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「辺境の怪物」の童貞を奪ったら、執着スイッチが入ってしまい、監禁されました
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「ひっ、こ、来ないでくれ……ッ!」
「あらベルンハルト様、どこへ行かれるのですか? 寝床はこちらですよ」
主の巨体を優に受け止める、特注のキングサイズベッド。
その広い寝室で、今繰り広げられているのは、世にも奇妙な追いかけっこだった。
逃げ惑っているのは、この北の辺境を治める領主、ベルンハルト・フォン・ウント・ツー・ヴァルブルク。
身長190cmを優に超える巨躯に、古傷の走る強面。「辺境の怪物」と恐れられる、歴戦の武人だ。
対する私は、そんな彼に今日嫁いできたばかりの華奢な新妻、リオニー・フォン・アールである。
「王がうるさいから仕方なく娶ったが、君は『おとなしい深窓の令嬢』だと聞いていたぞ!?」
壁際に追い詰められたベルンハルトは、まるで狼に睨まれたウサギのように震えていた。
いや、逆だ。どう見ても、ウサギに怯える熊である。
「だから俺は、君をお飾りとして置いておくだけのつもりで……指一本触れる気は……うわぁ、た、助けて――!」
「……っ」
私は心の中で盛大に舌打ちをした。
(逃がすわけないでしょうが。その素晴らしい筋肉と、使い切れないほどの財産。ようやく手に入れた私の「理想の獲物」を、初夜に逃げられてたまるもんですか)
そう、私はか弱き生贄の花嫁ではない。
この優良物件を美味しくいただき、一生飼い殺されるためにここまで来たのだから。
「ベルンハルト様。往生際が悪いですわ」
「うわっ!?」
私は彼が足をもつれさせてベッドに倒れ込んだ隙を見逃さず、すかさずその上に飛び乗った。
馬乗り――いわゆるマウントポジションだ。
「リ、リオニー!? いけない、降りてくれ! 俺は――!」
「……ベルンハルト様、じっとしていてくださいな」
私は彼の胸板に両手をつき、その感触を確かめるように指を沈ませた。
ドクン、ドクンと力強い鼓動が、手のひらから直接伝わってくる。
(……素晴らしいわ)
シャツの上からでも分かる、この厚みと熱量。
けれど、ただ岩のように硬いわけではない。
指で押すと、上質なゴムまりのように押し返してくる、凄まじい弾力がある。
ああ、たまらない。現世では決して出会えなかった、最高級のステーキ肉が目の前にある。
「ふふ、観念してくださいね?」
私はにっこりと――聖女のような、しかし瞳の奥だけは肉食獣のようにギラついた笑みを浮かべた。
そして、彼の股間にある、すでにテントを張って元気になっている「イチモツ」に熱い視線を注ぐと、胸の前でパチンと両手を合わせた。
「ずっと探していたんです。貴方のような、『食べごたえ』のありそうな方を」
ベルンハルトが、ヒッと息を飲む。
私は舌なめずりをして、高らかに宣言した。
「――それでは。いただきまーす♡」
◇
……とまあ、現在進行形でベルンハルト様を美味しくいただこうとしているわけだが、客観的に見れば異常事態だろう。
深窓の令嬢であるはずの私が、猛獣のような男を押し倒しているのだから。
話は、三週間前にさかのぼる。
私が、この世界に転生した、あの日に――。
キキーッ、ドンッ!
……あ、死んだな、これ。
薄れゆく意識の中で、私は冷静に自分の最期を受け入れていた。
私の名前は田仲莉央、26歳。
そこそこの美人でスタイルにも自信あり。仕事もできる。
なのに、男運だけは壊滅的だった。原因は分かっている。私が「肉食すぎた」からだ。
(ああ、神様。もし生まれ変われるなら……)
私を一生不自由なく囲ってくれる財力と、私の一晩中のご奉仕を受け止めてくれる、屈強な筋肉と無尽蔵の体力を持った「絶倫のワイルド系」をください。
もしそんな男がいたら、私のテクニックの全てを捧げて、骨抜きにしてあげるのに――。
そんな強欲な願いを抱いて、私の意識は途切れた。
◇
次に目を覚ますと、私は見知らぬ天蓋付きのベッドにいた。
鏡を見て驚愕する。そこに映っていたのは、色素の薄いブロンドに、宝石のようなエメラルドグリーンの瞳を持つ、儚げな美少女だったからだ。
(……って、これ。前に読んだウェブ小説のヒロインじゃない?)
タイトルは忘れたけれど、名前は覚えている。リオニー・フォン・アール、伯爵令嬢。
そうだ。私、さっきトラックに轢かれて……。
そこまで考えて、私は鏡の中の自分に向かってツッコミを入れた。
(トラックに轢かれて、目が覚めたら小説の世界に転生? ……いやいや、いくらなんでもお約束すぎない!?)
まさか自分が、使い古されたテンプレ展開の当事者になるとは。
原作通りなら、これから継母と義妹にいびり倒され、泣いて暮らす運命だ。
「リオニー! 掃除は終わったの!? 今日は夜会があるんだから、邪魔しないように部屋に引きこもっていなさい!」
ふん、夜会?
聞き耳を立てると、どうやら継母は、自分の娘のために、独身貴族をかき集めて婚活パーティーを開くらしい。
私を仲間外れにして、自分たちだけ良い思いをしようって魂胆ね。
(……面白くないわね)
私は鏡の前で、不敵に微笑んだ。
現世で「魔性の女」と呼ばれた (ただし肉食すぎてフラれる) 私のプライドにかけて、ただのいじめられっ子で終わるつもりはない。
ちょっと、場を荒らしてやりましょうか。
◇
夜会が始まり、会場が賑わってきた頃合いを見計らって――私はホールの大扉をバーン!と勢いよく開け放った。
「あら、楽しそうですわね。皆様、ごきげんよう」
私が一歩踏み出すと、会場の空気が一変した。
私が身にまとっているのは、クローゼットの奥から引っ張り出した、胸元が大胆に開いたドレス。
清純な顔立ちに、不釣り合いなほどの豊満な肢体。そのギャップに、会場中の男性たちの視線が釘付けになる。
「なっ……リオニー!? あんた、部屋にいなさいと言ったでしょう!」
「まあ、そんな怖い顔をしないで。せっかくですから、私も混ぜてくださいな」
私がふわりと微笑んで会場を歩けば、モーゼの十戒のように人が割れ、次々と男たちが寄ってくる。
「美しい……! なんて可憐な花なんだ」
「僕と踊っていただけませんか?」
ふふふ、チョロいわね。まさに入れ食い状態。
私は扇子で口元を隠し、優越感に浸った。
……けれど。
(はぁ。ダメね、これじゃ)
私は群がる男たちを冷めた目で見下ろした。
どいつもこいつも、線が細くてヒョロヒョロ。頼りないったらありゃしない。
こんな貧弱な胸板じゃ、抱きしめられてもときめかないし、夜のご奉仕だって一回戦でダウンするのが目に見えている。
(私の好みがいない……。ここは不毛の大地か)
私が内心でガッカリしていると、顔を真っ赤にした義妹が、ワイングラスを片手に近づいてきた。
主役の座を奪われて、ワナワナと震えている。
「り、リオニー! 調子に乗らないでよっ!」
「あら、どうしたの?」
「あっ、きゃあー! 足が滑ったわー! (棒読み) 」
義妹が大げさな動作でつまずき、グラスの中身を私にぶちまけた。
バシャッ! という音と共に、赤ワインが私の胸元を直撃する。
(……うわぁ。これまたベタな展開ね)
私は心の中で呆れた。古典的すぎて欠伸が出る。
ドレスは台無し。普通ならここで泣いて退場するところだろう。
――でも、甘い。甘すぎるわよ、義妹ちゃん!
