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第32話 まだ本気を出していないだけ
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「き、金貨50……でもこの内容は……」
「そう、調査任務だけどめちゃくちゃ危険な任務よ。だから報酬も破格」
「そうだろうな。普通に考えてドラゴンや教団を普通の冒険者が相手できるはずがない」
「だからあくまで『調査』なわけ。聖フランシス教団は王国内最大の宗教団体だし、活動の実態は謎に包まれている。その目的を暴けだなんて言われても普通無理でしょ? でも、あんたたちは普通の冒険者よりも教団に詳しいし、彼らと渡り合ったこともあるんでしょ? そういう意味ではこのクエスト、かなりおいしいと思うわよ」
「まあそうだけど……。これ、どう思う?」
俺が意見を求めると他の三人は少し悩んでいる様子だった。
「教団関係だから、私たちの目的とも一致しているかもしれないし、受けたいけれど……さすがに危険すぎない? それに、このクエストだと私たちは何の成果も得られないかも」
クロエは不安そうな表情でそう言う。確かにクロエの懸念はもっともだ。しかし俺は別のことも気になっていた。
「それに、このクエストの依頼主って一体……?」
俺が尋ねると、それまでニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべていたエリノアが突然真面目な顔になって答えた。
「それは当然極秘事項よ。でも安心しなさい。あたしとしても可愛い女の子に死んで欲しくない。だから、全然断ってもオーケーよ。……ちなみに私の見立てではあなたたちの成功率は五分五分ってところかしらね」
「……なるほど」
五分五分か。せっかくできた仲間たちを危険に晒すような真似はしたくない。デスナイトの時は危険とはいえ俺やクロエのユニークスキルを使えばなんとかなるという確証があった。でも今回は──
「話は聞かせてもらったわ!」
すると突然、横から見知らぬ人物が割り込んできた。いや、よく見ると見覚えがある。燃えるような赤髪のツインテール、そして気の強そうな雰囲気。間違いない、ルナに決闘を挑んでボコボコにされていたフローラ・カロー公爵令嬢だ。
「あなたはあの時の……」
クロエたちも彼女の存在に気づいているようだ。
「あら、フローラちゃん」
「エリノア先生、この件アタシに預けてくれるかしら?」
ん? エリノア先生? そういや、エリノアって色んな子から『先生』って呼ばれてるよな。ルナにノエルにフローラ……彼女って一体何者なんだ? まあいいか。そんなことは今重要なことじゃない。
「ええ、いいけど……この依頼を公爵家で受けるってことでいいの?」
「依頼を受ける『月の雫』ごと公爵令嬢であるこのフローラ・カロー様が預かるって言ってんの」
「ちょっと待ってください。俺たちはまだこの依頼を受けると決まったわけじゃ……」
「受けるでしょ? 当然」
フローラ嬢は強い口調で言い放つ。俺は思わず気圧されてしまった。
「あ、ああ」
「じゃあ決まりね。さあエリノア先生、手続きをお願いするわ」
こうして半ば強引に俺たちのクエストが決定した。
「それでフローラさん、あなたはなんでここに?」
クエスト受注を済ませた俺たちは、早速フローラと共に馬車に乗り込んでいた。
「決まってるでしょ? ルナに吠え面をかかせてやるためよ」
「……?」
どうしてこのクエストを受けることがルナに泣き顔をかかせることになるのだろうか。意味がよくわからない。すると、クロエも不思議そうに首を傾げる。
「全く、物分りの悪い平民ねぇ! あのクエスト、依頼主は十中八九サロモン家よ」
「ルナの侯爵家が?」
「ええ、休眠中のドラゴンに天下の聖フランシス教団、こんなヤバい奴らについて調べたがる輩なんて、ルナしかいないわ!」
言われてみれば確かに。
「ルナは今朝、ドラゴン討伐に出たんだけど、その裏で聖フランシス教団が動いているのを掴んでいて、先手を打って冒険者ギルドに緊急クエストを出しておいた。──ルナが子飼いにしてるアンタらが受けることに賭けてね」
「……なるほど」
「聖剣騎士団の任務は極秘で外に漏らすことは御法度。だからルナはクエストの形でアンタらに助けを求めた。──ってことね」
