔法の才能があるというところも活かしたくて、そういう要素を入れようか、とちょうど舵を切り始めたところで、前世の里奈は死んだのだ。キースとアリシアが"世界の危機"に立ち向かう、というざっくりとした設定しか決めていなかったが、一体どこまで反映されているのだろうか。少なくとも今のミラの反応を見ると、ダンジョンという呼称はこの世界にはなさそうである。
「中に魔物がいたり、珍しい道具が手に入ったりするような場所なんだけど……」
リディアは、自分のイメージするダンジョンの説明をした。キースとアリシアが、このダンジョンに迷い込み、偶然世界の危機に関わる重要なアイテムを手に入れてしまう、というのが後半の展開の始まりだ。
今リディアの興味があるのはそれではなく、その過程で手に入る、強化用の別のアイテムだった。
里奈お気に入りの、キースのライバルキャラ。最初は魔法が使えないが、後に使えるようになるという設定の彼を強化するためのアイテム、それが今回の目当ての品だ。
この世界の人間には、それぞれに魔法元素への適性が存在する。このアイテムは、その適性を無理矢理ひとつ増やす、というものだった。何の属性にするかはまだ考えていなかったが、ダンジョンに存在する魔物を倒した際に手に入る、元素の詰まったコアのようなもので、これを体内に取り込むことで疑似的にその属性を操ることができるようになるのだ。
今回必要なのはこの"外身"。中に詰まった元素は有限で、そのうち枯れる。では、それを保存している入れ物は? これを手に入れられれば、電池のようなものを作るためのヒントを得られそうな気がした。
「申し訳ないですが、存じ上げませんね……」
ミラは首を振る。それもそうだ。一般人が知っているようならキースとアリシアが迷い込むよりもっと早くに見つかっているはずだし、リディアだって知っているに決まっている。例えばこの世界に、冒険者のような人間はいないのだろうか? 中にあるアイテムは希少価値が高く、貴族に売れば恐らく高額で取引される。それ目当ての人間がいてもおかしくないはずだ。そういう線から探してみるのはアリかもしれない、とリディアは考えた。
——とにもかくにも、ダンジョンで魔物を倒せるだけの能力があるかが問題よね。
このコアは弱い魔物からも手に入れることができる。その場合、中に入っている元素の量が少ないためにあまり力は強くないうえ、その元素への適性は長く続かないが、リディアの目的に対してはむしろこっちの方が好都合だ。物語を極力壊さないためにも、あまり奥までは進みたくない。もし見つけられたら本当に少しだけ入って、弱い魔物を一匹だけ倒してすぐに帰ってくるつもりではいるが、それでも危険が伴うことは確かだ。さらにリディア自身の抱えている死亡フラグのことも考慮すると、何か予期せぬ事態が起こる確率はかなり高い。
「よし、決めた」
リディアは思考をまとめるためにあれこれ書き連ねていたノートを閉じ、立ち上がる。急にどうしたんだと半ば呆れたような顔でリディアを見たミラに視線を返し、彼女は宣言した。
「私、もっと強くなるわ」
それでも、あの綺麗な顔にまっすぐ見つめられて、「君のことを知りたい」だなんて言われたら、だれでも勘違いのひとつやふたつ、しかけたっておかしくはないだろう。
リディアは夕食のあと、日課にしている魔法の研究もせず、ベッドに突っ伏していた。頭の中では、さっきキースに言われた言葉がリフレインしている。
「俺は、君のことをもっとよく知りたいと思っている」
まっすぐにリディアを見つめる、淡いブルーの瞳。表情は真剣そのもので、からかっているようには思えなかった。
「だから、君が話したくなったら話してほしい。魔法のことももちろん……君自身のことも」
無理強いする気はない、と彼は言った。だから、気が向いたら。それまで待つと。それで今後は、もう少し一緒に過ごす時間を取ろうということになった。リディアの術式のおかげで、時間ができたらしい。まずは今日のように朝食や夕食を一緒にとるところから。夫婦になるということを考えれば、それは当然良いことだろう。けれど、まったく予想していなかった事態にリディアは戸惑いを隠せなかった。
物語の中の彼は、死んだ妻に関してあまり語らない。政略結婚で、よく知らない相手だから。それはつまり、キースはリディアに一切の興味を持っていなかったということだと思っていた。それなのに、今リディアの目の前にいる彼は、彼女のことを知りたいと言う。
リディアはふかふかの枕に顔を埋めて、深呼吸をした。
——勘違いしないように気をつけないと。
彼はただ、今後夫婦としてやっていくために必要なコミュニケーションを取ろうとしているだけ。もしリディアがうっかりキースのことを好きになってしまったとして、ふたりが結ばれることがないことは最初から決まっている。無駄に傷つかないためにも、割り切ってやっていかなきゃ。
——余計なことは考えない!