「あっ……!」
ワインを含んで張り付いた薄い生地が、私の肌色を透かし、豊かな胸の形を露わにする。
白い肌を伝う赤い雫。それはまるで、計算された背徳的な演出のようだった。
「ご、ごめんなさい……! 私、ドジだからぁ~」
と勝ち誇った顔をする義妹。
しかし、周囲の反応は彼女の予想とは違っていた。
「「「うおおぉぉ♡!!」」」
「な、なんて妖艶な……」
男たちの視線が、さらに熱を帯びて私の胸元に集中する。
私はとっさに身をよじり、両腕で胸をギュッと抱きしめた。寄せられた谷間が、さらに強調される。
「きゃっ、冷たい……! いやん、恥ずかしいですわ……っ」
上目遣いで潤んだ瞳を向ければ、効果は抜群だ。
男たちは鼻息を荒くして、我先にと群がってきた。
「「「わ、私が拭きましょう!!」」」
「僕のハンカチを使ってください!」
「いや、僕の上着を!」
皆、股間を熱くして理性を失いかけている。
義妹は「な、なんでよぉ!?」と地団駄を踏み、継母は血管が切れそうな顔で私を睨みつけていた。
(ふん、ザマァ見なさい。伊達に現世で修羅場をくぐってないのよ)
◇
その夜。
屈辱にまみれた継母たちは、家族会議 (という名の私への報復相談) を開いたらしい。
「あのふしだらな娘! 私たちの顔に泥を塗って!」
「お母様、もうあいつの顔なんて見たくないわ! どこかへ追い出して!」
「ええ、そうね……。そうだわ、ちょうどいい話があるのよ」
翌朝、継母は意地悪な笑みを浮かべて私に告げた。
「お前の結婚が決まったよ。相手は北のベルンハルト・フォン・ウント・ツー・ヴァルブルク辺境伯様だ」
(名前長っ。ベルンハルトって……確か、通称「辺境の怪物」)
年中雪に閉ざされた僻地で、恐ろしい男への生贄。普通なら泣いて嫌がるところだろう。
継母たちは、私が泣き叫ぶのを期待してニヤニヤしている。
だが、私の脳内検索結果は違った。
ベルンハルト家……国内有数の魔石産地を有する超・資産家。
社交界に出てこない=面倒な付き合いゼロ。
そして何より、「怪物」と呼ばれるほどの巨躯と武勇。
(……嘘。それって、もしかして)
昨日のパーティーにいた軟弱男たちとは違う。本物の「男」がいる場所。
私の瞳がキラリと輝いた。
(大当たりじゃない!? 金持ち! 田舎! 引きこもり推奨! ……あとは「筋肉」さえあれば完璧よ!)
私は継母の手をガシッと握りしめた。
「ありがとうございますお継母様! 私、そのお話謹んでお受けしますわ!!」
「は……? え、ちょ、ちょっと?」
予想外の反応にたじろぐ継母を無視して、私はすぐに準備に取り掛かった。
もちろん、ただで出て行くつもりはない。
出発の朝。
「ドレスも宝石も置いていきなさい、お前には布きれ一枚で十分よ」とせせら笑う継母たちに、私はニッコリと笑い返し、懐から二つの紙束を取り出した。
「あら、そうですか? でもその前に、これを見ていただけます?」
ドサッ。
私がテーブルに放り投げたのは、宝石店やドレス屋から届いた、山のような『未払いの請求書と督促状』。
そしてもう一つは――お母様の形見の品々を、勝手に売り払った『質屋の買取明細』だった。
「なっ……!? なんでそれを!」
「お継母様たちの浪費癖、もう限界みたいですね。この証拠の山……」
私は冷めた目で見下ろしながら、質屋の明細をピラピラと振ってみせた。
「もし、これをお父様が見たらどうなるでしょう? 愛する亡き妻の思い出を金に変えて、こんなに散財していたと知ったら……。今夜にでも、着の身着のままで屋敷を追い出されるんじゃなくって?」
「なっ……!?」
「今すぐ路頭に迷うか、私に手切れ金を払って黙らせるか。……選ばせてあげますよ?」
「ひぃっ!?」
「あ、それと。私が着ていくドレスと馬車も、最高級のものでお願いしますね。……まさか、嫌とは言いませんわよね?」
背後で響き渡る悲鳴をBGMに、私は分捕った宝石箱を懐に入れ、高らかに笑った。
「あー、スッキリした! さあ、第二の人生へレッツゴー!」
◇
そして、辺境伯屋敷に到着した私は、彼と対面し――雷に打たれたように硬直した。
「……遠路はるばる、よく来てくれた。俺が当主のベルンハルトだ」
そこに立っていたのは、190cmを超える引き締まった肉体。
褐色に焼けた肌、左頬にはワイルドな古傷。
そして何より、服の上からでも分かる分厚い胸板と、丸太のような太い腕!
(……どストライクなんてもんじゃないわ!! ああ、ヨダレが出ちゃう……っ)
神様、ありがとう! 筋肉があった! しかも極上のやつが!
眩しすぎて直視できない。喜びに打ち震え、俯く私の姿――華奢な令嬢が恐怖のあまり震えている――と、彼は勘違いしたようだ。
「……怖がらせてすまない。見ての通りの醜い姿だ。君が怯えるのも無理はない」
私が興奮のあまり言葉も出せずにいると、彼は気まずそうに目を逸らした。
その耳は真っ赤だ。視線も泳いでいる。
……あ、これ。「女性に不慣れなウブな童貞」の反応だ。
(最高かよ。……大好物♡)
この優良物件、絶対に逃さない。
私のテクニックで開発し尽くして、私なしでは生きられなくしてやる。
◇
「――というわけで。いただきます」
私は回想を終え、目の前の現実に意識を戻した。
馬乗りになった私の下には、怯える巨大な獲物、ベルンハルト。
「り、リオニー? な、なんだか目が……猛獣のようにギラついているのだが……?」
「気のせいですわ。さあ、まずは包装を解かせてくださいね」
「ちょ、待っ……!」
私は彼の抵抗など物ともせず、ベルトに手をかけた。
カチャリ、とバックルが外れる音が寝室に響く。
私がズボンと下着を一度に引き下ろすと――そこには、彼の体格にふさわしい、凶悪な大きさの熱い塊が鎮座していた。
(……っ! 予想はしていたけれど、現物は想像以上だわ!)
