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第28話 ドラゴン討伐
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恐る恐る尋ねると、クリストフは無言でこくりと首肯する。そして、彼は突然声を張り上げた。
「なあ教えてくれ!! 俺はなにが間違ってたんだ!? 役に立たないと思ったからお前を追放した! パーティーリーダーとして合理的な判断をしたはずだ! だけど、俺は全てを失いお前はこうしてデスナイトを倒せるようになった! なんでなんだ!?」
クリストフは今にも泣き出しそうだった。彼は下唇を噛み締め、肩を震わせながら叫ぶように言葉を紡ぐ。そんな彼をじっと見据えて……俺は静かに答えた。
「さあな、知らねえよ」
「ッ……!?」
クリストフは言葉を失う。しかし構わず、俺は続けた。
「ただ、お前はもう少し友情や絆を大切にするやつだと思ってたぜクリストフ。俺は正直、今もお前を恨んでいる」
「リッくん……」
俺の言葉にクロエが悲しげに目を伏せた。しかし、俺は気にせずクリストフに告げる。
「答えが知りたきゃ自分で探せ。じゃないとお前は一生同じことを繰り返すことになる。そんな奴に誰もついてこないぞ」
「……」
「まあ、俺はもう新しい仲間と新しい目標に向かって歩んでいるから、お前に構う義理もねぇよ。あとは好きにしろ」
それだけ言い残し、俺は踵を返す。仲間たちのもとに戻ると、アルフォンスが気遣わしそうに声をかけてきた。
「大丈夫ですか? なにやら険悪な雰囲気でしたが……」
「ちょっと腐れ縁のやつに話しかけられてな」
「そっか……大変ですね。それで、話はついたんですか?」
「ああ、さすがにあいつも懲りただろ」
俺がそういうと、仲間たちはホッとしたような表情を見せた。
「よし、じゃあ祝勝会でもするか!」
「私、魔法使いすぎてお腹ぺこぺこなので肉食べたいです肉!」
俺の声に続けてノエルが珍しく大きな声を出す。クロエも「おー!」と楽しそうに拳を突き上げていた。
俺はクリストフ、ダドリー、ハンス、クロウ、かつての仲間たちに一瞬思いを馳せる。彼らとの思い出はたくさんあるが、今俺には新しい仲間がいる。ならきっと前に進むことができるはず。
俺は自分に言い聞かせるように心の中で呟くと、笑顔で振り返った。
「行こう、俺たちの冒険はこれからだ!」
***
「こんなことをしている余裕はないのに……!」
王都を離れる馬上で七聖剣第六席、ルナ・サロモンは焦りを隠せない様子で頭を抱えていた。
本当なら王都で聖フランシス教団の動向を監視しておかなければいけないというのに、ルナがバーランド三世から命じられたのは、辺境に巣食うドラゴンの討伐だった。
(絶対、誰か教団の息のかかった者が裏で糸を引いているに違いありません!)
とはいえ、国王直々の命令を無視するわけにはいかない。それに、ドラゴン討伐を命じられたのはルナだけではなかった。
「王国内に問題が山積しているこの時期に、休眠中のドラゴンの討伐などという任務を命じられるのは胡散臭いのはわかる。だがこれも陛下の御意思。ならば従う他あるまい。それが我ら七聖剣の使命であろう?」
そう言ってルナの隣を進む巨漢の騎士は、七聖剣第二席のトルステン・ヘーザーである。彼はこの度、ルナとともに対竜部隊に配属されることになった。
「……確かにそうかもしれませんが」
「それに、ルナ嬢はオルグ殿にマークされているのだろう? 下手に動いて彼に怪しまれるより、ここは与えられた役目を果たした方が利口だと思うがな」
「……」
ルナには納得できない点がいくつかあった。
まず、彼女がドラゴン討伐に派遣された理由──それは間違いなく先日の一件のせいだろう。オルグはルナが王都で聖フランシス教団へ対抗するための組織を作り上げることをよく思っていない。そんな彼の意見に、教団に加担する勢力が同調したと考えるのが自然だ。ルナと同じく教団に懐疑的な七聖剣第五席のアーベルもドラゴン討伐に同行させられているのがなによりの証拠、トルステンはさしずめお目付け役といったところだろう。
「陛下は何を考えておられるのだ……もっと他に討伐すべきものはあるというのに……聖フランシス教団とかな」
「口は慎んだ方がよいぞアーベル。誰が聞いているかわからん」
「ふんっ、オレはお前のように能天気ではないのでな。そもそも今回の作戦だってあまりに無謀すぎる」
トルステンの言葉に鼻を鳴らしたアーベルは、吐き捨てるように言った。すると、それを聞いていたルナが呆れたように溜息をつく。
