アイテム•神の本に転生しました!?〜アイテムだけど無双します!〜

ねこねこォ

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迷宮からの脱出

冗談が通じない

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レーザーで更にダガーの威力を上げる。最初は普通のウォーターボールでもいっかなって思ったけど、どうせやるならレーザーの方が効率いいことに気付いた。流石ウチだね! 既にボスへ到達して、回転とり合ってるダガー二本にウォーターレーザーがぶつかる。よし、この調子だ! ウチはもう片方の手もかざした。ウォーターレーザーは他と違って手の平を出発点とするから、これで威力が倍─ぐらいにはなったよね? なったことを願う。

そしてこれだけでは不安なので同時進行でカインさんにウォーターボールの滅多打ちをお願いする。…というか、最初からカインさんにお願いしたかったんだけど、さっきまでは特大シールドの維持をお願いしてたから無理だったんだよね。今皆は流れ弾くらいは避けられるかなってぐらいにまで回復した(と思う)から、シールドも解除した。継続系は扱いがムズいんだもん。ウォーターレーザーも継続系だからさ、シールドとの同時使用はめんどくさいのよ。そう考えるとミオリちゃんは凄いわ~。最大4枚までシールド維持してたわけだし。

上空から水の塊が次々と出来て、ボスに向かって降りかかる。周囲に細かくなった飛沫が霧のように立ち込めて、ボスの姿を隠した。もはやゲリラ豪雨だね。百、いや千、いや1万(?)倍くらい粒デカいけど。ボスがハリケーン状態だからね。威力維持のためには仕方ない、仕方ない! 

「いっっけぇええーー!!!」

弱点の水でこれでもかと攻撃されるボス。そして確かな手応えで、ダガーがボスを突き抜けたことを確信したウチは、両手を下ろして魔法レーザーを解除した。風魔法で霧を晴らす。霧が晴れるのとほぼ同時にボスの回転が止まり、胸の真ん中あたりで腕を「*」のようにクロスさせたボスが見えた。

「──!!」

ボスのお腹周りがごっそり無くなっていた。強化ダガーが削ったのだ。水魔法で攻撃され続けているからか、回復も遅い。…いや、それは良いけど。良いんだけど。─驚いたな。ただの魔物が、知恵を働かせて攻撃を防いでいたようだ。ボスは、レーザーを打ってたウチの死角となる、ボスを挟んだ反対側の方に火魔法で炎を創り出していた。カインさんの水魔法ウォーターボールを相殺するために。だからあんなに霧が立ち込めていたんだ……! 今はお腹の大部分が消えているから、炎を視認できる。だけど今、その炎も消えた。……なるほどね、ハリケーン状態で魔力を温存してたわけか。魔法を使わなくても対抗できるから。つくづく最後まで凄いやつだったな。

そう、。魔法が消えたのは魔力切れなんかじゃない。ボスは、死んだのだ。カインさんのウォーターボールの1つが、剥き出しになった核を破壊したことによって。核を破壊されれば、その個体の強さに関係なく4ぬ。そして術者が4ねば、魔法は自然と強制解除される。例え、魔物でも人間でも、どんな種族であってもどんな魔法でも。例外はない。と、後ろからダダダダダッと迫ってくる足音が聞こえた。

「「「「ユウ~~!!」」」」

振り返ると、皆が手を振りながら走ってくる。もう、走れるぐらい回復したんだ、はっや。ウチどんくらい戦ってたっけ?

『およそ 20分~30分くラいです』

ありがとう、カインさん。流石だわ。でも、ボカして伝えてるよね、それ。でも別に詳細知りたい訳じゃないしいいや。別におおよそが分かればいいもんね。べっつに、細かい部分とかいらないもんね~!

『─了解しました 記録ヲ消去します』

うわわわ待って待って待って、冗談! 冗談だから! 

『消去完了 もう遅いデす』

あぁ~~!! ウチのチート記録が… 忘却の彼方に……! チキショー!! もう! カインさん、冗談通じないんだから! ウチは今激おこぷんぷん丸です! あ、もう古いか。でも大体2、30分でそんなに回復したの? 魔法なかったら完治何週間って怪我だったよね? うっは、魔法スゲー!

「ユウ、お疲れ様!!おかげで助かったぞ!!」
「本当にありがとう! 流石だったわ!」
「ユウ、お疲れさまでしたぁ~。ケガ─は無さそうですねぇ。ホントどんだけ強いんですか、もう~。」
「ユウは命の恩人でやんす…姐さんと呼ばせてくだせぇ。」

リンカとミオリちゃんが抱きついてきた。みんなが口々にお礼を言っている。いやぁ、人の役に立つのは嬉しいねぇ。ほぼほぼ自作自演と似た感じだけど終わりよければ全て良し、ってことで! と、エドガワ君とスメラギ君が「よくやった!」みたいな風に背中をバシバシ叩いてきた。痛、痛いって。っていうか姐さん!? 姐さんって何!?

「待って待って、みんな落ち着いて、ちょ、スト~ップ! はい、スメラギ君どういたしまして! リンカ、ありがとう! ミオリちゃん─も、ありがとう! で、エドガワ君、姐さんって…何?」
「言葉通りでやんす。」
「え、姐さんはリンカじゃないの?」
「え!?」
「あ、そうでやんした。じゃあ、姉御と呼ばせてくだせぇ。」
「いや、ヤダよ! いつもどおりユウでいいから! いや、ユウが良いから!」

シュン…とエドガワ君が肩を落とした。なんか、項垂れてる大型犬みたい。リンカはなんでウチにそのこと姐さん呼びが伝わったのか分からなくてあと多分ビックリであわあわしてる。ん? あれ、そういえばミオリちゃん達どこ行った? 会話してたらいつの間にかいな─居たぁ! ふたりとも、少し離れたところにしゃがんでる。何かを見てるみたいだけど─って、あそこボスがいたとこじゃん! あ、

「あーーっ!! 」

本来の目的忘れてたーー!! 慌てて二人に駆け寄る。

「ミオリちゃん、スメラギ君、待って! ステイ!プリーズ!」
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