血管を浮き上がらせ、脈打つその剛直は、まさに「辺境の怪物」の名に恥じない逸品だった。
「ひっ……! み、見るな……! 恥ずかしい……ッ!」
「ふふ、隠さないでください。こんなに元気なんですから」
顔を腕で覆って悶絶するベルンハルト。
その反応だけで、ご飯三杯はいける。
私はその赤く脈打つモノを、まずは指先でそっと撫で上げた。
「んぅっ!?」
「敏感ですね。指先が触れただけで、こんなにビクビクして……」
先端から溢れ出している透明な蜜を、指ですくい取り、熱い先端に塗り広げる。
「ああぁん……ッ」
「ふふ、いい声よ」
彼の太い剛直は、私の小さな手では握りきれないほど逞しい。
根本を握りしめ、ゆっくりと扱き上げると、彼は「くぅぅっ!」と可愛らしい悲鳴を上げた。
「待っ……リオニー、手は……手は刺激が強すぎ……うっ」
「手でダメなら、こっちはどう?」
私は彼の懇願を無視して顔を寄せると、その怒張した先端に、ちゅ、とリップ音を立ててキスを落とした。
鼻孔をくすぐる、雄の強い匂い。それだけで、私の下腹部がきゅんと疼く。
「あ……が……ッ!?」
「ん……熱い。こんなに濡らして……」
言葉攻めをしながら、私は先端を舌先で転がすように舐め上げた。
鈴口を執拗に舌先でくすぐると、ベルンハルトの腰がベッドの上で跳ね上がった。
「だ、だめだ……! そこを舐められると……頭がおかしくなる……ッ!」
「おかしくなっていいのよ。……全部、私に委ねて」
私は意を決し、口を開いて、彼のモノを口腔へと迎え入れた。
――大きい。
顎が外れそうなほどの質量が、私の口内を埋め尽くす。
圧倒的な熱量と存在感。
私は頬をすぼめ、舌を絡ませながら、彼の巨根を喉奥へと導いていった。
「ぐ、ううううっ!! リオニー、あ、温かい……あああっ、喰われる……ッ!」
不慣れな彼は、私の口内粘膜の感触だけで限界に近いようだ。
太ももの筋肉が、極限まで硬直して震えている。
私の頭を掴もうとして、でも「痛くしてはいけない」という理性で空を掴んでいる手が、なんとも愛おしい。
(可愛い。もっとイジメたい)
ズズッ、ジュプッ……。
卑猥な音を立てながら、私は頭を上下させた。
口で吸い上げながら、入り切らない根元部分は手で激しく擦り上げる。
手と口、二重の責め苦。
「はっ……!? や、やめ……これ以上は、もう……ッ!」
「んっ、んんー……っ (まだダメですよ)」
イキそうになる直前で、私はわざと吸うのをやめ、舌先だけで首部分をねっとりと舐め回す。
いわゆる「寸止め」だ。
「うっ、ううっ……! なぜ止めるんだ……苦しい、狂いそうだ……」
「ふふ。……こんなに我慢汁を出して、悪い子ですね」
あの「辺境の怪物」が、涙目で私に懇願している。
その光景に、私は嗜虐心と庇護欲を同時に満たされ、ゾクゾクと震えた。
「お願いする時は? ……『もっと』でしょう?」
「っ……! も、もっと……! 君の口で、俺を食べてくれ……ッ!!」
その言葉を聞いた瞬間、私もスイッチが入った。
これ以上焦らすのは、私の方が我慢できない。
「よくできました。……ご褒美に、たっぷり気持ちよくしてあげますね」
私は再び彼の一部を深々と咥え込むと、今度は手と舌を高速で連動させ、彼を一気に絶頂へと追い詰めるための猛攻を開始した。
「――んっ、んうっ!!」
私の舌と手による高速の愛撫を受け、ベルンハルトの体が大きく弓なりに反った。
限界は、唐突に訪れた。
「あっ、く……ッ! リオニー、だめだ、もう……出るうぅぅぅ――ッ!!」
私はあえて口を離さず、喉の奥を広げて彼の全てを受け止めた。
ビクン! と太ももが跳ね、低い唸り声と共に、熱い白濁液が私の口内に勢いよく注ぎ込まれる。
ドク、ドク、ドク……。彼の長年溜め込んでいたものは凄まじい量と勢いで、息ができないほどだった。
(ふぅ……。すごい量。これですっきりして、私にメロメロね)
波が収まり、力が抜けた彼の体を、私は愛おしむように撫でた。
初めての快楽を与えられ、これで彼も満足して眠りにつくはずだ。
私は口元を拭い、聖女のような慈愛の眼差しで彼を見上げた。
「ふふ、ごちそうさま。すごかったですね、ベルンハルト様。……では、少し休みま……ひゃっ!?」
――ガシッ。
不意に、私の腕がゴツゴツした大きな手に掴まれた。
賢者タイムに入っているはずのベルンハルトの瞳が、まだ熱っぽく潤んだまま、私の体をねっとりと観察している。
「……待ってくれ、リオニー」
「えっ? ど、どうされました?」
「不思議だ……。出したはずなのに、君を見ていると、また体が熱くなってくる」
「は?」
「君の体について、もっと知りたい。……触れてもいいか?」
答える隙もなかった。
彼は真剣な眼差しで、私の胸元に手を伸ばしてきた。
「失礼する……」
むにゅりと大きな手が、私の柔らかな双丘を包み込む。
彼はまるで、未知の生物を調べる学者のような顔で、むにむにと感触を確かめ始めた。
「ふむ……。柔らかい。俺の大胸筋とは、まるで造りが違うな」
「あっ……べ、ベルンハルト様? あまり強く握ると……」
「ああ、すまない。……しかし、驚いた。骨がないかのようだ。ああ、マシュマロ……食べたい……」
彼はブツブツと独り言を言いながら、揉む手つきを強めたり、弱めたり。
最初は恐る恐るだった手つきが、次第に熱を帯びていく。
そして、衝動を抑えきれないように、彼は私を押し倒すと同時に胸をはだけさせ、顔を埋めた。
「んっ……!?」
「いい匂いがする……。甘い……」
チュッ、ジュルッ、と卑猥な音が響く。
彼が私の先端を舌先で転がし、吸い上げたのだ。不慣れゆえの強引な吸引に、私は思わず高い声を上げた。
「はあぁんっ……! べ、ベルンハルト様……っ!」
その声を聞いた瞬間、彼の肩がビクリと震えた。
顔を上げた彼の呼吸が、先ほどより荒くなっている。
「……可愛い声だ。もっと聞かせてくれ」
彼の瞳孔が少し開いた気がした。
彼は名残惜しそうに胸から顔を離すと、今度は私の太ももを強引に割り広げた。
「下は……どうなっているんだ」
部屋の明かりの下、私の秘部が露わになる。
彼は私の恥じらいなどお構いなしに、顔を近づけた。その鼻息が、敏感な粘膜に直接吹きかかる。
「ひっ! そんなじっくり……見ないで!」
「隠さないでくれ。夫婦なのだから、互いの体の構造を理解しておかねば」
彼は大真面目な顔で、私の秘所に顔を近づけた。
そして、指先でひだを広げ、まじまじと観察を開始したのだ。
「……ほう。こうなっているのか」
「もう……やめて……っ」
「すごい。濡れている。……俺が触っただけで、こんなに? 綺麗な色だ」
彼は震える指先で、溢れ出た愛液をすくい上げた。
そして、まるで我慢できないとばかりに、私の秘裂に舌を這わせた。
「ひゃうっ!?」
吸い付くような舌の感触が、敏感な部分を擦り上げる。
それはもう「観察」ではない。雌の味を覚えようとする雄の本能的な行為だった。
「んっ、ちゅ……っ。リオニー、ここは……こうすると感じるのか?」
「あっ、あぁっ! ダメ、そこっ、やあぁぁんッ!!」
私が快感に耐えきれず、腰を浮かせて絶叫すると、彼はのそりと顔を上げた。
その表情を見て、私は背筋がゾクッとするのを感じた。
――目が、イッている。
彼の呼吸は「ハァ、ハァ」と獣のように荒く、額には脂汗が滲んでいた。
私の艶めかしい喘ぎ声が引き金となり、彼の中で理性のタガが完全に外れたのだ。
「そんな声で鳴かれたら……もう、我慢できない」
「べ、ベルンハルト様……?」
「リオニー。……いいだろう?」
彼はもはや私の答えなど待ってはいなかった。
先ほど出したばかりの彼のモノは、以前よりもさらに凶悪に猛り、血管を浮き上がらせながら完全復活していた。
(嘘でしょ!? あれだけ出して、もう復活してるの!?)