「仕方ありませんアーベルおじさま。ここは大人しく従いましょう」
そう諭すと、アーベルは苦虫を噛み潰したような顔で押し黙る。
しかし、彼が言うことももっともだった。いくら王国最強の『聖騎士団』のうち三部隊を繰り出しているとはいえ、休眠して魔力を蓄えているドラゴンをわざわざ討伐しに行くのは自殺行為にも等しい。
トルステン、アーベル、ルナの三人は、青、赤、緑に色分けされた各々の部下約百名を引き連れてドラゴンの眠るとされる山岳地帯へと足を踏み入れたのだった。
それからしばらくして。ルナたち三名は目的地に到達し、ドラゴンの巣窟となった洞窟の入り口を見下ろしていた。
「まさかこれほどとは……」
その光景を見て絶句するルナ。彼女の視線の先に映るのは、巨大な穴の向こう側に広がる無数の影だった。きっと、ドラゴンの魔力に惹かれて集まった強力な魔物だろう。
まるで巣穴を埋め尽くすかのような数に思わず眩むが、ここで引くわけにはいかない。
一歩前に進み出た対竜部隊長のトルステンは深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、後ろの部下たちに振り返って告げた。
「これより我々はドラゴン討伐に入る。皆準備は良いか?」
「はいっ!」
「問題ございません!」
トルステンの呼びかけに元気よく返事をする兵たち。それを聞いた彼はこくりと首肯する。そして──「全軍、突撃!」という掛け声と同時に地面を蹴った。それと同時に、ドラゴン討伐戦が始まる。
「うおおおっ!」
「やああっ!!」
雄叫びを上げながら駆け出した対竜部隊の兵士たちが異形の魔物の群れに斬りかかる。
「グギャアッ!」
断末魔の悲鳴と共に倒れ伏す怪物たち。だが、彼らを率いている七聖剣の強さは次元が違っていた。
トルステンが氷魔法で周囲の魔物の動きを止め、アーベルが炎でまとめて焼き払う。ルナは風をまとった素早い攻撃で瞬く間に巣穴の魔物たちを駆逐していった。
「これで最後です!」
ルナが放った風の刃が最後の魔物を切り裂くと、辺りに静寂が訪れる。しばらく様子を見ても、増援がやって来る気配はなかった。どうやら全ての敵を倒せたようだ。
「なあ教えてくれ!! 俺はなにが間違ってたんだ!? 役に立たないと思ったからお前を追放した! パーティーリーダーとして合理的な判断をしたはずだ! だけど、俺は全てを失いお前はこうしてデスナイトを倒せるようになった! なんでなんだ!?」
クリストフは今にも泣き出しそうだった。彼は下唇を噛み締め、肩を震わせながら叫ぶように言葉を紡ぐ。そんな彼をじっと見据えて……俺は静かに答えた。
「さあな、知らねえよ」
「ッ……!?」
クリストフは言葉を失う。しかし構わず、俺は続けた。
「ただ、お前はもう少し友情や絆を大切にするやつだと思ってたぜクリストフ。俺は正直、今もお前を恨んでいる」
「リッくん……」
俺の言葉にクロエが悲しげに目を伏せた。しかし、俺は気にせずクリストフに告げる。
「答えが知りたきゃ自分で探せ。じゃないとお前は一生同じことを繰り返すことになる。そんな奴に誰もついてこないぞ」
「……」
「まあ、俺はもう新しい仲間と新しい目標に向かって歩んでいるから、お前に構う義理もねぇよ。あとは好きにしろ」
それだけ言い残し、俺は踵を返す。仲間たちのもとに戻ると、アルフォンスが気遣わしそうに声をかけてきた。
「大丈夫ですか? なにやら険悪な雰囲気でしたが……」
「ちょっと腐れ縁のやつに話しかけられてな」
「そっか……大変ですね。それで、話はついたんですか?」
「ああ、さすがにあいつも懲りただろ」
俺がそういうと、仲間たちはホッとしたような表情を見せた。
「よし、じゃあ祝勝会でもするか!」
「私、魔法使いすぎてお腹ぺこぺこなので肉食べたいです肉!」
俺の声に続けてノエルが珍しく大きな声を出す。クロエも「おー!」と楽しそうに拳を突き上げていた。
俺はクリストフ、ダドリー、ハンス、クロウ、かつての仲間たちに一瞬思いを馳せる。彼らとの思い出はたくさんあるが、今俺には新しい仲間がいる。ならきっと前に進むことができるはず。
俺は自分に言い聞かせるように心の中で呟くと、笑顔で振り返った。
「行こう、俺たちの冒険はこれからだ!」
***
「こんなことをしている余裕はないのに……!」
王都を離れる馬上で七聖剣第六席、ルナ・サロモンは焦りを隠せない様子で頭を抱えていた。
本当なら王都で聖フランシス教団の動向を監視しておかなければいけないというのに、ルナがバーランド三世から命じられたのは、辺境に巣食うドラゴンの討伐だった。
(絶対、誰か教団の息のかかった者が裏で糸を引いているに違いありません!)