そこまで理解できてもなお、俺には彼女が何故このクエストを引き受けようとしているのかがいまいちピンと来なかった。だが、フローラはそれを見透かすように言う。
「ここまで言えばわかるでしょ?」
「つまりこのクエストでフローラさんがルナ嬢を助けることでルナ嬢に恩が売れると……?」
「そゆこと」
彼女はニッコリ笑ってそう言った。うーむ、貴族の考えることって難しいな。
「ま、別にこれはアンタたちにとっても悪くない話でしょ? 聖フランシス教団は王国内で最大最強の宗教団体。まともに挑むのは自殺行為。でも、アンタたちの背後にカロー公爵家がついたとなれば話は別。王家もアンタたちを無下にはできない。魔女狩りの横槍も入らないってわけ」
「なるほどなぁ。それじゃ、俺たちはただフローラさんの手助けをすれば良いだけってことですね」
俺がそういうとフローラは不敵な笑みを浮かべながらこちらを見た。
「そうね、せいぜいアタシのために馬車馬のように働きなさい、クズ野郎ども」
「まあ、せいぜい頑張ります」
まあ正直フローラのことがなくてもルナがピンチな状況なら手を差し伸べたいと思っていたし、この話自体は悪いものではないだろう。
「やっぱりお貴族様は考えてることが一般人とは違うなぁ……」
今まで黙っていたイケメンのアルフォンスがそう呟く。
「そういうこと言うなよ。でもまあ確かにフローラさんは俺たちの考えもしないようなことを考えていたな」
「あはは……そうだね」
俺たちは苦笑いしつつ、フローラに向き直る。
「さっきの話ですけど、もちろん俺たちは協力しますよ。でも本当にいいんですか? 俺たちなんかに頼っちゃって」
「まあ……アンタたちの実力はルナとの訓練を盗み見たことあるからよく分かってるつもりだし、それに、四人でデスナイトを討伐できるんだから、それなりのもんでしょ?」
「それは……」
俺は少し気まずくなる。デスナイトとドラゴンや教団では格が違う。フローラはそこは理解しているのだろうか? そんな不安を感じたがどうやら彼女はそこも含めて俺らのことを信頼してくれているようだ。
「大丈夫。事情が事情だから公爵家の私兵を護衛につけるわけにはいかないけど、これでもアタシだって十分強いんだからね!」
「ルナさんには負けてましたけどねー」
クロエが余計なことを言って空気を凍らせる。フローラは一瞬不機嫌そうな表情になるが、すぐに取り繕って言った。
「あんなのはまぐれよ! それにアタシ、まだ全力出してないから……」
「そう、調査任務だけどめちゃくちゃ危険な任務よ。だから報酬も破格」
「そうだろうな。普通に考えてドラゴンや教団を普通の冒険者が相手できるはずがない」
「だからあくまで『調査』なわけ。聖フランシス教団は王国内最大の宗教団体だし、活動の実態は謎に包まれている。その目的を暴けだなんて言われても普通無理でしょ? でも、あんたたちは普通の冒険者よりも教団に詳しいし、彼らと渡り合ったこともあるんでしょ? そういう意味ではこのクエスト、かなりおいしいと思うわよ」
「まあそうだけど……。これ、どう思う?」
俺が意見を求めると他の三人は少し悩んでいる様子だった。
「教団関係だから、私たちの目的とも一致しているかもしれないし、受けたいけれど……さすがに危険すぎない? それに、このクエストだと私たちは何の成果も得られないかも」
クロエは不安そうな表情でそう言う。確かにクロエの懸念はもっともだ。しかし俺は別のことも気になっていた。
「それに、このクエストの依頼主って一体……?」
俺が尋ねると、それまでニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべていたエリノアが突然真面目な顔になって答えた。
「それは当然極秘事項よ。でも安心しなさい。あたしとしても可愛い女の子に死んで欲しくない。だから、全然断ってもオーケーよ。……ちなみに私の見立てではあなたたちの成功率は五分五分ってところかしらね」
「……なるほど」
五分五分か。せっかくできた仲間たちを危険に晒すような真似はしたくない。デスナイトの時は危険とはいえ俺やクロエのユニークスキルを使えばなんとかなるという確証があった。でも今回は──
「話は聞かせてもらったわ!」
すると突然、横から見知らぬ人物が割り込んできた。いや、よく見ると見覚えがある。燃えるような赤髪のツインテール、そして気の強そうな雰囲気。間違いない、ルナに決闘を挑んでボコボコにされていたフローラ・カロー公爵令嬢だ。