(これが……長年溜め込んできた怪物の体力……ッ!?)
「俺のこれを……君のその、濡れた場所に沈めたい……ッ!!」
彼は私の腰をガシリと掴み、逃げ場を塞いだ。
「……さすがですわ、ベルンハルト様。さあ、私をめちゃくちゃにして――!」
私の体はすでに準備ができていた。
ベルンハルトは、獣のように荒い息を吐きながら、自身の凶悪な剛直を、私の秘裂にあてがった。
「入る……入るぞ、リオニー……ッ!」
「んっ……!」
ズプッ、と先端が割り入ってくる。
熱い。そして、太い。
私の狭い内側が、彼の圧倒的な質量によって無理やり押し広げられていく。
チクリ、と鋭い痛みが下腹部に走る。
(痛っ……! ああ、そういえばこの体、処女だったわね……)
普通の令嬢なら、この裂けるような痛みに恐怖して泣き叫ぶかもしれない。
けれど、私は歓喜で打ち震えていた。
こんな痛み、最高の快楽のためのスパイスにすぎないわ!
(これよ……! この充実感! 隙間なく埋め尽くされる、この感覚を待っていたの!)
私が力を抜いて受け入れると、彼は意を決したように腰を突き出した。
ズズズズッ……!!
極太の楔が、一番奥まで一気に貫く。
「あぐっ、ぁぁあああっ……!!」
「くぅぅっ……! きつい、締め付けが……ッ!」
結合した瞬間、あまりの快感に互いに抱きしめ合う。
彼は私の奥深くに埋まったまま、しばらく動けずにいたが、やがて本能のままに腰を動かし始めた。
「リオニー……いい、すごくいい……ッ!」
「あっ、あぁっ! 凄い、ベルンハルト様……奥、突かれてるぅっ!」
容赦のない、雄の蹂躙が始まった。
激しい肉のぶつかる音が室内に響く。
190cmの体躯と、鍛え上げられた筋肉が生み出すパワーは桁違いだ。彼が腰を打ち付けるたびに、私の体はベッドの上で弾み、頭の中が真っ白になる。
「す、すごい……ッ! んあぁっ! 壊れちゃうっ!」
「壊さない……! だが、止まれないんだッ!!」
汗が流れ落ちる筋肉に抱きすくめられ、野獣の剛直に中をかき回される。
しなやかな筋肉の躍動が、肌を合わせて直接伝わってくる。
私の求めていた「絶倫のワイルド系」が、今、私を犯している。
「好き……っ! ベルンハルト様の筋肉も、あそこも、大好きぃっ……!」
「ッ!! 俺もだ……愛している、リオニー!!」
私の愛の告白を聞いて、彼はさらに加速した。
獣の咆哮のような声を上げて、何度も、何度も私の奥に叩きつける。
私もそれに呼応して絶頂を迎えた。
けれど、それが終わりではなかった。
彼は一度果てても、すぐに復活したのだ。
「ま、まだ元気なのですか……?」
「すまない。君の中が気持ちよすぎて……収まる気配がない」
そこからは、まさに地獄の宴だった。
二回戦、三回戦……。
体位を変え、場所を変え。
私の意識が朦朧としても、彼は止まらない。
(ああ、神様。お願いを聞いてくれてありがとう……)
(でも、ちょっと「無尽蔵」すぎませんかね……!?)