そもそもリディアには、そんなことに構っている暇はない。そんなことより自分の死の運命から逃げ切らないといけないのだ。まずは自分を守る力をつけて、自分一人で生きていける算段が立ったらすぐ、離婚の手続きを進められるようにする。彼女は決意と共に、勢いをつけてベッドから起き上がった。今はとにかく、できることをやらないと。
「ミラ、お茶を淹れてもらえる?」
「はい、すぐにお持ちします」
リディアは部屋の隅で、気配を消して立っていたミラに声をかけ、いつも通り、魔導書の積まれた机の前に座った。
***
翌日から、リディアは魔法の研究にさらに精を出し始めた。自分の身を守るための攻撃魔法の習得はもちろん、無事生き残ってこの家を出ることになったときの資金集めのために、道具の作成も続けている。今は自動筆記の魔法を作る過程で生まれた副産物的な術式が何かに使えないかを考えつつ、自動筆記の魔法の実用化に向けて電池のようなものを探しているところだ。
「電池かあ……」
リディアは思考を巡らせる。この世界にも電気はあるのだが、前の世界とは恐らく違う仕組みで供給されている。この世界では、光は自然の力、すなわち炎や風、氷と同じく特別な素質があって初めて操れる存在だ。それをどうやって使えるようにしているのだろうか。電気の管理は国が一括で行っている。その方法を知ることができれば色々なことに役立ちそうだが、一般の市民はおろか、大半の貴族に対しても明かされていない。
これだけではなく、あらゆることに関して、国の魔法関連の機関は秘密主義だ。魔法を使った道具がイマイチ流通しきらないのもそのあたりに要因があるだろう。
ローゼンブルク家のような家の抱える魔導士は戦いのためのもので、研究機関としての役割を持つケースはほとんどない。そもそも道具を作るというのには、それ自体にかなりの技術が必要だ。以前リディアが作ってもらった防御用のものも、非常に腕のいい職人が、特別な材料を用いてようやく回数制限付きで使うことができる。それを普通のペンで、制限もほとんど無しに使おうとしているんだから、難しいのは当然のことだった。
となるとリディアにできるのは、前世の記憶を使うこと。リディアはこの術式が使えるようになってからずっと考えていた。
そして、思い当たるものがひとつ。
「ねえ、ミラ」
「どうしました?」
「ダンジョンって、聞いたことある?」
「……だんじょん?」
アリシアを主人公とするこの物語は、基本的にはラブストーリーだが、後半は魔法の設定を活かしたアクションファンタジーの要素が入ってくる……予定だった。恋には障壁がつきもの。アリシアに魔法の才能があるというところも活かしたくて、そういう要素を入れようか、とちょうど舵を切り始めたところで、前世の里奈は死んだのだ。キースとアリシアが"世界の危機"に立ち向かう、というざっくりとした設定しか決めていなかったが、一体どこまで反映されているのだろうか。少なくとも今のミラの反応を見ると、ダンジョンという呼称はこの世界にはなさそうである。
「中に魔物がいたり、珍しい道具が手に入ったりするような場所なんだけど……」
リディアは、自分のイメージするダンジョンの説明をした。キースとアリシアが、このダンジョンに迷い込み、偶然世界の危機に関わる重要なアイテムを手に入れてしまう、というのが後半の展開の始まりだ。
今リディアの興味があるのはそれではなく、その過程で手に入る、強化用の別のアイテムだった。
里奈お気に入りの、キースのライバルキャラ。最初は魔法が使えないが、後に使えるようになるという設定の彼を強化するためのアイテム、それが今回の目当ての品だ。
この世界の人間には、それぞれに魔法元素への適性が存在する。このアイテムは、その適性を無理矢理ひとつ増やす、というものだった。何の属性にするかはまだ考えていなかったが、ダンジョンに存在する魔物を倒した際に手に入る、元素の詰まったコアのようなもので、これを体内に取り込むことで疑似的にその属性を操ることができるようになるのだ。
今回必要なのはこの"外身"。中に詰まった元素は有限で、そのうち枯れる。では、それを保存している入れ物は? これを手に入れられれば、電池のようなものを作るためのヒントを得られそうな気がした。
「申し訳ないですが、存じ上げませんね……」
ミラは首を振る。それもそうだ。一般人が知っているようならキースとアリシアが迷い込むよりもっと早くに見つかっているはずだし、リディアだって知っているに決まっている。例えばこの世界に、冒険者のような人間はいないのだろうか? 中にあるアイテムは希少価値が高く、貴族に売れば恐らく高額で取引される。それ目当ての人間がいてもおかしくないはずだ。そういう線から探してみるのはアリかもしれない、とリディアは考えた。
——とにもかくにも、ダンジョンで魔物を倒せるだけの能力があるかが問題よね。
このコアは弱い魔物からも手に入れることができる。その場合、中に入っている元素の量が少ないためにあまり力は強くないうえ、その元素への適性は長く続かないが、リディアの目的に対してはむしろこっちの方が好都合だ。物語を極力壊さないためにも、あまり奥までは進みたくない。もし見つけられたら本当に少しだけ入って、弱い魔物を一匹だけ倒してすぐに帰ってくるつもりではいるが、それでも危険が伴うことは確かだ。さらにリディア自身の抱えている死亡フラグのことも考慮すると、何か予期せぬ事態が起こる確率はかなり高い。
「よし、決めた」
リディアは思考をまとめるためにあれこれ書き連ねていたノートを閉じ、立ち上がる。急にどうしたんだと半ば呆れたような顔でリディアを見たミラに視線を返し、彼女は宣言した。
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