とはいえ、国王直々の命令を無視するわけにはいかない。それに、ドラゴン討伐を命じられたのはルナだけではなかった。
「王国内に問題が山積しているこの時期に、休眠中のドラゴンの討伐などという任務を命じられるのは胡散臭いのはわかる。だがこれも陛下の御意思。ならば従う他あるまい。それが我ら七聖剣の使命であろう?」
そう言ってルナの隣を進む巨漢の騎士は、七聖剣第二席のトルステン・ヘーザーである。彼はこの度、ルナとともに対竜部隊に配属されることになった。
「……確かにそうかもしれませんが」
「それに、ルナ嬢はオルグ殿にマークされているのだろう? 下手に動いて彼に怪しまれるより、ここは与えられた役目を果たした方が利口だと思うがな」
「……」
ルナには納得できない点がいくつかあった。
まず、彼女がドラゴン討伐に派遣された理由──それは間違いなく先日の一件のせいだろう。オルグはルナが王都で聖フランシス教団へ対抗するための組織を作り上げることをよく思っていない。そんな彼の意見に、教団に加担する勢力が同調したと考えるのが自然だ。ルナと同じく教団に懐疑的な七聖剣第五席のアーベルもドラゴン討伐に同行させられているのがなによりの証拠、トルステンはさしずめお目付け役といったところだろう。
「陛下は何を考えておられるのだ……もっと他に討伐すべきものはあるというのに……聖フランシス教団とかな」
「口は慎んだ方がよいぞアーベル。誰が聞いているかわからん」
「ふんっ、オレはお前のように能天気ではないのでな。そもそも今回の作戦だってあまりに無謀すぎる」
トルステンの言葉に鼻を鳴らしたアーベルは、吐き捨てるように言った。すると、それを聞いていたルナが呆れたように溜息をつく。
「仕方ありませんアーベルおじさま。ここは大人しく従いましょう」
そう諭すと、アーベルは苦虫を噛み潰したような顔で押し黙る。
しかし、彼が言うことももっともだった。いくら王国最強の『聖騎士団』のうち三部隊を繰り出しているとはいえ、休眠して魔力を蓄えているドラゴンをわざわざ討伐しに行くのは自殺行為にも等しい。
トルステン、アーベル、ルナの三人は、青、赤、緑に色分けされた各々の部下約百名を引き連れてドラゴンの眠るとされる山岳地帯へと足を踏み入れたのだった。
それからしばらくして。ルナたち三名は目的地に到達し、ドラゴンの巣窟となった洞窟の入り口を見下ろしていた。
「まさかこれほどとは……」
その光景を見て絶句するルナ。彼女の視線の先に映るのは、巨大な穴の向こう側に広がる無数の影だった。きっと、ドラゴンの魔力に惹かれて集まった強力な魔物だろう。
まるで巣穴を埋め尽くすかのような数に思わず眩むが、ここで引くわけにはいかない。
一歩前に進み出た対竜部隊長のトルステンは深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、後ろの部下たちに振り返って告げた。
「これより我々はドラゴン討伐に入る。皆準備は良いか?」
「はいっ!」
「問題ございません!」
トルステンの呼びかけに元気よく返事をする兵たち。それを聞いた彼はこくりと首肯する。そして──「全軍、突撃!」という掛け声と同時に地面を蹴った。それと同時に、ドラゴン討伐戦が始まる。
「うおおおっ!」
「やああっ!!」
雄叫びを上げながら駆け出した対竜部隊の兵士たちが異形の魔物の群れに斬りかかる。
「グギャアッ!」
断末魔の悲鳴と共に倒れ伏す怪物たち。だが、彼らを率いている七聖剣の強さは次元が違っていた。
トルステンが氷魔法で周囲の魔物の動きを止め、アーベルが炎でまとめて焼き払う。ルナは風をまとった素早い攻撃で瞬く間に巣穴の魔物たちを駆逐していった。
「これで最後です!」
ルナが放った風の刃が最後の魔物を切り裂くと、辺りに静寂が訪れる。しばらく様子を見ても、増援がやって来る気配はなかった。どうやら全ての敵を倒せたようだ。
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