幸せな悲鳴を上げながら、私は深い快楽の闇へと沈んでいった。
◇
翌朝。
小鳥のさえずりと共に、私は目を覚ました。
「ん……うぅ……」
体を動かそうとして、激痛に顔をしかめる。
腰が立たない。全身がバラバラになりそうだ。
体中には、まるで縄張りを主張するかのように、赤いキスマークが無数につけられている。
「目が覚めたか、リオニー」
隣から聞こえたのは、艶のある低い声。
見れば、ベルンハルトが枕に肘をつき、愛おしそうに私を見つめていた。
昨夜の野獣のような形相とは打って変わって、その顔は憑き物が落ちたようにスッキリとし、肌艶も良く、男の色気が増している。
「おはようございます、ベルンハルト様……。昨日は、その……凄かったですわね」
「ああ。……あんなに乱れたのは、生まれて初めてだ」
彼は大きな手で私の頬を撫で、うっとりと目を細めた。
けれど、その瞳の奥に宿る光を見て、私はゾクリとした。
そこには、深く重い、底なしの「独占欲」が渦巻いていたからだ。
「リオニー。君は危険だ」
「え?」
「こんなに可愛い生き物が、外を歩いているなんて考えられない。他の男に見せるなんてもってのほかだ」
彼は私を抱き寄せ、耳元で甘く、しかし絶対的な命令のように囁いた。
「もう、屋敷の外には出さない。……いや、この寝室から出すのも惜しい」
「えっ、それって……監禁ですか?」
「そうだ。俺だけのものだ。一生、俺だけに愛され続けてくれ」
どうやら、ウブな童貞を美味しくいただくつもりが、とんでもない怪物の「執着スイッチ」を入れてしまったらしい。
私は彼の逞しい胸板に頬を擦り寄せた。
最高の筋肉。尽きることのない財力。そして、私だけを求め続けてくれる絶倫の旦那様。
ベッドの上で一生養ってもらえるなら……。
私はニッコリと微笑み、彼の首に腕を絡ませた。
「ふふ。……望むところですわ、ベルンハルト様♡」
こうして、悪役令嬢 (元肉食OL) リオニーの、甘い監禁生活が幕を開けたのだった。
「あらベルンハルト様、どこへ行かれるのですか? 寝床はこちらですよ」
主の巨体を優に受け止める、特注のキングサイズベッド。
その広い寝室で、今繰り広げられているのは、世にも奇妙な追いかけっこだった。
逃げ惑っているのは、この北の辺境を治める領主、ベルンハルト・フォン・ウント・ツー・ヴァルブルク。
身長190cmを優に超える巨躯に、古傷の走る強面。「辺境の怪物」と恐れられる、歴戦の武人だ。
対する私は、そんな彼に今日嫁いできたばかりの華奢な新妻、リオニー・フォン・アールである。
「王がうるさいから仕方なく娶ったが、君は『おとなしい深窓の令嬢』だと聞いていたぞ!?」
壁際に追い詰められたベルンハルトは、まるで狼に睨まれたウサギのように震えていた。
いや、逆だ。どう見ても、ウサギに怯える熊である。
「だから俺は、君をお飾りとして置いておくだけのつもりで……指一本触れる気は……うわぁ、た、助けて――!」
「……っ」
私は心の中で盛大に舌打ちをした。
(逃がすわけないでしょうが。その素晴らしい筋肉と、使い切れないほどの財産。ようやく手に入れた私の「理想の獲物」を、初夜に逃げられてたまるもんですか)
そう、私はか弱き生贄の花嫁ではない。
この優良物件を美味しくいただき、一生飼い殺されるためにここまで来たのだから。
「ベルンハルト様。往生際が悪いですわ」
「うわっ!?」
私は彼が足をもつれさせてベッドに倒れ込んだ隙を見逃さず、すかさずその上に飛び乗った。
馬乗り――いわゆるマウントポジションだ。
「リ、リオニー!? いけない、降りてくれ! 俺は――!」
「……ベルンハルト様、じっとしていてくださいな」
私は彼の胸板に両手をつき、その感触を確かめるように指を沈ませた。
ドクン、ドクンと力強い鼓動が、手のひらから直接伝わってくる。
(……素晴らしいわ)
シャツの上からでも分かる、この厚みと熱量。
けれど、ただ岩のように硬いわけではない。
指で押すと、上質なゴムまりのように押し返してくる、凄まじい弾力がある。
ああ、たまらない。現世では決して出会えなかった、最高級のステーキ肉が目の前にある。
「ふふ、観念してくださいね?」
私はにっこりと――聖女のような、しかし瞳の奥だけは肉食獣のようにギラついた笑みを浮かべた。
そして、彼の股間にある、すでにテントを張って元気になっている「イチモツ」に熱い視線を注ぐと、胸の前でパチンと両手を合わせた。
「ずっと探していたんです。貴方のような、『食べごたえ』のありそうな方を」
ベルンハルトが、ヒッと息を飲む。
私は舌なめずりをして、高らかに宣言した。
「――それでは。いただきまーす♡」
◇
……とまあ、現在進行形でベルンハルト様を美味しくいただこうとしているわけだが、客観的に見れば異常事態だろう。
深窓の令嬢であるはずの私が、猛獣のような男を押し倒しているのだから。
話は、三週間前にさかのぼる。
私が、この世界に転生した、あの日に――。
キキーッ、ドンッ!
……あ、死んだな、これ。
薄れゆく意識の中で、私は冷静に自分の最期を受け入れていた。
私の名前は田仲莉央、26歳。
そこそこの美人でスタイルにも自信あり。仕事もできる。
なのに、男運だけは壊滅的だった。原因は分かっている。私が「肉食すぎた」からだ。
(ああ、神様。もし生まれ変われるなら……)
私を一生不自由なく囲ってくれる財力と、私の一晩中のご奉仕を受け止めてくれる、屈強な筋肉と無尽蔵の体力を持った「絶倫のワイルド系」をください。
もしそんな男がいたら、私のテクニックの全てを捧げて、骨抜きにしてあげるのに――。
そんな強欲な願いを抱いて、私の意識は途切れた。
◇
次に目を覚ますと、私は見知らぬ天蓋付きのベッドにいた。
鏡を見て驚愕する。そこに映っていたのは、色素の薄いブロンドに、宝石のようなエメラルドグリーンの瞳を持つ、儚げな美少女だったからだ。
(……って、これ。前に読んだウェブ小説のヒロインじゃない?)
タイトルは忘れたけれど、名前は覚えている。リオニー・フォン・アール、伯爵令嬢。
そうだ。私、さっきトラックに轢かれて……。
そこまで考えて、私は鏡の中の自分に向かってツッコミを入れた。
(トラックに轢かれて、目が覚めたら小説の世界に転生? ……いやいや、いくらなんでもお約束すぎない!?)
まさか自分が、使い古されたテンプレ展開の当事者になるとは。
原作通りなら、これから継母と義妹にいびり倒され、泣いて暮らす運命だ。
「リオニー! 掃除は終わったの!? 今日は夜会があるんだから、邪魔しないように部屋に引きこもっていなさい!」
ふん、夜会?
聞き耳を立てると、どうやら継母は、自分の娘のために、独身貴族をかき集めて婚活パーティーを開くらしい。
私を仲間外れにして、自分たちだけ良い思いをしようって魂胆ね。
(……面白くないわね)
私は鏡の前で、不敵に微笑んだ。
現世で「魔性の女」と呼ばれた (ただし肉食すぎてフラれる) 私のプライドにかけて、ただのいじめられっ子で終わるつもりはない。
ちょっと、場を荒らしてやりましょうか。
◇
夜会が始まり、会場が賑わってきた頃合いを見計らって――私はホールの大扉をバーン!と勢いよく開け放った。
「あら、楽しそうですわね。皆様、ごきげんよう」
私が一歩踏み出すと、会場の空気が一変した。
私が身にまとっているのは、クローゼットの奥から引っ張り出した、胸元が大胆に開いたドレス。
清純な顔立ちに、不釣り合いなほどの豊満な肢体。そのギャップに、会場中の男性たちの視線が釘付けになる。
「なっ……リオニー!? あんた、部屋にいなさいと言ったでしょう!」
「まあ、そんな怖い顔をしないで。せっかくですから、私も混ぜてくださいな」
私がふわりと微笑んで会場を歩けば、モーゼの十戒のように人が割れ、次々と男たちが寄ってくる。
「美しい……! なんて可憐な花なんだ」
「僕と踊っていただけませんか?」
ふふふ、チョロいわね。まさに入れ食い状態。
私は扇子で口元を隠し、優越感に浸った。
……けれど。
(はぁ。ダメね、これじゃ)
私は群がる男たちを冷めた目で見下ろした。
どいつもこいつも、線が細くてヒョロヒョロ。頼りないったらありゃしない。
こんな貧弱な胸板じゃ、抱きしめられてもときめかないし、夜のご奉仕だって一回戦でダウンするのが目に見えている。
(私の好みがいない……。ここは不毛の大地か)
私が内心でガッカリしていると、顔を真っ赤にした義妹が、ワイングラスを片手に近づいてきた。
主役の座を奪われて、ワナワナと震えている。
「り、リオニー! 調子に乗らないでよっ!」
「あら、どうしたの?」
「あっ、きゃあー! 足が滑ったわー! (棒読み) 」
義妹が大げさな動作でつまずき、グラスの中身を私にぶちまけた。
バシャッ! という音と共に、赤ワインが私の胸元を直撃する。
(……うわぁ。これまたベタな展開ね)
私は心の中で呆れた。古典的すぎて欠伸が出る。
ドレスは台無し。普通ならここで泣いて退場するところだろう。
――でも、甘い。甘すぎるわよ、義妹ちゃん!
