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*運命だと思った 2

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ホテルの部屋に入るなりどちらからともなく唇が重なる。
はじめは、互いの形を確かめ合うようにゆっくりと啄むように口づけだったが、それは回数を重ねるごとにだんだんと深さと激しだを増していく。
よほど気持ちよかったのか霞の体は力が入らないようで吉村のたくましい体にすがるような形になってしまう。

「・・・っ、ベッド、行こう」

霞を抱きかかえるようにしながらベッドへ向かう。
体が熱をもって熱い。抱きかかえた霞の体からほのかに柔軟剤と香水の匂いがする。
あまり香水のようなものに疎い吉村にもわかる、女の匂いだった。
それが、霞が女の子から大人の女になった証のような気がして吉村はひどく昂ってしまう。

「ん・・・。」

ベッドに沈んだ霞が吉村のほうに腕を伸ばしてくる。
視線が熱い。
おかしくなってしまいそうだ。
またキスをする。
何度も、何度も。
霞の口内に吉村の舌が潜り込む。
吉村の舌は上あごをなぞるように動いた後、霞自身の舌に絡みついてくる。
舌を吸い上げられるたびに甘い疼きが霞のおなかのあたりにズンと響く。
荒くなった息を整えようとするも、隙も与えられず霞の衣服は吉村の手によって剥ぎ取られてしまう。
あらわになった二つのふくらみに吉村が掌でゆっくりと撫でまわす。
先程とは違う快感に霞はもどかしさでどうにかなりそうだった。

「ふ・・ぁ・・・」

思わず霞は吉村に瞳を潤ませて懇願してしまう。

「っん・・・はっ ん・・おねが・・い・・だから」

「・・・うん。」

「もっと・・・んっ・・胸・・気持ちよくして・・」

吉村の動きが一瞬止まる。
そして霞のふくらみの頂を指先で弄り始める。
先のことでもうそこはつんと固くなっていた。
指先ではじかれるだけで電流のような快感が体中を駆け巡る。

「ふ・・・あっ・・・ん」

甘い痺れに酔いしれているとすぐさま、今度は吉村の舌が今度は乳輪を舐めまわす。
かたくなったそこを口に含まれ、吸い上げられるとピリリとした痛みが生まれ、それはすぐに大きな快感になって霞を襲う。

「あぁっ・・・あっ・・・うぁ・・・ん・・・はあっ・・・」

熱い口内で何度も何度も霞の頂は転がされ吸われる。

下腹部の疼きがだんだんと激しく主張してくるのを感じる。

(吉村君が・・・欲しい・・・)

霞の視線は自ずと吉村自身の昂ったものへと向かってしまう。




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