「あなたはあの時の……」
クロエたちも彼女の存在に気づいているようだ。
「あら、フローラちゃん」
「エリノア先生、この件アタシに預けてくれるかしら?」
ん? エリノア先生? そういや、エリノアって色んな子から『先生』って呼ばれてるよな。ルナにノエルにフローラ……彼女って一体何者なんだ? まあいいか。そんなことは今重要なことじゃない。
「ええ、いいけど……この依頼を公爵家で受けるってことでいいの?」
「依頼を受ける『月の雫』ごと公爵令嬢であるこのフローラ・カロー様が預かるって言ってんの」
「ちょっと待ってください。俺たちはまだこの依頼を受けると決まったわけじゃ……」
「受けるでしょ? 当然」
フローラ嬢は強い口調で言い放つ。俺は思わず気圧されてしまった。
「あ、ああ」
「じゃあ決まりね。さあエリノア先生、手続きをお願いするわ」
こうして半ば強引に俺たちのクエストが決定した。
「それでフローラさん、あなたはなんでここに?」
クエスト受注を済ませた俺たちは、早速フローラと共に馬車に乗り込んでいた。
「決まってるでしょ? ルナに吠え面をかかせてやるためよ」
「……?」
どうしてこのクエストを受けることがルナに泣き顔をかかせることになるのだろうか。意味がよくわからない。すると、クロエも不思議そうに首を傾げる。
「全く、物分りの悪い平民ねぇ! あのクエスト、依頼主は十中八九サロモン家よ」
「ルナの侯爵家が?」
「ええ、休眠中のドラゴンに天下の聖フランシス教団、こんなヤバい奴らについて調べたがる輩なんて、ルナしかいないわ!」
言われてみれば確かに。
「ルナは今朝、ドラゴン討伐に出たんだけど、その裏で聖フランシス教団が動いているのを掴んでいて、先手を打って冒険者ギルドに緊急クエストを出しておいた。──ルナが子飼いにしてるアンタらが受けることに賭けてね」
「……なるほど」
「聖剣騎士団の任務は極秘で外に漏らすことは御法度。だからルナはクエストの形でアンタらに助けを求めた。──ってことね」
そこまで理解できてもなお、俺には彼女が何故このクエストを引き受けようとしているのかがいまいちピンと来なかった。だが、フローラはそれを見透かすように言う。
「ここまで言えばわかるでしょ?」
「つまりこのクエストでフローラさんがルナ嬢を助けることでルナ嬢に恩が売れると……?」
「そゆこと」
彼女はニッコリ笑ってそう言った。うーむ、貴族の考えることって難しいな。
「ま、別にこれはアンタたちにとっても悪くない話でしょ? 聖フランシス教団は王国内で最大最強の宗教団体。まともに挑むのは自殺行為。でも、アンタたちの背後にカロー公爵家がついたとなれば話は別。王家もアンタたちを無下にはできない。魔女狩りの横槍も入らないってわけ」
「なるほどなぁ。それじゃ、俺たちはただフローラさんの手助けをすれば良いだけってことですね」
俺がそういうとフローラは不敵な笑みを浮かべながらこちらを見た。
「そうね、せいぜいアタシのために馬車馬のように働きなさい、クズ野郎ども」
「まあ、せいぜい頑張ります」
まあ正直フローラのことがなくてもルナがピンチな状況なら手を差し伸べたいと思っていたし、この話自体は悪いものではないだろう。
「やっぱりお貴族様は考えてることが一般人とは違うなぁ……」
今まで黙っていたイケメンのアルフォンスがそう呟く。
「そういうこと言うなよ。でもまあ確かにフローラさんは俺たちの考えもしないようなことを考えていたな」
「あはは……そうだね」
俺たちは苦笑いしつつ、フローラに向き直る。
「さっきの話ですけど、もちろん俺たちは協力しますよ。でも本当にいいんですか? 俺たちなんかに頼っちゃって」
「まあ……アンタたちの実力はルナとの訓練を盗み見たことあるからよく分かってるつもりだし、それに、四人でデスナイトを討伐できるんだから、それなりのもんでしょ?」
「それは……」
俺は少し気まずくなる。デスナイトとドラゴンや教団では格が違う。フローラはそこは理解しているのだろうか? そんな不安を感じたがどうやら彼女はそこも含めて俺らのことを信頼してくれているようだ。
「大丈夫。事情が事情だから公爵家の私兵を護衛につけるわけにはいかないけど、これでもアタシだって十分強いんだからね!」
「ルナさんには負けてましたけどねー」
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