「あっ……!」
ワインを含んで張り付いた薄い生地が、私の肌色を透かし、豊かな胸の形を露わにする。
白い肌を伝う赤い雫。それはまるで、計算された背徳的な演出のようだった。
「ご、ごめんなさい……! 私、ドジだからぁ~」
と勝ち誇った顔をする義妹。
しかし、周囲の反応は彼女の予想とは違っていた。
「「「うおおぉぉ♡!!」」」
「な、なんて妖艶な……」
男たちの視線が、さらに熱を帯びて私の胸元に集中する。
私はとっさに身をよじり、両腕で胸をギュッと抱きしめた。寄せられた谷間が、さらに強調される。
「きゃっ、冷たい……! いやん、恥ずかしいですわ……っ」
上目遣いで潤んだ瞳を向ければ、効果は抜群だ。
男たちは鼻息を荒くして、我先にと群がってきた。
「「「わ、私が拭きましょう!!」」」
「僕のハンカチを使ってください!」
「いや、僕の上着を!」
皆、股間を熱くして理性を失いかけている。
義妹は「な、なんでよぉ!?」と地団駄を踏み、継母は血管が切れそうな顔で私を睨みつけていた。
(ふん、ザマァ見なさい。伊達に現世で修羅場をくぐってないのよ)
◇
その夜。
屈辱にまみれた継母たちは、家族会議 (という名の私への報復相談) を開いたらしい。
「あのふしだらな娘! 私たちの顔に泥を塗って!」
「お母様、もうあいつの顔なんて見たくないわ! どこかへ追い出して!」
「ええ、そうね……。そうだわ、ちょうどいい話があるのよ」
翌朝、継母は意地悪な笑みを浮かべて私に告げた。
「お前の結婚が決まったよ。相手は北のベルンハルト・フォン・ウント・ツー・ヴァルブルク辺境伯様だ」
(名前長っ。ベルンハルトって……確か、通称「辺境の怪物」)
年中雪に閉ざされた僻地で、恐ろしい男への生贄。普通なら泣いて嫌がるところだろう。
継母たちは、私が泣き叫ぶのを期待してニヤニヤしている。
だが、私の脳内検索結果は違った。
ベルンハルト家……国内有数の魔石産地を有する超・資産家。
社交界に出てこない=面倒な付き合いゼロ。
そして何より、「怪物」と呼ばれるほどの巨躯と武勇。
(……嘘。それって、もしかして)
昨日のパーティーにいた軟弱男たちとは違う。本物の「男」がいる場所。
私の瞳がキラリと輝いた。
(大当たりじゃない!? 金持ち! 田舎! 引きこもり推奨! ……あとは「筋肉」さえあれば完璧よ!)
私は継母の手をガシッと握りしめた。
「ありがとうございますお継母様! 私、そのお話謹んでお受けしますわ!!」
「は……? え、ちょ、ちょっと?」
予想外の反応にたじろぐ継母を無視して、私はすぐに準備に取り掛かった。
もちろん、ただで出て行くつもりはない。
出発の朝。
「ドレスも宝石も置いていきなさい、お前には布きれ一枚で十分よ」とせせら笑う継母たちに、私はニッコリと笑い返し、懐から二つの紙束を取り出した。
「あら、そうですか? でもその前に、これを見ていただけます?」
ドサッ。
私がテーブルに放り投げたのは、宝石店やドレス屋から届いた、山のような『未払いの請求書と督促状』。
そしてもう一つは――お母様の形見の品々を、勝手に売り払った『質屋の買取明細』だった。
「なっ……!? なんでそれを!」
「お継母様たちの浪費癖、もう限界みたいですね。この証拠の山……」
私は冷めた目で見下ろしながら、質屋の明細をピラピラと振ってみせた。
「もし、これをお父様が見たらどうなるでしょう? 愛する亡き妻の思い出を金に変えて、こんなに散財していたと知ったら……。今夜にでも、着の身着のままで屋敷を追い出されるんじゃなくって?」
「なっ……!?」
「今すぐ路頭に迷うか、私に手切れ金を払って黙らせるか。……選ばせてあげますよ?」
「ひぃっ!?」
「あ、それと。私が着ていくドレスと馬車も、最高級のものでお願いしますね。……まさか、嫌とは言いませんわよね?」
背後で響き渡る悲鳴をBGMに、私は分捕った宝石箱を懐に入れ、高らかに笑った。
「あー、スッキリした! さあ、第二の人生へレッツゴー!」
◇
そして、辺境伯屋敷に到着した私は、彼と対面し――雷に打たれたように硬直した。
「……遠路はるばる、よく来てくれた。俺が当主のベルンハルトだ」
そこに立っていたのは、190cmを超える引き締まった肉体。
褐色に焼けた肌、左頬にはワイルドな古傷。
そして何より、服の上からでも分かる分厚い胸板と、丸太のような太い腕!
(……どストライクなんてもんじゃないわ!! ああ、ヨダレが出ちゃう……っ)
神様、ありがとう! 筋肉があった! しかも極上のやつが!
眩しすぎて直視できない。喜びに打ち震え、俯く私の姿――華奢な令嬢が恐怖のあまり震えている――と、彼は勘違いしたようだ。
「……怖がらせてすまない。見ての通りの醜い姿だ。君が怯えるのも無理はない」
私が興奮のあまり言葉も出せずにいると、彼は気まずそうに目を逸らした。
その耳は真っ赤だ。視線も泳いでいる。
……あ、これ。「女性に不慣れなウブな童貞」の反応だ。
(最高かよ。……大好物♡)
この優良物件、絶対に逃さない。
私のテクニックで開発し尽くして、私なしでは生きられなくしてやる。
◇
「――というわけで。いただきます」
私は回想を終え、目の前の現実に意識を戻した。
馬乗りになった私の下には、怯える巨大な獲物、ベルンハルト。
「り、リオニー? な、なんだか目が……猛獣のようにギラついているのだが……?」
「気のせいですわ。さあ、まずは包装を解かせてくださいね」
「ちょ、待っ……!」
私は彼の抵抗など物ともせず、ベルトに手をかけた。
カチャリ、とバックルが外れる音が寝室に響く。
私がズボンと下着を一度に引き下ろすと――そこには、彼の体格にふさわしい、凶悪な大きさの熱い塊が鎮座していた。
(……っ! 予想はしていたけれど、現物は想像以上だわ!)
