TRPGシナリオ(執筆者初心者)

ねこねこォ

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エイリアンエイリアン

第四章

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すべての片付けや用事を終わらせてあなたが〈学校、会社〉を出ると、誰かが駆け寄ってくる。あなたの〈母、父〉だった。〈母、父〉を照らす光源が背後の夕日から蛍光灯へと変わり、ようやく表情が見て取れた。それは焦燥だった。なぜだか見ていられなくて、あなたは俯いた。視界に広がる床がアスファルトへ変わる。

「じゃ、行きましょう(じゃ、行くか)」

あなたの手を取って歩き出した〈母、父〉に、あなたは俯いたまま、黙ってついていった。これからどこへ行くのかはわからないが、ひとまず付いていくのが無難だ。おそらく前から約束はしていたがあなたは生憎と覚えていない。このようなことはたびたびあった。気づくといつの間にか自分の部屋にいることが。

アスファルトを見つめているとやがて暗くなっていった。そして蛍光灯が灯り、チカチカと明滅する。ようやく顔を上げたあなたは、自分の手を引いている後ろ姿を見て驚く。

「な、んで」

紛れもない、あの人だった。いつの間にか〈母、父〉の姿ではなくなっている。慌ててまわりを見渡すも、それらしき人物はいなかった。だが、まだ手を握られている。一目散にどこかへ向かっている。どこだ、どこに行くつもりなのか。あなたは弾かれたようにバッと手を振りほどいた。

驚いたように振り返ったその人はあなたの顔を見ると、その表情に悲しみをにじませる。そしてなにかをぐっと堪え、再びあなたの手を取り、前を向いて歩き出した。

「もうすぐだから、お願い(だ)」

絞り出したような、声だった。何も言えなくなったあなたはひとまず付いていくことにした。やがて一つの建物に入るとその人は迷いなく曲がったり上がったりして進み、ひとつの部屋へあなたを案内した。全体的に無機質な印象を受ける建物だった。

「入るよ」

しかし、その部屋は違った。扉を開けると、キラキラとした装飾や薄いヴェールが目に飛び込んでくる。部屋はカーテンで仕切られており、見えている部分の中央にテーブルクロスがかけられた机とその手前に椅子があった。あまりの雰囲気の違いに思わず外と中を交互に見やる。

あなたは信じられなくて目をこすって見ると外の廊下も控えめだが装飾が見えた。さきほどは見えなかっただけのようだ。それにしても、なぜこの部屋に連れてこられたのだろうか。占いでも始まるのか。するとカーテンをめくって白衣の男性が顔を出す。

「こんにちは、待ってましたよ」
「こんにちは」

あなたは男性の挨拶に控えめに挨拶を返した。すると、今まであなたをつかんでいた手が離され、その人は深々とお辞儀をする。

「この子をよろしくお願いします先生」
「お任せください」

そして、あなたに椅子に座るように言った。白衣の男性もあなたの目の前に座る、かと思われたが、椅子を移動させてきてあなたの隣に座った。目の前は机、その奥にカーテン、真横に男性、後ろにあの人がいる状態だ。なんだこの状況は。

「では、始めましょうか。」
「あの、占いなら血液型とか誕生日とか言わなくてもいいのですか」

早速過ぎてまだ心の準備ができていない。人生で一度もこういった占い屋のような場所へ来たことないから何をされるのかもイマイチ分からないが、こういうのはそういう情報を元に占うのではないのか。

「え?ああ、それなら、」

男性はチラリとあなたの後ろを見やって、言う。

「ご家族からすでにある程度いただいているので大丈夫ですよ。」
「そ、うですか」

いつのまに。

「はい。では診ていきますね。まず、」

あなたは簡単な問答をし、瞳孔の開き具合なども見られた。なんだか医者にかかっているかのような気分だ。占いに来たはずなのに。

「最近夢は見ますか」
「今日は何をしに来ましたか」
「最近気分が非常に高揚した出来事はありましたか」

あなたはそれらについて答えていった。

「最後の質問です。あなたは今日、誰とここに来ましたか?」
「だれって…そんなこと聞かなくてもそこに」
「いいから、答えてください。後ろは見ずにね」

con×3を振る

成功
「〈父、母〉と…途中までは、そうでした。しかしいつの間にか〈彼、彼女〉に変わってました」

失敗
「だれ…あれ、だれと来たんだったっけ。」
手を引かれたのは覚えている。アスファルトを見つめながら歩いたのも。だが、記憶が虫食いになったかのように、その人物を思い出そうとしても何故かあなたは思い出せない。

続き
男性はあなたの答えを聞いて何かを書き込み、席を立った。

「ではこれで全て終了です。お疲れ様でした。」

そして、あなたの机を挟んだ真正面に座り直して、言った。

「〈お母様、お父様〉も、どうぞお座りください。」

〈お母様、お父様〉…?あなたは弾かれたように隣に座った人物を見やった。だが、やはり紛れもなく〈彼女、彼〉だった。赤色の瞳がこちらをのぞいている。

「何言って」

るんだ、とあなたが言い切る前に目の前の白衣の男がいつの間にか手に持った書類をあなたの隣の人物へ渡して言った。

「単刀直入に言いますと、〈娘、息子〉さんは軽度の記憶障害と妄想現実妄信症を患っています。」
「やはり、そうですか…」

度々記憶がなくなるため、記憶障害は自覚していたが、妄想現実…なん、なんだそれは。

「こちら、細やかな診断項目と診断結果が印刷された書類となります。ご本人にも渡しておきますね。」

~~~~
診断結果

妄想現実妄信症

主な症状
妄想を現実だと思い込む
異常に口数が少なくなる
妄想世界に浸るために睡眠時間が長くなる
~~~~

なんだ、これは、信じられない。あなたはもう一度隣を見やる。

目星を振る

成功
目をこすり、じっと見つめていると、だんだんと〈彼、彼女〉の顔つきが変わってくる。
「〈母、父〉、さん…?」
そうつぶやいたとき、あなたの視界が明滅し、暗転した。意識を失う直前にあなたが見たのは安堵したような泣きたいような〈母、父〉の顔だった。

失敗
何度見ても、やはり〈彼女、彼〉にしか見えない。ここにいるのは親だと、自分が妄想を現実だと思い込む病気だと言われても、ここにいるのは紛れもなく〈彼、彼女〉だ。あの赤い目がなによりの証拠。だけど、あれ、おかしいな、何んで目が、赤く、、。そこまで思考したとき、急に視界が明滅し、あなたは意識を失った。
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