血管を浮き上がらせ、脈打つその剛直は、まさに「辺境の怪物」の名に恥じない逸品だった。
「ひっ……! み、見るな……! 恥ずかしい……ッ!」
「ふふ、隠さないでください。こんなに元気なんですから」
顔を腕で覆って悶絶するベルンハルト。
その反応だけで、ご飯三杯はいける。
私はその赤く脈打つモノを、まずは指先でそっと撫で上げた。
「んぅっ!?」
「敏感ですね。指先が触れただけで、こんなにビクビクして……」
先端から溢れ出している透明な蜜を、指ですくい取り、熱い先端に塗り広げる。
「ああぁん……ッ」
「ふふ、いい声よ」
彼の太い剛直は、私の小さな手では握りきれないほど逞しい。
根本を握りしめ、ゆっくりと扱き上げると、彼は「くぅぅっ!」と可愛らしい悲鳴を上げた。
「待っ……リオニー、手は……手は刺激が強すぎ……うっ」
「手でダメなら、こっちはどう?」
私は彼の懇願を無視して顔を寄せると、その怒張した先端に、ちゅ、とリップ音を立ててキスを落とした。
鼻孔をくすぐる、雄の強い匂い。それだけで、私の下腹部がきゅんと疼く。
「あ……が……ッ!?」
「ん……熱い。こんなに濡らして……」
言葉攻めをしながら、私は先端を舌先で転がすように舐め上げた。
鈴口を執拗に舌先でくすぐると、ベルンハルトの腰がベッドの上で跳ね上がった。
「だ、だめだ……! そこを舐められると……頭がおかしくなる……ッ!」
「おかしくなっていいのよ。……全部、私に委ねて」
私は意を決し、口を開いて、彼のモノを口腔へと迎え入れた。
――大きい。
顎が外れそうなほどの質量が、私の口内を埋め尽くす。
圧倒的な熱量と存在感。
私は頬をすぼめ、舌を絡ませながら、彼の巨根を喉奥へと導いていった。
「ぐ、ううううっ!! リオニー、あ、温かい……あああっ、喰われる……ッ!」
不慣れな彼は、私の口内粘膜の感触だけで限界に近いようだ。
太ももの筋肉が、極限まで硬直して震えている。
私の頭を掴もうとして、でも「痛くしてはいけない」という理性で空を掴んでいる手が、なんとも愛おしい。
(可愛い。もっとイジメたい)
ズズッ、ジュプッ……。
卑猥な音を立てながら、私は頭を上下させた。
口で吸い上げながら、入り切らない根元部分は手で激しく擦り上げる。
手と口、二重の責め苦。
「はっ……!? や、やめ……これ以上は、もう……ッ!」
「んっ、んんー……っ (まだダメですよ)」
イキそうになる直前で、私はわざと吸うのをやめ、舌先だけで首部分をねっとりと舐め回す。
いわゆる「寸止め」だ。
「うっ、ううっ……! なぜ止めるんだ……苦しい、狂いそうだ……」
「ふふ。……こんなに我慢汁を出して、悪い子ですね」
あの「辺境の怪物」が、涙目で私に懇願している。
その光景に、私は嗜虐心と庇護欲を同時に満たされ、ゾクゾクと震えた。
「お願いする時は? ……『もっと』でしょう?」
「っ……! も、もっと……! 君の口で、俺を食べてくれ……ッ!!」
その言葉を聞いた瞬間、私もスイッチが入った。
これ以上焦らすのは、私の方が我慢できない。
「よくできました。……ご褒美に、たっぷり気持ちよくしてあげますね」
私は再び彼の一部を深々と咥え込むと、今度は手と舌を高速で連動させ、彼を一気に絶頂へと追い詰めるための猛攻を開始した。
「――んっ、んうっ!!」
私の舌と手による高速の愛撫を受け、ベルンハルトの体が大きく弓なりに反った。
限界は、唐突に訪れた。
「あっ、く……ッ! リオニー、だめだ、もう……出るうぅぅぅ――ッ!!」
私はあえて口を離さず、喉の奥を広げて彼の全てを受け止めた。
ビクン! と太ももが跳ね、低い唸り声と共に、熱い白濁液が私の口内に勢いよく注ぎ込まれる。
ドク、ドク、ドク……。彼の長年溜め込んでいたものは凄まじい量と勢いで、息ができないほどだった。
(ふぅ……。すごい量。これですっきりして、私にメロメロね)
波が収まり、力が抜けた彼の体を、私は愛おしむように撫でた。
初めての快楽を与えられ、これで彼も満足して眠りにつくはずだ。
私は口元を拭い、聖女のような慈愛の眼差しで彼を見上げた。
「ふふ、ごちそうさま。すごかったですね、ベルンハルト様。……では、少し休みま……ひゃっ!?」
――ガシッ。
不意に、私の腕がゴツゴツした大きな手に掴まれた。
賢者タイムに入っているはずのベルンハルトの瞳が、まだ熱っぽく潤んだまま、私の体をねっとりと観察している。
「……待ってくれ、リオニー」
「えっ? ど、どうされました?」
「不思議だ……。出したはずなのに、君を見ていると、また体が熱くなってくる」
「は?」
「君の体について、もっと知りたい。……触れてもいいか?」
答える隙もなかった。
彼は真剣な眼差しで、私の胸元に手を伸ばしてきた。
「失礼する……」
むにゅりと大きな手が、私の柔らかな双丘を包み込む。
彼はまるで、未知の生物を調べる学者のような顔で、むにむにと感触を確かめ始めた。
「ふむ……。柔らかい。俺の大胸筋とは、まるで造りが違うな」
「あっ……べ、ベルンハルト様? あまり強く握ると……」
「ああ、すまない。……しかし、驚いた。骨がないかのようだ。ああ、マシュマロ……食べたい……」
彼はブツブツと独り言を言いながら、揉む手つきを強めたり、弱めたり。
最初は恐る恐るだった手つきが、次第に熱を帯びていく。
そして、衝動を抑えきれないように、彼は私を押し倒すと同時に胸をはだけさせ、顔を埋めた。
「んっ……!?」
「いい匂いがする……。甘い……」
チュッ、ジュルッ、と卑猥な音が響く。
彼が私の先端を舌先で転がし、吸い上げたのだ。不慣れゆえの強引な吸引に、私は思わず高い声を上げた。
「はあぁんっ……! べ、ベルンハルト様……っ!」
その声を聞いた瞬間、彼の肩がビクリと震えた。
顔を上げた彼の呼吸が、先ほどより荒くなっている。
「……可愛い声だ。もっと聞かせてくれ」
彼の瞳孔が少し開いた気がした。
彼は名残惜しそうに胸から顔を離すと、今度は私の太ももを強引に割り広げた。
「下は……どうなっているんだ」
部屋の明かりの下、私の秘部が露わになる。
彼は私の恥じらいなどお構いなしに、顔を近づけた。その鼻息が、敏感な粘膜に直接吹きかかる。
「ひっ! そんなじっくり……見ないで!」
「隠さないでくれ。夫婦なのだから、互いの体の構造を理解しておかねば」
彼は大真面目な顔で、私の秘所に顔を近づけた。
そして、指先でひだを広げ、まじまじと観察を開始したのだ。
「……ほう。こうなっているのか」
「もう……やめて……っ」
「すごい。濡れている。……俺が触っただけで、こんなに? 綺麗な色だ」
彼は震える指先で、溢れ出た愛液をすくい上げた。
そして、まるで我慢できないとばかりに、私の秘裂に舌を這わせた。
「ひゃうっ!?」
吸い付くような舌の感触が、敏感な部分を擦り上げる。
それはもう「観察」ではない。雌の味を覚えようとする雄の本能的な行為だった。
「んっ、ちゅ……っ。リオニー、ここは……こうすると感じるのか?」
「あっ、あぁっ! ダメ、そこっ、やあぁぁんッ!!」
私が快感に耐えきれず、腰を浮かせて絶叫すると、彼はのそりと顔を上げた。
その表情を見て、私は背筋がゾクッとするのを感じた。
――目が、イッている。
彼の呼吸は「ハァ、ハァ」と獣のように荒く、額には脂汗が滲んでいた。
私の艶めかしい喘ぎ声が引き金となり、彼の中で理性のタガが完全に外れたのだ。
「そんな声で鳴かれたら……もう、我慢できない」
「べ、ベルンハルト様……?」
「リオニー。……いいだろう?」
彼はもはや私の答えなど待ってはいなかった。
先ほど出したばかりの彼のモノは、以前よりもさらに凶悪に猛り、血管を浮き上がらせながら完全復活していた。
(嘘でしょ!? あれだけ出して、もう復活してるの!?)
(これが……長年溜め込んできた怪物の体力……ッ!?)
「俺のこれを……君のその、濡れた場所に沈めたい……ッ!!」
彼は私の腰をガシリと掴み、逃げ場を塞いだ。
「……さすがですわ、ベルンハルト様。さあ、私をめちゃくちゃにして――!」
私の体はすでに準備ができていた。
ベルンハルトは、獣のように荒い息を吐きながら、自身の凶悪な剛直を、私の秘裂にあてがった。
「入る……入るぞ、リオニー……ッ!」
「んっ……!」
ズプッ、と先端が割り入ってくる。
熱い。そして、太い。
私の狭い内側が、彼の圧倒的な質量によって無理やり押し広げられていく。
チクリ、と鋭い痛みが下腹部に走る。
(痛っ……! ああ、そういえばこの体、処女だったわね……)
普通の令嬢なら、この裂けるような痛みに恐怖して泣き叫ぶかもしれない。
けれど、私は歓喜で打ち震えていた。
こんな痛み、最高の快楽のためのスパイスにすぎないわ!
(これよ……! この充実感! 隙間なく埋め尽くされる、この感覚を待っていたの!)
私が力を抜いて受け入れると、彼は意を決したように腰を突き出した。
ズズズズッ……!!
極太の楔が、一番奥まで一気に貫く。
「あぐっ、ぁぁあああっ……!!」
「くぅぅっ……! きつい、締め付けが……ッ!」
結合した瞬間、あまりの快感に互いに抱きしめ合う。
彼は私の奥深くに埋まったまま、しばらく動けずにいたが、やがて本能のままに腰を動かし始めた。
「リオニー……いい、すごくいい……ッ!」
「あっ、あぁっ! 凄い、ベルンハルト様……奥、突かれてるぅっ!」
容赦のない、雄の蹂躙が始まった。
激しい肉のぶつかる音が室内に響く。
190cmの体躯と、鍛え上げられた筋肉が生み出すパワーは桁違いだ。彼が腰を打ち付けるたびに、私の体はベッドの上で弾み、頭の中が真っ白になる。
「す、すごい……ッ! んあぁっ! 壊れちゃうっ!」
「壊さない……! だが、止まれないんだッ!!」
汗が流れ落ちる筋肉に抱きすくめられ、野獣の剛直に中をかき回される。
しなやかな筋肉の躍動が、肌を合わせて直接伝わってくる。
私の求めていた「絶倫のワイルド系」が、今、私を犯している。
「好き……っ! ベルンハルト様の筋肉も、あそこも、大好きぃっ……!」
「ッ!! 俺もだ……愛している、リオニー!!」
私の愛の告白を聞いて、彼はさらに加速した。
獣の咆哮のような声を上げて、何度も、何度も私の奥に叩きつける。
私もそれに呼応して絶頂を迎えた。
けれど、それが終わりではなかった。
彼は一度果てても、すぐに復活したのだ。
「ま、まだ元気なのですか……?」
「すまない。君の中が気持ちよすぎて……収まる気配がない」
そこからは、まさに地獄の宴だった。
二回戦、三回戦……。
体位を変え、場所を変え。
私の意識が朦朧としても、彼は止まらない。
(ああ、神様。お願いを聞いてくれてありがとう……)
(でも、ちょっと「無尽蔵」すぎませんかね……!?)
幸せな悲鳴を上げながら、私は深い快楽の闇へと沈んでいった。
◇
翌朝。
小鳥のさえずりと共に、私は目を覚ました。
「ん……うぅ……」
体を動かそうとして、激痛に顔をしかめる。
腰が立たない。全身がバラバラになりそうだ。
体中には、まるで縄張りを主張するかのように、赤いキスマークが無数につけられている。
「目が覚めたか、リオニー」
隣から聞こえたのは、艶のある低い声。
見れば、ベルンハルトが枕に肘をつき、愛おしそうに私を見つめていた。
昨夜の野獣のような形相とは打って変わって、その顔は憑き物が落ちたようにスッキリとし、肌艶も良く、男の色気が増している。
「おはようございます、ベルンハルト様……。昨日は、その……凄かったですわね」
「ああ。……あんなに乱れたのは、生まれて初めてだ」
彼は大きな手で私の頬を撫で、うっとりと目を細めた。
けれど、その瞳の奥に宿る光を見て、私はゾクリとした。
そこには、深く重い、底なしの「独占欲」が渦巻いていたからだ。
「リオニー。君は危険だ」
「え?」
「こんなに可愛い生き物が、外を歩いているなんて考えられない。他の男に見せるなんてもってのほかだ」
彼は私を抱き寄せ、耳元で甘く、しかし絶対的な命令のように囁いた。
「もう、屋敷の外には出さない。……いや、この寝室から出すのも惜しい」
「えっ、それって……監禁ですか?」
「そうだ。俺だけのものだ。一生、俺だけに愛され続けてくれ」
どうやら、ウブな童貞を美味しくいただくつもりが、とんでもない怪物の「執着スイッチ」を入れてしまったらしい。
私は彼の逞しい胸板に頬を擦り寄せた。
最高の筋肉。尽きることのない財力。そして、私だけを求め続けてくれる絶倫の旦那様。
ベッドの上で一生養ってもらえるなら……。
私はニッコリと微笑み、彼の首に腕を絡ませた。
「ふふ。……望むところですわ、ベルンハルト様♡」
こうして、悪役令嬢 (元肉食OL) リオニーの、甘い監禁生活が幕を開けたのだった。
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